無料ブログはココログ

« アクセス1万突破 | Main | レジ袋税雑感 »

June 20, 2005

作家が作家であるために

最近、小説(文学)に力が無くなった。以前はあったのか?うーむ、私はあったんではないかと思うんだが。ベストセラーと呼ばれるものは、多くの人の生き方を変える力があったんではないか。社会にインパクトを与えることができたんではないか。最近上位に上がるモノってハウツウばっかじゃないの。あと電車男とハリーポッターかい?まあ、元々私、ベストセラーになる小説読みませんが。

でもね、小説家ってのは、力があるんじゃないかと思っている。前段と矛盾しますが。職業としての小説家ってことです。最近(って言っても4年前か)直木賞を取ったこの人
山本一力
確か、借金返すため、生活ために小説書きだしたって言っていたよね。いや、そういう動機で小説書いて成功するなんて何人もないとは思うけど。私の好きな東野圭吾あにぃも乱歩賞を取ったとき、給料が安いから小説書こうと思ったって明言してますわな。

つまり、ある程度年齢のいった人間(若くてもいいんだけどさ)にとって小説家は「身を立て、名を上げる」ための最後の砦、永遠のロマンなんではないかね。

で、またもや松本清張である。『半生の記』の後半に
内職もないときの日曜日は、どこに行くあてもなかった。家に居てもいらいらし、外に出ても空虚さは満たされなかった。人の集まる街なかを歩いても、わけもなく腹立つだけだった。将棋や麻雀をしても、仕事をしていても、私の額からは冷たい汗が流れ、絶えずタオルが必要で、仲間に笑われた。神経衰弱になっていたのかもしれない。夜もあまり睡れなかった。(中略)その浜辺に腰を下ろして沖を眺めたり、松林の間を歩き回ったりした。もし、私にもっと直接的な動機があったら、あるいは自殺を企てたかもしれない。だが、そういう強いきっかさえ身辺にはなく、ただ苛立たしい怠惰の中に身をひたしていた。心はとげとげしいのに、身体はけだるく、脳髄はだらけていた。
とある。個人の感じる閉塞感、そしてそこからの突破、そういう心理が、清張文学を作ったらしい。

金のためと言っても、単に金儲けではなく(それだけだったらもっと効率のいい商売がありそうだ)こういうせっぱ詰まった脅迫観念みたいのが付随した時、人は作家になりたいと思うのかなあ。

なんか作家論を語ろうと思ったが中途半端になってしまった。すまん。

『人気blogランキング-自然科学-』に登録しています。応援してください。1日1回、ぷちっとな。【押す】

【アマサイは勝手に2005年国際物理年に参画しています】
(^_^)リンク集をここ作ってあります。

« アクセス1万突破 | Main | レジ袋税雑感 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/4640946

Listed below are links to weblogs that reference 作家が作家であるために:

« アクセス1万突破 | Main | レジ袋税雑感 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

August 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31