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May 29, 2005

湘南科学史懇話会:5月度

http://www008.upp.so-net.ne.jp/shonan/home.htm

猪野修治さんが主催されている市民のための科学・科学史の勉強会。
私は2001年から断続的に参加している。
その道の専門家の最新研究の成果が、会場費だけで聞かせていただけるほんとにありがたい会である。

今回は高校の物理の先生・右近修治さんのお話
19世紀ケンブリッジのチューター制度が、現在の高等理科教育の基盤を作ったという主旨だ。
もうびっくりすることばかりである。
演習問題を解くという、物理(や化学)では当たり前にやっていることはここから始まった。それまで演習授業、演習コースというのは存在しなかった。ケンブリッジにも受験戦争が存在する。入学試験ではなく、学位取得試験である。多くの学生が学位をとれないまま大学を去っていくと超選抜試験なのである。

その当時は貴族や金持ちの子弟ばっかりだったので、そんな競争しなくても在籍してればよかったんである。暇つぶし?まあ、成人男子の遊園地、みたいなもん。あれ?今の日本の大学もそうか。

その対策のために、大学公認の個別教師(チューター)の講義を受けるのである。これは全く、大学受験予備校の教師や家庭教師のイメージそのもの。大学のガクモンではなく、試験にパスするテクニックを教授する。大学の講義はそれとは別にあるが、学生にとってはチューターの講義が優先である。これも学校の授業より予備校や塾を優先する現代の中高生とまったく同じである。

こんな話を聞くは初めてである。他に来られていた、学校の先生、ジャーナリスト、会社員、院生もみんな同様に興味津々のようであった。

これを正規の高校教員をしながら研究を進められていたのだからすごい。また、教えている側だからこそ、問題を発見できるのかもしれない。

こういう高レベル講演を毎回やっています。関東近辺の方、是非いらしてみてください。
・過去の講演をほぼ採録した懇話会通信というのが発行されています。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/shonan/backnumber.htm

右近先生の原稿は物理教育研究会の機関誌に掲載されています。
http://www.apej.org/

『人気blogランキング』に行きます。よかったら押してください。ぷちっとな。【押す】

【アマサイは勝手に2005年国際物理年に参画しています】
(^_^)リンク集をここ作ってあります。

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