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November 21, 2005

書談:『ロシアの科学者』

『ロシアの科学者 -ソ連崩壊の衝撃を超えて -』

rosia-kagakusha
著者:小林 俊哉〔著〕
価格:\630
出版:東洋書店(ユーラシア・ブックレット)
発行:2005.10
bk1

所謂ブックレットという100ページ未満の小冊子である。学術レポートといった感じで取り分け面白いわけではない。だが、科学史家もどき(がんもどきのようなものである)のアマサイとしては、一応目を通しておかねば、と思った次第。

副題はでかいが、そんなに凄いことが書いてあるわけではない。このタイトルに見合う書物を書くと相当な大著になるであろう。日本語では需要と供給から言ってかなり高価になってしまうなあ。

ソ連崩壊後、結構な数の科学者に日本に職を求めてきたというのは知らなかった。筆者・小林氏はそれをロシア科学者の「避難所」と呼んでおり、日本の学界のニーズとマッチして有効に働いたと書いている。

何ともネガティブな言い方で腑に落ちない(だって、ひ・なん・じょ、だよ)。またとない頭脳流出・流入なのだから、日本にとっても彼らの有効利用があるのではないか。最もロシア科学者の流入先大手は、米国、イスラエルなのだから仕方がないか。ロシア本国でも、「元々ソ連は科学者が多すぎた。科学者として不適切な者は、転職するか、海外に職を求めた方がよい」という意見があるそうだ。
(後日、本書の引用を加え補正予定)

えっ、じゃあ、日本で働いている科学者って。。。

小林氏は、ソ連の科学及び経済は、
1945~1960年代 発展期、
1965~1985年 衰退期であり、
現在は衰退期を脱し、再び発展に向かっていると述べている。

アマサイは、科学・芸術・文化は何らかの抑制・限定の中で発展し、それらが抑制・限定が過度になると衰退するが、嵌めをはずすことによって以前よりもさらに充実するのではないかと考えた。ちょっと乱暴な議論ですかのう(^^;)。日本の江戸鎖国時代から開国明治、暗黒の昭和戦前を迎え、戦後の発展と模したのである。ここまでは、ソ連とのアナロジーが使えるが、そのさらに後、自由を満喫した後、科学は如何に発展するか。つまり、平成の日本で、科学はどのように変容し、どのような結果をもたらすか、興味深いことである。

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