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October 24, 2006

アメリカンドリームと頭脳循環

日経ビジネストーク『カンブリア宮殿』はバーベキューソースおじさんでした。

19歳で渡米して、貧困のアルバイト生活、柔道の師範で生計を立てる。ひょんなことから、オリジナルのバーベキューソースを売り出し大実業家となり、アメリカンドリームの体現者となる。

立派な人だと思います。福祉にも関心をもって行動している。そこが、アメリカ人にも好かれるとこなんでしょうね。

はあ、でも、この年になってこういうの見ると、なんだか、暑苦しいですね。自分も十代のころは、こんなぎらぎらした暑苦しさを持っていたなあ、みたいな、懐古かな。うーん、別にうらやしいとも思わないし。 いや、吉田さんには別に恨みはないし、いいおっちゃんだと思います。

吉田さん自体が1970年代の遺物、現代にも生きる、かなり元気なシーラカンス、といったところでしょうか。

私も中高生のころには海外に飛翔し、大活躍、なんて考えてました。そうしなかったのは、かっこよく言えば、ニューフロンティアは外にあるものではなく、自分の内側にあるものだとわかったからです。もう、80年代には海外でなくては得られないもの、は無くなってきましたしね。

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日本からの頭脳流出を心配する方がいらっしゃいますが、まあ、頭脳循環って言葉は当たっていますな。
IT人材がシリコンバレーを去る時

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あなたは若者が技術の習得や就職のために米国に渡っても、インドや中国などの途上国は頭脳流出を心配する必要はないと主張されていますね。それはなぜですか。

 歴史上初めて、頭脳流出は必ずしも一方向のプロセスではなくなったからです。シリコンバレーから生まれた技術によって、コミュニケーションのコストが大幅に下がったことが大きな要因です。今ではチームの半分が台湾に、半分が米国にいても、IMを使ってリアルタイムに、しかも安価に話をすることができます。長距離の移動やコミュニケーションも容易になりました。
 この変化は中国やインドのような周辺国に大きなチャンスをもたらしました。周辺国は自国の精鋭を失っているわけではありません。これは従来の意味の「頭脳流出」ではないからです。国外に出た若者たちは母国に戻り、グローバルな技術製品の製造ネットワークに自国を結びつけようとしています。
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日本の優秀な人材が海外に流出するのは70年代から言われていることです。その杞憂が当たっているなら、それから30年後の現在、日本の大学・研究所はすっからかんになっているはずです。なっていないのは、緩いながらも「循環」されているからでしょう。もちろん、安心できる状況ではありません。海外の研究者がたくさん流入してくるわけではないので。

コスモポリタンを気取るわけではないですが、サイエンティストであれば自分を認めてくれる場所、土地で研究すればいいことでしょう。

また、実績のある科学者・技術者は亡国論を吐きたがるものです。
舛岡 富士雄

中村修二以外の職務発明裁判の原告を私が擁護しないのは、単に懐古趣味に走っているからです。昔はよかった、ただそれだけです。健全な批判精神ではありません。今の科学技術が悪化しているとしたら、それは現在の団塊の世代の成長曲線です。つまり、あんたも何もして来なかったからそうなったんでしょ、ってのわかっていない。舛岡さんも大学教授ならば、他はダメだが、自分ところは人材を育てているぞ、となぜ言えないんでしょう。不思議です。いや、自分たちは国家に会社に「迫害」されていたのだ、と都合が悪くなると被害者になるのが、団塊の世代の悪いところです。
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筆者は現在、3次元半導体「SGT」の開発に取り組んでいる。(中略)ところが、文部科学省や経済産業省、総務省などに研究資金補助を応募しても全て拒否されてきた。
捨てる神(?)あれば、拾う神あり。救ってくれたのは、日本ではなく、ドバイの投資家である。舛岡という私個人に100億円以上を投資してくれたのだ。
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舛岡先生のほどの人なら、日本の援助にこだわることはないでしょう。投資してくれたらいいのではないですか。どうして、それだけで、日本がダメだということになるのでしょう。ドバイの投資家は立派だ、だけでのことではないですか(日本だと税制の問題がありますしね)。

別にお父さん世代を全部、否定するつもりはありません。彼の中には、人材育成を怠っている人が多分に見られるので、もうちょっと自分達のやってきたことを反省していただきたいと思っています。

まあ、私たちも30年経ったら後継世代にそう言われるのかもしれませんね。

まあ、今日もぷちっとな。【押す】
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