レジ袋税雑感
緑が丘で久しぶりに試合をしたのでメモとして書きます。
論題は「日本はレジ袋税を導入すべきである」です。
知っている人は知っている今年度のディベート甲子園中学の部の論題。
私はFさん、Sくんと共に否定側。ディベータに復活したいなあと思っていたところ空きがあったのでほぼ飛び入り状態。
肯定側は、プランに"生分解しないレジ袋1枚当たり5円を製造者または輸入者に課税する"というプランクを入れてきました。網羅する範囲を狭め、使い方によっては肯定側に有利に働きます。しかし、試合後、顧問から「税を税たる認識をするのは消費者であるべきだ。製造者にかけてもあまり効果が見込めないのではないか」という指摘がありました。これは私もぼんやりそういうことは考えていました。生分解プラスチックを何らかの形で広める、ということはいいアイデアであると思います。
否定側はFさんの提案により、「全てのプラスチックレジ袋を廃止する」というカウンタープラン(CP)を持ってきました。うーん、残念、CPは甲子園は禁止されているので、同じ手は使えません。参考に聞いておいてください。
私、これすごい良いCPだと思いましたね。全廃CPは、○○を廃止すべし、王道CPで真っ当な試合が展開されます。CPはハンドリングが難しく、必ずしも否定側に有利とは限らない。3人でやるときは、3人ともCPの理解がしっかりしていないと墓穴を掘ることにもなりかねません。
さらにこのCP真っ当であるとともに、本論題の教育テーマである環境問題を考える、という意図にしっかりと合致している。私たちは社会人なんで中学生の教育的見地は考慮する必要もないのですが、大事な観点でしょう。実際、試合でもあんまり抵抗無く受け入れられました。緑が丘では、まだまだCP⇒ずるっこしいというイメージがあるので(^^;)、CPが理解されるということは重要です。K代表は「なんだかねえ」としぶしぶ否定側に投票されましたが(まだハンドリングできないのに、CP使いたがる人がいるということなのだが)。
プランに戻って、生分解、つまりバイオマスプラスチック(BBP)のことですが、使い方によってはよい議論ができると思います。ざっと、検索してもいいことしか載っていない。しかし、私はそんなはずないだろうと、ジュンク堂に行ったらありましたね。そのままの書名『バイオマス』京都繊維大学名誉教授・奧彬(あきら)著。
・BBPは、土に入れて消えてなくなるわけではない。
・BBPは、回収再生過程を経てこそ、意味がある。そのまま焼却するなら石油系と同じことだ。
・原料の植物はまだ限定されている。
肯定側に立てたば、これらをクリアしておけばいいわけです。
まあ、現時点ではBBPはレジ袋には向かない、とも奥先生は明言しているのですが。
この論題の眼目は、税をどのようにとらえるかは重要でしょう。環境を意識させるインセンティブとなるか、取れるところから取るという悪法なのか。そういえば、高校も炭素税という税問題でしたね。このTV番組で橋元弁護士が唯一有効なコメントが税とはなにか、というものでした。
レジ袋有料化が検討されているのはむしろ、本論題の理解を深めるのに有益と考えるべきでしょう。教室ディベート連盟では二杉先生がきちんとその点を解説されています。
中学生の部に参加される皆様へ
またスーパー、小売店側は元々レジ袋で儲ける必要はなく、有料で販売しなくていけないとなったら、定価1円でもいいわけです。サービス品ですからね。小売り価格をプランで固定するのは難しいでしょう。レジ袋の価格を上がるとバック持参が増える、というのは、小売店側にとってはメリットには成り得ないのではないでしょうか。
今回のためにゴミ問題の資料も読みたかったのですが、時間がなく、なにせ4日前に希望を出したわけで、手を付けられませんでした。先の奧先生の本と同シリーズである高月紘(ひろし)著『ごみ問題とライフスタイル』は良書だと思います。
簡単に書けるのはこんなところです。
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