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April 27, 2006

科学と技術

NHKカルチャーアワー『宇宙から人間へ-宇宙編-』を録音したまま1年放置していたらしい。 講師は現電通大教授、元NHK科学番組プロジューサー高柳雄一氏。
もうテキストは買えないけど、NHKブックスになるかもね。
Takayanagi
4回分ぐらいあるので聞いてみた。

科学史ということだが、ご自分では科学周辺の事業をしていたということなので、今流にいうと科学コミュニケータ(※)としての科学を語るということであろう。
※なんかうすっぺらい言葉。。。

たぶん、大学で文系向きの科学史とか科学概論なんかやる場合の典型的なプログラムなんだろうけど、いろいろおもしろい発見があった。

1)まず、科学と技術を峻別しようと言っている。
 これは、うちの応接室で独立法人系の研究者の方お二人が言っていたことと同じである。このお二人はともかくも、高柳先生の目的は明らかで、悪もんは技術で、良いもんは科学であると話をわけたいのである。天文科学史なので、直接は出てこないが、は絶対戦争とか公害とかは本来の自然科学ではなく、悪く応用されたしまった技術である、と主張したいのである。こういう人が必ず言うのが、日本では科学技術と言っていますが、元々別のものです、欧米ではわけてます、ってことである。それが、どうかしたのか?本当にそういうふうに分けられるんだろうな( ̄▽ ̄)。

2)と言いながら、現代では科学と技術はキャッチボールをしています、と注釈を入れる。
 ってことはさ、元々、わけていなからそういうなるんじゃないの。材料科学と材料工学は絶対違うんでしょうね。どっちの研究室も同じ領域の特許出願してるんじゃないの。
 まあ、この時点で、昔は分けられていたけれども、今は分けることができないと白状しているようなものだから、別にいいでしょう。

3)科学の進歩を止めることはできない。
 この理由として、環境破壊をしてきた科学にこれ以上力を入れる必要はないと言う人もいるが、科学でもたらされたものは科学で解明すべてきである、というロジックを採用している。これは科学信奉者の切り札ですね。でも、それって、問題の発生とその解決とのイタチごっこになりはしないですかね。全世界的にマイカー通勤を止めさせ、CO2排出規制すれば取り敢えず大気は改善しますけどね。それができないのは経済問題が発生するからでしょ。経済的不利益を被るのはいかんともしがたい、ってことになると科学の講義ないならないから、ごまかしているんでしょう。

と文句を言っているみたいですが、お話自体は良いので楽しく拝聴しています。いやー、私だって素人科学者を標榜いるくらいですから、科学全般のお話は大好きですよ。ただ、科学研究集団内にいる側の共通理念みたいのがかいま見られておもしろいなってことなんですよ。

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