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April 10, 2006

書談:ルクール『科学哲学』

■科学哲学(クセジュ文庫)
著作:ドミニック・ルクール著
翻訳:沢崎 壮宏、竹中 利彦、三宅 岳史
価格:\999 (本体 : \951)
出版:白水社
発行:2005.8
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科哲・科史の学徒ならこんな入門書買ってないで本人の論文や著作を読め、と自分につっこみを入れているのだが。
これはいいのである。何がいいかというとフランス語圏の科学哲学に言及しているのだ。あたりまえだけどな、仏哲学者の翻訳を白水社から出しているんだからな。

通常の科哲の本にはパシュラールやカンギレムなんて出てこないし(と思う)、オーギュスト・コントさえも記載してないんじゃないかと思う。英米哲学が中心だからね。
両者の著は金森修さんが訳さなかった私は永遠に知ることはないだろう。

ルクールの訳書って他にもあるんですね。
『科学認識論』
『ポパーとウィトゲンシュタイン』

仏科学哲学には、英語圏(日本も含む)にはない鉱脈がまだあるんではないかと思う。フランス語もう少しまじめにやっていればよかったな。いずれやりたいと思うけど。

薄い割になかなか良くできた入門書です。

追記:と思ったけれど、これはある程度・科哲あるいは一般哲学を知らないとイマイチわからないだろうな。
全くの初心者にはこれがよろしいでしょう。
『科学哲学のすすめ』 高橋 昌一郎著
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目次
第 一章 哲学のなかの諸科学
第 二章 科学哲学の始まり
第 三章 「エピステモロジー」という語
第 四章 征服する哲学 - オーギュスト・コント
第 五章 危機の哲学-エルンスト・マッハ
第 六章 科学的哲学?
第 七章 論理実証主義に反対するウィトゲンシュタイン-誤解-
第 八章 アメリカのウィーン - カルナップからクワインへー
第 九章帰納の問題
第 十章 予言から投射へ-グッドマン-
第十一章 認識論の自然化?
第十二章 科学哲学から思考の哲学へ
第十三章 科学の論理学か、方法論か?
第十四章 洗練された方法論 - ラカトンュ
第十五章 告発された方法論 - ファイヤアーベント
第十六章 歴史的要請 - ハソソンとトゥールミン
第十七章 クーンと社会学的試み
第十八章 フランスの伝統
第十九章 発生的認識論-ジャン・ピアジェ
第二十章 生物学の哲学と生物学哲学
第二十一章 二つの伝統が遭遇する可能性
第二十二章 諸科学のなかの哲学


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