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January 04, 2005

世界観の喪失

理科離れが騒がれた一年であった。文科大臣が「学力低下を認めた」というのが記事になった。あほらしい。時間減らして、テキスト薄くして、宿題出さなきゃ、普通勉強せんだろうが。

昔はだって楽しくて勉強してたわけじゃない。でも、なんか勉強すればいいことがありそうな気がした。苦しみを乗り越えると楽しいことが待っていそうな気がした。たいしたものではなかったけれど。一言で言えば、一流大学、一流企業、いい生活ということである。これはスローガンであってみんながいい目をみられるわけじゃない。でも、それに準ずる生活ができることはそれなりに説得力があった。ちんまい世界観である。大声でなんかで言えない人生観である。物質主義に連動する、従属する考えである。

しかし、私たちの親は戦争もあったし、貧しい幼少期を過ごしている。物質があって精神も育つのである。自分たち以上の生活をしてほしいというその願いは、子供のためを思っているのだろうと受け入られるものであった。その当時、10代のころは素直になんか聞いていないけれど、大枠としては理解できる(私たちはその考えを建前として本音の自分と折り合いをつけていたものだ)。

今の大人(私たちも含まれつつある)は、その程度の世界観も提示できなくなっている。過去も現在も肯定できない人間が多いのだ。親の言うとおり一流企業に入ってはみたけれど、リストラのターゲットにされている。努力に見合った生活がもたらせられていないと感じているのだ。
「勉強しなさい」
「なんで、しなくちゃいけないの」
「うーん、それはだな、つまり。。。」
お父さん(お母さん)のようにとはまず言えないし、○○さんのようにと偉人の名を出すのもはばかられる、そんなことではないだろうか。

先輩方のおかげで勉強しなくても、学校さえ行かなくても暮らせる世の中ができてしまったのだ。

今はいいさ。でも、これから10年、20年ってどうするの。

学力低下は日本の根幹がすでに揺らいでいる証拠である。理科離れをどうするか、なんてのんきに議論している場合じゃないんだよ。

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