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May 31, 2006

『犯罪報道の犯罪 新版』

Asanokenichi

●『犯罪報道の犯罪 新版』(新風舎文庫)
浅野 健一著
価格 : \935 (本体 : \890)
出版 : 新風舎
発行 : 2004.6

次回のディベートが「実名報道原則廃止」なので読んでいる。『犯罪報道の犯罪』の正・続は講談社文庫から出ていたが(その前は学陽書房)品切れ絶版状態になったなので、新情報を加えて、この出版社から発刊されている。

浅野氏が冒頭に書かれているとおり、報道による被害は以前より少なくなるどころか、拡大し、深刻化している。浅野氏自身が最近はマスコミ内で報道倫理の教育が全くなされていないと嘆く。

新版、最初の章は文春発禁の件である。何かと思ったら、田中真紀子の長女のプライバシー侵害の件である。ああ、そんなこともあったか。私の中ではなんだかあれは芸能ニュースなのか何なのかわからないうちに終わってしまった。 特に考えることもなかった。

しかし、実際マスコミの中ではジャーナリスト達が信じられない暴言を吐いていたのである。タチバナ某さんは「これは司法による言論弾圧だ」とか、「二世、三世が選挙に出るのだから、真紀子の長女は公人だ」とか、ヨシオカ某は「結婚を報じてよいのに、離婚はいけないというのは道理に合わない」などと全く道理に合わないことを言っている。「娘の結婚生活がうまくいかないのは真紀子の外交手腕が問われる」に至っては芸人のネタかと思ってしまう。

いかにジャーナリストと言われる人間が○キかよくわかる発言である。

全くこの国には人権も道理も、
それに表現の自由という真の意味も
通用しないのだから恐れ入る。

アマサイはこの手の論題は好きではない。殺人事件とか強姦事件とか幼女誘拐が容赦なく出てくるから(うーむ、そういうとこはセンシティブなんだよな)。でも、ディベート抜きでも目をつむってはいけない現実である。

浅野氏は、「こういう本は「古典」として収まる方が健全な社会だ。メディアがよくなるどころか、悪くなっているので、今もこの本は不可欠だ。いやますます必要になってきている。」と述べている。

それは同意するものであるが、さらには、本書のあとを継ぐような書籍が出ていないのも残念なことである。大手出版社は自らの恥部をあらわにすることなんでしないんでしょうね。

厚いがそれなりの内容は詰まっている本です。

※読者にはどーでもいいことですが、「書談」としなかったのは、本書を元に実名報道について語りたかったからです。試合が終わってからまた書きたいと思います。

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