無料ブログはココログ

« お仕事の話をちょいと | Main | 職務著作 »

December 13, 2005

子供の選択肢として科学者

アンケートとか統計というものはtabula rasa(白紙状態)で行うなんてあり得ない。なんらかの意図に基づいて、所望の結果を得られるように行うのである。

学力調査なんて、年々子供たちは阿呆になっているということを結論づけるためにやっている。これは主に、近年のゆとり教育の批判、改正の根拠のためであろうな。

で、最近一部で話題になっているこの調査、一体なんのためであろうか。

理科大好きでも科学者イヤ 中3男子56%・女子81% 2005年12月10日

「その結果、理科については「面白くて他の教科より好き」が33%、「面白いがもっと好きな教科がある」が32%、「面白くなく嫌い」が33%と三分された。」

6割くらいのお子達が、理科を気に入っているらしい。よいことではないか。
今までの統計では、多分、見られないことである。

ところが、「科学者になりたい」との回答はわずか34%(男子44%、女子19%)。男子の56%、女子の81%は「なりたくない」と答え、前者の回答との食い違いが目立った。

うーむ、学校理科と職業科学者とは繋がらないのかもしれないな。

で、当の科学者さんや学者さんの意見でこのようなものを見つけた。
「まぁ、なにも科学者にならなくても良いと思うのです。科学に興味を持ったまま、大人になって下さるなら。」

「まず第一に、科学者になりたいと思う中学生が多い必要はまったくない」

おっしゃることは、その通りなんだけど、それが科学、科学者の問題点なんと違うかい。普通、野球の好きな子は野球選手、車の好きな子は、運転手とかメカテクニシャンになりたいって思うよね。後者の学者さんなんか「このうちの大部分が科学者になりたいにも関わらずなれずに終わることになる」なんておっしゃているわけだが、そんなこと関係ないんだよね。これは進路指導じゃないんだから、実際なれなくても良い訳だよ。

問題は野球好き⇒野球選手のようなラインが、
理科好き⇒科学者になぜならんかということであるよ。

プロ選手を前にして、お子ちゃまが、
「僕野球は大好きだけど、選手にはなりたくないんです。練習がきついし、選手生命は限られているし、後の生活がたいへんですから」
とか言ったら、どうよ。
そうだねえ、普通に大学出てサラリーマンになった方がいいね、とか言うかねえ。建前としてそれはありだと思うけど、まず、後に大きくのけぞってこけるでしょう。

しかし、科学・学術業界の方は、
別にいいじゃん、趣味でやってれば、
とおっしゃる。

なんか科学というものの根源があるような気がするよ。

「このような高尚なものは、皆がやる必要はない、高校の理科ぐらいで満足しておきなさい。年に何人か優秀な人間というものがいる。その者たちにまかせておけばよろしい」

違いますか?科学者、研究者の皆さん。

と考えると上記の統計はなかなか価値あるものではないかと思ったりするのだ。

『人気blogランキング』昆虫博士とお水系を抜いて3位、を目指しています。1日1回、ぷちっとな。応援宜しくお願いいたします。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

« お仕事の話をちょいと | Main | 職務著作 »

「学問・資格」カテゴリの記事

「自然科学・工学」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/7598274

Listed below are links to weblogs that reference 子供の選択肢として科学者:

» 科学者になることを勧めないアンケート? [5号館のつぶやき]
 アマチュアサイエンティストさんが、バッサリとぶった切っておられます。エントリーは「子供の選択肢として科学者」です。 アンケートとか統計というものはtabula rasa(白紙状態)で行うなんてあり得ない。なんらかの意図に基づいて、所望の結果を得られるように行うのである。  いやはや、まったくその通りだと思います。毎月のように行われる、小泉内閣の支持率とか政党支持率とかのアンケートが報道されるたびにそのように感じておりました。  「で、最近一部で話題になっているこの調査、一体なんのため... [Read More]

» [メディアリテラシー][ニュース]それこそ理系のイメージが悪くなる [好奇心と怠惰の間]
[http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200512090041.html:title]  その結果、理科については「面白くて他の教科より好き」が33%、「面白いがもっと好きな教科がある」が32%、「面白くなく嫌い」が33%と三分された。  このうち、「面白くて他の教科より好き」と答えたグループに職業を選ぶ観点を尋ねると、「能力や才能を発揮できる仕事をしたい」が92%、「重要で意味があると考える仕事をしたい」が87%。さらに「科学は社会にとって重要」との回答も... [Read More]

« お仕事の話をちょいと | Main | 職務著作 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

August 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31