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December 29, 2004

書談『僕の叔父さん 網野善彦』

■中沢新一著『僕の叔父さん 網野善彦』(集英社新書)
 私もほしい、善彦おじさん。

叔父(*)というのは特別な存在だ。親でも兄弟でもない(当たり前だが)、何か別の文化を持ち込む人なのだ。借金を無心して迷惑をかける叔父というのもいるが(友達のうちの話。あっ、うちの父親もそういう困った叔父だったかもしれん)。後者は御免被りたい。前者はうらやましいな。

* 叔父と伯父は若干意味が違うらしい。前者は父母の弟、後者は父母の兄、だそうだ。

歴史家というより民俗学者の思考がよくわかる。「飛礫」の歴史なんて常人には考えつかない。これは中沢氏の父上の専門となる。

アジールにしても、地蔵にしても、悪党にしても、民族学的な発想ではないかと思う。あとに読んだ『素人にように考え、玄人のように実行する』そのままのような気がする。

本書では、網野氏、中沢氏、中沢氏の父親、祖父の考えが織物のように成している。祖父中澤毅一氏の「国体論」も興味深いものがある。また、「コミュニストの子供」という立場もなにか時代の重要な枠のような気がする。

「私が煩瑣な仕事ややっかいな事件に引きずり回されているうちに」
とは例の事件のことか。多くの宗教学者がワイドショーに出演するというちょっと異常な事態だもんな。

新書でさらっと書いてあるが、これだけで日本民俗観を概観できる。

あまりにできのよい本は、書談がうまく書けない(-_-;)。なんかいいわけ。

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