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April 26, 2006

書談:『科学者という仕事』

Sakaikuniyoshi
■『科学者という仕事』 独創性はどのように生まれるか
著者:酒井 邦嘉
価格:\819 (本体 : \780)
出版:中央公論新社
発行:2006.4
bk1


こういうものが新書から出るということは、科学と科学者に対して世間の興味が大きいということだろう。

内容は重厚だが、新書にふさわしく読みやすく書いてある。中でも引用文献を詳細に記載しているのは感心させられる。

科学とは何か、研究者、研究室の現実、科学の倫理、過去の科学者の思考方法。
一般人が知りたい科学の世界がすべて書いてあると言ってもよいだろう。認知脳科学が専門の著者ならではの広い学術教養がいかんなく発揮されている。

訊いたことある話だなと思ったら、NHKで言語と脳についてレクチャーをされていた方であった。

現役の科学者がこのようなもの書いては、科学論や科学史、科学社会学の専門家が問うことはないではないかとさえ思う、というのは言い過ぎでした。中島秀人さんの『日本の科学/技術はどこへいくのか』と読み比べるとさらにおもしろい。

因みに帯には、
問題1)何かおもしろい問題を考えよ。
問題2)問題1で作った問題に答えよ。
これが解ければ、あなたも研究者
と書いてある。

実のところ、問題1)「問いを作る」ということが出来れば研究者になれるのである。どの分野も問題提起を待っている。回答は優秀な同業者がやってくれる。その中に自分も入っていれば、尚よろしいわけである。

ただ、本書を読んで次世代に優秀な学者が出るか、科学者集団が拡充するは別の問題である。私などは、ああ、やっぱりたいへんな世界やねえ、と思うばかりである。


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