続・字幕翻訳の世界

戸田さんの名前が検索上位になっていたのは、『笑っていいとも』に出ていたからなんだね。
リチャード・ギアつれて。これも彼女の心遣いだと思うよ。
私の話なんか若い人は面白くないだろう。映画俳優連れて行った方が喜ばれる。
いや、単に『HACHI』のキャンペーンなのかな(^^;)。

で、前回の続きだけど、

文学作品の映画化で字幕によって損なわれる場合がある、というなら、やはり、オリジナル言語で聞け、ということになると思う。

先の批判にはこのように述べている。

だから理屈をこねながら「韋駄天」などという言葉を使っているのではないか? 誰もこの言葉が「現代向け」とは思わないだろう? こんな言葉を使うくらいなら「ストライダー」のままのほうがまだずっとましだ。大体「若い人には判らない」ことを覚悟しているなら、「馳夫」で何故いけない? それに、字幕にルビが付けられるなら、何故"「馳夫」という名が読めるかどうか"心配する必要がある?

語るに落ちた、とはこのことである。
映画は映画本体で楽しむべきなのに、なぜ、原作「翻訳本」の訳語にこだわるのだろう。

※批判者は「読み」を間違った解釈、狭義な解釈をしている。ここでは、ルビの問題ではなく、「馳夫」が、この物語の意味ある人名であるところ(翻訳で用いられた)訳語である、ということが観衆に瞬時に理解でない、ということなのだ。高速ランナーをそう呼ぶことがままあるのか、あだ名のか、判別できない。私も翻訳者であったなら、「馳夫」は使わないだろう。ストライダーなんてのは、おまぬけさんでしょう。韋駄天は妥当である。

必ず聞く言葉がある「そんなに字幕が嫌なら英語で見ろ」と。当たり前だ。極端なことを言えば、原作をヨレヨレになるほど何十回も読んでいるファンならば、それこそ台詞が一言も入っていなくても全部話を理解できる。だが私はこの日本語字幕署名運動に協力した。(中略)そして次は他の観客のために。この映画を見る全員が、この映画の本来の意味、正しい物語を知っているわけではない。そういった人々が「映画字幕」のせいで物語を誤解し、駄作だと勘違いしてしまう。これは勿体なさ過ぎるではないか。戸田奈津子の字幕のためだけに。

映像から原作の雰囲気を感じ取ってほしい、それは当たり前だ。
しかし、感じ取られるようにせねばならない、
これは反則だ。
文章、あるいは漫画の原作と映像化とは異なるものと、考えるのが、「鉄則」だ。それではあまりにあまりなので、どれだけ、どこの部分をくみ取るかということだ。

『指輪物語』は名称、言語が重要なアイテムである。

じゃあ、映像化時点で、損なわれてるじゃないか。

戸田奈津子氏はこれらの抗議活動については、「そういう事が起こっているのは知っているが、自分はインターネットをやらないので何を言われているかは判らない」と雑誌の取材に対して答えている。(中略)この翻訳問題には必ずついてまわる誤解、「マニアが小うるさく騒いでいるだけ」「字幕の制約を理解せず表面的なことだけを言っている」があるが、
戸田さんはインターネットをやらないという「信念」を貫くべきだろう。どの作品にも、熱烈なファンがおり、それは、心のそこでは映像化をよく思わないものだ。字幕という脆いインターフェースをつつくのは誰にでもできる。

憎むべきとしたら、戸田さんを採用した配給会社だ。
個人攻撃は、そのような文学作品を好む人たちにはフェアな行動なんだろうか。

戸田さんレベルをこき下ろすのは、天につばするものだ。
そのうち、誰も有名作品の字幕翻訳をしなくなってしまうだろう。

しかし、この批判者、字幕翻訳の特殊性を全然わかってないな。

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戸田さんは、ラブロマンスや叙情的な作品の字幕を得意とする。
この言葉は、日本の同じ世代が言うというどのように置き換えられるのか。
それについて、たいへん勉強されている。
そのうまさ、批判者に言わせると演出、が戸田字幕の需要を高めている。
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解釈を入れないで、翻訳ができるものなら、やってほしい。
それは不可能だということがわかるだろう。

これは、実は字幕だけの問題、文学作品だけの問題ではない。

有名ば学術書、啓蒙書、では必ずと言っていいほど出てくる。
違うことを言っているようだが、同じなのだ。
翻訳者は解釈していけない、という。
中山茂HP:翻訳論:クーンの翻訳について
中山先生の訳でなかったら(例えばM上Y一郎さんとか)、ここまで、『科学革命の構造』は、読まれなかったろう。

●まとめ:アマサイの言いたいこと

・字幕翻訳は、映画画面に字を映し、それを音声で意味を取ったかのように、瞬時に理解されなくてはならない。
・その訳語は、現代劇なら今日的な言葉で、100年以上前であったら、その時代に使われたであろう言葉で、現代人が理解しうる範疇の置き換えなくてはいけない。
・字幕翻訳には、時代背景や当該専門分野を調べる時間はほとんどない。
・字幕翻訳は、映画の分野別に専門翻訳を請け負うシステムにはなっていない。
・字幕翻訳は、その原作翻訳本をひもとく必然性はあまりない。
 原作→翻訳
 ↓
映像化
 ↑
ここに字幕をつけるから。
・字幕に限らず、解釈を入れないで翻訳はできない。

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電子黒板

電子黒板って流行っていたんですね。アマサイはちっとも知りませんでした。

日立ソフト、政府の学校ICT化向け電子黒板

日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は7月9日、同社の電子黒板「StarBoard」を学校ICT対応モデルとして拡充した「StarBoard PX-DUO-50(学校ICTモデル)」を発表した。価格は70万円からで、全国の学校を対象に8月17日より販売を開始する。

学校ICT化は、文部科学省らが推進する「スクール・ニューディール」構想の一環。補正予算における学校ICT環境整備の事業費総額は4000億円にのぼり、1校につき1100万円の環境整備が支援できるとしている。主な整備内容として、「教育現場におけるテレビを50型以上にする」「電子黒板を小学校・中学校に1台ずつ導入する」などが盛り込まれている。

StarBoardは、プラズマテレビに座標検出装置「ユニバーサルデジタイザキット(UDK)」と呼ばれるカメラを設置し、書き込む位置を計算することで内容を表示。指やペン、指示棒などで直接書き込むことができるほか、図形や写真などを拡大・縮小できるジェスチャー機能を搭載している。また、文字認識技術によるテキスト変換や、ブラウザを立ち上げることなくウェブ検索し画像をドラッグ&ドロップで取り込むことができるなど、生徒の学習意欲や参加意識の向上を図る仕組みになっているという。

パソコンと連動して、動画を取り込んだり、板書をそのまま保存したり、確かに便利ですね。

でも、ハードウエアでばっかり進歩して、人的資源はどうなんでしょうね。せめてガッコのセンセの給料をすこしばかり上げてモチベーションを計るとか、教職事務みたいなことをやってくれる人を職員室に入れた方がよっぽど教育が向上すると思うんだが。

特許はたくさん出てますね。
代表的なもの、というわけではありませんが、
座標検出は、電子黒板を構成する技術の1つですね。

【公開番号】特開2009-3670
【発明の名称】座標検出装置
【出願日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社
2009003670【要約】
【課題】 2点同時入力の検出を可能とする光学式センサを使用した座標入力装置において、2点が重なるような動作を行っても交差および折り返し動作を識別することを可能とすること。
【解決手段】 四角形状の座標入力面を照射光によって走査し、照射方向の対向する位置に設置された再帰反射材によって反射された光を受光する光学式センサを有し、前記座標入力面に挿入された座標指示物による遮光タイミングに基づき前記座標入力面に挿入された座標指示物の座標位置を検出する座標検出装置において、前記照射光の走査によって順次に検出した座標位置を記憶する位置座標記憶手段と、記憶した座標位置と新たに検出した座標位置とに基づき前記座標指示物による指示座標の移動に伴う速度ベクトルを順次算出し、算出した速度ベクトルに基づき、前記座標入力面に挿入された2つの座標指示物による座標指示の交差動作と折り返し動作の座標位置を識別する演算手段を備える。

思い出したよ。某有名国立大学法人、関東地方の都市名がついているとこですが、そこのTLOが電子黒板の特許売りつけに来たよ。

外国出願したいんで、その金出してくんないか、って話でした。
で、特許使用料は安くしてあげるからね、だってさ。

なめんてんか、知財のゴロツキめっ!

けっ、不愉快なこと思い出しちゃったぜ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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字幕翻訳の世界

グーグルのヒットワード上位に戸田奈津子さんの名があった。

すわっ、ご病気でもされたのか、とあせった。

どうやら、誤訳問題のようだ。
でもなぜ今のタイミングで出るのだろう。

『指輪物語』の件はとみに有名なようだ。
「字数とか表示時間の問題ではない、戸田はわかりやすく訳す、ということから逸脱して「演出」をしているのだ。」

ふーむ、それはいかんだろうと確かに思う。

「字幕翻訳者は、黒子だろ、余計なことはするな。」

ふーむ、それはそうだ。字幕に限らず、翻訳者は原作を損ねることがあってはならない。

が、しかしである。
それを戸田さん個人「のみ」を責めるのはまずいんではないか。

小説『指輪物語』の原作者トールキンは言語学者であり、英文学の教授なのだそうだ。故に原作は言語学・文学の知識を駆使することでしか成立しえない内容である。外国語への翻訳に関してもトールキンが厳しい制約を課している。

日本語訳に関しても、その縛りがあるのだが、
72年の瀬田貞二氏の訳、瀬田訳に基づいた92年の田中明子氏の新訳でやっとトールキンの思想を網羅しているといえる。
(アマサイは、読んだことないので、全部先のURLの受け売り)

で、映画化。監督ピーター・ジャクソンは、トールキンの思想を理解した上で映画作成にあたった。

そんで、多くの国が、吹き替えを好むのに対し、日本人は、字幕が好きなんだねえ。

でさ、その原作につけた縛りを映画の字幕に求めるって酷じゃないのか。

求めてもいい。でも、日本の映画配給会社は、そのような事態に対処できないでしょう。最近は聞かなくなったが、日米英、同時上映とかあるじゃん。

配給会社としては、原制作国の封切り日と極力かけ離れない時期に放映したいんだよね。

だから、戸田さんは大型劇場にかかる映画の字幕の大半を請け負っている。

年40本くらい訳しているらしいよ。

監修の反映や訳語の討議なんてしている間ないでしょう。
まして、原作本があるものは事前に読むとかって、字幕翻訳者は神様じゃないよ。
年間数十本もやる翻訳者にとっては、one of themでしょう。手抜きとかじゃなくて、そこまでは要求するのは無理だ。

うん、先の批判文によれば戸田さんは、何回か「その訳語では、観客にはわからない」という理由で監修者の言葉を退けたと。

私がその原作のファンだった怒るだろう。

でも、字幕を引き受けたのは、映画『ロード・オブ・リング』であって、原作『指輪物語』の映像化ではない、というかそう言う認識はないんだよ。何百本も字幕つけてきたプロが「それではうけない」tpダメだししたら、従うしかない。

普通の翻訳者であると、恋愛小説もSFも歴史物もコメディも翻訳するってまずあり得ない。それぞれ、専門分野がある。

技術翻訳だって、コンピュータもやります、機械もやります、医学もやりますってことはないんだ。

それが、字幕翻訳者だと、それらが、全部1人がやることになっている。

問題があるとしたら、字幕翻訳者を育てない、映画配給業界だろうな。

続き書く、一応予定。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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知的資産経営評価融資セミナー

というのに行ってきました。

知的資産経営評価融資の秘訣

知的資産とは人的資産、経営ノウハウとかも入りますが、我々が扱っている知的財産権というのが一番わかりやすいですね。

誤解を恐れずに書けば、特許権を担保に資金をたくさん借りるにはどうしたらいいか、と言う話です。主な対象は借りる側じゃなくて貸す側だったみたいですが。

でも、実際に来てたのはアマサイのような中小企業関係者だと思います。

いや、怪しいセミナーじゃないですよ。経済産業省さんの肝入りです。

知財の活用と言ってもこういう話を、また制度を取り入れてくれないと活用できませんって、旦那?!

特許をご褒美のように考える(ばかな)輩と以前書きましたが、それは致し方ないことでもあります。特許証を賞状と同じように崇めてるとこありますからね。知財の活用と言ってもどこにも明文化されていないし、教えてくれる人もあまりいませんでした。

小泉政権のときに「知財立国」というスローガンをぶち上げましたが、今やっとスタートラインに立ったというのが本当のところです。

アマサイの活躍分野は益々広がります( ̄▽ ̄)v。

知財の流通論は意味がない。結局が人がやるものだから、人間自体に注目しないとね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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姫の次はアルマです。

「アルマ」2012年にも稼働 「宇宙の進化」探る

 標高約5000メートルの南米チリ・アタカマ砂漠に日本の国立天文台や米国、欧州などが協力して設置する世界最大の電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA=アルマ)」の建設が今秋から本格化する。フル稼働は早ければ2012年。これまで難しかった暗黒星雲の内部や太陽系外惑星などの高精度観測を実現。銀河の形成や星の誕生、生命の起源などに迫る大発見に期待がかかる。

アマサイが朝カル横浜で得た知識によれば(なんだか偉そうだが)、チリは望遠鏡のメッカなんだそうだ。標高が適度に高い、晴れの日が多い、邪魔になるような光源(都市部のライト)が少ない、という条件を満たしている。

電波望遠鏡などはお値段がはるので、このように多国籍軍(?)で作るのである。

 ◆最強の“複眼”

 アルマは口径12メートルと7メートルの中型アンテナ計約70台を円形に並べ、昆虫の複眼のように天体を観測する。「干渉計」と呼ばれる手法で、性能はアンテナが置かれた範囲を直径とした巨大望遠鏡に匹敵する。

 口径12メートルアンテナ(重さ約100トン)は台車で移動させ、観測開始後は約9カ月ごとにアンテナの設置範囲を直径約200メートル圏内からJR山手線がすっぽりと入る直径約18・5キロ圏内まで変化させる。直径が小さいときは電波をとらえる感度が高く、大きいと分解能が高くなり、観測目的に応じて使い分ける。


いや、これはかなり大きいですね。私が昨年の講義で聴いたのはこれだったのかしら。

 アルマが用いるミリ波やサブミリ波は物質を透過しやすく、可視光などと違って暗黒星雲の内部や向こう側も観測できる。同様の観測施設はこれまでも存在したが、アルマの性能はけた違いに高い。

 星のもとになる物質が多く含まれる暗黒星雲は、恒星や惑星などが誕生する揺りかごでもある。アルマは、太陽系から数百光年の距離にある木星以上の大きさの惑星を観測でき、暗黒星雲の向こう側にあるサブミリ波でしか見えない未知の銀河も見つかるはずだ。

 また、宇宙誕生のビッグバン直後に生まれた原始銀河の観測を通じ、銀河の形成や宇宙の進化を解明する。原始銀河から届く光は、宇宙の膨張に伴う「光のドップラー効果」で波長が長くなり、可視光より波長が長いミリ波やサブミリ波での観測が適している。

 生命の起源につながるアミノ酸の発見も重要な観測課題だ。アミノ酸は構造が複雑で、従来の望遠鏡では発見が難しかった。もしも、暗黒星雲でアミノ酸が見つかれば、ノーベル賞級の成果だ。

ビックバンはわかるが、アミノ酸んなんて都合良く見つかるのかな。やはり、生命っぽいものまで見つけてくれないとなんだか喜べない?!

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TVドラマ『官僚たちの夏』

TBS日曜劇場の自信作『官僚たちの夏』見てみました。

全体的に堅いですね。テーマ的にしょうがいないとは思いますが。NHKのドキュメンタリ番組(かじぇのなかのすばる~、ってやつ)みたいに「直線的」に話が進むのかと思ったら、当時の政治状況とか官僚機構とか、複雑な背景があります。テレビの前にどっかと座っていないと筋が追えない感じがします。終わってみると佐藤浩市(風越信吾)の行動だけおっていれば、話はわかる、ということがわかる。

どうしても『華麗なる一族』と比較してしまいます。あれは実在の銀行の吸収合併がモデルになっていますが、なんといっても万俵家内にうずまく愛憎劇がおもしかったですね。

城山先生には、そんなのと比べるな、と怒られてしまいそうですが。

本作品は、一種の「時代劇」としてみるといいかもしれません。

今となっては、自動車立国日本は当たり前ですが、昭和30年代当初は、

「おもちゃみたいな自動車、大量生産してどうする。もっと他に日本の生きるべき道をみつけろ」という意見が主流を占めていたとは。

自動車メーカーがんばったんですね。

牧順三という優秀らしき通産省職員が、特許庁に移動願いを出してそこの総務課で働いています。 バリバリのキャリア官僚風越信吾が牧に向かって、「そんな事務方の仕事をしていてどうする。通産省の本流に戻れ」みたいなこと言います。

つまり、その当時の特許庁の仕事は、雑務で国家の命運とはなんの関係もなかったのですね(^^;)。

そんで牧は、海外勤務したくて、その語学(フランス語)の勉強の時間を作るために特許庁に行ったのねん(アインシュタインがスイスの特許庁職員時代に、暇にまかせて相対性理論を作ったのを知っていたのか。それとも庁が閑職であることは世界的常識だったの?)。

いや、今でも、1つ1つの業務自体は地道なものですが、特許庁自体は、世界の技術潮流の定める機関の1つとなっているはずです。

だから十数年後、プロパテントの進んだ米国の企業から三倍賠償とかいわれちゃうんだよね。

やはり、知財人としてそこが気になりましたよ。

まあ、しばらくは見てみようと思います。


城山三郎の原作にも興味があります。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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エレクトロスプレー・デポジション法

液晶テレビの特許訴訟なかなかにぎやかですな。

新しい方式開発して、量産化すれば、そげな問題に直面しなくて済みます。
そんなの簡単にできれば誰も苦労しませんが。

エレクトロスプレー・デポジション法で有機EL薄膜パターンを形成
-有機半導体・有機ELディスプレイの新たな製造方法を確立-
平成21年7月1日

知的財産戦略センターVCADシステム研究プログラム加工応用チームらは、静電気力を活用して薄膜を製造するエレクトロスプレー・デポジション(ESD)法を改良し、品質の低下を招いていたピンホールのない有機半導体の薄膜パターンを形成することに世界で初めて成功しました。新ESD法を活用した薄膜は、平均粗さが1nmの平滑さを達成し、従来の手法を上回る高品質な薄膜パターンを実現しました。

従来のESD法では、基盤にスプレーした溶液の微細な液滴が乾燥する際にナノ粒子ができて薄膜を形成するため、薄膜上にピンホールが発生し、薄膜の品質低下を招いていました。研究チームらは、2種類の蒸発速度が異なる溶液を適切な割合で混合する手法で、ピンホールのない高品質な薄膜形成を可能にする条件を発見し、課題を克服しました。

新手法を活用すると、材料の溶液をスプレーするだけで、大面積の薄膜を形成することが可能になるとともに、微細なパターンも効率的に生み出すことができます。さまざまな有機半導体デバイスの製造手法として、大規模な製造設備への展開を進め、ものづくり現場へと適用範囲を広げることを目指します。

エレクトロスプレー・デポジション(ESD)法
サンプル溶液を細いキャピラリーに収め、基板との間に高電圧を印加することで電界集中により発生する極めて微細な液滴を利用してスプレーし、さらに帯電したサンプルを静電気力により捕集して基板上に薄膜化する手法。タンパク質やDNAなどの固定化によるバイオチップの製造や、合成高分子材料を用いてナノファイバー不織布を作る方法などに応用されている。


材料の溶液をスプレーするだけ、ほんとに簡単な気がしますね。量産化できれば、コスト低下できますが。理研の研究成果って基本的にどっかに売るんですかね。それとも学問の推進だけで、金はいいんですかね、ってことは絶対ないと思うのですが。

薄型表示装置、毎月新しい方式が出るような気がして、とてもじゃないけど、追いつけません。

記事に取り上げているからと言って必ずしも理解しているわけではない、自分。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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帰属意識が高い技術者じゃ、だめでしょう。

世間では、不況は底をついた、あとは上昇するだけ、と言っているが、アマサイはそんな悠長な環境にはいない。来週、発明案を聴きに行こうとしていた技術者から「アマサイさん、特許出願ではお世話になりました。今月一杯で、うんぬんかんぬん、、、、会社都合です」というあいさつををIPメッセンジャーでもらうことも度々である。

アマサイの席だって、来月あるという保証はなにもない。なくてはならない人だから、いてほしい、というのは、真っ当な社会情勢の真っ当会社での話である。どちらにも該当しないだから、安心なんかできない。

その時の準備は常にしているが、そんなの毎日に気に病んでも仕方がない。自分のやるべきことをやるだけである。
で、休み時間にぼーっと日経BPのコラムを読んでいた。
この編集員のことなにもしらなかったのだか元沖電気のエンジニアさんなのだそうだ。

続・なぜなら、給料が安いから


「これは八王子だけのことかもしれないけど、そもそも質疑応答っていう文化がないんだよ。えらい人が来て何かを説明するようなことってあるよね。みんなで拝聴するわけだけど、聞くだけで何かを言うのはタブー。司会者とかもよく分かっていて、何か質問、意見はありますかなんてまず聞かない。強引に何かを言おうとしたら制止されたりして。だから上から下への一方通行が当たり前になっている。もちろん理由があるんだけどね」

 社員は「組合が認めない組織、イコール会社が認めない組織のチラシをもらってはいけない、話を聞いてもいけない」と躾けられている。けれど、会社が経営方針説明会などを開いて、その場で発言を許可すれば「認めない組織」の人たちがこれぞ好機と厳しい質問を浴びせることだろう。発言があれば、答えないわけにはいかない。しかも、その一部始終を社員たちも見聞きすることになる。それはマズいということで、説明会などでは一切の質疑応答をしないようにした。それが習慣として根付いてしまったのだと、旧社員の方から聞いた

大企業の看板を見るとたいした根拠もなく、ああ、こういう大きいとこで、楽に働きたいなあ、なんて思ってしまう。大企業の知財が楽だとか、やりがいがあるなんて全くないわけだけど。まあ、アマサイも一般庶民の凡人さんなので、友人親戚に勤め先を言って、へえ、有名企業だ、すごいね、なんてたまに感心されたいと思ったりするわけである。その価値は非常に小さいものだとわかっているが。

OKIの従業員の扱いは酷いとはよく聞く。今でもやっているんですかね。労働争議。本社ビルだか、なんだかに、ビラとかまいているのをテレビ中継で見たことあるが。

嫉妬でもなんでもなくて、名前だけで就職先選んだ人はみんな苦労しているような気がするなあ。アマサイは、しっかりとした恒久的な仕事(実質そんなものはないけど)をしたいと思ってきたら、こんなはずでは、ということはこの先ないと思う(たまにブランドに憧れることはあるけど)。

90年代初頭、日経エレクトロニクス誌の記者として欧州メーカーの研究開発トップを取材した際、こんなことを言われたことがある。「例えば日本メーカーは優秀なプリンターを開発して世界市場を席巻している。うらやましいことだ。残念だけど、欧州ではもうそれができなくなっている。研究者たちがきれいなラボで、きれいな仕事しかしなくなってしまったからなんだ。食堂だって、管理職やドクターたちと現場作業員では別だしね。でも日本はちがう。ドクターをとって入社した人でも作業服を着て、現場の作業員と一緒に働く。だから優秀な製品が開発できる。でもいずれ、日本でもそれができなくなって、優れた新製品が生み出せなくなる日がきっとくるよ。そのときどうするか。そこが問題だね」。

現代の小中規模メーカーは、このとおりだと思う。役員が製作現場に来て、この技術は一体どうなっているんだ、なんて平技術者と一緒に考える。博士号持っていたって関係ない。半田付けしているお姉さん方と一緒に作業する。

まあ、それでも上場して、有名企業にしようとしてるとこは、こういう感覚が薄れているね(うちのことである)。もうそうしたら、企業としての価値なんかないね。引用のエッセイにあるよう、買収したはいいが、良い技術者はみんな居なくなって、空洞化してる、解体するしかない、ともなりかねない。

ものづくりに関わる人は仲森さんのエッセイをよく読んだ方がいいよ。

日経BPにもまともな記者がいた。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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のすたるじー?

のすたるじー?
以前、昔から知っている模型屋さんが閉店したと書いたが、同じビルの一階の店もいつのまにかこげなものになっていた。

ここは長年タバコ屋さんと雑貨屋さんが合体したような店だった。雑貨部門は、その時々でキャラクターものになったり、エプロンなんかの家事用品が主体になったり、子供向けのおもちゃ屋になったりいろいろ趣向を凝らしていた。

もしかしたら店主は何回か変わったのかもしれない。アマサイは子供のころよく立ち寄ったが、大人になるとウインドウ越しにちらりと見るだけになった。今では子供もあまり引き付けないかもしれない。

都市部なので店舗の変遷は当たり前なのだが、何十年も変わらないものが変わるのは寂しい。

自分の年を考えると変わらないものがある方が珍しいわけだが。

昨日はココログの障害がなかなか修復せずアップできんかったよ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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量子中継技術の実現への一里塚

半導体量子メモリーで世界最長のコヒーレンス時間を達成~ 量子中継技術の実現への一里塚 ~

情報・システム研究機構国立情報学研究所(以下「NII」という。所長:坂内 正夫)の山本 喜久教授とそのグループは、独立行政法人情報通信研究機構(理事長:宮原 秀夫)の委託を受け、量子中継技術の中核となる半導体量子メモリー(電子スピン)で世界最長のコヒーレンス時間*1を達成することに成功しました。本技術の開発により、量子メモリーに必要なゲート動作(従来比7000倍)を行うことができるようになりました。これにより、更に長寿命の半導体原子核スピンへの量子情報の転写が可能となります。 量子中継技術が実用化されれば、地球規模の量子暗号網が実現されるものと期待されており、今回の成果は、量子中継*2システムの実現に向けた重要な一里塚となるものです。
こりゃ、いくつめの一里塚だ(^_^;)? と思いつつも、取り上げてします。
【今回の成果】 1ナノ秒という極めて短い電子スピン*3のコヒーレンス時間は、半導体を組成するGaAs結晶のGaとAsの原子核スピン*3が時間的にゆらぎ、そのために発生する結晶内の磁場ゆらぎにその原因があることが最近の理論研究の結果、分かってきました。このような磁場ゆらぎによる電子スピンの高速デコヒーレンスを克服する手段として、NII研究グループは、今回光パルススピンエコーという新しい手法を開発し、電子スピンのコヒーレンス時間を7000倍も延ばし、7マイクロ秒という世界最長のコヒーレンス時間を達成することに成功しました。 また、光パルスを用いた電子スピンの任意の1量子ビット操作は、10ピコ秒の時間で完了することがすでにNII研究グループにより実証されているので[Nature Physics 4, 780.(2008)]、今回の成果を合わせると、電子スピンのコヒーレンス時間内に約7×105回もの量子ビット演算を施すことが可能です。これにより、量子中継システムで、量子メモリーとして十分なコヒーレンス時間とゲート操作時間を持つことが実証され、量子中継技術を実現する上での最大の障害(光通信網とインターフェースの取れる長寿命の量子メモリーの開発)が克服されたことになります。
最大の障害が解消されたと。

次回は期待してもいいですね、NIIさんっ!

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米国際貿易委員会

シャープ:控訴含めて対応検討-サムスン特許侵害の認定で(Update1)

6月25日(ブルームバーグ):米国際貿易委員会(ITC)から韓国のサムスン電子の特許を一部侵害したと認定されたシャープは 25日、控訴を含めた対応の検討に入った。

ITCは、シャープ製液晶テレビと液晶モニターの特許侵害1件についてサムスンの訴えを認め、この特許技術を使ったシャープ製品の対米輸出・販売を差し止める決定を下した。

ITCの決定を受け、シャープ広報室の中山みゆき氏は「控訴することを含めて今後の対応を検討する」と語った。同社によると、2008 年度に販売した液晶テレビ1000万台のうち、北米向けは約280万台だった。09年度の販売目標1000万台のうち、地域別の内訳は明らかにしていない。

シャープのは侵害してたってことですかね。韓国対日本ですから米国の利益にどちらかが過剰に依存するということはないと思うのですが、違うのかな?韓国を贔屓する動機が米国にあるのかしら。

それはともかく、このITCどういう権限を持っているの知らないんですが、物品の出入りを制限するとこなんでしょうか。貿易委員会というくらいですから。でも、報道を見ているとずいぶん大きな権限のような気がするのですが。

米国連邦巡回控訴裁判所、米国際貿易委員会の川下製品排除命令の権限を制限@モリソン・フォースターLLPITCの救済権限についての概説

ITCが特許権侵害品が輸入されたと判断した場合に、米国法典第19編第1337条(d)項は一定の救済措置を講じる権限をITCに与えている。米国税関に対し侵害製品の米国への輸入を阻止するように指示する排除命令がそのひとつである。排除命令には限定的・総括的の2種類がある。限定的排除命令は、ITC調査において被告としてその名前を特定されたもの、または複数の当事者が製造した物品に限り、その輸入差止めを税関に命じるものである。これに対し、総括的排除命令は、その製造元や輸入者にかかわらず、侵害が認められた種類のすべての物品の輸入差止めを税関に命じるものである。 -------------- 2006年10月の仮決定において、ITCのCharles E. Bullock行政法判事は、Broadcomの主張する侵害の存在を認定し、限定的排除命令を認めたものの、ITCは調査に係る当事者ではない携帯電話メーカーの川下製品にまで当該命令を拡大適用すべきではないとした。この決定には主に次の事実が影響を与えた。(1) Broadcomは、申立てを行った時点でQualcommが携帯電話の製造を行っていないことを認識していた。(2) Broadcomは申立てを行う前に携帯電話メーカーを特定しており、被告としてその名前を特定することができたはずであった。(3) Broadcomは、申立てに係るチップのほぼすべてが、当該携帯電話に搭載されたかたちで輸入されたことを認識していた。

なんだか、大きい権限を持っているらしいことはわかりました。

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ナノテクノロジー

ナノテクノロジーと単純に検索すると、儲け話、いやビジネスサイトにいくつも当たる。利益を創出する技術は結構なことだ。

産総研や物材機構ら,つくばにナノテク研究の中核拠点を設立,経団連も協力

産業技術総合研究所(産総研)と物質・材料研究機構(物材機構),筑波大学は,つくば市にナノテクノロジー研究開発の中核となる拠点を形成することで合意したと発表した(発表資料)。経済産業省と文部科学省の2008年度および2009年度の補正予算約360億円を使って,つくばの産総研と物材機構内に施設を整備し,研究開発の促進や人材育成に取り組む。産総研ら3者の連携を加速させることによって,日本のナノテクノロジー研究の成果をいち早く産業化し,国際競争力を高めることを目指す。  拠点形成の推進組織として,「つくばナノテクノロジー拠点運営最高会議」を設置する。同組織には,日本経済団体連合会(日本経団連)産業技術委員会も参加。今回形成する中核施設を効率的に活用できるよう,産業界の研究開発需要の把握や,材料研究とデバイス研究の連携,大学院教育による人材育成を検討する。具体的には,ナノエレクトロニクスの研究開発,パワー・エレクトロニクスの研究開発,ナノテクノロジーとMEMSとの融合,カーボン・ナノチューブの研究開発,ナノテクノロジーを活用した環境・エネルギー技術の研究開発,ナノ材料の安全性評価などを行う。

産総研はナノテクのわかりやすいページがあります。

■ 走査型プローブ顕微鏡(SPM)
 微細な探針を走査するもっとも新しいタイプの顕微鏡。この顕微鏡の登場で、個体の表面の原子や分子を観察することが可能になり、ナノテクを大きく推進する原動力となった。

■ 走査型トンネル顕微鏡(STM)
 プローブ顕微鏡の一種で、最初に実用化されたもの。極微の世界の「トンネル効果」という奇妙な現象を利用して、分子のみならず、原子一個までをも見ることが出来る。

■ カーボン・ナノチューブ
 炭素だけでできている、ナノの世界の細い筒。炭素だけで出来た、サッカーボールのような形をした「フラーレン」を研究中の日本人が発見した物質。その作り方や使い方の研究が盛んにおこなわれている、新素材期待のルーキー。

■ フラーレン
 1985年レーザー蒸発法によって得られた、ダイヤモンド、非晶質、グラファイト(黒鉛)についで、4番目に発見された炭素材料。カゴのような構造を持ち、優れた電子受容体として注目された。その名前は、アメリカの建築家、思想家であるバックミンスター・フラーが考案した「フラードーム」の形と、フラーレンのうちC60と呼ばれるものが同じ構造をしていたことによる。

■ トップダウン/ボトムアップ
 トップダウンというのは、物体を微細加工によりナノスケールレベルにまでもっていく技術。それに対してボトムアップというのは、原子や分子を組み立ててナノスケールの物質を作り出す技術。ボトムアップでは、トップダウンでは不可能な微細な物質を作り出すことが可能。

このパンフなんかもわかりよいですね。


アマサイの興味はやはり電子デバイスです。

最後に電子の披としての性質を活用するデバイスの例を紹介します。電子を二つの壁で囲み、その壁の間隔をどんどん小さくしていくと、二つの壁に反射された電子が披として重なったり打ち消し合ったりします。壁の距離を電子の彼の大きさの整数倍にすると、反射する扱が重なって互いに強め合い大きな波が発生します。一方、半整数倍にすると、互いにうち消し合って波が存在しない、つまり、電子が存在できない状態になります。

この現象は、電子がもつもう一つの性質、極小の磁石(スピン)、を利用すると簡単に(室温で)見ることができます。図4は、私たちが試作したデバイスの断面図を示していますが、ポイントは、非磁性層と称する領域に入った電子が上下の層(絶縁層と強磁性層)で反射され、上で述べた披の重なりや打ち消しが発生することです。この場合、電圧を一定にして電子の披を一定の大きさに保つと、壁の間隔(非磁性層の膜厚)を少しずつ変えることで流れる電流が変化するはずです。つまり、波が重なり合う膜厚では電流が大きくなり、打ち消し合う膜厚では減るはずです。


21世紀はナノテクノロジーの時代なんで、この分野で大きな仕事をしようというワカモノが増えるといいです。大きなビジネスとして成立するそうなので。


技術者を酷使して私益ばかり求める文系商人はごめんです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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数理科学7月号「現代物理の世界像- 素粒子と物性の対話 -」

大好きな(?)数理科学、隔月くらいにほしくなるのだが、巻頭言読んでツンドク状態になるのは、目に見えているので、買えない。

今回はパラパラ眺めてアマサイでも通読できそうなので買いました。

20094910054690798_2○数理科学 2009年7月号 No.553

特集:「現代物理の世界像」
- 素粒子と物性の対話 -

■特集
・「対談:現代物理の世界像」
  ~素粒子と物性の対話~ 阿部龍蔵、米谷民明

-素粒子-
・「光から始まったゲージ場」
  ~素粒子を語る深遠な言葉~ 坂井典佑

・「“繰り込み”という立役者」
  ~無限大との付き合い方~ 青木慎也

・「双対性という概念」 高柳 匡

・「理論と実験の関係:現状と課題」 岡田安弘

-物性-
・「ゲージ場をめぐって」
  ~固体の中で~ 永長直人

・「繰り込み群と物性物理学」
  ~臨界現象,そして多様な展開へ~ 菊池 誠、岡部 豊

・「対称性の考察」
  ~物理における重要性~ 高橋 實

・「理論におけるモデルの役割と実験」 今田正俊
-----------
この目次では、素粒子と物性が別になっていますが、ゲージ場で素粒子と物性、繰り込みで素粒子と物性、という具合に両分野がサンドイッチになっています。

さくさく読めてます。

対談で阿部龍蔵先生が放送大学教授時代のことを述べていらしてうれしかったです。
「私が放送大学にいたころは科学史に興味を持つ人が多かったですが、今はどうなんでしょう」と言われていました。物性とか相対性理論は難しくすぎてマスターが困難という背景があったと思いますが、阿部先生がそのような言葉で放大を懐かしんでおられるのが、卒業生としてうれしいです。

対談相手の米谷民明先生は「最近はあまりいません、歴史から学べることが多いのでバランスが大事ですね」
と答えていました。

科学史は難しい数式が出てこないから、ではなく、理論と歴史とを両方学ぶとよいということが偉い先生から聞けて、自信を持ちました。

いや~、物理学って本当にいいですね。

すぬー「きくまこのおぢちゃんも書いてますよ。読んであげてね、アマサイちゃん」人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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画像処理LSI

画像処理という文言を見てしまうと、今度はどんな技術だろうと見てしまう。

三洋半導体がワンセグ映像の画質改善LSIを開発,

三洋半導体は2009年6月19日,ワンセグ映像の画質改善LSI「LC749402BG」を開発した(発表資料)。ワンセグ映像の階調を補正する機能や,液晶パネルのバックライト光源の自動制御機能などを備える。機器のメインCPUと液晶パネルの間に搭載するだけで使用可能とする。画面サイズが最大12型程度で,ワンセグ受信機能を備えたカーナビや携帯型テレビに向ける。

 開発品は,「ワンセグ放送特有の粗い階調を改善し,滑らかで自然な階調を表現する」(三洋半導体 カスタムLSI事業部 カスタムLSI開発部 課長の太田昌也氏)という。ワンセグ放送は,地上デジタル放送で用いられる6MHzの放送波を13個の帯域(セグメント)に分割し,そのうちの1セグメントの帯域(429kHz)を使用するもの。このため,「12セグメントを使う『フルセグ放送』に比べて,ワンセグ放送には特有の階調データの欠落が発生してしまう」(同氏)という。開発品では,この階調データの欠落を補正することで画質を改善する。ただし,「詳細については現在,特許出願中であり回答できない」(同氏)とした。

出願中と書いてあるから公開されてないんでしょうけど。
精査せずにざっくと、検索してみました。
分割とか優先権主張とかたくさんしてるんで重要な技術であることは確か。

2008197675公開番号】特開2008-197675
【公開日】平成20年8月28日
【発明の名称】表示装置
【出願番号】特願2008-115944
【出願日】平成20年4月25日
【分割の表示】特願2003-573631の分割
【原出願日】平成15年3月4日
【出願人】三洋電機株式会社
【要約】
【課題】輝度のムラによる表示品位の低下を改善する。
【解決手段】光学素子を備え複数の表示領域から構成された表示画面を有する表示装置4100において、表示領域ごとに、表示内容の同一性を維持しながら、表示画像を変更する映像変更部458を含む。映像変更部458は、前回の変更を起点として光学素子の劣化の推定量が所定値に達したとき再度表示画像を変更する。また、映像変更部458は、隣接する画素どうしの輝度の差を積算した値の絶対値が所定値を超えたとき表示画像を変更する。また、映像変更部458は、偶数と奇数の行または列の光学素子の劣化の推定量の差が所定値を超えたとき表示画像を変更する。
【選択図】図26

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企業での特許出願というもの。

未だに偉い人でも、「若手技術者のモチベーションを高めるために特許出願を推進しよう」なる主張をするのでうんざりする。

何か発明して特許出願して公報に発明者として名前を載せたい、と技術者が考えるのは結構なことだ。どんどん発明してくださいね。

そこで、例えば、アマサイが「これじゃ進歩性が不明ですね。もうちょっと従来技術と差異が明確になるように考えてくださいね」とアドバイスする。

それを聞いていたおっさんが
「アマサイさん、若い人にそんな厳しいことを言ってはダメだよ。出願する方向で考えてあげないと」
とか寝言を言う。

今、アマサイの職場にそんなおっさんは居ないのであるが、居ればの話である。

アマサイとしては、
「そうですね、これからそうします(^_^)」
とか言ってかわしておく。

心では
「ばーか、あんなもの発明なんかじゃないだろうが。だいたい今の製品とちょっと違うだけで、全然問題解決性がないだろーが。恥ずかしくて特許事務所にもって行けんわ」
とつぶやくのである。

「なぜ起業しないのか」の話にも通じる。


このおっさんたちは、
特許を出してあげて、その技術者がやる気になれば、それは意味のある出願ではないか、
と考えているらしいのだ。

はい?

出願てお金がかかるんですよ。その金会社が出すんですよ。
もーちべーしょんのために30万も40万も必要なんですか?

それに特許明細書って権利取得申請書なんですよ。
権利とれなかったら、無意味に等しいんですよ。
(このところは議論があるが、ここではそうしておこう)

そんで、それに拒絶理由がかかったら、その技術者対処できるんですかね。そんなつまんねーものために知財部が労力を使うのはごめんですよ。

で、めでたく特許を取れてしまったと。
それ、権利行使できるようなものなんですか。
特許権を得たら毎年毎年、特許料納めないといけないんですよ。
その金、会社が出すんですよ。
その1人のもちべーしょんのために。

いやいや、特許取れたら彼も満足だろう。
違うだろっ、それは特許取得の目的じゃない。
個人の自己満足のために特許制度はない。
じゃ、自分の金やれよ
という話にまた戻ってしまう。

いやいや、アマサイさん、私が言っているのは創造的、独創的な発明は若手であっても出願すべき、だと言っているわけで。

はあ、そんなの言われるまでもないよね。
そんな素晴らしかったら勿論出願しますよ。
それって、別に若手に限定することないよね。
定年間近の人でも素晴らしい発案であれば出願、権利取得までがんばりますですよ。

しかし、そんな素晴らしい方なら、なんでうちの会社にいらっしゃるんでしょうね。

-----------------
勉強ができなくても、その子はエジソンかもしれない。天才として育てろ。そのような話と同じですな。

誰でも特許出願はできます。我々のような仕事は、社内でそれを探し出さなきゃいけません。しかし、その作業で「君もいい子ちゃんだから特許をだしてみまちょうか」というばかげた、人を見下したタスクはないのである。

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大気圏外1丁目1番地半導体工場

新たな半導体単結晶製造技術の開発について@JAXA

宇宙航空研究開発機構がなんで半導体作るのかなあ、と思ったら、こういうことでした。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を中心とした共同研究契約により、日本電信電話株式会社及びフルウチ化学株式会社との共同実施の下、JAXAの宇宙実験による知識を活用して、温度と濃度勾配を一致させる新たな結晶成長を考案し、さらに融液の厚みを薄くすることで対流を抑制しつつ結晶化させる技術を開発し、これを利用して世界で初めて巨大(30mm角)なインジウムガリウムヒ素(InGaAs)の単結晶材料を製造することに成功しました。  この結晶材料を用いて製造した半導体レーザーを使用し、光ファイバー通信で用いられる波長1.3μm帯で、20kmの遠隔地へ毎秒1010回の点滅信号のエラーなし光ファイバ通信実験に成功しました。  このインジウムガリウムヒ素の半導体レーザーは、従来型のインジウムリン(InP)のものに比べて、温度が上昇しても出力の低下が少ないために冷却の必要がなく、省エネルギーであるという利点があり、将来的には光通信都市間ネットワークターミナルの消費電力を大幅に低減できる半導体レーザーとして期待されます。  なお、2010年秋から2011年にかけて日本実験棟「きぼう」内での微小重力環境での結晶成長実験を計画しています。宇宙ではより組成の均一な理想的な単結晶を製造することができるため、地上実験での単結晶と比較することによって、地上でより性能のよい理想的な単結晶製造技術の開発に役立てることを目指します。
「宇宙ではより組成の均一な理想的な単結晶を製造することができるため」

なるほどね。宇宙ビジネスならぬ、大気圏外工場とかできるかもしれませんね。

でも、大量生産するのにどれだけ金かかるねん。飽くまで宇宙空間ラボというものですね。

半導体ですぐ反応してしまうのは根っからのエレクトロニクス少女なアマサイです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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かなづち解消水着?

泳げない人の水着発売へ 山本化学、浮力材を使用

 

高速水着用のゴム素材を大手水着メーカーに提供している山本化学工業(大阪市)は15日、浮力を高める発泡ウレタンの板を使い、水泳が苦手な人や身体障害者らが泳げるようになる水着を7月中旬に発売する、と発表した。

 「およげるーのアドバンテージ」と名付けた発泡ウレタン製の薄板を、水着の胸やおなか、太ももなどの部分に入れ、必要な浮力を補うことで水中姿勢を整える仕組み。板は1辺約6センチの六角形で、厚さは約9ミリ。

 米国の水着メーカーと共同で開発。同社製の競泳水着や身体障害者用水着と板をセットにし、インターネットのホームページで販売する。

 希望小売価格は「およげるーの」の板10枚が8千円、セットの競泳水着が6万円、身体障害者用水着が7万円(いずれも税別)など。国内の年間売り上げ目標は5億円。

 山本富造社長は「水中での姿勢を身体が覚えたら、板を抜いてもバランスが乱れなくなる」と説明。「パラリンピック出場を目指す人にも喜ばれるはずだ」と語った。

浮力だけの問題なのだろうか。
泳げないというのは機能的なことだけじゃなくて心的問題が大きいと思うが。
浮けると泳げるのか?

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テラフロップス

VLSI国際会議というのが行われているようです。京都なんですね。行こうと思えば、行けないけど(^^;)。


【VLSI】性能がペタフロップスの1000倍のエクサスケール・コンピューティング,実現に向けてIBMが挙げたキー技術とは?

半導体製造技術関連の国際会議「2009 Symposium on VLSI Technology」が2009年6月15日に京都で開幕した。開幕日の朝一番に始まるPlenary Session(全体会議)において,米IBM Corp.が,ペタフロップス・コンピューティングの1000倍の処理能力を持つ,「エクサスケール・コンピューティング」に向けた半導体技術に関する招待講演を行った。講演タイトルは「Device Technology Innovation for Exascale Computing」である。登壇した,IBM Fellowで,同社,VP of Science and TechnologyのTze-chiang(T.C.) Chen氏は,まず,高性能コンピューティングのシステム性能の向上ペースが今後加速するとの見通しを示した。これまでは2年ごとに2倍のペースで性能が上がってきたが,今後の約10年間は,エクサフロップ級の処理能力の実現に向けて,2年ごとに4倍のペースでシステム性能が向上していくと予測した。

 一方,システム性能の向上ペースが加速するにもかかわらず,「Si半導体技術のスケーリングの勢いは鈍る」(Chen氏)方向が見えている。それでも,リソグラフィ,材料,デバイス構造のそれぞれでイノベーションや最適化を施すことで,「CMOSスケーリングそのものは継続するだろう」(Chen氏)とした。


半導体製造技術関連の国際会議「2009 Symposium on VLSI Technology」が2009年6月15日に京都で開幕した。開幕日の朝一番に始まるPlenary Session(全体会議)において,米IBM Corp.が,ペタフロップス・コンピューティングの1000倍の処理能力を持つ,「エクサスケール・コンピューティング」に向けた半導体技術に関する招待講演を行った。講演タイトルは「Device Technology Innovation for Exascale Computing」である。登壇した,IBM Fellowで,同社,VP of Science and TechnologyのTze-chiang(T.C.) Chen氏は,まず,高性能コンピューティングのシステム性能の向上ペースが今後加速するとの見通しを示した。これまでは2年ごとに2倍のペースで性能が上がってきたが,今後の約10年間は,エクサフロップ級の処理能力の実現に向けて,2年ごとに4倍のペースでシステム性能が向上していくと予測した。

 一方,システム性能の向上ペースが加速するにもかかわらず,「Si半導体技術のスケーリングの勢いは鈍る」(Chen氏)方向が見えている。それでも,リソグラフィ,材料,デバイス構造のそれぞれでイノベーションや最適化を施すことで,「CMOSスケーリングそのものは継続するだろう」(Chen氏)とした。

ペタフロップス・コンピューティング、ってのが初耳っていうか、認識してなかったんですけど。当然速いんでしょうね。

IBM のスーパーコンピュータ「Roadrunner」がペタフロップス達成

IBM は、2006年に米国エネルギー省国家核安全保障庁から受注し開発に着手していたスーパーコンピュータ「Roadrunner」がとうとう1ペタフロップスの大台を突破したと発表しました。Roadrunner は 12960個の「改良版」Cell Broadband Engine チップと、6948個のデュアルコア Opteron を使用したハイブリッドクラスタ型コンピュータで、消費電力はピーク値で 3.9 メガワット。今のところベンチマーク値がどこまで到達したのか詳しい情報はわかっていませんが、2006年当時の発表によれば 1.6ペタフロップスは出る見積もりのようです。ちなみに地球シミュレータは実効値で 35テラフロップス(2002年)、昨年 top500 王者の IBM BlueGene/L は 478テラフロップス

やっぱり、すごく速いですね( ̄▽ ̄;)

CMOSが偉いんですかね。イメージセンサの性能があがるのも、CMOSのおかげ?

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飛鳥山公園

飛鳥山公園
このミニモノレールみたいな物体は何でしょう。

東京都北区JR王子駅ホームからの写真です。携帯電話のズーム結構便利ですね。

ググってみたら飛鳥山公園の登山鉄道のようなものなんだそうです。
小学生のころ遠足か何かで来たと思いますが覚えてません。

東京に長年住んでいても知らないことがたくさんあるわけですな。

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ダイヤモンドだね~

放送大学の材料工学の授業のとき、開講中に1人1質問を義務付けられていたので、
「人工ダイヤモンドって、天然みたいな何十カラットとかできないんですかぁ~」
とエンジニアリングの人間にあるまじきことを訊いたことのあるアマサイです。

人工ダイアモンドは強度が命、ブリリアントカットとは無縁、ということは分かっていても、ダイヤ、という単語を見ると心躍る乙女アマサイです。

ダイヤモンド同位体で電子の閉じ込めが可能に
-炭素のみを材料に超格子構造を実現-

独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ダイヤモンド研究センター【研究センター長 藤森 直治】の鹿田 真一 副研究センター長(兼 デバイス開発チーム研究チーム長)と渡邊 幸志 研究員らは、質量の異なる12Cと13Cの同位体炭素を用いてナノサイズの積層薄膜ダイヤモンドの気相合成に成功した。さらに、このダイヤモンドで電子・ホールの閉じ込めに単独(ホモ)材料として初めて成功した。

 ダイヤモンドは、硬度、熱伝導率の大きさ、光透過波長帯の広さ、化学的安定性などで物質中の最高性能を示し、また半導体としても絶縁破壊電界や移動度などで極めて優れた特性を有するため、機械応用、光学部品以外に電気化学や半導体デバイス等への応用が期待されている。半導体としては、パワーデバイスや量子コンピューターの材料として高い性能が予測されるなど最近注目されつつある。しかし、ダイヤモンドの半導体としての能力は未知の部分も多く、さまざまな研究が行われている。

 本研究では、炭素同位体の12Cあるいは13Cだけを含むメタンガス(CH4)を原料として、マイクロ波プラズマCVDを用いた気相法によってダイヤモンドを合成した。12Cだけでできたダイヤモンドと13Cだけでできたダイヤモンドを、厚み30nmの薄膜で交互に25層積層した積層構造(超格子構造)を作製した。この積層構造試料に電子線を照射して電子・ホール再結合を測定したところ、12Cだけでできたダイヤモンド層のみで再結合が発生していて、電子・ホールが閉じ込められていることを発見した。従来、電子・ホールの閉じ込めは、異種(ヘテロ)材料(GaAsとAlGaAs、InGaAsとInPなど)の組み合わせでしか実現していなかったが、今回、単独材料で初めて電子・ホールの閉じ込めに成功した。単独材料でも、半導体バンド工学を用いた構造設計が可能になり、超高速デバイス、量子機能デバイス開発へ向けた有効な手段が得られたことになる。

 本研究成果は、2009年6月12日に米国科学誌「Science」の電子版に掲載される。


「Science」に掲載されたくらいですからすごいんでしょうね。


半導体工学は勉強したはずですが、もうすでにぼんやりとしか思い出せません。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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