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January 03, 2005

書談:書談はかくあるべき

■『お父さんは時代小説が好き』
 『お母さんは「赤毛のアン」が好き』
 著者:吉野朔実
 出版:角川文庫
 価格:514円(税別)

これらは漫画で語る書評集である。吉野朔実さんは漫画家である。その昔『ぶ~け』という少女漫画雑誌があった。そこに連載を持っている人は全てストーリーも絵も実力派ばかりである。その中でも吉野さんはピカイチ、私のお気に入りであった。『月下の一群』や『少年は荒野をめざす』などは文学と呼んでも差し支えない。それもそのはず、かなりの本読みなのだ、ということはこれら書評が単行本化されてわかった。

以前、ここで、書評といいながら自説を展開することを目的としたものを批判したが、吉野さんのものは、それらと正反対である。その本を語りながら、その書評自体がしっかりとしたエッセイ、作品となっている。ここに収録されているものは、大半が英米翻訳モノというやつで私の範疇ではない。が、読んでみたくなるではないか。実際ここに収録されてる本を読んでみたりもした。これが私の目的とする「書談」である。まあ、たぶん達成することはできないだろうが。

吉野さんは、その豊富な読書背景を元にして、最近描かれるものはサイコサスペンス調のものが多い。ちょっと、私の好みとは違う。80年代の作品のように元気で明るくかつ繊細な青年少年少女を描くモノに戻ってほしいのだが。無理かな~

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