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June 24, 2005

書談:『新しい物性物理』

●『新しい物性物理
-物質の起源からナノ・極限物性まで-』
著者: 伊達宗行
発行:2005/06/20
出版:講談社ブルーバック
定価:1,092円

読み始めたばかりだけど、結構いい感じの本なんでご紹介します。

物性というと範囲が広く、どんな材料が出ているかなかなか網羅できない。これ一冊読んでいれば、エレクトロニクス技術者としてはまあ、安心できる。

宣伝文句には、
物性物理学が教えてくれるこんなこと、あんなこと
光る原子/トンネル効果/半導体レーザー/金はなぜ黄金色か/半導体メモリー/超伝導電磁石/バイオ素子/青色発光ダイオード/人工原子/量子通信

と書いてあるが、これだとちょっと誤解を受ける。いや、これらのことはコンテンツとして含まれているだけど、そういうトピックス解説よりも教科書に近い感じ

第1章 物性物理学の誕生
第2章 物質の起源
第3章 物性の出発点
第4章 物質の構造
第5章 電気伝導の世界
第6章 磁気の世界
第7章 物性の新局面
第8章 極限科学

1~4章は、物性物理を理解するための序章。後半は現実の材料について理論的な説明がなされている。別に物理の知識はいらないんだけど、しろうとが読むにはちとつらい。その前にしろうと(物理知識の少ない人)が物性に興味をもつだろうか?という疑問があるが。科学ファン、技術者は読んでおくとよい。7章、8章から始めてもいいだろう。

進路として半導体物理の研究分野がいいかなと思った時期もあったが、ならなくてよかった。なんかたいへんそうなんだもん(あっ!でも半導体分野の知財業務はできますから。○ECさん、○芝さん、宜しく?!)。本書を読んで再確認した。中村修二氏の仕事がまさに物性の仕事で、まず第1に肉体的にタフなことが要求される。

あと文系とか理系でもバイオの人なんか知らないみたいだけど、物性は物理であるけれども、化学でもある。どちらかというと化学の割合が多い。実際にそうかどうかは知らないけれど、感覚的に研究に物理・化学二倍の重圧(?!)がかかるって感じ。

新しい物質を作り出すというのは科学者、技術者としてロマンがあるが、それだけに難事業なのだよねん。

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【アマサイは勝手に2005年国際物理年に参画しています】
(^_^)リンク集をここ作ってあります。

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