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January 04, 2007

書談:『ジョゼと虎と魚たち』

『ジョゼと虎と魚たち』
著者:田辺 聖子
価格: \500
出版: 角川書店(文庫)
発行: 1987.1

bk1の解説
足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」、他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短編、八篇を収録した珠玉の作品集。解説・山田詠美

収録作品
・お茶が熱くてのめません
・うすうす知ってた
・恋の棺
・それだけのこと
・荷造りはもうすませて
・いけどられて
・ジョゼと虎と魚たち
・男たちはマフィンが嫌い
・雪の降るまで

ワタクシも妻夫木くんの映画でこの作品の存在を知ったわけである。田辺さんが若者向きの作品を書くとは意外である。読んでみると意外でも何でもない。直球田辺ワールドである。か弱き二人の若者が片寄せ合って生きていくロマンチックかつ現実的な物語。もちろん身障者への哀れみなんて微塵もない。あるとした生きていく哀しさである。関係者ならだれしも映像化したいだろうし、読者ならジョゼと恒夫を画面で見たいと思うのは当然であろう。短編なんで、これだけも読んでミソ、と言った感じである。

このレベルの作品を40年以上も書く続けるのは今更ながら驚異である。
(市民文学賞を取った時から換算すると52年となる)
それも28歳~36歳の修行時代が支えている。文才がある人でも8年の修練が必要なのか。ふむふむ。
作家はなんであんなにお話が出てくるんだろうか。不思議である。

どれもいいが、年下とのつかの間の恋である「恋の棺」と、境遇の違う二人の男の共通点「男たちはマフィンが嫌い」が良いと思った。

(ちょっと今本の現物がないので取り敢えずの感想)

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