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January 07, 2005

書談:松本清張『渦』

■『渦』
著者:松本清張
出版:新潮文庫
価格:714円(税別)

あんまりどろどろしてなくて暗くならない推理小説、を所望していたので、ぴったりだった。でもあっさりしていて清張らしくなかった。おもしろ度:中(この人に限って「低」というのはありえない)。

ある劇団主催者がファンの一通の手紙から「視聴率」に興味を持ち、仲間と探偵ごっこをしていくうちに関係者が不可解な死に方をしていく、というものである。いかに憎悪の凶悪殺人とかはなさそうで、たいへんよろしい。最終章では、車を利用したトリックが明かされていく。私は推理小説を読んでもあまりトリックには興味ないし、車には乗らないのでなおさらダメである(最近のミステリはトリックではなく、人間模様・動機がメインと思う)。字面をみて、ああ、細かいなあ、さすが清張だなあと思う程度である。この小説の主人公は「視聴率」であろう。未だにその「トリック」は明かされてはいない。解説に当時の関係者が「清張氏のような著名な作家が視聴率不信を煽るような小説を書かれては困る」と発言したことにふれている。やはり、話題をまいた作品なのだろう。

仲間たちの調査経過が少々まったりしていると感じるのは新聞連載小説の所以か。

ちなみに表題の渦とは、視聴率測定器の配置家庭が、都心を中心として郊外、周辺県に向かって蚊取り線香のような渦を書くような線上に点在していることからきている。


ところで、清張の小説をいくつか読んで発見をした。

「既婚男性の3人に1人は愛人を持っている」

浮気とかじゃなくて、家を買ってやったり、パトロンをするような、かなり「大がかり」なものである。これは、単に、登場人物が富豪とか有名芸能人がいるからだろうか。はたまた、「昭和」ってそういう時代だったのだろうか。

この割合が事実と近いとしたら、興味深いことである。

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