粘菌コンピュータ
日経の日曜版。今回のサイエンスは生物コンピュータのことかぁ、と思ったら、粘菌コンピュータと呼ばれるものであった。生物には違いないが。
「光を浴びた小さな金属円盤の内側でヌルヌルした粘菌が少しずつ伸びていくーー。理化学研究所の原正彦・局所時空間機能研究チームリーダーが開発した風変わりなコンピューターだ。直径1.5センチの円盤に中心から八つの方向に切れ目が入っている。最初、粘菌は中心におり、切れ目の先端にあるエサに向かって伸びようとする。ただ、光を嫌う。そこで「粘菌が伸びてきた切れ目の両隣の切れ目に光を当てる」など特定のルール養めて操作していくと、最終的に粘菌の形状ほあるパターンに落ち着く。」
「ところが粘菌コンピューターはそうならない。入力が同じでも、その都度、粘菌の伸び方などによって結果が撃つことがある。入力に対して同じ結果が出なければ正確な計算ができないと感じるが、その代わり「柔軟な発想が生み出せる」と原リーダーは説明する。」
それは柔軟な発想なのでしょうか(^_^;)。アマサイにはよくわかりません。
おう、特許も出てます。
■特開2006-338515
【背景技術】
「「柔らかな情報処理」という表現は、未だ漠然とした標語の域を越えておらず、素子として利用可能な生物由来の素材に関して基礎的な研究がなされる段階に留まっている。具体的に研究されている代表的な素材としては、タンパク質や微小繊維等の微視的レベルの素材が挙げられるが、生物が実現する「柔らかさ」にアプローチするためには、そうした微視的な素材がそれらを統合する上位レベルの生体システム環境内に置かれた状態で発揮する機能性を、生体システム全体としての統合性が顕在化してくる細胞レベル等の巨視的スケールの視点から観察することも重要である。この種の研究として代表的なものには、単細胞アメーバ生物である真性粘菌(Physarum Polycephalum)の変形体(以下単に「真性粘菌」ともいう)に関する研究がある。真性粘菌は、高度に統合された情報処理を細胞(個体)レベルで実現できるにもかかわらず、極めて単純な構造をしており、その管理や実験操作等が比較的容易であることから、活発に研究が進められる対象の一つとなっている。」特許文書はほぼフリーで入手できて、こういうことが書いてあるから、未知の技術を知るにはいいのよねん。
因みに要約として以下のように書かれております。
「協同現象を示す細胞である真性粘菌15を素子として用い、障壁部12内に収容された真性粘菌15の変形状態をビデオカメラによりリアルタイムで監視する。そして、その真性粘菌15の変形状態に応じて、プロジェクタにより、真性粘菌15の変形状態を統御する光を所定の照射パターンで照射する。これにより、真性粘菌15の変形状態に応じて光の照射パターンが変わり、その光の照射パターンによってさらに真性粘菌15が変形する、というフィードバックループの過程で、真性粘菌15を変形させることができる。そして、真性粘菌15の自発的なゆらぎを伴う活動により、システムが複数の定常状態のうちの特定の定常状態の間で連鎖的な遷移を繰り返す。」
技術としてなかなかおもしろそうです。
お時間がある方は当該公開公報を読んでみられるとよいでしょう。
日経日曜版なかなかいい感じです。今日はここまで。じゃあ、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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