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January 24, 2007

デイビッド・ヒューム

科学哲学や科学論の本を読んでいると必ずデイビッド・ヒュームの名前が出てくる。
例えば、このような記載である。

帰納法が妥当な論証でないことを指摘したのは、イギリスの哲学者D.ヒュームであった。彼は「Aが起こればBが起こる」という帰納法に基づく因果的知識には正当な根拠はなく、原因と結果の結びつきはわれわれの「心に習慣」にすぎないものと考えた。科学理論を構築する基板である帰納法が蓋然的な結論しかもたらさないということから、ヒュームは科学知識の確実性を疑い、最終的には懐疑論に達したのである」
野家啓一『科学の哲学』2004年放送大学出版会

イギリス経験論なんて古くさいなあ、なんて思って、面倒でちゃんと読まないんであるが、大事なようである。ガリレオとニュートンの話したら、すぐ論理実証主義の飛んでくれよな、なんては科学哲学の学徒としてはダメである。
>自分

「ヒュームは人間の本性を探究する方法として、ニュートン流の自然科学のやり方を用いる(ただし、ヒュームはまた、自然科学と人間の本性の学との差異に自覚的でもあった)。つまり、経験(実験)にもとづいて原理をつくり、経験(実験)による検証をつうじてこれをより確かなものへと鍛え上げてゆく、という方法である。これは、言葉の上でのみ言える、あるいは想像のうちでのみ言えるような雄弁的な諸説に対抗するための武器である。」
「哲学の劇場」ヒューム『人性論』の書評

まっ、科哲に限らず、現代の科学を考える上で大事なわけです。

『人性論』って文庫なのになんでこんな高いのかと思ったら4冊になっているんだぁ。読めまへん。

今日経でヒューム『人性論』が『やさしい経済学-名著と現代』で連載しているのである。まあね、経済学と経験論が無関係であるはずはないわな。
ちなみに本日は「ゲーム理論と経験論」
人間の理性が先天的と考えるのが観念論、後天的と考えるのが経験論としている。氏か育ちか、ってどこでも言われるような気がするが。
「1990年代に入って、ゲーム理論の基礎となる意志決定において、ヒュームの考えを踏襲する理論が誕生する」んだそうである。さすがに新聞の1コラムでそのリンクを詳細には書けない。ヒューム入門はじめの一歩と言ったところだろう。

日経とっている人は要チェックである。

ウィキペディアより
「デイヴィッド・ヒューム(David Hume、1711年4月26日- 1776年8月25日)は、スコットランド・エディンバラ出身の経験論を代表する哲学者であり、歴史学者、政治思想家。スコットランド啓蒙の代表的存在とされる。ヒュームはそれ以前の哲学が自明としていた知の成立根拠を問い、人間本性がなにかについての知に達することが原理的に保証されていないと考える徹底的な懐疑論を打ち立てた。 主著は『人性論』。
後世のドイツ哲学のイマヌエル・カントは「ヒュームは哲学を独断論の浅瀬に乗り上げることから救ったが、懐疑論という別の浅瀬に座礁させた」と批評している。」

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