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June 03, 2005

続・反「理系白書」

もう、ひとしきり怒ってしまったので、気が済んだし、私が意見をいってどうこうということでもないのだけれど、掲示板の方に「続」を書くと言った手前、書くことにする。

「理系白書」とはうまいタイトルを考えたものだ。
確かにそそられ?ますな。
普通に研究室訪問をしているのに、
普通に学校教育の取材をしているのに、
「理系白書」の取材班です、という何か新しいことをやっているように錯覚してしまう。まあ、手法としては悪くない。

毎日新聞さんだからあり得たのでしょう。
朝○とか○経とかに「理系白書」、それはへんだろう。

単行本の『理系白書』はそれなりにまとまっていて良書であるとは思う(私は買わないけどね)。
でも、本としては初めてではなくて、宝島の別冊かなにか先例はあったと思う。新聞紙上では初めてでしょう。こんなにたらたら連載するのもね。

もうこのへんで切り上げて別のコンセプトを始めたらどうか。
評判のいいコーナーらしいから止められないと思うが。

******

「理系白書」の記事はともかく、「理系白書ブログ」はひどいものだ。
(昨日のは名前を連呼して挑発的だったので、そういうことは避けることにする)

同じ引用であるが、
>・一方で、そういう人のがんばっている様子や生き方が、
>世間に出にくいために、世間では「理系は暗い」「理系は
>変人」「理系は社会性がない」「専門馬鹿」という先入観
>で語られがちで、これはいかにももったいない話である。
>(ここから理系白書が生まれました)
これは記者としてまずいだろう。

○今の仕事に取り組んでいるのは世論がそうだったからです、そうであってもいうべきではない。まるでその責任が自分であるのではなく、わけの分からない第三者にあるようではないか。

○これも繰り返しになるが、暗い、変人、社会性がない、どっからくるのか。

○そもそも括りが大きすぎる、いったい日本の人口の何割が理系のか。3割くらいとしよう、それらの人々(私もそうだけど)が、このような指摘を受けているのだろうか。世論という言葉でごまかさず根拠を示していただきたい。

○彼女の記載の一番の欠点は「理系」という定義を、ちょくちょく変えて、それを断りもなく、話をしていることである。あるときは研究者であり、あるときは学部生であり、あるときは企業人であり、またあるときは理系受験用の選択科目を選んだ全ての人だったりする。さらに驚くべきことは、理学部のみを語っていることもあり、理学部+工学部のときもあるのだ。これでは議論ができない。おそらく、なにか反論されたときの逃げ道を、意識/無意識で作っているのだと思われる。

○個人で作っているブログだから、そんな堅く考えなくてもいいではないか、という意見もあろう。だが、そんなわけはない。彼女は所属・実名を明らかにして、自分の所属するその会社の有名なプロジェクトに関するブログです、と明言しているのだから。

○別の箇所では社会リテラシーという言葉を使っているが、彼女はこの意味を知らないのではないか。どうやら、新聞記者というのは言葉を根拠もなくフィーリングで使用するらしい。

○社会人に面と向かって「貴方は社会性がない」などと言ってごらんなさい。ほとんど人権問題だと私は思うよ。不当に人を貶める言葉を平気で使っている。「社会性がない」というのはそういう言葉です。

○私は日常の業務から、うちの会社の開発部員はコミュニケーション能力が欠けている人が多いと思っている。これは単なる人間関係ではなく、自分の研究や自分の能力を話し言葉あるいは書き言葉でアピールするのが下手だということである。既婚者も多いし、友人だって普通にいるだろうし、全般的な対人間のコミュニケーションは問題ないであろう。おっと、彼らの多くは技術力はある、ということを言っておかなければ。私としては表現能力を少し磨くだけで、彼らの価値は上がるし、当社の開発能力も向上すると言いたいのである。ああ、表現能力だけ、ある、つまりはったり野郎は問題外の外である。

こういう限定的な文章であれば問題ない、

・うちの会社の
・私が接する開発技術者は、
・仕事上コミュニケーション能力が欠けている人
・が多い。
ということである。

これを
「理系はコミュニケーション能力が低い」
と言ったらどうなるか。
彼女はそのように言っているのである。

○「理系白書ブログ」に賛同する「理系」の人たちは、ブログでの問題提起と自分の環境の問題点を重ね合わせているだけだと私は思っている。よく見れば全然一致していないのに、
理系ってたいへんですよね、みたいな言葉に
そうなんですよ、学費だってばかにならないし、就職は不透明だし、彼女はできないし(?)みたいに勝手に反応しているのである。

○専門馬鹿に関しては、「専門馬鹿のどこか悪いのか。ただの馬鹿と違って価値がある。世の中に五万といいるただの馬鹿の方が問題であろう」ということだけ取り敢えず言っておこう。

○まあ、これらのことが些細なことだ、アマサイ固有の考えだと思うならそれでもいいと思います。理系白書と理系白書ブログを楽しめばいいんじゃないですか。理系白書もブログもあってもなくてもどちらでもいいものだから。

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