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November 16, 2006

書談:『クリティカル・シンキングと教育』

12206■『クリティカル・シンキングと教育』
 -日本の教育を再構築する-
編著:鈴木 健/大井 恭子/竹前 文夫編
分筆:松本茂・他
価格:\1,995 (本体 : \1,900)
出版:世界思想社
発行: 2006.11
bk1


分筆者の松本茂先生からいただきました。
しぃーげる・まつもろ先生、いつもありがとうございます。
( ̄▽ ̄)v

題名どおり、学校教育現場で「クリシン」をどのように教えていくかという実践的な教育論である。しかし、社会人たる私たちにも十分に役に立つ。

松本先生の分担は当然、ディベート部門である(『第6章クリティカルにディベートする』)。
ディベートの様式、ディベートを行う意義が端的にわかって非常にいい文章ではないかと思う。特に3.1 章は、私たちが(肯定)立論の3要素と読んでいる、
・内因性
・重要性
・問題解決性
ということを平易な言葉で表現している。これが、理解できれば、ディベートをわかっていると言っても過言ではないだろう。
言うは易し、行うは難し、であるが。


もう一つ、おもしろいと思ったのは、竹前文夫氏が西欧と日本の発想の違いの例として

京で一番 糸屋の娘 /姉は十六 妹は十四
諸国大名は 弓矢で殺す/糸屋の娘は 目で殺す

という文書を英訳する場合

京で一番 糸屋の姉妹 /姉は十六 妹は十四
人を殺すに 大名と違い弓矢を用いず 目で殺す

と日本語に変換するとよい、という話であった。
(この原典は成瀬武史『対話への旅路』1988)

「和文和訳」というのは、翻訳に携わる者であれば誰でもやっているし、気の利いた英語の先生なら英作文の時間にこのようなことは教えるであろう。外国語を学ぶのは、海外旅行に行って一人で買い物できるのが目的ではなく、このような異文化理解を深めることなのであーる。

話がちょっとずれました。クリシンの本をお求めの方は、海外の学者が書いたものや、ビジネス向けの実践書を購入する以前に、まずこれを読んでみてください。

ちなみに、クリシンの基本書といえばまずこれです。

『クリティカル進化(シンカー)論 -「OL進化論」で学ぶ思考の技法-』

漫画じゃん、と侮ることなかれ。


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