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February 02, 2007

書談:橋元『時間はどこで生まれるのか』

027395820000■『時間はどこで生まれるのか』
著者 :橋元 淳一郎
価格 : \693 (本体 : \660)
出版 : 集英社新書
発行 : 2006.12


橋元さんは本書はアマチュアからの(哲学者への)ラブレターと称し、
「ぼくが渇望していることは、こうした現代物理学を踏まえた上での斬新な哲学的時間論の登場である。本書は、そのような著作が現れてくれることを期待し、そのささやかな呼び水にでもなればと意図したものである。」
と書いている。

まあ、それなら許せるかな、という気がする。(文系の)新書ということで厚さも記載の仕方も限定されてるので仕方ないとは思うが、物理的時間論のほんの間口だからである。

「ああ、時空論だとそういうこと書いてあるよね、量子論、相対論、統計力学。おっと、そこんとこよく知りたいんだが、ここで終わりかい!」ってな感じなのだ。

この倍の量使って、完全なる橋元時間論/時空論を書いてほしいと思う。でも、橋元さんも時間論が専門ということではないので、物理屋として知りうる時空論になったのは仕方がないだろう。

(内井さんも言っていたが、時間は単体で論じられるものではなく、空間と時間がセットになっており、時空論として語られるべきものなのだ。)

また、橋元さんは哲学者マクタガードの説を基本にしながら時間論を展開する。
 A系列:主観的時間(人間が感じる時間)
 B系列:客観的時間 (歴史年表のような時間)
 C系列:単なる数値配列

Aは現在依存する時間。人間は常に今現在を生きていると感じている。そういう主観的なものを指す。
Bは年表で人類の誕生、古代、中世、近世、2つの世界大戦を経た現代、と記されるような時間である。Aに対して客観的な時間といえるだろう。
Cはカレンダーのような1月1日、2日、3日、というような時系列ではなく、単なる、1,2,3,、、、が続くものである。

マクタガードは「A系列、B系列の時間は存在しない、C系列は実在する可能性がある、しかし、C系列は「時間」とは言えないから、時間は存在しないと結論づけている。

橋元さんはマクタガードが「見切りをつけた」C系列に時空論を見いだそうとしている。
アマサイが理解したところによると、C系列即ち数列上に分子のようなものをおいておき、その中で自在に動くものがあったのなら、それは細胞、生物である。生物だとしたら意思を持つ、その意思こそが時間なのである、ということである。
うーむ、著しく言葉を省いたな>自分
これは真に受けないでください。興味のある人は本書を買うか、「第6章主観的時間の創造」をちょっくら立ち読みしてみてください。

なんか最終章、「第7章 時間の創造は宇宙の創造である」は騙されて気がする(^^;)
ほんとにそうかなあ???ぐらいである。

ずぅーと悪口を言っているようだが、そんなつもりは別になくて、物理の知らない人は、その知見を高めるし、時間論に興味のなかった理系の人は今持っている知識を深めると思う。そして、アマサイは自分なりの時間論を思索するツール集を手に入れたと思っている。統計力学の大切さを知ったのはごく最近のアマサイである。

橋元さんは新たな哲学的時間論を、と言っているけれども、それは物理的な時間論がいいというわけではなくて、哲学的思考を合わせてこそ、新時間論が構築できるのではないかと思う。

※長くなるので、本記事の付録は明日の日付でアップします。

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