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October 31, 2006

星占いは好きですが。

宇宙物理学者の池内了さんが日曜日の日経科学記事の欄で、疑似科学について言及していた。聞き手がいるのでインタビューであろう。このような一級の科学者がニセ科学について反論を述べることは望ましいことである。

ちょいと気になるのは最後の部分。
何より子供への教育です。血液型や星占いといった身近な話題や題材にその非合理性を教え、人生の入り口で、物事を疑う態度を身につけることが大切です」
ふーむ、そりゃ、疑似科学への対策、と問われれば、そう答えるでしょうな。

しかし、現代の小中学校で「物事を疑う態度」なんてどうやって身につけることができるのでしょうか。「水にありがとうと言うときれいな結晶に」という教師に「先生、違うんじゃないですか」という雰囲気がないと「疑う態度」なんて示せませんよね。そもそも、合理的現代知識を教えてはずの教員が、「きれいな結晶」を疑わないのですから、お話にならない事態です。

これはインタビューですから、池内先生もその懸念は述べているけれども、カットになったのかもしれません。

「また、疑似科学的な言辞に対し、科学者や理科系の素養のある人が、丹念に反論をすることも重要です。信じている人を無知だとばかにしたりせず、面倒くさがらないで声を挙げることです」

はい、そのとおりです。がしかし。

アマサイは、特許の仕事以前は事務系派遣社員をそこそこの年数やっていて、同僚は、なんていうんでしょうか、そこいらのお姉ちゃんたちなわけですよ。うちの応接室にコメントくださるような知的な層とは違うわけです。そのお姉ちゃんたちは、そこの職場特有だったもしれませんが、日テレでやっているような、超能力とか幽霊、超常現象なんか、まるっきりそのまま信じていて、放映の翌日はそれを熱く語るわけですよ。ばからしいと思っているけれど、そこで否定して何か生まれるのかというと???じゃないですか。

そこまで行かなくても血液型や星占いは、根強い人気がありますね。私も嫌いじゃないです。そういうのは信じるか否かっていうより、娯楽ですよ、話題にすること自体が。「検証不可能性」とか言ってそんなことにまで合理主義を持ち込んだら、日常がギスギスしてしまう。

でも、血液型占いを楽しむのと、ありがとう水を信じるのと、どこに境目にあるのだろうか、と考えると難しい問題ですよね。

また、人間の言葉で水の結晶が変わるという説を学校の教壇に持ち込むのは絶対違うわけで(自分の信仰している対象を君たちも拝めということですから)、そこは、合理的思考だけでなく、表現の自由とか、人間の権利、信仰の自由とかも関わってくる。やはり難しい問題なのである。

池内先生もこの記事の中で「科学がある限り、疑似科学もなくならない」と言及しておられ、疑似科学が一枚岩的な事象と考えているわけではないのである。

『せめぎ合う宗教と科学』というコロケーションが使われるが、日本の場合、

正に『せめぎ合うニセ科学と科学』なのである。

近頃話題が堅いですかねえ。少しやわくしますか。んじゃ、ぷちっとな、お願いします。【押す】
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