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January 31, 2007

ディベート:赤ちゃんポスト論題

Debateフィードバック掲示板というのに投稿したので、質問がくるやしれん。
http://www.edu.shadow.ne.jp/df-bbs2/df.cgi?mode=al2&namber=76&rev=&no=0

こっちにも掲示しておきます。

正式には、
「日本国政府は各地方自治体に赤ちゃんポストの設置を義務づけるべきである」
という論題
----------------------------------
当緑が丘ディベートクラブで本論題をやってみた感想を申し述べます。

ここでは、立論1つのタイプでCPを認める形式をとっています。
私は肯定側で1回実際に試合をしました。立論の概要は以下のようなものです。

----------------------------------
【肯定側】
プラン:
 1.各地方自治体に最低2ヶ所設置する。
 2.赤ちゃんポストを産婦人科のある総合病院に設置する。
 3.24時間体制で看護師が別室で、赤ちゃんポストを監視する。
 4.ポストに捨てた親は、8週間以内ならば赤ちゃんを引き戻すことが出来る。
 5.その他必要な措置を講ずる。

メリット:人命救済

【否定側】
カウンタープランCP:
 1.すべての妊婦は、「匿名でも」、子供を病院で出産することができるよう法律を整備する。
 2.出産にかかる費用は全額国が支払う。
 3.匿名出産を行った女性は、匿名出産に至った背景を説明する義務を負うこととする。

メリット1:赤ちゃんの出産に際して、母体と赤ちゃんの安全を確保できる
メリット2:捨て子の対策ができる

------------------------------
1)最低2カ所というのは全都道府県で96ヶ所、ドイツで80ヶ所というデータが出ているので、それに近い数値になるようにしました。

2)届け出は匿名です。現行児童福祉施設で、養育不可能な子供は引き取ってもらえることになっています。しかし、それは詳細な調査を行うことになっているので、知られたくない親は捨ててしまうという現状を鑑みたものです。

3)認識票みたいのを受け取るようにしておけば、匿名でも受け取りは可能です。

4)否定側のCP、匿名出産は赤ちゃんポストと共にドイツで実際に行われているものです。否定側は、
・「なぜ、親は子供を捨てるのか」ということがわかっていない、その調査を行うため。長期的に捨て子防止に役立てる。
・普通、妊娠した時点で育てられないということがわかるのだから、安全な出産を行うためにも、匿名出産という形で受け入れた方が母子共に利益がある
ということを主張しています。
(このとき否定側立論はCPに時間を費やし、デメリットは提示していません。反駁でのメリット攻撃で補えますし、PvsCPなのでそれでよかったと思います)

5)否定側は、「捨て子を容認する、推進する」PよりもCPのみの方が社会的意義があると主張しました。

6)肯定側はPとCPは一緒にできるので相乗効果を主張しました。CPのみだと、出産してから育てられなくなった子供を救うことはできないと主張しました。これがこの試合の場合、勝ちのポイントとなりました。

7)否定側の投票した方は、やはり、子供を捨てることを薦めているようでよくないような気がする、妊娠から面倒をみる方が社会的良心を感じる、と考えたようです。

8)論題の「赤ちゃんポスト」というのはバイアスをかけるような気がします。日本語の感覚からいうと「子供をポストに投函するとはなにごとぞ」と思ってしまいます。新生児受理システム?とかなんとか新語を採用した方がいいと思いました。

9)CPがないと否定側が戦えないと感じます。Pよって捨て子が増えるというデメリットは証明困難です。

10)情報は全てネット検索して容易に見つかるものだけを使用しました。

11)肯定側は新生児受理後、養子にするので、里親の現状を少し調べました。

12)あと、調べるとしたら、内外の育児制度、親が育てられなくなった子供はどうしているのか、ということでしょう。

質問があれば承ります。以下掲示板かメルアドで。

amateur-scientist

mbn.nifty.com
との間にアットマークを入れる。

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January 30, 2007

菊池誠

昨日のNHKの『視点・論点』菊池誠と書いてあった。
きくまこさんではない。
半導体研究で有名な菊池誠さんである。

半導体素子研究の周辺

今年は半導体60年なので。
そんな膨大な話どうやってするのかと思ったら。

【固体物理学】    【表面加工/薄膜技術】
        
  【信号処理技術(ソフトウエア)】

という三領域を示したチャートで説明していた。さすがである。
非常にわかりやすい、と思ったのは、その業界人や半導体技術を知っている人だけかもしれないが。

最後の将来への課題;
「電子技術が発展することによって、人間の機能が衰えていくのではないか。今現在も電卓の普及によって四則計算をだんだんしなくなっている。これは重要な問題を孕んでいる」
というのは、古くて新しい問題であり、誰しも理解できることであろう。

講演とか特別授業なんかしていらっしゃるんでしょうか。お元気で張りのある声でお話してらっしゃいました。

と思ったらすごいサイトがありました。

半導体シニア協会

本日講演をなさるそうです。

ネットで見つかる菊池誠博士の一番新しい?履歴

東海大学名誉客員教授。理学博士。
1925年、東京に生まれる。1948年東京大学理学部物理学科卒業。同年通産省電気試験所(現在の産業技術総合研究所)入所。以後、一貫してトランジスタ、半導体等エレクトロニクスの基礎研究を続け、半導体研究室長、菊池特別研究室長などを歴任。
1960年から1961年まで、米国マサチューセッツ工科大学エレクトロニクス研究所に客員研究員として滞在。
1974年ソニー株式会社中央研究所長、常務取締役、
1989~1993年まで同社技術顧問を歴任。
1990年東海大学工学部教授、2000年より現職。
1982年米国IEEE『Fellow』に、1987年には米国ナショナル・アカデミー・オブ・エンジニアリングの外国会員に就任。
1994年神奈川文化賞受賞。

きくまこさんも気にしていたようです。(^^;)

なぜタイトルを番組欄に載せないんでしょうね。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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January 29, 2007

書談:小池真理子『妻の女友達』

10004923430■『妻の女友達』
著者:小池 真理子著
価格 : \490 (本体 : \467)
出版 : 集英社
発行 : 1995.4



さすがにジュンク堂にはありました。集英社文庫のはほとんど揃っていたみたいです。
表題は小池さんの出世作。第42回日本推理作家協会賞受賞。

公務員勤めの平凡な男。その夫に従う従順な妻。幼児がいる家族3人の平和な家庭。しかし、有名エッセイストと名乗る妻の友人が現れてから、徐々に歪みが起こり始める。
って言ったら普通妻の友達との三角関係だと思うよね。それが違うわけだよ。これが。ん?いやある意味三角関係かな、普通とは違うけど。

いや、怖い、ほんと怖いですよ。うちの奴に限って思っているそこのお父さん、マジ気を付けた方がいいですよ。本書を読んで勉強してください。
(^_^;)

その他5編が収録されています。

・菩薩のような女
女と菩薩は無縁です。

・転落
何が起こるかわかりません。身辺はきれいにしておきましょう。

・男喰いの女
迷信にだまされないよう。全ては人間の仕業です。

・間違った死に場所
悪いことはできません。身内・友人・恋人は大切にしましょう。

・セ.フィニー 終幕、
今時、ビデオで映画は見ないってありえないですが。それ以上にありえないのは妻の情事を知らない夫でしょう。


ホントは書きたいことがあったんだけどあまりに危険なので保留にしました。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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複雑系のお勉強:雑感

試験の方は、教科書持ち込みで択一だったが、難しかった。複雑系の物性、生命科学、生物学、から満遍なく出た。テキストの文言がそのまま出るわけもなく、各章を説明できるくらい勉強してないと出来ない問題だった。教科書あってもなくてあまり変わらなかったような気がする。次のステップにしたいので、なんとか合格していてほしい。でも、再受験することになったらもっとしっかり複雑系を学べるので、それでもいいかな、とか弱気なことも考えている。

* * * 

生物物理ってなにやってのかよく知らなかったけど、生化学とか生理学とかぶっているわけなんだね(違うかな)。シュレ猫会のHさんが詳しいはずなので今度聞いてみよう。

物理の人がやることなくなって生物学に口出し始めたとか聞いたことがあるけど、もともと生物系にはある考え方なんだね(違うかな)。タンパク質の研究なんて何の役に立つのかと思っていたけれど、そっちのことも入り口だけはわかった。

複雑系やっている人って生物系の人かと思ったら、元は物理屋さんが結構いるみたいだ。先の金子さんも物理屋さんだったのは初めて知った。

* * *
いろいろ検索してたら田崎晴明さんが複雑系についていちゃもん(^^;)を付けていたことに気づいた。

「たとえば、一頃複雑系の人が言っているのを耳にした
『複雑』なものを『複雑』なままに理解したい
といった標語は、ぼくは嫌いです。こういう問題設定が不真面目だなどとは言っていない。しかし、こういった形而上と形而下の狭間の脆く危うい地点を目指すかのような姿勢を本当に真面目に貫こうと思ったら、(埴谷雄高の登場人物ではないが)通常の表現方法では何一つ表現できないまま長い長い黙した研究の時を過ごす覚悟、そして、その沈黙の模索から二度と戻って来ない覚悟が必要なんじゃないかと思います。それだけの重みを持ってこういう標語を受け取れる人などほとんどいないでしょう。若い人が、お気楽に、わかったつもりになると、どうしようもないことになる。ろくに頭も使わず勉強もせず計算器実験だけをやって、結果の解釈や説明を求められると、「そういう風に説明をつけようとするのは古い物理だ、我々は『複雑』なものを『複雑』なままに理解したいのだ」などと開き直るという、ほぼ考えられる限り最悪の知的怠惰を生む温床になると思っています。」

まあ、物理寄りのアマサイとしては田崎さんの言い分は非常によくわかる。この文章は1999年のもので、たぶんそういう状態ってのはあったんじゃないかな。物理屋さん、数学屋さんは複雑系嫌っていたように思う。まあ、簡単言えば、複雑系っていう目新しさだけに引き寄せられて若い理工系研究者が飛びついたってことでしょう。

そのまえに田崎さんは、
「「複雑系」というのは、ひょっとすると、研究の方向を定める信仰の類なのかもしれないと思う。」
と言っているんだが、私もそんな類なんじゃなかろうかと思う。ある種のフォーマット?複雑系の枠の中で研究していたら、だんだんいろいろ分かってきて、そのうち、誰も複雑系とは言わなくなって、生命科学なり、物質科学なり、それぞれがきわまっていく。複雑系という枠に各種科学分野が入っていったんだけど、枠を出るときは元の生命科学に戻っていくという感じ。

やはりね、複雑系が一番活きるのは生命科学なんだよね。物理は普通に、物性とか統計力学とかやって行った方がいいんだと思う。それこそ非線形科学でOKなんだよね。

ゲルマンだか誰だかが言ったように、科学の細分化をよしとせず、複雑系を総合科学の礎と考える、っていうのは無理があると思う。アマサイとしても、そうなればいいなと思っているけど、複雑系は長持ちする着ぐるみみたいなもんで、いつかわ脱がなくちゃいけないんじゃないか。

勉強するのはおもしろいから、これからも学んでいきたいとは思っている。


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January 27, 2007

科学インタプリタ

今期の朝日カルチャー竹内薫講座は科学インタプリタ。

そんなで受講生集まるんかなと心配したが、
(いや、私が心配しなくもいいのだが、非公式ファンクラブ事務局長=勝手に応援団なものだから)
20名くらいの人が来ていた。

前々回の物理講座の受講生が多い。

本、雑誌、ラジオ、テレビなどの媒体を使って、科学をやさしく説明する人のことである。欧米ではサイエンスライター同様、かなり根付いていて、尊敬もされている職業だそうだ。

同名のどっかの講座は講師陣に科学インタプリンタが一人も入っていない。だから、この朝カルの講座は、ホンモノの科学インタプリタが教える唯一の講座となるだろう。

最近、竹内さんは、
『コマネチ大学数学科』という前代未聞の数学TV番組で解説をしているし、
科学の専門家として週1ニュースキャスターもしている。
講師としては適任である。
(もちろん、印刷媒体に関しては10年以上のキャリアがある)

実はあんまり期待していなかったのだが(^^;)
(やはり物理ファンだから竹内さんからは物理の話が聞きたい)、
非常におもしろかった。
1回目は番組作りの裏話的なことなのだが、科学の情報発信とはどのようになされているか、これは結構勉強になるものだ(科学インタプリタにならずとも)。

次回からは竹内さんが長年やってきた科学書作りのことを話してくれるので楽しみにしている。

私もいずれは、本を書きたいと秘かに思っているので。
(秘かにじゃねえじゃん)

まだ2回、2月と3月にあるので、興味のある方はどうぞ、いらしてください。

複雑系の話はまだ書きます。じゃあ、今日も自然科学ランキングにぷちっとな。【押す】
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January 25, 2007

複雑系のお勉強:で複雑系って何?

明日は試験であるのだからにして、のんびりはしていられない。
しかし、今の時点でも「複雑系」「複雑システム」というのがイマイチわかんない。
この教科書はいい。初めは「こんな雑多なもん1冊に放り込みやがって試験対策が立てられないじゃんか」と思っていたが、今までわからなかったこと、あやふやになっていたことが補完できた(試験対策がたいへんというのは変わらないのである)。

教科書で杉本大一郎先生は、サンタフェ研究所での考え
・(系を構成する要素としての)エージェントは数の中程度
・エージェントは知性を持って行動する
・エージェントは局所的な情報によって相互に作用する
を記載している。
でも、これじゃ、なんだか、わかんないな(^^;)

で、杉本先生は
「広い意味でも(非線形の)複雑なシステム」
としようと述べられている。

レポートを書くとき、複雑系って何かわかんないよ。。。ああ、非線形科学でいいわけ?って検索していて回路の様態をまとめた。

しかし、だったら、なぜ非線形=複雑系ではいけないのか。

カオス科学の権威合原一幸さんは放送大学の教科書『カオス学入門』で
「それぞれの要素が非線形であり、それぞれの要素との関係も非線形で表示される」のが複雑系であるとされた。

まあ、ここまでいけば、そうだなあ、非線形じゃなくて複雑系だなあ、と思う。
(非平衡系ってのもあるよな、それはまあいいや)

単位試験を受けるくらいだったら、これで納得しといた方がいいだろう。

で、合間に金子邦彦さんに森山和道さんがインタビューした文章を読んでいたら、ちょっと複雑系の核心に近づけた気がした。

[10: 生物を理解するために本当に必要な視点は何か]の部分
■:金子、○森山

■うん、多分ね、普通の人の生物の捉え方と、生物をやっている研究者の捉え方はズレているんじゃないですか。

○ですが、生物はもっと「いい加減にできている」んだ、という人は結構いらっしゃいますよね。

■でも普通の分子生物学では、どこの遺伝子がオンになって次はどこ、というカスケードを書いていきますよね。あれは完全に機械ですね。それを書いちゃっているわけです。その辺は、どうなっているんでしょうね。生の生物を見ているとそんなに機械じゃないと思っている一方で、機械のような捉え方をしているという点は…。

○分子生物学の人は、そのアプローチをしていくことで、生物の「いい加減」なところもそのうち解けるだろうと思ってやっていると思うんです。

■生物は分子で構成されているわけですから、その機能を一つ一つ明らかにしていく、これ自体は正しいことだと思います。でも、今の、完全に機械的な分子生物学では、答えられないんじゃないかなと思います。ある現象が起こったときに、これがこうなってああなったんだということを突き止めることはできます。でも、突き止めたからといって、それが答えになるんですかね?

○「その場合にはそれが答えだ(別の場合には違うかもしれない)」、ということになるんでしょうか。

■そうですね。じゃあまた別のものをやるとまた別の答えができた、その場合には、どう答えるんでしょうか。そこが問題でしょう。

○なるほど。先生の見方だと、そういう問題意識が出てくるわけですね。

--------------
「これが、なんか大事なんか?」と思われた人は全文読んでみてください。

今日はここまで。

最近「プロサイ」を夢想するアマサイである。んじゃ、人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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January 24, 2007

デイビッド・ヒューム

科学哲学や科学論の本を読んでいると必ずデイビッド・ヒュームの名前が出てくる。
例えば、このような記載である。

帰納法が妥当な論証でないことを指摘したのは、イギリスの哲学者D.ヒュームであった。彼は「Aが起こればBが起こる」という帰納法に基づく因果的知識には正当な根拠はなく、原因と結果の結びつきはわれわれの「心に習慣」にすぎないものと考えた。科学理論を構築する基板である帰納法が蓋然的な結論しかもたらさないということから、ヒュームは科学知識の確実性を疑い、最終的には懐疑論に達したのである」
野家啓一『科学の哲学』2004年放送大学出版会

イギリス経験論なんて古くさいなあ、なんて思って、面倒でちゃんと読まないんであるが、大事なようである。ガリレオとニュートンの話したら、すぐ論理実証主義の飛んでくれよな、なんては科学哲学の学徒としてはダメである。
>自分

「ヒュームは人間の本性を探究する方法として、ニュートン流の自然科学のやり方を用いる(ただし、ヒュームはまた、自然科学と人間の本性の学との差異に自覚的でもあった)。つまり、経験(実験)にもとづいて原理をつくり、経験(実験)による検証をつうじてこれをより確かなものへと鍛え上げてゆく、という方法である。これは、言葉の上でのみ言える、あるいは想像のうちでのみ言えるような雄弁的な諸説に対抗するための武器である。」
「哲学の劇場」ヒューム『人性論』の書評

まっ、科哲に限らず、現代の科学を考える上で大事なわけです。

『人性論』って文庫なのになんでこんな高いのかと思ったら4冊になっているんだぁ。読めまへん。

今日経でヒューム『人性論』が『やさしい経済学-名著と現代』で連載しているのである。まあね、経済学と経験論が無関係であるはずはないわな。
ちなみに本日は「ゲーム理論と経験論」
人間の理性が先天的と考えるのが観念論、後天的と考えるのが経験論としている。氏か育ちか、ってどこでも言われるような気がするが。
「1990年代に入って、ゲーム理論の基礎となる意志決定において、ヒュームの考えを踏襲する理論が誕生する」んだそうである。さすがに新聞の1コラムでそのリンクを詳細には書けない。ヒューム入門はじめの一歩と言ったところだろう。

日経とっている人は要チェックである。

ウィキペディアより
「デイヴィッド・ヒューム(David Hume、1711年4月26日- 1776年8月25日)は、スコットランド・エディンバラ出身の経験論を代表する哲学者であり、歴史学者、政治思想家。スコットランド啓蒙の代表的存在とされる。ヒュームはそれ以前の哲学が自明としていた知の成立根拠を問い、人間本性がなにかについての知に達することが原理的に保証されていないと考える徹底的な懐疑論を打ち立てた。 主著は『人性論』。
後世のドイツ哲学のイマヌエル・カントは「ヒュームは哲学を独断論の浅瀬に乗り上げることから救ったが、懐疑論という別の浅瀬に座礁させた」と批評している。」

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January 23, 2007

エザキダイオード

日経の『私の履歴書』江崎玲於奈編、アフター・エザキダイオードに入りました。

昨日、今日は海外研究の心得的なこと書かれています。

当たり前と言えば当たり前だが、海外で成功するには、異文化が自分にプラスになるかどうかである。江崎さんには実力主義の競争社会アメリカがあっていたようだ(私ならノイローゼになってしまうだろう)。

最初の海外頭脳流出と言われる江崎さんだが、在米中も日本では知られていたらしい。直前にいたソニーを円満退社していたからだろう。

明日そろそろノーベル賞タームでしょうか。
⇒そうでした。1月24日分はノーベル賞をもらった状況のお話です。
同時受賞者は江崎さん同様博士論文が受賞対象研究となっていたので、皆30代、40代でした。

確か福井謙一さんも湯川博士も博士論文が受賞対象でした(博士論文のアイデアで、後からの研究かもしれませんが)
福井さんは湯川博士に刺激され、物理同様、化学にも理論化学なる分野必要だと思われてフロンティア軌道理論を完成されたそうです。自著『学問の創造』に書いてありました。

・参考URL
中間子着想4日間、湯川博士の日記に ノーベル賞の原点

1月24日補正

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January 22, 2007

湯川イズム

日経日曜のサイエンスのページ、良い記事であることが多い(微妙な誉め方)。昨日は「若き英才が集まった研究会」として湯川先生の「渾沌会」を紹介している。湯川先生が京大基礎研所長を退官した後、引き続き基礎研に顔を出せるようにと周辺の教官らの発案で1971年12月に始まった会である。

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湯川先生は、物理学は終焉するという主張をしていて、その例えとして中国の故事の「のっぺらぼう」の話をよくしていた。

のっぺらぼうではかわいそうだと皆が、目をつけ、鼻をつけ、口をつける。結局、それはのっぺらぼうではなく、他の別のものになってしまう。それ同様に、物理学に電磁気学、統計力学、量子力学をつけてしまうと物理学ではなくなってしまう。そういう例えである。

で、これ有名な話なのだが、原典が思い出せず、検索してもわからなかった。

で、この記事で判明しました。
荘子の「渾沌(こんとん)」の逸話です。顔の造作のない帝王「渾沌」に目や口や鼻をつけると渾沌が死ぬことからが死んでしまうという話です。湯川先生、この話気に入ってたみたいですな。で、誰とともなく「渾沌会」と呼ぶようになったそうです。

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この研究会では、湯川イズム満載である。粗削りでも将来発展しそうなアイデアを大事にしようとの主旨である。聴衆の一人が、発表者の理論的不備を突くと

「ここはアイデアを議論する場所だ、つぶすのが目的ではない」

と叱咤したそうである。

うーむ、徹底してますね。写真や過去のテレビ放映を見ると厳しい感じはするが、怒鳴るような方には見えない。

この渾沌会のメンバーは今では物理学の重鎮ばかりです。

益川 敏英(素粒子理論[小林・益川理論])
小林 誠(素粒子理論[小林・益川理論])
岩崎 洋一(格子 QCD /超並列計算機 )
米澤 富美子(アモルファス物性/複雑系物理)
牟田 泰三(素粒子理論)
佐藤 文隆(宇宙物理学)

人は人によって磨かれるわけですね。

岩崎洋一さんは若い頃

「東大:最先端情報を取り入れ論文を次々と出す」

「京大:ユニークなアイデアを腰をすえて取り組み、軽々しく論文にしない」

という2つの文化に触れたおっしゃっています。

どちらも科学進歩には必要ですから、良い意味で双頭の鷲であってほしいものです。

私も知らなかったのですが、2007年はユネスコが定めた「湯川年」なのだそうです。

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January 21, 2007

『風林火山』は面白そうだ。

全然期待してなかったのだが、昨日初回と2回の再放送をやっていて、結構ひきこまれた。

まいねさん情報によるとこの辺りは井上靖の原作には無くて大河版のオリジナルなんだそうだ。そうだよね、いきなり軍司登場って言われてもねえ。いきなり30代って酷くない?

第一、大河は子供時代を誰が、どの子役がやるかって必須アイテムじゃない?少しだけど幼少時代が見られたのは満足です。
( ̄▽ ̄)v

それに、主君・武田晴信も親の愛薄く、てのはそそられます(あの二枚目とは言えない歌舞伎役者(※)の人もいいです)。

※市川亀治郎さんですね。

ああ、親方様と勘助は互いの宿命にシパシティを感じるのね。

よし!これは良い。おのこ大河であるが今期も応援するぞよ!

今日は携帯投稿です。どっか、ぷちっとな【押す】しといて下さい。
( ̄▽ ̄)v

追記:きしくも私と同じ意見の方がいらっしゃいました。
「合戦をやったり軍師をやったりというのはいいんだけれど、それだけだと華がない。「利家とまつ」や「功名が辻」のように、女の人たちが活躍しないとつらいんじゃないかな。」

January 19, 2007

お仕事メモ:水晶振動子

職業柄(扱っている特許技術がらみ)CQ出版社の雑誌はチェックしているわけである。メイン雑誌3冊は毎月購入したいが、お金が続かない。開発部で購入しているはずだが、最新号は、どこかのプロジェクトチームでくすねられている。
( ̄▽ ̄;)

今月のDesign Wave Magazineの特集の1つは水晶振動子。
ふーむ、そういえば、crystal unit はあまりにも身近すぎてよく知らなかったな。うちの製品には使われてないし。。。ん?いや、使っているだろう、私が認識してないだけである。まあ、コイル、コンデンサとかと同じで、既製品を使っているだけだから、知らなくても別にいいのである。が、この際、勉強しておきましょう。

まずはWikipediaさんで

「圧電体である水晶の結晶に電圧を加える(電界を印加する)と、圧電体に変形が生ずる。電気的特性としては、通常はコンデンサとして作用するが、その固有振動数に近いある特定の周波数でのみコイルとして動作する。この原理を応用した電子部品が水晶振動子である。水晶振動子は圧電体である水晶片(水晶ブランク)を2枚の電極で挟んだ水晶振動体を保持器に収めたものである。」

ふむふむ、なるほど。電気回路の教科書には必ず書いてある圧電効果ですな。

エプソンさんのHPにはマンガちっくに楽しく説明しています。

で、よく使われるATカット水晶振動子について調べてみましょう。
●特許3456213 セイコーエプソン
「水晶の単結晶から切り出されたATカット水晶片は温度変化に対し良好な周波数温度特性を有し、また、周波数経時変化も少ない。このATカット水晶片はX軸方向に長さl、Y'軸方向に厚みt、Z'軸方向に幅wを備えたX軸方向に長い矩形状に加工され、シリンダー状などの小型化された水晶保持器に封止できるので、上記のような良好な特性を有することも相まって小型で高性能の水晶振動子 を構成する好適な水晶片である。なお、X軸、Y軸およびZ軸はそれぞれ水晶単結晶の電気軸、機械軸および光軸であり、Y'軸およびZ'軸はX軸まわりに約35゜回転したときのY軸およびZ軸である。
水晶振動子 を用いた発振器を、IC等と同様の実装方法で回路基板表面に実装することの可能な表面実装デバイス(SMD)として提供するためには、近年のIC等の小型化に伴い、水晶振動子 の直径が略2mm以下で長さが6mm以下の保持器に格納する必要がある。」

シンプルな素材ですので、成形方法が精度のカギを握るらしいです。

以下の公開特許ではエッチングに代わり、ブラスト製造方法を提案しています。

●特開2005-244735 京セラキンセキ
「従来のウェットエッチングを行う工程を含む水晶振動子 の製造方法では、ウェットエッチングの際に水晶の異方性の影響を受けて結晶軸方向によってエッチング速度が異なるといった現象が起きる。エッチング面が振動面に対して直角にウェットエッチングされずに傾斜や丸みを帯びてしまう個所を生じ、その結果、振動面の厚みが不均一となり良好な水晶素板薄板の平面度や、もしくは水晶素板の表面でその水晶素板の裏面との良好な平行度が得られないといった現象が生じるといった問題がある。本発明は、水晶素板薄板の振動部とその周囲を囲う水晶素板厚板の補強部とが一体に成ったAT カットの厚みすべり振動をする水晶振動子 の、ブラストを使用した製造方法とその水晶振動子 を提供することである。」

Q_illust0092
この点は、半導体ウエアと流れが同じですね。

見た目が美しく電子部品として役に立つ水晶振動子ロマンを感じます、って私だけ
σ(^^;)

この画像は電子部品製造メーカーさんです。

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January 18, 2007

アマチュア無線

アマサイが「ハム(Ham)」の免許を持っていることは何度か書いたが、

信頼すべき、技術情報ウエブTech総研に取り上げられているので、これを機にちゃんと書いておくか。

中学に入るとアマチュア無線なるものがあると知った。回りにハムがいたわけでも、技術系に勤める大人がいたわけでもなかった。だが、これは私のやりたいことに違いない、と13歳の少女は思ったわけである。早速本屋さんに言って『ハムになる本』という当時の定番を購入する。これがさぁ、中学1年生には難しいわけよ。まずね、「√2」って何よ、ってことわけだ。1.41、ならそれでいいじゃん、って

トランジスタ回路もよくわからんかった。送信機、受信機は、ブロック図を暗記すればよかったし、発信機とか変調回路とかも説明読めばなんとなくわかった。学校で科学クラブの付録みたいんで、アマチュア無線クラブとかあったけど、別に役に立たなかったなあ。当然試験受けに行っても受かるわけないんであるよ。

そのうち、試験じゃなくて、講習会で免許とる方法を知る。丁度2年生になる前の春休みに家の近くの日本電子専門学校でやってるのに通うことにしました。裕福とは言い難い家庭なのに、受講料を出してくれてありがとう、お母さん。

そこには、高校生や大学生のお兄さん、おじさん、おじいさんまでいろいろな人がいました。女の人も少しいたかなあ。おじいさん、60くらいの人だったのかなあ、「今度で講習は2回目なんです。なんとか受かりたい」と決意を述べていましたね。

自分で勉強するよりはよくわかったけど、自宅でも勉強しました。めでたく受かりました。

その当時から小学○年生で試験合格しました、とか関係雑誌に載っていたけど、あれはね、教えてくれる大人がいるんですよ。普通の、うちみたい知的水準の低いご家庭では無理です。

その後、『ハム合格丸暗記』なるものが出版され、その名の通り、暗記さえすれば、試験に対応できるようになりました。

もう、私が中学生のときから、ハム:KING OF HOBBYというのは形骸化していました。なんかJARL(日本アマチュア無線協会)ももう少し頭をやわくして、日本の技術水準を上げるんだ、みたいな感じでがんばってほしいですね。

Hamj113以前『トラ技』で紹介したCQ出版社の名称は、メイン雑誌『CQ HAM RADIO』というアマチュア無線誌からきています。画像は廃刊になったハムの技術情報誌。なんにせよ(音楽でもこういう技術でも)、家庭で学校以外の教育を施すってはうらやましいなと思うけれども、自分で修得した技術が上達していくのもいいもんだなあとCQ出版の本を読みながら思うのだった。

アマサイのアマサイたる原点はここにある。だから、人気blogランキング自然科学へ、ぷちっと、ぷちっとしてくんな。【押す】
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January 17, 2007

CQ,CQ,地球外生命さん、応答せよ

宇宙人の声を聞く方法

SETIと言えば、カール・セーガン原作の映画『コンタクト』で映し出された光景が目に浮かぶが。

「このプロジェクトでは、世界中から参加者を募って、ビーコンのようなシグナルの探査を実施している。しかし、現在までのところ高度に発達した生命体からの電波の検出には成功していない。Avi Loeb氏らによれば、SETIのプロジェクトが探しているような、はっきりと目的をもって宇宙へ発せられるような電波は実は存在しないのかもしれないため、逆に偶然漏れるようにして発せられたシグナルを調査する方法を提唱している。」
そういう方法じゃだめってことか。

「地球上では、軍事レーダーがもっとも強力な通信用電波で、それに続くのがテレビ、FMラジオとなる。もしも、これらと同様のシグナルが地球の近傍約30光年の範囲(そこには約1000個の恒星が存在している)から発せられれば、MWA電波干渉計のLFDは、技術上それを検出することができるのだ。より強い電波であれば、もちろんもっと遠くからのものもとらえることができる。また、将来建設が計画されている、口径数千キロメートルの巨大無線望遠鏡SKAによる観測では、さらにその10倍遠く(1億個の恒星が含まれる範囲)まで調べることができるようになる。そして、シグナルがひとたび検出されれば、繰り返し追加観測を行い、その発信元である惑星までの距離や惑星の自転周期、さらにはその表面の温度などを調べることで、液体の水が存在するかどうかなどの情報ももたらされることになる。」
ん?ん?イマイチよくわかんないだが、ビーコンではなくて、もっと強い?受信機が必要ということなのかな。その生命生存圏自体、当然のことながら、どこにあるわからないんだが、いくら観測距離を伸ばそうとも、その信号を発見するのは難しいんでないかい?

関連記事にはこんなことも書かれていたよ。

「ミシガン大学の専門家によれば、地球外生物から何からのシグナルが地球で受け取られていたとしても、それらはあくまでランダムなノイズや星の発する熱放射として受け取られ、残念ながら意味を持つメッセージとは区別がつかないという研究結果が発表された。」

SETIは成功しないにしても、それに伴う技術進歩と副成果なるものは非常に意味があるのだと思う(有人飛行などよりも)。うむ、だから、この分野はもっとやってほしいものだ。記事ももうちょっと素人が一読してわかる程度に書くように。

----------
映画『コンタクト』は賛否両論あるがわたくしは良い映画だと思うぞよ。
一番好きな場面;
父親が亡くした10歳くらいの主人公エリーが無線機から呼びかけます。
「CQ、CQ、パパ、応答願います、パパ、応答願います。パパ、なぜ返事をしてくれないの」
くぅ~、泣けるぜ(ノ_<。)うっうっうっ


ニフティのメインテナンス、今回は無事に終わったようですね。じゃ、ランキングぷちっと、ぷちっとしてくんな。【押す】
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January 16, 2007

書談:内井惣七『空間の謎・時間の謎』

Uchujikannazo■『空間の謎・時間の謎 -宇宙の始まりに迫る物理学と哲学-』
著書:内井 惣七著
価格: \840 (本体 : \800)
出版: 中公新書
発行: 2006.1
bk1



橋元 淳一郎の『時間はどこで生まれるのか』を手に取ったのだが、これより前に読むべきのがあったはず、と思い出したのが本書である。科哲とか勉強していると、物理一辺倒の時間論はなんだか物足りない気がするのだ。なのになぜこれを売り出したときに読まなかったかというと竹内さんの『よくわかる最新時間論の基本と仕組み』を読んでいたからだ(あれ、これは記事に取り上げていないね)。

で本書の内容。
第1章 空間とは?時間とは?
第2章 ライプニッツとニュートンは何を争ったか
第3章 ニュートンのバケツから相対性理論まで
第4章 マッハ流力学の行方
第5章 宇宙と量子

本書の基幹理論は第2章である。著者内井さんは、17世紀にニュートンとの論争に負けたかに見えるライプニッツに物理理論は現代に活きていると主張している。
例えば以下のように

「ライプニッツはエネルギー概念の支持者、ニュートンらは運動量概念の支持者だと考えて大過ない。ところが、悪いことに「力」というアイマイな言葉を使って論争がおこなわれることもしばしばで(たとえば、運動エネルギーは「活力」と呼ばれた)、いろいろと行き違いが起きたのである。ちなみに、ライプニッツの力学論文では、力が「能動的、受動的」と二分され、それぞれがまた「原初的、派生的」と二分されて実にややこしい構成となっている。

ライプニッツが「腕の悪い時計職人」の比喩を使ってかみついているのは、「宇宙の中で運動が失われる傾向にある」というニュートンの見解である(『光学』問い 31)。たとえば、惑星系において彗星などとの相互作用が重なって運動が失われれば、不規則性が生じて増加し、「やがては改革を必要とする」(『光学』問い 31、終わりのほう)。この「改革」とは、神が自然現象に介入する(「時計職人がネジを巻く」)ということではないのか。

これに対し、ライプニッツ自身は「能動的な力は世界において保存される」と一貫して主張する。この「能動的な力」をどう解釈するかという問題はあるが、十九世紀に確立されたエネルギー保存則のようなものを十七世紀末にすでに予見していたライプニッツの慧眼には目を見張らされるものがある。ライプニッツも運動量が世界において必ずしも保存されないというニュートンの見解には同意するのだが、別種の力の保存が成り立たなければ、神の設計が不完全となるので、そのようなことはありえないと確信しているのである。この「別種の力」とは現代の言葉でいえばエネルギーである。したがって、世界を神の作った時計にたとえるのなら、この時計は神の介入や改革を必要とせず、完璧に動くものでなければならない。これがライプニッツの言い分である。」

(内井さんが昨年までいた京都大学科学史・科学哲学研究室発行のニューズレターNo.60 本書のテーマを講義している。)

長く引用してしまったが、ここまで書かないとちょっと要旨がわからないので。で、具体例は本書を読んでくださいということになる。

専門論文の内容を一般市民対象の新書に昇華しようとの努力は見られるのだが、思い切って非専門者対象と割り切った方がわかりやすかったように思う。ライプニッツの理論の説明にもっとページをさいて、その反映を相対論的宇宙論に絞った方がよかったのではないか(5章はいらないという考え)。

が、また、しかし、この種の本を誰が読むかというと、私のように科哲傾向が強い物理ファンではなく、宇宙論一般、物理一般に興味がある人、即ち物理オタクであろう。その人達を満足させる、インフレーション宇宙、素粒子論はなくてはならなかったのかもしれない(5章は必須という考え)。ネット書評を見ても、宇宙論の入門書として評価している人が多いようだ。そういう人には他の物理啓蒙書とは違う切り口なのでおもしろいかもしれない。

今のアマサイは、時間論を哲学と物理学から言及している著書を読みたいのである。と探してみたら

ホーウィッチ・ポール『時間に向きはあるか』丸善
がよさそうだ。

因みに内井さんはイラストが得意らしく、科学者の似顔絵?も自分で書いている。
因みに(その2)内井さんが訳したラプラス『確率の哲学的試論』岩波文庫を入手しようと思ったら、発刊してから10年も経っていないのに、目録から抹消され、品切れ絶版のようである。で、アマゾンのユーズドでは2500円という3倍以上の価格が付けられていた。
( ̄▽ ̄;)そういうのってどうよ、岩波さん。

この記事、karaokeguruiさんにお褒めいただいているようです。

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January 15, 2007

書談:小池真理子『欲望』

Yokubou■『欲望』
著者 :小池 真理子著
価格 : \700 (本体 : \667)
出版 : 新潮社
発行 : 2000.4
bk1

青田類子は、学校図書館に20年勤める司書。何気なく入った写真展に見覚えのある光景を見つける。それは15年前、三島由紀夫邸を模したと言われる精神科医袴田の邸宅。袴田の年下の妻・阿佐緒は類子、邸宅の造園を行った正巳とは中学時代の同級生。音信不通だった三人を袴田邸が結びつける。そのころの類子は妻子ある男性・能勢と関係を続けていた。正巳は事故で不能となり、阿佐緒は夫袴田の愛情が信じられずにいた。

* * *

1970年代が背景なので、その時代の匂いは十分にするが、(当たり前であるが)現代的小説である。本当に面白い小説には感想などない。面白かった、感動した、ただそれだけである。それじゃ、記事にならないんで、なんか書くか。

こんなに「欲望」というものを見事に説明した小説もないんじゃないかと思う。男性の不能に至ってはなんで、そこまでわかるのか、と不思議でならない。肉欲が満たされることと精神が満たされることとの相違が能勢と類子、類子と正巳との関係から描かれる。

袴田は三島由紀夫の形式美を愛したというが、そのへんはイマイチわかんない。わかんないけど、三島が好きって公言する人ってこういう人かなって気がしないわけではない。

三島由紀夫がこの小説の複線となっているわけだが、複線は飽くまで複線であって、これは三島文学を知らない人の方がトクなんではないかと思う。文庫の解説者・池上冬樹が長々と三島について説明しているが、文芸評論家ってだからダメだよな。この小説を解説するのに、三島文学を語る意義なんて全然ないのである。引用されていた『豊饒の海』にだけちょいと触れればいいだけなんだ。まあ、評論家の小説解説なんてろくなもんじゃない。

って書いているうちに、歯がゆくなってきた。やはり、良い小説は良い小説としか言いようがなんだなあ。

これは、小説だけにしか表現しえないことだろう、とか思ったら映画化してんじゃん。

http://www.mediasuits.co.jp/yokubo/index.html

えっ、一昨年?全然知らない、覚えてない。興業的に失敗したんじゃないのか。そうそう、映画化したら、そのもののシーンばっかで、正巳の苦悩とか、類子の移ろう心情っては出てこないように思う。

こまいことだけど、ホテルニュージャパンとか、70年代当時のカフェバーとか、「小道具」の使い方がうまいと思った。

三文小説というネット評もあるけれど、私は、小説という形態の広がりとか奥深さを知らしめたすごい作品であると思う。

『愛ルケ』なんかよりよっぽど優れた小説ですけどね。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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January 13, 2007

江崎玲於奈と物理学

考えてみれば、江崎玲於奈は、私が想定する科学者という集合の中で大きな位置をしめている。朝永、湯川両先生のノーベル賞を取ったのは、歴史的出来事だけれども、江崎先生の場合、物心ついた時期であったからであろう(このことからアマサイの年齢を推測するのは正しい行為ではない)

アマサイが専攻に電子科を選んだのもエザキダイオードが関連、してはいないが、電子立国日本に育ったのだから遠因ではあるだろう。

で、今、日経の「私の履歴書」は江崎玲於奈氏である。
今日は特に感動的な記載があった。長男(江崎氏の兄)を亡くし悲嘆にくれる母への手紙。

「僕は学問というものを持ち、それは僕の生命であり又力であります。そしてそれは大自然、宇宙、神と連なります。そして僕は兄の死によって大いなる示唆を受けました。即ち、今僕にとって何物も恐怖ではなくなりました。生きている限り全力をつくす。そして若し死ぬべき時が来れば死ぬ」

「僕は今、極めて幸福だと思います。僕は今物理学 - 物理学は決して学問の小部門ではなく、自然科学、更に一般に科学なるものの基礎であり、骨格なのです - の美しい殿堂を遙かに展望しています」

時代がそう、と言われればそうなのだが、今現在、一人の人間の精神を救うほどの力が物理学にあるだろうか。いや、物理学に限らず、そのような学問は存在するだろうか。何か全ての自然科学は産業経済を支えるツールでしかない気がしてならない。ツールであることは重要であるが、これからも人間が自然科学を伴って生きていくのなら、そこに精神性を見いださないといけないのではないか。

なーんて、ちょびっと考えた。

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January 11, 2007

複雑系のお勉強:非線形回路

ご機嫌なのである。今期の放送大学院で『複雑システム科学』というのを登録していて、中間レポートを提出したのが返ってきた。なんと評価はA○(Aの上、最高評価)でご機嫌なわけである。
複雑系を示す現象を自分で選択し、それについて論ぜよ、みたいな問題だったので、アマサイは、電子回路にした。ほんとは物理物性現象にしようと思って調べていたのだけれど、素で論じられるほど、物性には精通していないので諦めた。

そもそも、回路って非線形現象の方が多いからな。使った資料はこれ。

Nonlinekairo■非線形回路 (現代非線形科学シリーズ)
著者:遠藤 哲郎
価格:\2,940 (本体 : \2,800)
出版:コロナ社
発行:2004.11

非線形共振回路について論じました。
コメントに「よく勉強しています。このまま続けてください」とか書かれていたが、それほどのものではないんだが。この本から抜粋してまとめただけなんで。参考資料として、特許文献をつけたのがよかったのかな。カオス発生回路の意味とかあんましわかってないし。
( ̄▽ ̄;)

来月の頭に試験なんで、テキストの後半を読んでおかなくては。何がでるんかいな。

■『複雑システム科学02』杉本 大一郎他
来年度から全く違う先生が担当するので、この内容で複雑系科学をやるのは今年まで。

○全体のねらい
現実の世界には多くの要素からなる複雑なシステムが多数存在している。しかもそれらの要素は強く相互作用し,非線形システムを構築している。本書はシステムの本質的複雑性から始め,それが自発的形態形成にどのようにつながり,さらに自然界においてどのように発現しているかを考察した書である。また,非線形相互作用が本質的役割を果たしている様子とメカニズムについても言及,原因と結果の関係が単純なデカルト的論理を超えている自然現象や社会現象を扱う際に必要な基礎理論を学んでいく。

○章の構成

 1.複雑システムの諸様相
 2.複雑系としての生命科学(Ⅰ)ー構成的にとらえる生命の倫理
 3.複雑系としての生命科学(Ⅱ)ー発生への力学系アプローチ
 4.複雑系としての生命科学(Ⅲ)ーダイナミクスのシンボル化
 5.計算機による自然の模倣(Ⅰ)
 6.計算機による自然の模倣(Ⅱ)
------------------------------------
 7.脳のこころ(Ⅰ)ー脳の目的と原理
 8.脳のこころ(Ⅱ)ー脳の目標設定
 9.脳のこころ(Ⅲ)ー生体情報システムとしての脳
------------------------------------
[↑この章を担当されていた松本元先生が亡くなれたので↓この部分と差し替えられた(別紙として挿入)。脳科学を物性科学に差し替えたら違うんじゃないかと思うが、物理好きの私にはよかった。]
 7.物性物理と「複雑系」
 8.空間構造と時間構造の発生
 9.強相関量子系
10.非平衡開放系とその維持
11.非平衡構造の自発的形成
12.自然界にある複雑システム
13.「構造と機能」(Ⅰ)ー現代的生命機械論
14.「構造と機能」(Ⅱ)ー蛋白質特異構造の起源
15.生命=自己複製系ー偶然か必然か

筆記式だろうな。うむうむ。φ(.. ) メモメモ

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January 10, 2007

ダークマター

新年の科学ニュースと言えばこれでんな。
暗黒物質の分布、銀河そっくり 誕生と進化裏付け

「宇宙に満ちる正体不明の「暗黒物質(ダークマター)」の分布図の作製に、愛媛大など日米欧の研究チームが成功した。ダークマターの存在は知られていたが、分布を突き止めたのは初めてで、銀河とよく似た分布が確認された。ダークマターが銀河の誕生と成長を促したという現在の宇宙論を裏付ける成果だ。7日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。
研究チームの谷口義明・愛媛大教授は「ダークマターが集まる空間で銀河が誕生し、進化していったという現在の理論が観測によって検証された」という。今後はさらに遠方の宇宙の観測を進める方針だ。」

ダークマターって言えば谷口先生かなと思ったらそうでした。
こげな本を出していらっしゃるので名前はだけは知っていました。

Ankokuuchuu■『暗黒宇宙の謎-宇宙をあやつる暗黒の正体とは-』
著者:谷口 義明
価格 : \987 (本体 : \940)
出版 : 講談社ブルーバックス
発行 : 2005.10
bk1

他にも宇宙に関する本を書かれていて科学啓蒙に熱心な先生です。天文学者(宇宙物理学者)は一般的に教育・啓蒙に熱心ですね。

暗黒物質については、ここがわかりやすいと思いました。
スローン・ディジタル・スカイ・サーベイ:初期の発見


竹内さんがNEWS ZEROで解説してらしたのでそのうちZEROブログに載ると思います。
曜日キャスター竹内薫

暗黒と言えば、日経サイエンスの2月号には
「宇宙の暗黒時代を探る」
というものである。関係あるのかな。
うーむアマサイは、The Dark Ages of the Universe(SCIENTIFIC AMERICAN November 2006)で読んだはずであるが。
( ̄▽ ̄;)

早速、谷口先生のブルーバックスを読んでみようと思います。

追記:ちなみに宇宙の質量構成は
目に見える星  : 4%
ダークマター  :23%
その他は質量不明な「ダークエネルギー」である。ダークマターは質量が明らかな分だけダークではないということか?

さとみさんの解説は勉強になりました。

科学研究ってほんとすばらしいですね( ̄▽ ̄)v。では人気blogランキング自然科学へぷちっとなと投票してください。【押す】
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January 09, 2007

「半導体」に定年はない。

日経に「還暦を迎えた半導体」というタイトルで小文が書かれているからわくわくしながら読んでみたら、
NECエレクトロニクスが世界売り上げベスト10(*)から外れたとか、
10位には東芝とルネサステクノロジしか入っていないとか、
ほんとにほんとにつまんないこと話題にしていた。
そんなん良いときもあれば悪いときもあるんだよ。半導体業界は特に浮き沈みが激しいんだよ。
*ガートナーデータクエストの調査

87年が絶頂期で今は振り子を振りきった状態だとさ。
じゃあさ、今度はまた登り詰めるんだね。案の定というべきか最段落には「理工系の間でも人気が著しく下がっている」とか書きやがる。

別記事には「電子立国日本の悲しい現実」とか言っている。

ああ、文系記者はあほだなあ。半導体60年っていうタイトルなら、この産業の、科学技術のダイナミズムを語れよ。ちまちま、年間売り上げとか比較してんじゃねえ。安直な悲観主義である。

10年前の文章だけれども

「トランジスタ、誕生日おめでとう!50年たったね!ゲルマニウム片の上に一人でいてインチまたはセンチメートル単位で測られていた君が、いまやたった数μm平方のサイズ(厳密に言えばナノメータ、オングストローム単位で測定。)になり1チップに百万単位で入っている。
将来について何を知っているだろう? ICが発明されてからチップあたりのデバイの数は、デバイスの最小サイズが小さくなり、チップ・エリアは増え、デバイスのパッケージ効率が改良されたことによりは増大した。1959年から1983年の間に最小デバイス・サイズは11%減少し、チップ・エリアは年に19パーセント増え、パッケージ効率は10年で2倍改良された。これによりチップ当たりデバイスの数は10年ごとに100倍増えた。」
クロニクス社の「高周波トランジスタ入門」より
っていうさ、アウトラインを語ることはできないの?

ちなみに還暦とは
「1947年12月16日、米国ニュージャーシー州にあるベル電話研究所のJ・バーディーン、W・ブラッテンは0.5インチのゲルマニウム片に誤って2本の電極を差した。なんとゲルマニウムから出た電流は入力した電流より100倍大きかった。 」同上資料より
を指している。

素人科学者として、技術職の端くれとして、半導体の今後はまだまだ楽しみだ。

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January 08, 2007

正月ドラマ寸評

今年の正月ドラマイマイチでした。あんまり見てないです。

・『神に愛されなかった男・明智光秀』
光秀を扱ったドラマは今までなかったですね。神というかあまり民衆に愛されていない武将なんじゃでしょうか。信長を諫めるために謀反を起こした、まあ、全くあり得ない仮説ではありませんね。しかし、正月に光秀では小物すぎますな。唐沢くんはいつもどおりかっこよかったです。

・『忠臣蔵 瑤泉院の陰謀』
after the 忠臣蔵の中でもこういう観点は初ですね。浅野内匠頭の妻から見た仇討ち、おもしろかったです。柳沢吉保、高橋英樹じゃ貫禄ありすぎです。確かに重要な役ですが。吉綱政権はもうだいぶ前から倒れる運命にあったのでしょう。詳細な史実は知りませんが、原作はよく練られているような気がします。が、しかし、正月に忠臣蔵はねえだろう、感は拭えません。

・『クジラ』
これも予告を見る限り年末のノリでした。天海ちゃんが出ているから興味はあったんですけどね。ちら見で終わりです。

・『佐賀のがばいばあちゃん』
いいですね、家族で楽しんで見ることができます。まあ、そういう光景が少なくなったから正月ドラマが乏しいのですが。正月ではこれがNo.1かな。
Yoikoさんが佐賀人として感想を述べてらっしゃいました。

・『白虎隊』
ああ、正月にね、若者の無駄死にを扱うのはよくないと思うのよね。ちょっと感性を疑います。見てないです。薬師丸ひろ子ちゃんもあんな大きい子のお母さん役をやるようになったのね、ってのは感慨深いですが。

・『女の一代記・瀬戸内寂聴-出家とは生きながら死ぬこと-』(再放送)
1年くらい前のですか。これ録画しっぱなしでちゃんと見てないんですよね。改めて見たらおもしろいですね。ああ、こういうわけで出家したわけなのね。あういう仲介人(今東光)がいると位のある尼になれるのね。斉藤由貴と宮沢りえの姉妹なんて素敵だわ。でもりえちゃんは20代から50代までやっているはずなのに老けメイクをしないのはインチキではないの。小杉慎吾ってずるい奴っちゃ。妻に尽させて、愛人の世話をこまごまとしてからに。当時の文壇の様子も興味深かったです。

※追記
小杉慎吾はドラマの上の名前で小田仁二郎という方だそうです。
http://www.city.nanyo.yamagata.jp/webs/rekisi/bunkazai/bunka32.htm
確かに阿部ちゃんとは勝とも劣らぬ男前ですね。
( ̄▽ ̄)v

※追記2
女の一代記こそ正月っぽいですよね。なんか秋のへんな時期にやったんだよね。なんでそんな時期だったのかなあ。

明日から仕事です。自然科学ランキングにぷちっとな。【押す】
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January 07, 2007

似てないこともない。

最近テレビ入れると、5チャンとか9チャンとか11チャンとか画像が出るんですけど、どこの局なんでしょう。地デジに移行する準備ですか?

どれか一個はTOKYO MXというものらしいです。
そこで昨日インタビュー番組をやっていました。
ゲストが藤原正彦さんだったので見てました。
長年のファンですね。彼の書くエッセイのです。『若き数学者のアメリカ』から読んでいます。これは何度か書いてますね。最近の国家論みたいのは別に好きじゃありません。嫌いでもないけど。

実物は、、、
まっ、ともかく、その日はお得意の教育論を話してました。
「日本の教育はすばらしい、すばらしかった。戦前の人間が教育を担っていたときはよかった。戦後派、現在の教育をダメにした。年輩者は若者はダメだというが、むしろ年寄りの方にいいかげんな人間が多い」
みたな話。
「昔はよかった」教育論者は嫌いなのですが、藤原さんはエッセイから彼の思想背景を知っているので納得はできます。
と思いながら見ているとうちの母が、

「この人知っているわ。評論家でしょ」

「はい?評論家ではないよ。数学者だよ。最近出した『国家の品格』っていう本がヒットしてテレビによく出るけど」

「そうぉ?この前、北朝鮮のミサイルのことでコメントしたわよ」

「ええっ、そんなわけないよ。そういう番組には出てないもん。」

「あら、そうおぉ、こういう髪型の人だと思ったけど」

「・・・」

お母さん、それは多分江畑謙介です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E7%95%91%E8%AC%99%E4%BB%8B

藤原先生は、お母さんも知ってる新田次郎と藤原ていの次男です。
( ̄▽ ̄;)

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January 06, 2007

氷雨@港のヨコハマ・ヨコスカ

氷雨@港のヨコハマ・ヨコスカ

昨日横須賀に一泊しました。写真はスカイラウンジからの夜景。まあ、100万ドルならぬ1万ドル位の夜景ですからこんなもんでしょう。

ホテルは新しくてきれいだったので満喫できました。ご承知の通り関東は確率100%の雨。翌日鎌倉を散策しようと思ったのですがお昼だけ食べて、直帰です。

なぜ今日だけ当たるのだ天気予報(^_^;)

リベンジ?のためまた近いうちに行きます。
( ̄▽ ̄)v
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January 05, 2007

『宇宙のランドスケープ』の表紙

『宇宙のランドスケープ』の表紙

おまぬけであるが、これも表紙画像のみの投稿。帯のついた絵は自分で写さないとないのじゃ。明日編集します。応接室のお返事も明日しますね。

二つ前にの誤字
別称⇒別所

書談:『宇宙のランドスケープ』

■『宇宙のランドスケープ』
-宇宙の謎にひも理論が答えを出す-
著者:レオナルド・サスキンド
訳者:林田 陽子
価格: \2,310 (本体 : \2,200)
出版: 日経BP社
発行: 2006.12

http://www.bk1.co.jp/product/2742116

うーむ、買っても読みきらんと思ったが、かなり魅力的な内容なので気づいたらレジに並んでいた。
著者のレオナルド・サスキンドはひも理論の先駆者であり、あの南部陽一郎博士と共同研究をしている。うーむ、これは読まねばいかんだろう。おまけに他の欧米科学者は、名前知らないんじゃないかと思う、長岡半太郎先生の記載があるではないか。うーむ、これは読まねばいかんだろう。

表題はひも理論とインフレーション理論が結びつき、無数の種類の宇宙が無限回出現するということを示している。物理法則の可能性全体の空間を「風景」に見立て、その「風景」の中で、宇宙はボール玉のように転がってゆく。この状態はマルチバースという言葉で宇宙論では示されているが、スキランド教授はその用語が気に入らないのだそうだ。物理学でそのネーミングが非常に重要である。インパクトのある名前であると、業界のみならず、一般の人にもよく広まる。ビッグバンしかり、ブラックホールしかり、クォークしかりである。誤解され、間違って広まるというリスクもあるが。

ページはあるが、物理啓蒙書を何冊か読んでいる人なら、さほど苦労なく読めると思う。1章がちょい長めなので、達成感を得るために後から読んでいる私であるが。第12章のブラックボール戦争は、あの有名なホーキングVSソーンである。さらに理解が深まる。

序章で全体のバッグランドを説明しているのはよいことである。数式は出てこない。が、しかし、そろそろ、数式は少しあるが、易しい物理書というのは作れないのだろうか。言語で説明するとややこしくなるということもあると思うのだが。うーむ、が、しかし、宇宙論で使う数学というと高校数学では収まらないことは必須だから無理なのかな。最近、数式が無い=易しいとは思えなくなってきた物理オタクのアマサイである。

コメントはしていませんが、みなさんのブログは読んでますよ。じゃ、自然科学ランキングにぷちっとな。【押す】
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January 04, 2007

『ジョゼと虎と魚たち』の表紙

『ジョゼと虎と魚たち』の表紙

別称にいるためモバ投稿。
角川書店よ、田辺さんの文庫をもっと増刷するのじゃ。
文春よ、自分とこはどれだけカモカのおっちゃんに世話になったか。
全集は全集。別のものであるぞよ。
( ̄▽ ̄)v

書談:『ジョゼと虎と魚たち』

『ジョゼと虎と魚たち』
著者:田辺 聖子
価格: \500
出版: 角川書店(文庫)
発行: 1987.1

bk1の解説
足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」、他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短編、八篇を収録した珠玉の作品集。解説・山田詠美

収録作品
・お茶が熱くてのめません
・うすうす知ってた
・恋の棺
・それだけのこと
・荷造りはもうすませて
・いけどられて
・ジョゼと虎と魚たち
・男たちはマフィンが嫌い
・雪の降るまで

ワタクシも妻夫木くんの映画でこの作品の存在を知ったわけである。田辺さんが若者向きの作品を書くとは意外である。読んでみると意外でも何でもない。直球田辺ワールドである。か弱き二人の若者が片寄せ合って生きていくロマンチックかつ現実的な物語。もちろん身障者への哀れみなんて微塵もない。あるとした生きていく哀しさである。関係者ならだれしも映像化したいだろうし、読者ならジョゼと恒夫を画面で見たいと思うのは当然であろう。短編なんで、これだけも読んでミソ、と言った感じである。

このレベルの作品を40年以上も書く続けるのは今更ながら驚異である。
(市民文学賞を取った時から換算すると52年となる)
それも28歳~36歳の修行時代が支えている。文才がある人でも8年の修練が必要なのか。ふむふむ。
作家はなんであんなにお話が出てくるんだろうか。不思議である。

どれもいいが、年下とのつかの間の恋である「恋の棺」と、境遇の違う二人の男の共通点「男たちはマフィンが嫌い」が良いと思った。

(ちょっと今本の現物がないので取り敢えずの感想)

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January 03, 2007

チョッキ/ベスト考

何ヶ月前かのアニメ『あたしんち』で

「あ~らチョッキじゃなくて、ベストよ、ベスト。チョッキなんて今時の若い人は言わないわよぉ」
とか

「とっくりセーター?なんのこと?ああ、タートルネックのことでしょう」
ということを話題にしていた。

う~む。つまり、「死語」の世界の話らしい。いや、死語ではないないだろう。両方とも使われているわけだから。

私が中学生の時分は「チョッキ」と「ベスト」は混在していた(このことからアマサイの年齢を推定するのは正しい行為ではない)。
手編み風のスーパーで買ってきたもの、あるいは母親が編んでくれたものは、「チョッキ」である。
高そうな、海外ブランドのものは「ベスト」である。

故に、まれに女子が男子に贈る自作の品物は「チョッキ」である。女子がベストと主張しようとも。

男性が背広(これもカタカナがあるのですか)の下に着る袖無しの物品は「ベスト」である。いや、これが編み物であれば、チョッキである。

と言っても今は全部これらはベストである。二分割するほど現在は情緒(?)がない。

また、とっくりもカメ首も乙女が口にするにふさわしい用語ではないので、ただのセーターで問題ないかろう。

十数年前だろうか、
「ハウスマヌカン」という意味不明な用語が流布された。どうやら洋服屋の店員のことをいうらしい。最近は使わないな。その程度のものであろう。
はてなダイアリーには

自社製品を着用して販売に当たるブティックの女性店員。
和製外来語。〔英語の house+フランス語の mannequin〕

と記されておる。

しかし、ブティックという用語も意味不明である。
服屋で十分ではないか。

チョッキ/ベスト考はいつの世にも語られていく。

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January 01, 2007

謹賀新年2007

謹賀新年2007

・本屋さんから出てきたとこです。アマサイの正月とは、好きな本を持って、ファミレス、カフェ、ファーストフードを巡回することです。勉強も少しします。寒くなったら家に帰ります。

・昨日は仲間ちゃんがキャプテンだったから、紅組を応援してたんだけど、負けてしまって悲しいです。

・漫才は中田カフス・ボタンが好きです。今朝見たけど持ち時間が少なすぎます。短時間でバラエティに富むというのが近年のやり方なのでしょうか。若手は興味ありません。でもエンタの神様は時々見ます。

応接室に来て下さった方、ありがとうございます。おかまいもしませんで。
今年も宜しくお願いします。
m(_ _)m
ぷちっとな、【押す】も宜しくね。
( ̄▽ ̄)v

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