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March 30, 2007

小説&ドラマ『ハゲタカ』その2

Hagetakagekanテレビの方は先週が最終回でしたね。小説の方も読み終わりました。ドラマの方は本書と『バイアウト』(文庫化で『ハゲタカⅡ上下)を合体して再編成したようになっています。テレビでいうあおぞら電機の買収は、『バイアウト』に主に書かれています。

しかし、本編『ハゲタカ』でも十分6回分のシナリオになると思うのですが、どうして、続編も一緒にしてしまったのでしょうか。初めは、交渉場面を多く入れると煩雑になるからかなあと思ったのですが、ホテル買収の話が入るなら十分に間が持ちます。

第一、小説での鷲津政彦の方が魅力的です。経歴がいかしています。大森さんのお父さんの麿赤児さん、ぴったりの役もあります。(^^;)

日光のホテル買収の話は実在のホテルと被るのかな。そう言えば、テレビでのサンデートーイズ社は原作では、太陽製菓という菓子製造会社になっています。メイン商品が『ハニーコーン』うーむ。これはテレビ化できませんね(^^;)。

その他にもスーパーチェーン店【ダイコー】の傘下の【ロースン】とか。

ええ、もちろん、「フィクションですので、実際の個人、団体とは何ら関係ありません」と強く、強く言っておりますが。

でも、三葉銀行が他行の合併してUTB銀行ってどうなんでしょうね。

ホライズン・ジャパン社に鷲津がアメリカ人の恋人を連れてくるっていいと思うんですけどねえ。

また、原作には、各章冒頭に新渡戸稲造の『武士道』を引用しています。鷲津をサムライの心を持つ者という設定になっているのです。ふーむ、テレビでは右翼ちっくになるから避けたのでしょうか。

テレビでは一介の人の良い銀行員だった。今でも自分が間接的に加害者になった三島製作所の件を心の奥底にしまい、あのような中小企業は私が守らねばならない。というがテレビ版鷲津政彦であり、それが武士道であるとの主張でしょう。

確かにテレビにそのまま映像化するとさしさわりのあることばかりです。

それでも、1つ言うならば、サンデートーイズの入札合戦は、見せ場の1つであったのだから、原作の太陽製菓のように、何を糧として入札をしているのかもう少しわかりやすくしてほしかったです。

しかし、全4巻の小説をあのように編集・構成するのはたいしたものです。>NHK

すぬー「アマサイちゃんは『ハゲタカ』を見て大森南朋さんにラブしちゃっているらしいよぉ」。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 29, 2007

反省してない「あるある」の人たち

昨日、フジテレビで、
「発掘!あるある大事典II」に関する訂正放送
なるものをやっていた。

不思議です。訂正というものは、名称の言い間違いとか、映像と字幕があっていなかったとか、数値の単位が違っていたとか、そういう

些細なこと

をいうのではないでしょうか。

この放送でしていたのは、

・1300kcalの消費と放送いたしましたが、1030kcalしか消費していませんでした。

・米国の××教授が「みそ汁にはダイエットに絶大の効果がある」と字幕をつけましたが「みそ汁にダイエット効果があるかはわからない、むしろ納豆にはその効果があると考える」と言っています。

こういうのはさ、訂正って言わないでしょ!

全部うそでした!!!

っていうべきじゃないの。今までも謝っているだと?全然たりん、たりん。

「別にうちがインチキしたわけじゃないのによぉ~」
っていうのがありありじゃん。

いや、しゃべっていたのは男性アナウンサーで(たぶん報道の人でしょう)淡々と神妙にやっておられましたが。

こんな重大なことを社員一人にやらせるってのはどうよ。

「自社の汚点 「あるある大事典」を暴く!」
とかいう報道特番でもやれば、局のイメージもアップし、再犯を防げると思うがのう。

放送界全体がお茶を濁そうとしている。
第2の「あるある」は近い将来起こるであろう。

追記:この番組の作ったのは関西テレビで関西テレビのアナウンサが説明したそうです。
4月に検証番組をするそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000216-yom-ent
そうだね、検証番組はすぐできないからね。孫請けに頼むなら別だが。

ところで、関東の人が見ているのは、関西テレビではなくて、フジテレビ。そこらへんのこともクリアにしてくれないと、トカゲのしっぽ切りかと思われかねない。実際そういうことだと思うが。


これは科学リテラシーの問題ではありません。完全にマスメディア倫理の崩壊です。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 28, 2007

エンジニアの都市伝説?

親愛なるTech総研さま
そろそろネタが尽きてきたということでありましょうか。

「あるある」「ねーよ!」巷のエンジニア都市伝説

●有名な例ですと「エンジニアには女の子ばかり産まれる」でしょうか。

わたくしが若かりしころ聞いたのは、

うーむ、

その、つまり

♂の機能不全ですな。

コンピュータ中心の生活なので、リズムが乱れる、ということだと思いますが。まあ、そっちの方に関心がいかなくなるということらしいです。乙女アマサイにはよくわかりませんでしたが。
パソコンからの電磁波までには触れられてはいなかったと思います。

いや、これはエンジニアというより、ソフトウエア技術者のプログラマのことです。まだコンピュータを使う仕事というのが一般的でなかったころのことですから。プログラマの量が不足して、どこのソフトウエア会社も「6ヶ月~1年で一人前にしてやるけん!」と給料払って教育カルキュラムを用意していたころですから。

少子化は、その影響ではないと思いますが。

女子が生まれる確率が高いのはついぞ聞かなくなった「環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)」のせいではないでしょうか。

うその中にちょっとほんとのことを入れるというのが「都市伝説」たるゆえんでしょうなあ。

しかし、貴社が上げられた事例、あんまりおもしろくないのですが。。。

アマサイブログはネタ切れ、ということはない、で、あろう。じゃあ、今日も、人気blogランキングぷちっとな。【押す】
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March 27, 2007

三洋・井植家の終焉

まあ、明日はっきりするらしいですが。
創業一族では限界にきているということをもっと早く自覚するべきでしたね。
この2、3年は一体なんだったのでしょう。

○三洋電機の井植社長辞任へ、創業一族の影響力低下
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070327ib01.htm
「経営再建中の三洋電機は26日、創業家出身の井植敏雅社長(44)が4月1日付で辞任する方向で最終調整に入った。取締役には当面残る。後任は、三洋電機から内部昇格の方向で検討しており、28日の役員会で決める。」

○三洋電機、新社長に佐野氏起用で最終調整
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070327i106.htm
「経営再建中の三洋電機は27日、4月1日付で辞任する井植敏雅社長(44)の後任に、佐野精一郎・執行役員を起用する方向で最終調整に入った。28日の役員会で正式に決める。」

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In the field の人

三洋電機の会長辞任のことを書こうと思ったのだけれど。

野中氏の言い分が(庶民から見ると)著しく間違っているとは思えない。
記事の書き方もびみょ~である。
(言い分と言っても本人は一身上の都合としか公表してないのだかれど)
っていうか、わざわざニュースのおねいさんをCEOに据えたのは、こういう内部から指摘しずらいことを指摘してもらおうと考えたのではないのかね。まさかイメージ戦略だけではあるまいに。ってか、あのおねいさんがメーカーのCEOになるとどのような良いイメージを抱くというかね?取り敢えず、同性で好感を持つ人は少ないと思うが。ニュースキャスターと言っても一昔前の人だしな。
( ̄▽ ̄;)

イメージを変えようと思って入れたアイテムを破棄してしまったのなら、二重にイメージダウンと思うがな。まずは一族経営それ自体が現代にそぐわない-それで過去最高の赤字になったんだしな-非常に感じわるぅ~ということは学習せねばな。

金融とか経理の知識がないのでこんなことしか書けません。

追記:就任当時のものですが、野中関連の記事では一番おもしろかった。
2005年5月1日号 サンデー毎日

今時、女性が会長に就任しても、大きな影響はないし、
辞任しても、デメリットはない。
但し、万が一、野中氏の在任中に三洋が再建すれば、大きな波ができだろうが。


この間の大会のことは後で書きます。JDA関係の人もぷちっとな、していくように!【押す】
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March 26, 2007

訃報:渡邊格慶大名誉教授

DNA研究の草分け、渡邊格・慶大名誉教授が死去

私さえも知っている分子生物学者。先生の本を読んでいろいろ勉強しました。

『生命科学の世界』 (NHKブックス)

『バイオテクノロジーの世界-いま何をめざしているのか-』講談社ブルーバックス

は確かに読んだ、という記憶がある。内容はアマサイに問わないように。

利根川進さんの指導教官としても有名です。渡邊先生がいなかったら、日本の研究室で彼を受け入れてくれるとこはなかったであろうから。

ご冥福をお祈りいたします。

生物学者は長生きというか天寿を全うする人が多いような気がします。
それに比べて物理学者とか化学者って自殺とかしやすいような気がしないでもない。

一時代が終わったと言える大物ですね。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 25, 2007

書談:カモカのおっちゃんよ、永遠に!

Kamokaochan
『ああカモカのおっちゃん』
著者:田辺聖子
出版:文春文庫
発行:1981.10.25
価格:476円+税

やっと、カモカシリーズが再発行した。おそいちゅうねん。

おお、アマサイがこれを読んだのはまだ学生のころ。
おせいさんとカモカのおっちゃんに男性論、女性論、恋愛・結婚観などを学んだ日々でしたぁ~(とおい目)。

●おっちゃんの古代文明論(要約)

おせいさん「インカの1500年前、石で切ってあるのがどこまでも直線とありますよ。幅20センチ、深さ2メートルの溝を岩盤に沿って掘ってる。これが人間にできますか。山中20キロの直線水路なんて」

おっちゃん「やってやれないことおまへんやろ。ひまあるねんから。なぜ、直線か。それは太古支配者は女だったからです」

おせいさん「へー、女は直線でいきますか」

おっちゃん「男は野や山や谷の地形に沿い無理なくウネウネと蛇行するでしょうな。考え方が柔軟やから、しかし女はいかにせん、考えがせまく、頑固狭量、ここへ水を通すとなると一直線を引き、さぁこの通りにやれということになる、その通りにせな、首が飛ぶ」

おせいさん「うーむ」

おっちゃん「これは、僕のかねてからの仮説ですが。遠い古代、太古に人類の支配者はすべて女だったのです。女に支配され、虐待され、迫害されていた。その記憶の名残が今も男にあるのです」

おせいさん「そうかなあ!」

おっちゃん「そうでなかったなら、男は何も悪いことをしていないのになぜ女房(よめはん)がこわく、心やましいのですか。太古の女はよっぽどおそろしい存在やったのや」

うーむ、フェニミズムおばちゃんが目を剥きそうでありますが。
よめはんは恐い、という結論は、柔らかな女性差別として(蔑視ではない)ほほえましいではないですか。

何事も極論はよくないです。なあなあ、ぼちぼち感覚が大事でんなあ。

これはこれでなかなかの時事放談であります。現代でも通用するもの多々あり。

諸兄諸姉の皆さん、ぎすぎすとした21世紀をソフトに生きる知恵を本書で身につけるべし!

ああ、テレビのカモカのおっちゃんももうすぐ死んでしまうねんなあ。寂しいなあ。もう来月になると、昼にNHK入れてもカモカのおっちゃんに会われへんなあ。それはそれとして、アマサイに1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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March 23, 2007

書談:荒井裕樹『プロの論理力!』

『プロの論理力! -トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術』
著者:荒井 裕樹
税込 : \1,365 (本体 : \1,300)
出版 : 祥伝社
発行 : 2005.9
bk1

荒井祐樹氏が『情熱大陸』に出たときのことは以前書いた

本書も非常に参考になりました。
騙されてはいけないのは(?)論理力と行っても「こう畳みかければ相手は納得する」とは荒井くんは書いていない。

・相手が年上であったなら礼儀を尽くさなくてはいけないし、

・いくら裁判が金銭を要求すると言っても普通のOLさんにいきなり金の話はしないし、

・ちょっとイカレタ893まがいの人間には、感情的にならずに、自分の意志を通す、

など具体的例を挙げている。そこはロジカルシンキングなどの机上の理論を説明しているのとは決定的に違う。レトリックの本にもディベート教本の多くにもそれは見られない。言われてみれば当たり前だが、洋風のロジカルシンキング、クリティカルシンキングが、言葉が流布する割には一般的でないのはそこいらへんであろう。

「弁護士が教えるビジネス交渉術」みたいな本にも似たようなことは書いてあるだろう。

「資格○冠王の時間管理術」みたい本にも似たようなことは書いてあるだろう。

しかし、荒井くんのように具体的ではないではないか。
彼が上げる事例は常に自分が直面した経験である。それが親しみを持たせている。

また、彼には個人の力を強化することによって、世の中は変わっていくという信念の持ち主である(文言は違うけどそういうことである)。彼にとってはそのための論理力である。ならば、多くの人が論理力をつけて、このかったるい日本を変えていこう。

こういう若者が増えれば世の中はよくなっていくに違いない(ちょっと「おっきいおねいさん」ぽい言い方でしたな)。

誰にとっても一読の価値あり、と思います。

* * * *

1)「こんな高額な報奨金を認めていれば企業はつぶれてしまう、なんてうそである」

2)「出願されて特許を全部評価はできない、という企業側は語るに落ちた、と言ったところである。そもそも、評価していない、しようと思っていないのだ」

と書いていますが、これは職務発明に関する裁判の原告発明者側の弁護人の弁明である。彼はそういう立場だから、こう明言するのはかまわない。しかし、升永センセのように、【自分の担当の事件】だけから職務発明、発明のあり方を語るのは間違っている。いや、語ってもいいのだが、それは偏狭な一説にしかすぎない。
ってことはアマサイ何度も書いています。

升永・荒井の担当した事件、即ち中村裁判は、一定の評価はできると考えています。
ってことはアマサイ何度か書いています。

あんまり、職務発明のあり方についてもう語りたくないので、ここまで。

* * * *
荒井くんとは、違う見解であると思うが、アマサイは論理力はビジネスに役立つだけで、生きて生活する上で、非常に有益だと考えている。

一言で言えば、感情を排し、最良の決断ができるという点である。

感情的、多情的、というのは、別に悪いことだと思っていない。むしろ人間性として尊ばれてよいことだと思っている。それは、情熱という言葉に置き換えられるだろう。しかし、自分の進路、会社を辞めるとか辞めないとかになると、感情はある程度押さえるべきである。というか、その感情さえも論理で推し量る。簡単にいうと、あんな上司の下で働けるか、という感情は一時的なことなのか、自分の生存権を圧迫するほどの重大事なのか、という価値の比較をするのである。

大事な選択の時は誰しも、合理的な判断をするであろうが、それを意識するとしないとでは大きな違い、と思うわけである。

ん~、ちょっと説得性に欠けるわかりにくい説明だったかな(^^;)

追記:アマサイが言いたかったのはこういうことであるよ。うむ。

論理力を鍛えるにはディベートを学ぶことが一番です。じゃあ、今日も、ぷちっとな。【押す】
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March 22, 2007

ニセ科学特集『化学』4月号

Kikulogで知ったのですが、月刊誌『化学』4月号でニセ科学特集をしています。

-------------
・ニセ科学を見抜くための基礎講座
  <対談>
・「ニセ科学」に科学者はどう向き合うか ●安井 至 vs. 松田卓也
  <解説>
・科学とニセ科学を分けるクライテリア ●井山弘幸
  <提言>
・物理学者からの提言 ニセ科学の現状と科学者の役割 ●菊池 誠
  <科学の目で見る>1
・「マイナスイオン」がニセ科学である理由 ●小波秀雄
  <科学の目で見る>2
・水を取り巻く事象を考える:『水からの伝言』,生体構成水,還元水を検証する ●天羽優子
---------------

よさげな特集ですね。早速入手したいと思います。
うん?これはもう発売してるということなのだろうか?

すぬー「きくまこのおぢちゃんは、ニセ科学だけじゃなくて、ぶつりがくの研究もしているんだね」

アマサイ「これこれ、すぬーよ、それを口に出してはいかん。みんなそれを気にしているのだから」
( ̄▽ ̄;)

すぬー「ここにおぢちゃんの名前を入れるとちゃんと出てくるよ」

いつもありがとうございます。今日も明日も人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 20, 2007

感動の最終回『華麗なる一族』

もちろん、見たです。かんどーしました。不覚にも目が潤んでしました(経年で感情線が緩くなるって本当なんだわ)。
真逆の感想を持つお友達もいますが^^;)。まあ、それはそれでいいでしょう。

大したことない、って言えば、そうなんだが、鉄平の自殺の理由が原作とは異なっている。

テレビでは、父・大介から自分の子でない疑いがあることから、酷い仕打ちを受け続け、それを父自身の言葉で告げられ言いようのないショックをうける。親子であるから、話せば、態度で示せば理解される、という自分の考えが甘く、その甘さから多くの人に犠牲を強いてしまった責任から自殺する。企業家として責任感よりも、父が指摘するように自分さえいなければ、という絶望が自殺理由となっている。だから、妻に遺書を託す。

原作では、遺書は発見されないものとされている。それは父と関係のこともあるが、全ては自分の起業家としての甘さから発していると判断したためである。その事実関係を記せば、関係者に迷惑がかかる考えたのだろう。小説の鉄平はあくまでも、企業家としての側面を重視している。

まあね、祖父(じい)さんの子であるか、否かという問題は物語の随所に出てくるキーアイテムなんだから、微妙っちゃ微妙なわけであるが。しかし、テレビ局制作スタッフはそこちゃんと読み取って、敢えて親子というモチーフを前面に出したんだと思う。万俵鉄平を主人公にするんだからそれは当然でしょう。

大きな瑕ではないが、テレビの万俵大介はどうにもいただけない。「鉄平の出生のことでは私も苦しんだ」というが、それは男らしくないだろう。どう考えても、妻や息子の方が辛い思いをしているわけなんだから、守ってあげないとな。理性では息子をかわいがろうと思うが、感情が許さない、って、あんた、感情出しすぎだって。

鉄平も大介も、その点は「現代的な柔らか感情」を持つ者にしたんでしょうね。

小説では、鉄平の出生を口にするのは、男としてのプライドが許さない、みたいなことが書いてある。そりゃ、そうだな、父親に嫁を汚されて(その疑いがある)、何も抗弁できないのは不甲斐ない。ええ、私は妻や子供の立場にしかなれないですから、大介には味方できない。

小説での万俵大介は、銀行家として、コンツェルの総裁として邁進し、鉄平の出生は思い出さないようにしている感があります。自分の策謀の意図もきっとわかってくれるはずだとも言っています。

まあ、これも微妙ですが。別に本当の子でないから、そうしたわけではなく、そうせざる得なかった、しかし、鉄平が自分の子だと明らかであったらどうしただろう、ということは頭をよぎります。

心情はいくらでも書き込める小説と、すべてが画面に写るテレビと違いはあるでしょうね。

そういう肉親の感情を絡ませながら、都市銀行合併という構想を据えた山崎作品は、壮大なスケールの中にも人間性の深みを持つ作品となっています。

ショットガンで頭撃ったら形もなく吹っ飛ぶ(小説もそのようになっている)というのは素人でもわかりますが、ラストを飾るには鉄平の顔の原型をとどめないと。それくらいの演出は許してあげてください、JosephYoiko氏。

祖父さんのショットガンで撃つというのが重要だったからそこは整合性を保てなかったでしょうね。

(ライフルでなくショットガンであるという、ごちゅーいを受けたので直しました。ドラマを楽しむ分にはどっちゃでもえええと思いますがのう)

ああ、万俵大介がギャフンというのは、テレビでもやったとおり、阪神と大同の合併はより大きな合併をするための布石だったということです。美馬役の仲村トオルの演技よかったです。

もちろん、これはフィクションですから、実際の銀行合併の話ではなく、似たような状況であっても単なる偶然です、と山崎さんはあとがきに強く強く主張しています。

(ウィキペディアには○陽銀行と○戸銀行がモデルって書いてありますが)


ああ、4月はおもしろいドラマ何本あるかなあ。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 19, 2007

超ひも理論講義

土曜日は竹内薫師匠の『超ひも理論』の講義に行ってきました。

■朝日カルチャーセンター横浜教室
夢のある科学の世界『超ひも理論って何?』
サイエンスライター 竹内 薫
3/17 土 15:30~17:15

内容を要約することはできませんが、、、
超ひもの話は、新宿教室の物理講座で断片的に聞いてはいますが、きちんとしたレクチャーは初めてです。
っていうか、一般向けに超ひも理論の話なんて史上初めてと思います。。。
50人近い物理オタクじゃなくて向学心に燃えた素人科学者が集いました。

(以下はアマサイの記憶に頼っているので、現在の研究成果を正確に示しているものではありません。よって、竹内薫氏がそのように講義した、とも解釈しないでください

「11次元は図示することはできないが、その中の3次元を切り取るとなんとなくイメージできる」

「ひもの境界線を考慮するため便宜上できたDブレーンだが、今はDブレーンの方が重要になってきている」

「ひもの示す方程式とブラックホールを示す方程式とは似ているというのは、だいぶ以前から言われてきた。最近の観測によってよりその傾向が強く超ひも理論を強化する助けになっている」(←観測というより完全なる数学的問題。応接室で竹内氏より補足がありました)

「我々の宇宙はブレーンでできているとも考えられる。そこから平行宇宙の可能性もできている」

「超ひも理論は今まで手薄だった重力理論も補強でき、宇宙の全てを理解できる最大の理論である。しかし、全て数学的に構築したものであり、実験・観測はほぼ不可能である。要は信じるか信じないかである」

みたいなことを学んだ。

Chohimokaoru
参考になるURLは日本語では少ない。superstringsでぐぐるのがいいらしい。

KEKの夏梅 誠さんのページはたいへ参考になる。

橋本 幸士『Dブレーン-超弦理論の高次元物体が描く世界像-』
読んでみるかな(竹内さんのブルーバックスとこの本の抜粋が資料でした)。

帰りに残っていた人でお茶したのだが、ケーキセットを注文したのはアマサイだけであった。みんながたのめばいろんなが食べられたのに。甘党のアマサイに、ぷちっとな。【押す】
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March 17, 2007

マチャミのミヤコ蝶々

久本雅美がミヤコ蝶々を演っていた。

悪くはない。でも30代中盤の普通の(お笑いでない)女優さんがやったほうが良かったと思う。

マチャミが蝶々の真似をしているみたいだった。

ミヤコ蝶々は女優であってお笑いしタレントではない。強いていえばコメディアンヌである。そこに久本をもってくることに無理を感じる。

「なにわバタフライ」という舞台で戸田恵子が蝶々役、一人芝居をしたらしい。そっちの方が興味がある。

しかし、あの番組には若い世代にミヤコ蝶々を知らしめるという目的があっただろう。

多くのひとに見てもらうには久本雅美は適任だったかもしれない。

凄い人だったんだなあというのは十分に伝わった。

久本さんもこれから精進して蝶々先生に近づいて下さい。

それには最低一回は結婚と離婚しなければ。(^_^;)

山本太郎の南都雄二、橋爪功の柳枝師匠、共によかったです。それで、アマサイには1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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March 16, 2007

著作権法の限界

「著作権保護期間、作家が選べるシステムを」――延長めぐる議論再び
「著作権保護期間を70年に伸ばすべきか否かについて考えるトークセッションが開かれた。延長派と延長反対派の溝は埋まらないが、一部で意見の一致も見えてきた。」

著作権法はだいぶ以前から時代に適応できていない。
だから、保護期間50年から70年などという不毛な議論が交わされている。
保護期間を作家が選ぶなんてちょっとふざけてると思うが。

(これは主に印刷媒体で発刊される小説のようなものについてのことである。現行、著作権者の死後50年までされれている)

まず、混乱を招いている原因1点目、著作物の定義が広すぎることである

著作権法第2条第1項
著作物:思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

文学や音楽、映画や演劇、コンピュータプログラム、までは何となく想像がつくが、ネットの掲示板で発言したこと、子供の絵や作文まで網羅していることになる。

混乱しないわけがない。

2点目、登録制ではないこと。
これは、特許、意匠、商標(工業所有権といいます)の知識があるから余計にそう思うのだが、誰がどこに発表したかも不確かなものまでどうして保護されなければならないの不思議である。一般から言えば、登録料を払って届けなければいけない方が理不尽であろうが。

取り敢えず、印刷媒体であるものとないもの、を分割するとか、
これぞと思う著作物は、登録するとか、
考えられないことはない。

しかし、そうすると著作権を数多くのマイナー法がサポートすることになり、法律としては機能的ではない。

と多くの専門家が思っているので、このままなんだろうな。

新しい媒体、新しい事象が出来てくる度にこのように議論してほころびを縫い合わせていくしかないんだろうな。

法律ではありませんが、各社団法人が著作権の種類によって保護をサポートはしています。

著作権関連団体リスト

メイントピックではあるので、知財の専門家としてちょいと語ってみました。

でも、著作権法はよく知っているわけじゃないので、つっこみはお手柔らかに。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 15, 2007

小説&ドラマ『ハゲタカ』

Hagetakajoukan■『ハゲタカ』
著者:真山 仁
価格 : \820 (本体 : \781)
出版 : 講談社(文庫)
発行 : 2006.3
bk1


『華麗なる一族』の他に毎週見ているのはNHKの『ハゲタカ』です。
華麗、もそうですが、経済ドラマっておもしろいですね。文庫本も買いました。
ドラマの方は真山さんのもう一つの小説『バイアウト』も原作として上げられています。『ハゲタカⅡ』として同じ講談社から文庫になるそうです。楽しみです。

小説の方は読み始めたばかりですが、主人公の鷲津政彦の経歴がドラマと違っています。

テレビでは、鷲津は三葉銀行芝野の部下で、銀行側のあまりにも無慈悲な貸し渋りに落胆し、アメリカに渡り(そういうことらしい)、米国流金融ビジネスを学んで非情な男として、日本に戻って来るという設定です。

小説の鷲津政彦は、若干屈折はあるものの普通の日本人青年で、ジャズの勉強のために渡米しましたが、何の因果かファンドマネージャの修行に転換し、投資ファンド会社の社長として三葉銀行の芝野と出会います(進路変更した理由は、最初の段階ではあまり明かされません)。

テレビの鷲津政彦・大森南朋(おおもりなお)は興味深い人物ですし、小説版はまた構成が違って、別の側面から楽しめそうです。富士真奈美、菅原文太、嶋田久作など脇もいいです。サンデートーイズの社長という役で富士さんがますます好きになりました。
--------------
テレビ『ハゲタカ』これまでの概要
三島由香というのは、鷲津が三葉銀行時代担当だった町工場の工場長の娘です。銀行の貸し渋りによって金策がつかず、由香の父親は自殺します。おそらく由香は父を死に追いやった日本経済とは何か、を探るために経済記者になったのでしょう。そこで、仇ともいうべき、三葉銀行の芝野と帰国した鷲津に出会います。芝野は鷲津との対決によって銀行の闇の部分に直面し、退職して企業再生会社を興します。前回は、鷲津が乗っ取りを目論んで大空電機の株主総会でアジ演説を行いますが、再生屋の芝野と会長大木昇三郎によって見事に失敗し、TOBを仕掛けるところで終わりました。次回、5回目は、鷲津が帰国して最初に行ったバルクセールの債権の1つ老舗旅館「西乃屋」の息子・西野治が登場します。治の父親は旅館を手放さざる終えなくなり、失意の中で死んでいきました。治はそんな父親を冷めた目で見ています。父親の二の前はしまいという決意の元、IT企業の社長となります。どうやら、鷲津政彦と西野治はTOB合戦を行い前面対決となるようです。
---------------
この間は、幸田真音の『eの悲劇-IT革命の光と影-』(講談社文庫)

を読んで経済小説にも興味を持ち始めました。山崎豊子さんは言うに及ばず、幸田さんにして真山さんにしても人間を描いているから多くの人々に受け入れられるのでしょう。

ほしい本が増えてお財布の中身が心配です。(^^;)

大森さんのお父さんって麿赤兒なんだそうです。ちょっとびっくり。それはともかく、人気blogランキングへぷちっとな。【押す】
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March 14, 2007

ネットに棲むワカモノ

「ネットは遊び場」――「字幕.in」を1人で作る25歳・無職

(以下リンク先の抜粋)

YouTubeの動画に字幕を付けられる「字幕.in」、mixiやGREEなど人気SNSの会員数をリアルタイムで算出する「SNS統計ページ」、2ちゃんねる風掲示板サービス「2ちゃんねる2」――リリースのたびにネットを騒がせたこれらのサービスは、矢野さとるさん(25)が、個人で作ったものだ

「大人はネットをビジネスで使っているかもしれないけど、ぼくにとっては遊び場」――「字幕.in」など50以上のサービスを1人で運営する25歳無職の男性はこう語る。新サービスを作り、誰かが使って反応をくれるのが、とにかく楽しいという。

19歳で地元・福岡に就職し、21歳で上京。ヤフー、ライブドアなどネット企業を渡り歩いた後、昨年末、無職になった。組織に縛られず、好きなサービスだけを作っていける今の環境が、結構気に入っている。

 「Webに出合ってなかったら、何してただろう……。今の時代に生きてなかったら、本当、ヤバかったと思いますよ」

 学生時代は悶々と過ごした。「数学で2点とか取ってた。本も読まないので語彙も少なく、日本語もまともにしゃべれなかったほど。まるで“のび太”です」

 高校のころWebに出合い、サイト構築にのめり込んだ。受験勉強もせず、ひたすらHTMLをいじっていたら、大学受験に失敗。予備校に通ったが、予備校から追放されてしまう。追放の原因も、Webサイトを作ったことだった。


23歳でヤフーを辞めた。独立し、個人サービスを本格展開するつもりだった。だが偶然ライブドアから声がかかり、ライブドアに転職。プロデューサーとしてSNS「フレパ」のリニューアルを担当した。

 その後、ライブドア元幹部が立ち上げたSNSベンチャー・ウフルにCTO(最高技術責任者)として招かれ、システム開発から対外交渉までこなした。
 会社の仕事と個人サービスを両立させながらも、自分はどうやら、会社組織に合わない体質らしいと思い始めていた。やりたいサービスだけを、楽しく作っていきたい――昨年いっぱいでウフルを辞め、無職になった。無職として初めて立ち上げたサービスが、字幕.inだ。

* * * *

こういう若者を知るたびに彼は、彼らはどこからやってきたのかと思う。

引き籠もりとなって、たまたま家にパソコンがあり、プログラムやwebの構築なんかを覚えてしまう。そういう才能を買ってくれる会社があって、在宅で仕事する。不思議な光景である。そんな能力があるなら、普通に学校か会社行って、家でコンピュータの勉強した方がメリットがあると思うが。学習能力はあるけど、そういう普通のことができないんだってば、というのは頭でわかるのだが、おっきいおねいさん化しつつあるアマサイはなんとなく腑に落ちないのである。

いや~、アマサイだって、どっちかというと登校拒否気味だったからさ、同じ要素は持っているんだけどね。なんかわかんないんだよ。親もなんでそういうこと了承しちゃうのかな。別の国から来た人たちという気がします。

(もっとも、引き籠もってしまうとなんからの病名をつけられて、社会とコンタクトを一切断ってしまい、家から出ることがない人が大半で、コンピュータをインタフェースとして定職につけるというのは、彼らの中では成功者である。)

アマサイは、ネットやパソコンがなかったらどうなっていただろう、なんて思わないし。

人間が多様化しているんですね、みたいにまとめたくはないのである。

生まれたとき(物心付いたときから)からテレビがある、

生まれたときから(物心付いたときから)パソコンがある、

これは科学技術が人間に与えるインパクトの類型であると思う。

アマサイの世代と矢野くんの世代とは何かが大きく違うんだと思う。それが、何か、深く知りたい。

世代論って結構意味があると思っているアマサイです。。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 13, 2007

パイオニアの言葉

昨日URLだけ紹介したチューリング賞受賞者;フランセス・アレンさんのインタビューですが、すばらしい内容です。仕事を持つ女性だけでなく、男性も読んでおくべきと思います。
以下、アマサイが重要と思うとこを抜粋します。
* * * * 

「ところで、これは少し質問から外れるのですが、私が、これは誰かが調べなければならないと思っていることが1つあります。私は、あの農場には何かがあったのだと考えているのです。計算機の世界やロケットを作る世界に、早い時期に入った人たちに注目してください。私が同世代の人たちと生い立ちについて話すと、農場から多くの人が来ているのに気づきました。もちろん全員ではありませんが、多くの人がです。多くの人が中西部の農場出身です。」


Q:一部の批評や研究では、必要な時間が多いことから、女性は科学に魅力を感じていないとされています。この主張についてはどう思われますか。
「私が思うに、まず女性が科学に魅力を感じていないということ自体が本当ではないと思います。
女性は医学や生命科学に魅力を感じています。このギャップ、物理学や化学と数学の間の女性の数の割合も小さくなってきています。そして、一部の他の分野では、実際に女性の数の方が上回っています。大学レベルでは、女性の数が男性の数を超えるかも知れないと言われています。」


Q:同じ業界の多くの人が、アメリカには質の高いスキルを持った人材が不足しているとこぼしています。一部の人はこれは企業側にインセンティブが欠けているからだと言い、アメリカの教育システムの問題だと言う人もいます。この問題については、どう思いますか。
「そうですね、私はACMの転職タスクフォースに関わっていたことがありますが、それらが正しい答えなのかどうかははっきりわかりません。しかし、明らかなことの1つは、IT関係労働者に女性は多くないということです。もし潜在的な労働人口の50%を無視していれば、IT関係労働者の件については問題があるでしょうね。」


Q:A.M.チューリング賞には現金で10万ドルの賞金がついています。どう使うかは決めていますか。
「はい。これを基金にし、貧困層の教育に充てるつもりでいます。かなりの部分をわたしが直接管理するつもりでいます。特に若い女性を考えていますが、それ以外も対象とし、これがなければ教育の機会を得られない人を対象とするつもりです。私が何度も行ったことのある極東や他の特定の地域では、4年制大学の教育はわれわれの基準では非常に安いにもかかわらず、多くの若者には払えない額です。
モンゴルの児童養護施設を訪ねて、孤児たち(多くの場合遊牧民の子ですが)に会った経験や、またブータンでは計算機科学を教える大学が1つしかなく、多くの学生はそこには行けないことなどから着想を得ました。」


Q:他に、初めての女性のA.M.チューリング賞の受賞者として、一般の人に知ってもらいたいことがありますか。
「1つだけあります。私が成功した理由の1つは、素晴らしい仲間に恵まれたからです。これは素晴らしい経験でした。私は誰もが同じような経験が出来ることを願っています。これは、本当に職場にも、仕事の結果にも大事なことですから。」

* * * * *
科学者・技術者の多くが自然に触れることの重要性を説いています。米国中西部というと田舎中の田舎?なんでしょうか。中央から離れていると尚更、科学技術の重要性に気付くということでしょうか。日本でも、海外でも、そのへんを分析すると科学論の助けになるかもしれません。

50%は言うまでもなく女性のことでしょう。

欧米では、多くの著名人や成功者が、貧困層や恵まれない地域に目を向けていることはすばらしいことだと思います。税制とかの違いもあるのでしょうが、彼らの方が日本人より慈悲の心があるのでは、と思わざる得ません。武士道よりnoblesse obligeですかな。

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March 12, 2007

数学できれいになる、んだそうです。

テレビ東京『北野たけしの誰でもピカソ』である。不定期に数学の特集をやっている。

先日は東北大学小谷元子教授の登場である。
小谷先生はスゴイ研究をしちゃった女性科学者に送られる猿橋賞を受賞されているえらい人である。
(数学は自然科学なのか、とちゃちゃを入れるのはアマサイのように科哲を囓った者だけであるから、それはまあ、いいや。っていいながら、カテゴリ:自然科学にしているし)

「対象となった「離散幾何解析学による結晶格子の研究」とは次のようなものです.
植物学者のブラウンにより観察された花粉粒子の極めて不規則な運動(1827年)を,アインシュタインが熱運動する分子の衝突に起因するとして数学的な説明を与えてから(1905年),ランダムな運動の数学的研究が始まりました.その一つのモデルとして,単位時間ごとに位置をランダムに変えていくランダム・ウォークが考えられます.この研究で考察するのは,粒子の取りうる位置の集合が,周期的に配置されている場合です.このような配置は,ちょうど結晶中の原子配列と似ているので,結晶格子といわれています.そして,この結晶格子上でアトランダムに歩き回る歩行者を思い浮かべます.ただし,現実の結晶は3次元ですが,この研究では2次元や高次元の一般的な結晶格子を扱います.」等云々、

こんなこと説明したら、番組になるわけないっちゃ。
『だれピカ』ではシャボン玉の膜で小谷先生の専門:微分幾何を説明していたよ。
針金で枠をつくりシャボン液につけるとそれに沿った膜ができる。では、針金で正四面体、六面体など、立体構造体をつくるとそこにはどのような膜ができるか。
それそれは世にも奇妙なかつ合理的な形になるのです。
こげな実験です。
仙台市科学館ミニラボックスより

その針金とできた膜との関係を数学的に解析するのが、小谷先生の研究です、と言っていました。
出演者たちは、針金をいろいろ折り曲げてシャボンを作って遊んでいました。まっ、テレビだからそれでいいんだと思いますよ。

* * * * 
ちょっと驚きましたが、数学科って女性教員少ないんですね。いや、そもそも旧国立大学理系は女性あんましいないんですかね。そういえば、ラーメンウワバミ講師のとこで聞いたような気がしないでもないですが。

数学は女性に向いていると思うんです。って前も書いた気がするが。

番組中、東北大学数学科の女子生徒が、小谷先生の受賞で女性も数学でやっていけるんだ、と自信を持ちました、両親も小谷先生がいるのなら、と言ってくれています、と答えてました。

それはすばらしいことです。しかし、女性が理系に(医学・薬学除く)行くことは未だに阻まれているのでしょうか。軽いショックです。まっ、嘆いてもしょうがないですから、小谷先生ら、女性科学者、数学者にはがんばっていただきたいです。

東北は田舎だしな。。。

あと女性の年齢をやたら載せるのはよくないぞ>新聞社
でも、アマサイは学歴から逆算しちゃったけどな( ̄▽ ̄;)

* * * *
数学の伝道師と名乗るオジサンは桜井進というサイエンスインタプリタのようです。

余談:コンピュータのえらいおねいさん;フランセス・アレン女史のインタビューが載っていました。

アマサイの記事

アマサイが学生のとき、線形代数を教わった女性講師も小谷先生みたいな感じの方でした。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 11, 2007

最終章に突入『華麗なる一族』

最終章に突入『華麗なる一族』
アマサイの小説読みの方も下巻に入りました。丁度テレビでやっている所です。

うーむ、万俵家誰も幸せになりません。あんなことになってはねえ。

次女はまあ我が道を往くことができます。母寧子さんは、今よりましな生活となります。

小説のラストは良いです。ブンガクです。ドラマは大介さんがギャフンというとこまでやってほしいです。

小説では大介さんにも同情の余地はあるのですが、北大路・万俵は憎らしいのでやっつけちゃって下さい。
( ̄▽ ̄;)

小説中には銀平が、大介と鉄平との骨肉争いを戦国時代ではあるまいに、と父大介を責めます。似ている点もありますが、現代の方が複雑ですね。

策謀合戦は現代では日常茶飯事ですなあ。

山崎豊子さんというのはすっごい作家さんですなあ。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 09, 2007

かなりすごい経営者:南場智子

昨日のプロフェッショナルは
株式会社ディー・エヌ・エー社長の南場智子さん
世の中にはすごい人がいるもんだなあ、とただ、ただ、関心した。

南場さんの会社は今トレンドな携帯の「モバゲー」を運営している。8年前ネットオークションの企画から起業した。まだyahooオークションさえなかった。マッキンゼーにいた南場さんは、この企画をとある人に相談したところ(ソネットの山本社長であるが)起業するように薦められる。アイデアだけでなく実際の運営も手がけてみたいと思っていた南場さんは会社の後輩と早速行動に移す。悪戦苦闘の末、営業開始日を迎える、が、しかし、システムが動かない。助っ人プログラマを手配することはできたが、それですぐ起動するわけではない。幸い自分たちはオークションに出品できるので、街へ出て出品を探し回る。

うーむ、IT企業なのに出だしはずいぶんとアナログですな。(^^;)
まあ、起業なんてどろどろのべちゃべちゃの作業の連続でしょうが。

マッキンゼー時代、数少ない女性トップまで上り詰める。ご本人曰く、血ヘドを吐いたことがないのがコンプレックスとか。いや、普通吐きたくないってそんなもの( ̄▽ ̄;)。なんか人間の基本がすでに規格外のような気がする。

毎年新しいビジネスを展開していく、というのはネットビジネスならではことですね。現システムを運用しながら、社内からアイデアを募るそうです。会社の成功体験をそのまま社員に移行する方がリスクが少ない、しかし、それでは、向上も成長もないというお考えです。

そりゃ、そうですな、栄枯盛衰の激しいモバイル業界、1つに留まっていてはいけません。

南場さんは社員を成長させるのは人ではなく、仕事である、と断言なさる。その通りですね。学校じゃないだから、OJTなのは当然ですね。しかし、南場さん半端じゃないですよ。社員にまかせて成長させる、というのに徹底している。番組では大きな失敗をした一人の社員が新たな企画を提案する模様をやっていた。南場さんはこれに再起をかけてほしいと願う。でも、素人目に見ても、なんかアイデア止まりで実現性ないなという感じである、ちょっと社長甘いじゃないの、とアマサイも思った。南場さんは彼にどうすればいいか自分で考えるようにと言い渡す。彼はアイデアの改変で再度プレゼンに望む。結果、役員会議でボツとなった。そして、南場さんは彼に新たなプロジェクトを共同で立ち上げることを提案する。

仕事は人を育てる、しかし、仕事をするのは人である。結局人は人でしか育たない。


コンサルタントって優秀な人もいるんですね。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 08, 2007

歪みシリコン

Intel、歪みシリコン特許係争でAmberWaveと和解

はっ?歪みシリコン?知らない。。。
ちょっと簡単にググって見ましょう。

三菱電機HP

「○通常の歪みシリコン
・引っ張り応力により、シリコン決勝の原子間隔が広くなったシリコン
・シリコン基板上に原子間隔の広いゲルマニウムを添加したシリコンを結晶させ、その上にシリコンを結晶成長させる。
・電子の有効質量が小さくなり移動しやすくなることで、高速動作が可能となる。」

半導体製造技術の研究開発動向<2004年> 小松裕司@科学技術政策研究所

「(2)歪みシリコン
 歪みシリコンを用いたMOSトランジスタは、2001年に開催されたVLSIシンポジウムでIBMが2件の論文を発表して以来、一躍注目された技術である。この歪みシリコン技術とは、トランジスタのチャネル形成部分に引っ張りまたは圧縮の歪みを加えて、材料固有の特性の1つである担体の移動度の値を高めるものである。しかしながら、IBM自身の見解から、早くても実用化は2005年以降と一般的には考えられていた。
 ところが2002年、インテルがペンティアム4への歪みシリコン技術の2003年中の採用をアナウンスし、また同じく2002年、米国のAmberWave Systems社が歪みシリコン基板技術をライセンス販売に向けて既に準備中と報道もされ、急速に注目度が高まっている。」

ふーむ、そうでしたか、そげな技術とはつい知らず。

では、お得意の特許調査で、、、

ふーむ、たくさん出てきますな。最近技術には間違いないです。半導体メーカーはみんな研究しているようです。
ちょっと抜粋しきれないので、今日はこれで切り上げましょう。

日々勉強しないとおいてられてしまいます。人気blogランキングなかなか10位以内に長時間滞在できません、家でも職場でもぷちっとな、ぷちっとな、宜しくお願いします。【押す】
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March 07, 2007

猿まね、してみます。

生態学の成果より(ヨミウリオンライン)

「チンパンジーの雌は群れの中で、発情する時期をお互いにずらし合っていることが、九州大理学部の粕谷英一助教授(生態学)や沖縄大人文学部の松本晶子助教授(人類学)らの調査でわかった。」

「100匹以上の雌を観察したデータを分析したもので、優れた雄と交尾できる機会を増やし、強い遺伝子を残すための知恵とみられる。」

「粕谷助教授は「雌は、力があって群れの中での順位が高い雄と交尾すれば、子供に優秀な遺伝子を授けることができる。複数の雌が同時に発情すると、順位の高い雄をほかの雌に奪われて交尾できなくなる恐れがあるため、時期をずらし合っているのではないか」と推測している。」

アマサイもチンパンジーの雌を見習います。

アマサイ発情中。【押す】
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March 06, 2007

物理学は「女王」になれるか

昨日の視点・論点、藤原正彦先生の「数学と暗号」というお話だった。

暗号の歴史をざっと語り、
日本人は暗号づくりが下手だった、陸軍、海軍が作ってもすぐ敵方に見破られる、
第二次世界大戦は始まってだいぶ経ってから、暗号の重要性に気付き、東大数学科を訪れる、
そこには高木貞治ら錚々たる面々がいる(小平邦彦って聞いたような気がしたが、今検索したら、当時は物理学科だなあ)
暗号を作るのは整数論と呼ばれる分野、
これは日本人が得意、だから日本人はすばらしい暗号がつくれるはずだ、みたいな、話。

藤原先生は「数学、特に私がやっている整数論は役に立たないから美しいのに、近年役に立つようになってしまった。自分のやっていることが日々下世話なものになっていくようで悲しい」とかおっしゃっていました。
( ̄▽ ̄;)
若干オーバーかと思いますが、結構そう思っている数学者は多いかも。

私も物理学の中でも役に立たなそうなのが、好きです。
物性、なんてもろ仕事の役に立ちそうだから嫌い。
いや、厳密に言えば物性の教科書は基礎科学なんで実際的じゃないんだけど。今は半導体物性を勉強しなくていけなくて、シクシク悲しい。いや、物理は基本的には全部好きなわけだが。
素粒子論や量子力学はほんとに楽しいな。

(社会的見れば、物理学は非常に役に立つガクモンなわけですが)

これも年を取ったからだと思う。高校生ぐらいのときは、物理じゃなあ、就職ないしなあ、工学部だったら手に職になるし、と思っていた。一応今食べていけるから、もっと根元的なものを知りたいという欲求があるんだろうな。

中年以降に哲学勉強しだす人もいるからね。

哲学を少し囓った者に言わせれば、西洋思想も東洋思想も一般に考えるよりも実践的、実学的なもので、若いころから勉強したことに越したことはないと思う。

なんてたらたらと、、、
アマサイが今夢見るのは、豊かな隠居生活。
学位を取るとかじゃなくて、数学や物理の勉強を暇つぶしにしたいです。
しかし、まだまだ働かねば、、、、

↓アマサイが知っている暗号ってせいぜいこの程度です。
『東海大学情報数理学科のコラム 講師 志村 真帆呂』
http://www.ss.u-tokai.ac.jp/frame/column/mahoro.html
■暗号に求められるもの
暗号を使う一番の目的は、秘密を安全に伝えるということです。しかしながら、使う状況や目的によって求められることは違ってきます。
暗号はしばしばインターネット上で使われますが、インターネットの情報はどのような経路を通るかわからないので第三者に見られてしまう可能性があります。

○暗号化、復号化の速度
 暗号文にしたり、元の文に戻す作業に時間がかかりすぎてはいけない。たとえば、ストリーム通信を暗号化するのにリアルタイムで処理できないと生中継に使えない。
○暗号の安全性
 鍵を用いた正規の手順以外の方法で、簡単に暗号が解かれてはいけない。
○鍵をどうやって渡すか
 通信が第三者に見られる状況で、一番最初にどうやって鍵を渡したらいいか。あるいは、鍵を見られても安全な暗号が作れるか。

■公開鍵暗号と整数論
 上記の問題を解決する方法の一つとして、整数論と呼ばれる数学の理論が用いられます。
すると、次のようなことができます。

・暗号を作る鍵と元の文に戻す鍵を分けることにより、暗号を作る鍵を第三者に見られても(確率的に)安全な暗号が作れる。この暗号を公開鍵暗号といいます。
・暗号を作る鍵と元の文に戻す鍵が同じ暗号を共通鍵暗号といいますが、先に述べたように鍵をどうやって送るかという問題があります。
・公開鍵暗号の安全性は、鍵なしで暗号を解読しようとすると計算量(計算の手間)が膨大になるという事実に依存しています。
この理論的な裏付けに整数論が用いられます。
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March 05, 2007

書談:香西秀信『論より詭弁』

Ronyorikiben
『論より詭弁-反論理的思考のすすめ-』
著者 :香西 秀信
価格 : \735 (本体 : \700)
出版 : 光文社
発行 : 2007.2
http://www.bk1.co.jp/product/2756636


香西さんは本書の冒頭から
「①正直言って、私は、真面目な動機から、論理的思考について学ぼうとする人間が好きではない。②そういう人間に限って、論理的思考力の効能を固く信じ、正しい議論を真剣なってやろうとする(ディベートの訓練をしている人など、大抵そうだ)。③だが、議論に世の中を変える力などありはしない。④もし本当に何かを変えたいのなら、議論などせずに、裏の根回しで数工作でもした方がよほど確実であろう」(P.9)
とおっしゃっている(数字はアマサイが便宜上つけました)。

香西さんの専門は修辞学と国語教育である。明治図書出版(教材や教育学の出版社)から『反論の技術』や『議論の技を学ぶ論法集』などの書籍を出している。主に国語教員向けの出版物であるが、10年前はまだディベートを学ぶための手引き書が不足していたので、ディベート学習者、指導者も購入したことであろう。アマサイも両方とも持っている。香西さんは別にディベートを念頭にして書いたわけではないので、私たちの所望のテキストではないのであるが。

というわけで、香西さんは論理的思考教育の一端を担われているになぜこのような発言①をするのか不思議である。

で、②の文。そりゃあ、学校の必修ではなく、自ら進んでディベートを学ぶ人は、何らかの効用を信じているだろう。文章を書く際、ビジネスパースンでいうと企画書や会議で発言する際、役に立つと実感している人は多い。ただ「正しい議論を真剣に」にやるのはルールに則りディベートに熟知したジャッジが最低1人含まれる場だけである。ビジネスの現場や友人との間「正しい議論」などあるはずもない。

で、③の文。ええ、別に世の中を変えようと思ってディベートやってないですから(^^;)。国会なんかで野次や牛歩戦術じゃなくて、ちゃんと討論をすれば、政治はよくなる、くらいは考えてます。

で、④の文。根回しで世の中変わんないでしょう。それ現状そのもの、困ったちゃん状態だから。

------------------
香西さん、かなりディベータ、ディベート経験者が書いたと思われる論理思考の本がお嫌いなようである。
本当にあったとは思われないが、
入社試験面接で、人事担当者と受験者でその会社のCMを巡って討論となった。担当者は議論をうち切り「このCMは我が社の方針に基づいて作られている。それに従えないのなら、入社は諦めてもらう」と宣言した。ディベートで鍛え上げた受験者は「虚偽だ、詭弁だ、非論理的である。力で訴える議論で思考停止だ」と金切り声をあげた。担当者は「詭弁で結構だ」と彼を退出させた。少なくとも私ならそうする、
という事例を上げている。

まず、あり得ないないでしょう(^^;)。なぜ、入社面接でCMの話題になるのか。おそらく(これが本当なら)担当者が「我が社CMについてどう思うか」と聞いたのでしょう。それで、受験者は否定的なことを言ったんでしょうな。ディベートを学んでいるか否かにかかわらず、こういう場合、3つくらい褒めて、1つくらい欠点を述べるのがいいでしょう。彼はそうは答えなかった。大学や関係機関で面接のシミュレーションをしている今の学生がマニュアル通り答えないはずはないではないか。まあ、彼は変わった人なのでしょう。だとしても、面接した担当者はおばかさんである。面接の場で君は雇えない、ってルール違反でしょう。にっこり微笑んで書類に×でも付ければいいのだ。受験者が詭弁だ!と叫ぶのもおかしい。まして、ディベートを学んだ者が「詭弁」という言葉を使うとも考えられない。それこそ、思考停止である。

まあ、この事例は香西さんが作った「捏造」事例でしょうね。ディベート学んでいる学生はこうするに違いないという思いこみですね。まとめると、

・入社面接は、自分がいかにその会社に適合しているかをアピールする場である。論理的思考で答えることが適っていればそうするし、よいしょ、が必要だったらそうする。今時の学生がそれがわからないはずはない。

・ディベータは常にディベート試合のように発言するという先入観。ありえないです。ディベートのスピーチみたいに常にしゃべっていたら、友達なくします。
( ̄▽ ̄;)
(ああ、学生ディベータはディベートサークル以外の友達少ないかも。。。)

・ディベートにおいて、相手の発言を詭弁と非難することはありません。意味ないですから。修辞学での定義は知りませんが、詭弁=屁理屈と一般的に理解されます。詭弁とか、屁理屈という批判は、論理的思考ができない者が、論理的思考を行っている者によくいう台詞です。

みなさんも親や学校の先生によく言われませんでしたか?
「お前はどうしてこんなことしたんだ」
「それは○○で、××だから、、、」
「屁理屈いうんじゃないっ!」
って(聞いたから答えただけなのに理不尽であります)。
教育の場面では、理屈を言うな、ということが効果的な場合もあるでしょう。

この本については、まだ書きたいことがありますが、この辺で。

結局論理的思考入門書には変わりありません。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 04, 2007

シリコンバレーの日本人技術者

先日のプロフェッショナルはシリコンバレーで活躍する技術者渡辺誠一郎氏
この番組のツボは、登場者がいかにピンチを切り抜けてきたか、その人間像であると思う。もちろん、この渡辺氏も尋常ならざる精神の持ち主である。アメリカで倒産も経験している。彼は苦闘をマドル・スルーという言葉で表現する。ブレイク・スルーのようなスマートなものではなく、泥沼の中は這うような戦いである。そうでなくては、シリコンバレーで生き抜けはしないだろう。

私は今回は登場者の苦闘よりも、彼の手がけている画像処理チップに興味を持った。今のデジタルカメラは彼らの作ったチップを搭載してるところが多いそうだ。高速A/D変換と言っても、どのような方式かは明かされない。まあ、明かしても大部分の視聴者には分からないし、そんな技術解説する番組でもない。アマサイが興味のある分野なので、どういった開発現場なのか、雰囲気を見られたのが楽しかったのだ。

(基板の映像や設計チャートの画像には当然のことながらぼかしが使われている。放映時に施すだけでセキュリティは万全なのだろうか。もちろん、開発室にカメラが入る際はいろいろ規定があると思いますが。まあ、EveryDay新聞じゃないんだから、ブログに守秘義務に触れるようなお話が流れる、ということはないのでしょう。)

最新技術テーマとして、
デジカメで取った複数の映像を音楽とともにプロジェクタに映し出す
というものを日本のメーカーと話し合っていた。

「うーん、単なるスライドショーじゃねえ・・・」とメーカー側が発言をする。

うーむ、不肖アマサイもそう思ったのだが、どうするワタナベさん!

製品化はこれからだそうだ。

この技術はデータベースを検索したら、米国で出願され公開公報となっていた。

うーむ、やっぱり「スライドショー発明」みたいなんだけど、これからどういう製品になるのか楽しみです。

ああ、あとね、社長は投資家から推薦された人を雇ってのもおもしろいと思いました。倒産の経験からそうしているんだと思いますが、技術者として開発に専念したいからなんでしょうね。

日本の技術者の地位が低いとか愚痴言っている人は彼の手法や精神を見習った方がいい。

↓渡辺氏のインタビュー記事
http://www.jtpa.org/interview/000028.html
http://www.svjen.org/services/ts/03.html

渡辺氏の会社NuCORE Technology Inc.は日本事務所も持っており、日本での特許出願も結構しています。それはそれとして、アマサイに1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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March 02, 2007

カーボンナノチューブでできること

またカーボンナノチューブかぁ、新鮮味がないなあと油断していたのだが、NEWS ZEROの「竹内さんの科学のコーナー」で解説しているのを見て、

す げ ぇ ー じ ゃ ん !

と思い直しました。

nenpiro先輩はとっくに記事にしてらっしゃいます

動く分子、初めてキャッチ東大など「閉じこめ作戦」asahi.com

「一つの分子が動く様子の撮影に初めて成功したと、東京大学と産業技術総合研究所のチームが発表した。小さな分子は高速で飛び回るので観察は困難とされてきたが、細いカーボンナノチューブの中に分子を閉じ込めるなどの工夫を重ねて、可能にした。」

「これまで、一つの孤立した分子は(1)秒速数十メートルで飛び回り顕微鏡の視野に入らない(2)電子顕微鏡が照射する電子で破壊される、といった理由で、観察できないと考えられてきた。チームは、ナノチューブに閉じこめて分子の動きを制限したり、電子のエネルギーを小さくして分子の破壊を防いだりして、観察した。」

東大など,分子構造が変化する様子の動画撮影に成功(日経ナノテクノロジー)

「今回の観察実験から予想できるのは,観察対象のモデルとなった脂質分子が細胞膜内で動く場合も同じく段階的に構造変化していること。炭化水素分子は潤滑油として広く使われているが,潤滑現象が無数の分子による相互作用の総和だとしても,それぞれの分子が同時に滑らかに動くわけではないことが予想されるという。 」

因みにカーボンナノチューブの説明はNEDOさんの解説がわかりやすいです。

炭素にアーク放電したり、レーザあてたりしてくるくる巻いて、はい、できあがり。
簡単ですねえ。
うそ、です。漫画チックに書いてあるからそう思えるだけで、精度の高いチューブを作るにはそれそれは大変なことですたい。

このばやい金属触媒が有益なんだそうです。よくはわからんが。

正しく夢のテクノロジーです。人気blogランキング自然科学へ、ぷちっとな。【押す】
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March 01, 2007

映画VSテレビ『華麗なる一族』

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映画『華麗なる一族』
監督:山本薩夫
1974年東宝配給
amazon DVD


【 配 役 】
万俵大介:佐分利信
万俵寧子:月丘夢路
万俵鉄平:仲代達矢
万俵早苗:山本陽子
万俵銀平:目黒祐樹
万俵万樹子:中山麻里
万俵二子:酒井和歌子
美馬中:田宮二郎
美馬一子:香川京子
高須相子:京マチ子
三雲祥一:二谷英明
三雲志保:大空真弓
一之瀬四々彦:北大路欣也


映画化されたのは見ています。昔は日本映画を休日の午後にテレビで放映していました。それで見たのだと思います。筋はからっきし覚えていません。ただあの3つのベッドというのは印象に残っています(そのことの意味がわかるお年頃でした)。怖い、です。映画では京マチ子さん演ずる高須相子が殊更悪者のように描かれていました、と記憶しています。万俵大介と相子の関係が中心のようでした。ラストは京マチ子さんが追い出されてぎゃふんとなるのです(70年代なので、ぎゃふんでいいのです)。

京マチ子さんは、山崎豊子原作映画には常連のようですね。『花のれん』『女の勲章』『女系家族』にも出ています。本作でも、一番ギャラが高いのは京さんでしょう。出番を多く作るのは当然といえます。

原作では、妻・寧子は旧家族出身で小柄な女性、愛人・相子は庶民の出で外国生活もあり、インテリな女性、おまけにグラマラスです。鈴木京香はインテリの匂いがしますが、京マチ子さんには性的魅力が過剰であまり頭脳明晰さは感じません。水商売経営のような才覚はありそうですから、女執事という側面にあっているのでしょう。

収入のためとはいえ、高須相子のような女性がどうして愛人という地位にいるのか、よくわかりません。妻を差し置いて女執事として活躍することに快感を持ったのでしょうか。

原作には、寧子、相子、長女の夫・美馬中の心情も細かく描いています。女性作家だけあって、寧子、相子、双方に同情の目がいくように配慮されたのでしょうか?小説では相子はそんな悪人とは思えなくなります。中流家庭が多い世の中ですから、相子の境遇に親近感を覚えるかもしれません。

華族出身の女性、というのは難しいような気がします。原田美枝子さんは、上流社会出身と見えなくはないですが、華族と言われると??です。それも、自分の身の回りのこともしない、できない、お嬢様には見えません。最後に切れて「ふざんけんじゃないわよ!」と啖呵を切るなら納得できます。
(^^;)
月丘夢路さんについてはあまりよく知りません。若い頃はおきれいですね。原田さんよりは寧子に近いように思います。

映画での鉄平夫人・早苗である山本陽子、10年下っていたら間違いなく相子役でしょう。

阪神特殊鉄鋼の若き技術者・一之瀬四々彦は北大路欣也です。30年になったらあんな凄い形相になります。

万俵大介は年かさがあれば、誰でもできると言ったらまずいですが、家でも職場でも暴君なのですから、小説の中で指摘されるほど、二重人格ではないでしょう。
「今日は久しぶりに三人で同衾しようじゃないか」という台詞がいかに愚劣でいやらしいかが勝負どころ?かと思います。

同じ1974年に始まったテレビ朝日の『華麗なる一族』は記憶にありません。子供が見られるものでもありませんしね。現在のTBSのもは、映画版を参考にして作ったと思います。テレビの他局では録画を見ることは叶いませんしね。

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