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May 31, 2007

書談:折原一『被告A』『沈黙者』

Hikokua■被告A (ハヤカワ文庫 JA)
著者:折原 一
価格 : \777 (本体 : \740)
出版 : 早川書房
発行年月 : 2006.9
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内容説明
連続殺人犯として逮捕され、冤罪を主張する男が、裁判で放った逆転の秘策とは? 一方、わが子を誘拐された母親は、警察は別人を逮捕したと信じて、たった一人で犯人に戦いを挑む。新趣向の誘拐&法廷ミステリ。

Tinmokusha■沈黙者 (文春文庫)
著者:折原 一
価格 : \570 (本体 : \543)
出版 : 文芸春秋
発行 : 2004.11
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内容説明
「おまえはいったい誰なんだ!?」 警察でも裁判所でも、そして刑務所でも、自分の身元を一切明かさぬ謎の男。そして2家族6名を一夜にして殺害した凶悪殺人事件の真犯人は? 巧緻を極めるミステリー。

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『沈黙者』の方を先に、ゴールデンウィーク前かな、読んだわけですが。『失踪者』など一連のシリーズものの1つです。どれも週刊誌の記者の取材ノートがベースである、という設定のようです。『冤罪者』は某書店で、陪審制の参考資料?として他の法廷関連書と並べられていました。

万引きで捕まり、刑事に尋問を受けている青年、片や、自分の街で連続殺人が起こり、その第1発見者となった新聞配達員の学生、二つの事象が交互に記載され、物語が進んでいきます。となれば、これは関連をあると、どこかで、接触すると思うでしょう。しますよ、もちろん、しかし、その接触の仕方が、、、うーむ、さすがですね、こういうくるとはね。ちょっと頭の中を整理しないと何が何だかわからなくなります。それが折原さんの手なんでしょうね。『~者』シリーズの中で一番短いから選んだのですが、こりゃ、他のも期待できますな(長いと読むのに夢中になって、早く読もうとするあまり、他のことができなくなっちゃうんで)。

で、『被告A』。ここでは、息子(と言っても成人男性)の誘拐犯と交渉する母親の姿、他方は、連続殺人の容疑をかけられた被告Aの裁判に至るまでの経緯、とが並行している。前者と後者の関係は母親が説明してくれている、が、がである。ここが叙述ミステリのポイントというべきか、登場人物の推理など信用してはならない。アマサイはこの母親は妄想を語っているのではないかと思った。たぶん、読者がそう思うように折原さんは仕組んだんだろうな。

で、結末なんだが、「なんだ、こりゃ」と誰もが思うのではないか。叙述ミステリが嫌いな人は本をぶんなげるのではないかと思う。

アマサイはこういうのもありかな、と思うが、ちょっと評価ポイントが下がりますね。
まあ、読んでみてちょ。

ロジックに基づいて書いてあるので、ミステリ好きに理系が多いと言われていますが、これはどうかな?人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 30, 2007

特許法のたくさんの「溝」

オープンソース陣営による特許侵害を主張したマイクロソフトの狙いは?

スペシャルレポートというだけあって結構な「論文」です。

Microsoftの保有する235件の特許をオープンソースソフトウェア業界が侵害しているとする同社の発言によって難しい問題が浮上し、注目を集めている。特許侵害に関して、企業は自らをどこまで積極的に取り締まるべきなのだろうか。
しかし今回の発言は、オープンソースソフトウェア企業に対し、自社がMicrosoftのどの特許を侵害しているかを見つけ出して交渉の席に着くことを暗に求めているのだと業界の専門家たちは指摘し、こうしたMicrosoftによる暗黙の要求は、しょせん非現実的なものだと述べている。

まあね、ビル・ゲイツが創設以来、特許をうまく使って成長してきた会社ですからね。うん、特許法だけじゃなくて、経済産業法を駆使してというべきかな。

「エンジニアたちが自分の特許だけを読み、他者の特許に目を通すべきでない理由はいくつかある。これは『現実から逃避する』という問題ではなく、時間を無駄にしないという非常に実際的な問題だ」と、Torvalds氏は述べている。1つには、他の特許を調査せずに技術を開発すれば、開発者は該当の技術を自分で開発したと、正直に主張できるということがある。自明の技術でないこと、という要件を問題の特許が満たしていないことを示すのにそれが役に立つと、Torvalds氏は説明する。

背景は違うんだけどさ、技術者でもまれ~に特許調査が好きな人がいて、何やってるかっていうと、他社特許をうまく組み合わせて、自分の特許案として社内に提出するんですよ。でも、調査専門でないから、「ほころび」はわかっちゃうんだよね。これA社とB社のこれとこれ組み合わせただけだよねん、ってアマサイが言うと、いや、その、そことライセンス契約する予定なので、とか口から出任せ言って。。。まあ、そんなのは技術者ではないですな。

実際、特許侵害の可能性を調査することで、企業が財務的に困難な状態になる可能性もある。訴訟で特許侵害が認められたとして、訴えられた企業や個人が特許侵害の可能性について認知していた場合は、認知していなかった場合の侵害に比べて、支払わなければならない損害賠償は3倍にもなる。

いや~、でも現行米国特許法では知っている先願特許は、出願の際に全部教えることになっているよね。無料データベースがあるのに、知らなかったってどう証明するのでしょう。
それにさ、3倍賠償はどこのお国のせいですか。

4月に全会一致で下した判決で最高裁は、自明の技術に対する特許を排除するための、より高い基準の設定を求めた。「真の新しい要素がない、通常のプロセスで生まれた技術進歩に特許による保護を与えることは、進歩を妨げる危険性がある。さらに、既知の発明要素を組み合わせた特許の場合は、これより先に発明されたものの価値や有用性を損なうおそれがある」と、最高裁は述べている。この判決により、特許の妥当性への異議申し立てがこれまでより容易になる可能性があるし、それ以前に特許を取得すること自体のハードルが上がるかもしれない。

米国でクズ特許率が高いのは有名な話だよねん。

結局国力を上げるためにプロパテント政策をしいた米国ですが、外圧のツールにはなったけれど、国内でもつぶしあいになるって気付かなかったんでしょうかね。

米国の特許政策、悪しきグローバルスタンダードの一つだと思うです。

でも、特許システムに代わるものは出ないし、抜本的に変えることもできないと思う。特許システムは人類が発明した有益なものの1つだから。全てをオープンソースにするわけにいかんしね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 29, 2007

ロボットが綾戸智絵になる日

ハイテクマシンは「ボケ」がお得意?NTTの研究成果に見る大阪のおばちゃん的“思いやり”

 夕暮れ時のある会社の会議室。先ほどから、専務が独演会のように大声で話し続けています。「話、長えなぁ」「そうすね。意味あるんすか、これ」。会議室の隅では、営業2課の川口主任と佐野君がひそひそと小声で話しているようです。
 この、よくありそうな会議のひとコマ。唐突ですが、会議室に部外者の「大阪のおばちゃん」がいたらどうなるでしょうか。
 「専務! あんた、さっきからしゃべり過ぎとちゃうか、みんなにも話す機会を分けてあげなあかんで」  「そこの川口と佐野、何をひそひそやってんの、言いたいことがあんのやったらちゃんと言いなさい」
この記事の前振りです。
 実は、大阪のおばちゃん的な方向性で、人と機械のコミュニケーションの特殊解を見いだしつつあるハイテクマシンがあります。NTTのサイバーソリューション研究所が開発した「ミートボール(MeetBall)」という装置です。会議室などの天井にぶら下がるミラーボールのような外観をしていて、初歩レベルながら人間の言葉を解する音声認識に加えて、声紋のような声の質の違いから話している声の主が誰かを特定する話者認識の機能が搭載されています。
 これらの機能を使って、ミートボールは会議室にいる人たちの会話が弾むようにフォローしてくれたり、話し過ぎの人に注意したりするのです。横を向いて2人だけで話していると、全員で会話するように、とも言ってくれるそうです。関西弁を話す機能があるかどうかは分かりませんが、まさに冒頭の大阪のおばちゃんを実現するために大切な要素が詰まっていると言えるでしょう。
そんなん、機械に言われたないなぁ~
 ミートボールもしょせんは機械ですから心配は御無用です。語り過ぎる専務の場合でも、いかにも機械らしく「コレマデノ会議時間ノ85%ヲ専務ガ占有シテイマス」と、計測結果を定量的に語られると苦笑するしかありません。
 でも、逆に機械に指摘されるとムカつくという場面もありそうです。「今日のネクタイ、似合ってますね」とか、「今のジョークはいけてます」などと、機械に自分の評価めいたことをされると、褒められたとしても萎えてしまうでしょう。
じゃあ、みんなロボコンのかぶり物でもして、会話するええんちゃうんか。

「ひゃ~、ガンツ先生に怒られたぁ」

「ロビンちゃーん、一緒に学校に行こうよ~」

Rerakuma
りらっくまでもええがの。
これは新宿のゲームセンター前でとったりらっくまです。
みんながシャッターを押しているのでついアマサイも。


後半にはぜんじろうがロボットと漫才する試みが記載されているが。。。

漫才師の会話を解析して、相方と舞台に出られるようになったらそれはそれで、すごいでぇ~

「笑い」というものが掌握できたら、機械と人間の臨界点がわかるかしれんな。

しかし、「大阪おばちゃんロボット」開発せんほうがよかろう。

すぬー「ピーナッツコミックスを解析してSnoopyロボットを作ると売れると思うけどな」人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 28, 2007

なぬ、ZARDの坂井泉水がっ!

http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__yomiuri_20070528it04.htm

人気ポップスグループ「ZARD(ザード)」のボーカリスト坂井泉水(いずみ)(本名・蒲池幸子)さん(40)が、入院先の東京都内の病院で死亡していたことが、28日明らかになった。
 警視庁四谷署によると、26日午前5時40分ごろ、坂井さんが慶応大病院(新宿区)の病棟脇の地面にあおむけに倒れているのを通りがかった人が発見した。
 坂井さんは、後頭部を強く打っており、同病院で手当てを受けていたが、27日午後、死亡した。
 同署によると、坂井さんは避難用スロープ(高さ約3メートル)から転落したとみられ、事故死と自殺の両面で調べている。争った形跡はなく遺書もなかった。

言葉にならないとはこのことです。。。
(T△T) そんなぁ…

[ゴミトラバが多いので、この記事のみトラバ禁止にしてます]

メルロ=ポンティ入門

先週はひさびさに朝カルにも行ってきました。
メルロ=ポンティの言語論   11020331 
講師: 中央大教授 加賀野井秀一

アマサイの哲学知識と哲学的思考方法は十年ちょいと前に卒業した放送大学によって養われました。放送大学は英米、独の哲学の講座が多いので、フランス哲学はあまり知らないのです(現象学とか構造主義の講座はあったけれども)。いつかは、ちゃんとした先生から習ってみたいと思ってました。
(哲学文献の読み方というのは身に付いているはずですが、やはり講義を聴くのとそうでないのとでは大違いです)

メルロ=ポンティが好き、というわけではないですが、言語論、とあるので、これにしました。アマサイがやっていたのは英米の分析哲学、言語哲学に属するものでしたので。

加賀野井先生に対しては全く知識がありませんでした。検索をするとフランス哲学者の訳書・解説書や言語学のご著書が出てきます。

7階の講義室のあるフロアをすたすた歩いていくと、張りのある声が聞こえました。
(失礼ながら)
「おお、この講義は当たりだぞ」
と思いました。

どの教科でもクリアでハキハキとしゃべる先生は、優秀な方に違いないです。我が哲学の師・伊藤(公一)勿康先生もそうでありますから。

教室に入るとソシュールとメルロ=ポンティの言語学の比較を話しておられました。
(アマサイの会社は退社定時が遅いので、クラス開始6時半には間に合わないのです)
先生が黒板にパロールとラングとお書きなりました。
おお!めちゃくちゃ懐かしい!
ソシュールを読んだときに出てきたぞ。
と何気ないことに感激してしまったアマサイである。
どうやら『メルロ=ポンティコレクション』の中の「言葉について」を読んでいるらしい。
Pontycollection
目次
・言語について(表現としての身体と言葉 言葉の問題)
・身体について(問い掛けと直観絡み合い―キアスム)
・自然について(自然の概念)
・政治と歴史について(プロレタリアから人民委員へ歴史の理論のための資料
・個人の歴史と公共の歴史における「制度」)
・芸術について(セザンヌの疑い)

次回は別の文献を読みます。
この講座の先輩、ぼう犬さんが毎回、講義のポイントを記録しておられます。

アマサイは予習としてこれを少し読んでいきました。

Kumefrancephilo
■『現代フランス哲学』
著者 :久米 博
価格 : \2,520 (本体 : \2,400)
出版 : 新曜社
発行 : 1998.2
bk1

やっぱり、辞書を引き引き、原著が読めるくらいのフランス語力はつけたいよねん。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 27, 2007

『実験で学ぶBio技術』

ここで、表記の講座を受けてきました。たまたま、いつも見ない区報を眺めていたら、こげな講座があったのでございます。今は高校も大学と同じようにエックステンションをしているんでしょうかねえ。普通科でなぜ生物講座だけなのか?というのが不思議ですが、市民にとってはありがたいところです。

※もう講座の様子がアップされております。
すぬー「アマサイちゃんは猫背だなあ。いつもぴっしとしてないとおばさんに見られるよ。それでなくても。。。」
バキ!!( -_-)=○☆( >_<)アウ!

生物学とは、高校生以来無関係に生きてきました。バイオ系の特許技術者が不足している、という記事を某HPで見たこともあって、こんなんでも受けとくと違うかな、と思って申し込ました。これでバイオがわかるとも思いませんが、何か足しにはなるでしょう。バイオ系特許を扱う可能性もあまりないですけれど。素人科学者としてうづくものがあった、というところが本心です。

昨日は、1/6回目です。タマネギの細胞と動物の細胞(各自口の中に綿棒押し付けて口内の細胞を取る)のサンプルを作って顕微鏡で見ました。

これは、中学か、高校のときやったような気がします。今は顕微鏡のレンズにカメラを望遠にして近づけると撮影できるそうですが、アマサイの携帯電話カメラは性能が低いようで、うまくいきませんでした。しかたがないので顕微鏡を撮りました。今はこんな高価なものを生徒さんは使えるのですね。
Bio07052601





次はDNAを取り出そうという実験です。
♪ちゃらちゃちゃちゃん、ちゃらちゃちゃちゃん♪
実験なんて料理と同じ。

・タマネギをざく切りにします。
  ↓
・水適量と「石鹸・洗剤」とともにミキサーにかけます。
 (脂質を落とすため)(細胞壁を粉砕させる)
  ↓
・ビーカーにあけて、食塩5gをいれます。 ゆっくり攪拌します。
(食塩水はたんぱく質を沈殿させる)

・濾紙で上記液体をビーカーに流し込む。ビーカーには冷やしたエタノールが入っている。

じゃーん、ここにもやもやした白っぽいものが、DNAであーる。

Bio07052602


アマサイチームは、一等最初にきれいなDNAを抽出できました。
結構実験の才能あるのではないか>じぶん<まあ、勘違いだろう。

アマサイは起立性貧血症なので、10分も立っている気持ち悪くなってくるか弱い乙女なのである。実験系のお仕事はできないのである。よわっちい、奴。

さすがに、電子顕微鏡でないとDNAの中身?は観察できません。でも、あの二重螺旋が目の前にあるというのは、ほのかな感動です。

次回はホタルの酵素で実験を行います。楽しみです。

あそこに高校があるとは知りませんでした。新宿ってどうしてあんなに人がいるのでしょう。長年区民ですが、休日の昼間、新宿には行かないようにしています。まあ、ランキングにぷちっとな。【押す】
≪コメントはここ

May 25, 2007

日本の宇宙開発はダメなのれすくぁ

松浦晋也の「宇宙開発を読む」
【日本の宇宙開発はインドにも対抗し得ない?JAXA・平岩主任研究員に聞く】
(1)~(3)
専門家が調査したのだから、考察は合っているのだろうが、科学ファン、宇宙ファンとしてはちょっと憂鬱になっちゃうお話である。

インドは実質的に国際的な商業打ち上げと、衛星事業への参入に成功したことがわかります。事実今年4月23日にインドは「PSLV」ロケットでイタリアの科学衛星「AGILE」の打ち上げを実施しました。この打ち上げは、商業市場からの受注ではありませんが、イタリアからインドに正規の打ち上げ料金が支払われています。インドのロケットが、それなりのサイズのある海外の衛星を主ペイロードとして打ち上げたわけです。 日本は未だH-IIAロケットが海外の衛星を商業的に打ち上げたことはありませんし、日本の衛星メーカーが、国産の衛星バスを海外に提供したこともありません。つまりこの分野で、すでにインドは日本を凌駕したといえるのです。


しかし、人件費を考えると、話は変わってきます。物価に6倍の開きがあるということは、インドは同じ人件費で、日本の6倍の人数を宇宙分野で雇用することができるということを意味します。
大きなプロジェクトを遂行するに当たって必要なのは、まず資本、そしてプロジェクトの分野に精通した多数の技術者です。インドは、新たな技術開発に十分な数の人材を投入することができるわけです。
しかもご存知の通り、インドは、独特の教育システムもあって理工系に秀でた人材を多数輩出しています。インドは、宇宙開発に優秀な人材を多数投入するだけの潜在的な能力を持っているわけです。
ですから、実際には現状でも予算の使いでという点で考えれば、日本の宇宙予算は現状でもインドに抜かれている可能性があります。

もう一つが、インド宇宙科学・技術大学(Indian Institute of Space Science and Technology)の創設です。大学院大学のような位置づけの教育機関で、将来の宇宙開発のための優秀な人材を育成することを目的としています。 このことが何を意味するかは明白でしょう。インドの宇宙開発は、今後増え続ける予算を有効に活用するために、計画的に人材を育成し、雇用していこうと考えているのです。 今後のインド政府の判断によっては、増える予算のうちのかなりの部分は有人宇宙計画に使われる可能性があります。 日本では有人宇宙計画というと、予算の話ばかりが議論されますが、予算だけで有人宇宙計画は遂行できません。なによりも宇宙を熟知した優秀な人材が必要です。
この対話の中で人材の話は度々出てくる。予算はもちろん必要なのだけれど、取り敢えず、ハコモノを作る、財団を作る、ことばかりやって人をいつ育成するんでしょうね、というのは他の科学技術振興プランについても言えることである。ノーベル賞を何人か出すというプランも結構なのですが、それの実施要項が「国際的最高水準研究機関を新たに10つくる」ってどうなんでしょうね。願えば、叶う言霊信仰ですか。文科省、経済産業省は平安時代の貴族ですかな。
ですから今後の選択肢の一つは、内向きになって、日本のことだけを日本でやることです。国際的なプレゼンスや影響力などということを考えず、国民が有効と感じられる実用的な宇宙利用を、総花的かつ小規模に進めるというものです。一つは、痛みに耐えて真の意味の選択と集中を進め、世界各国が、否が応でも日本に一目置かざるを得ない、「日本と国際協力をしたい」「日本に技術を提供したい」と思わざるを得ない、先鋭的でとがったミッションをたとえ規模は小さくとも次々と実施するという行き方です。

いや、なんだか悲しくなってきますな。日本科学応援団長?のアマサイとしては、何を応援してあげればよいのかわからなくなりました。JAXAの職員減らしているらしいし。

まあ、取り敢えず、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 24, 2007

燻り続けるソフトウエア特許論争

「ソフトウェア特許は技術革新のスピードを鈍らせている」

Red Hatの最高経営責任者(CEO)Matthew Szulik氏は米国時間5月22日、ソフトウェア特許が技術革新のスピードを鈍らせていると述べた。

 Szulik氏は当地で開催中のOpen Source Business Conferenceに集まった数百人の参加者らを前に、「ここ30年間を振り返ると、特許が革新を妨げているように思われる。業界の動きは、改善措置が講じられるよりはるかに速い。特許と技術革新の相互関係確立を実証する証拠はほとんどない」と語った。

まあ、特許法の第1条には
この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
と記載されていますから、これが達成できないと特許制度に意味がなくなるわけです。これは日本の特許法ですが、どこの国でも第1条はこういうことが書いてあると思う。

多くの人が誤解しているのですが、特許というのは、公開と独占権付与とが交換条件になっているのです。いいこと考えたら、秘密にしないでみんなに教えてあげてね、そのかわり、あなた以外はそれを使っちゃいけないことにするからね、とお国が約束してくれることなんですね。

よく、あれは特許侵害ではないか!なぜ取り締まらない、とかいう人がいるんだけれども、そうはなってない。スピード違反や飲酒運転じゃないんで。特許侵害してるじゃんかよーと裁判所に行って初めてそうかどうか問題になるわけです。
(法律学ではなにかスマートな用語があるんでしょうが、アマサイは法律家とは違うんでどういう言い回しかしりません)

特許法でソフトウエアが保護されるようになったのはごく最近です。10年経ってないんじゃないかな(うる覚え)。アメリカでは日本より少し早いですが。

やはりですね、コンピュータソフトウエアがこんなに幅を利かしているのに、保護しないのはまずいだろう、となったんだと思います。著作権として登録はできますが、コードなんてちょっと変えれば、同じもんがつくれちゃいますからね。ソフトウエア登録局みたいを創設する話もあったらしいですが、それは機能的にRedundancyというべきもので、行政府にはふさわしくないでしょう。審査基準とかでクリアにすれば、特許法内で処理できるのでそうするのが順当でしょう。

今までもそうやって特許発明を網羅する範囲を広げてきましたし。

第2条 この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。

自社の技術を守ろうと思えば、特許調査、出願、時には他社特許の無効(審判)申請など、それはそれはお金かかりますわな。それで、特許部がGO!と言わなければ、製品開発、販売ができないことをこのCEOさんは「妨げている」と言っているのではないかな。

しかし、時代は逆戻りができないので、例え、彼が言うように「妨げている」面があったとして、既存の技術を公開することによって「促進している」面があるのも否定はできない。メリットがある以上、現枠組みを廃止する理由は(普通)ない。CEOさんも、特許制撤廃までラデカルなことは言っていないしね。

もう少しなんとか、制度補正を進めてほしい、と言ったところでしょうね。

追記:かなりくすぶっているようです。
イノベーションを妨げる特許制度の改革を――NovellがEFFと協力

NovellとEFFでは今後、各国政府や国内/国際組織に対し、イノベーションを推進する特許制度や法律の策定を働き掛ける。特に、世界知的所有権機関(WIPO)に焦点を当てる予定。ソフトウェアをめぐるアイデアやコードは容易に国境を越えるため、グローバルな取り組みが必要、とNovellとEFFではみている。

ソフトウエア特許の是非論争は長い歴史があります。ざっくり言えば費用対効果の話で目新しくはありません。賛成の人も反対の人も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 23, 2007

漂流好きな人たちなんだと思う

博士、漂流 国策で急増、狭い就職口

苦節12年。理論物理学専攻のAさん(44)は来春、やっとある大学の准教授になる。博士号を取ったのは96年で、大学の教員募集に手を挙げたのは100回を超える。この間、給料が出る研究員だったのは5年半だけで、しかも期間限定の「任期付き」。残りは大学に在籍料を払って研究の場を確保する立場だった。

う~ん、要するに学者ってそういう仕事なわけでしょ。身一つでいろんな研究室渡り歩いて、うまく嵌ったら定職につくみたいな。それでいいじゃんねえ。Yoikoさんの発言と重なるが(*)、芸人なわけですよ、学者ってのは。高名な落語家に弟子入りしても、真打ちになれるかどうかは自助努力だよねえ。○○亭に入門したらからって師匠がなんとかしてくれるわけないよねえ。ここで引用されている博士さんたちは、国とか企業とか大学とかが博士持ちに仕事を与えるのが当たり前みたいな言い方だよね。文科省の博士倍増計画が良いのか悪いのかわからんが、取得後、仕事がないのは契約違反だ、なんてことありようがない。

*だからYoikoさんのここで意見は、アマサイは全面的に賛成で、山形のなまはげ姐さんの発言の方がピントはずれと思う。

それにこの44歳のAさん、記事は「やっと」と書かれているが、40代で準教授になれるって理論物理学者として幸せだと思うが。この人、素粒子物理学者じゃないのかなあ。素粒子は公募定数の100倍以上の人が来るって門外漢のアマサイでも知っていることなんですけど。研究室に入るとき出るとき言われたと思うけど、就職は保証できないよって。

「博士の就職難は、大学などにこだわって企業を敬遠するから」とも指摘される。が、藤倉さんは「企業には距離感がある。大学の研究室の情報は入ってくるが、企業は何をやっているかわかりにくい」と話す。

「何をやっているのか」の何を指すのかよくわからん。HPに会社の業務内容は書いてかるし、もちろん現在進行形の研究は教えられませんよ。ヒミツであるからにして。本気で就職を考えているなら、担当者に会いにいけばいい。君は結局自分で動かないで勝手に距離感を作っているのだろう。まあ、博士だと聞いただけで、面接を断るとこもあるかもしれないが、それ退くようじゃ企業でやっていけないよ。学卒のお友達は、何度もチャレンジしていたでしょう。ああ、理系、特に東大なんかはボス教授のコネで宛われた会社に行ってただけかぁ。はいはい、確かに企業人のわたくしと、博士さまの君とは距離感を感じますです。

文科省の三浦和幸・大学振興課長補佐は「米国では博士が企業や起業などで活躍しているのに、日本は研究者志向が強い。大学院も研究者にしかなれないような教育をしてきた」。

理系博士になったらなんで、研究者にならないといけないのか、アマサイはわからんです。文系博士(単位修得済み退学も含む)は、就職困難ての周知されているので、翻訳業したり、企業でIT担当者になったりするのは結構普通。一時期でも自分の専門を極めたというのは幸せな人生である。そうできない人の方が多いわけだから。能力とかじゃなくて、いろんな事情で。

ああ、でもこういう人たちってなんて後退思考なんだろう。国が博士を増やすよ~って言ってくれているんだから、よっしゃ、それを元手に自分で会社起こしちゃうぞ、とか、ヨーロッパの研究室全部回っちゃる、ブラジル当たりで研究室持っちゃる、とか、さぁ、考えることいろいろあるじゃん。

普通、資格みたいもんが増えると自分の自信になると思うんだが、この人たちはむしろ、自信をなくしてるみたいだ。でもプライドだけは無意味に高いんだろうな、きっと。

大丈夫、博士数の増減と科学技術力は比例しないから。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 22, 2007

人工皮膚から二次元通信

人工皮膚で通信が可能に?二次元通信の可能性 工学者 篠田裕之 氏

人間の皮膚には、刺激を感じるセンサが点在していて、それらがさまざまな情報をやりとりしています。どのような信号がやりとりされているか、最近の研究で大体の仕組みは理解できるようになってきましたが、人間の触覚にはまだまだ分らないことが沢山あります。言葉にしにくいのですが、例えば一人がペンを持って、もう一人がそのペンを引き抜こうとすると、もともとペンを手にしていた人は、ちょうど引き抜かれないくらいの力でもって、ペンを掴みます。触覚で判断し、こういった力加減を変えることができるのは人間ならではなんです。

アマサイは鍼治療によく行く。人間の皮膚感覚って不思議である。鍼を刺すときは、だいたいわかる。だいたいということは、よくわからないときもある。鍼を抜いても、刺している感覚が残っていて、あれ?もう鍼ないですか?ここにあるような、ということもある。先生が忘れていて本当に鍼が残っていることもあるので要注意である(^^;)。
いてぇ~、痛いよ、そこ、というと、はいはいじゃあ抜きましょう、と言いながら、その付近に打つと、ああ、だいじょび、だいじょび、ということもある。
鍼治療を考えた人、人たちってすごいと思う。


人工皮膚の研究は、柔軟な素材の中にセンサを埋め込みネットワークさせる、いわばやわらかいものに回路をつくる技術です。そのため、通信技術に応用できると考えています。<中略>


例えば一次元通信は、2つの機器間での通信では合理的な形態なのですが、通信機器が増大すると配線作業が煩雑になるほか、配線や実装がコストの大半を占め、割高になります。また、三次元通信は1対多数の機器間の情報通信ではメリットがあり、配線の問題は解消されるのですが、情報を空中に伝播するため、情報漏洩の危険があります。また、電磁波による外部機器や人体への影響といった懸念もあるんです。二次元通信は、こうしたこれまでの通信技術の問題点を解決する手法としても注目を集めています。


シートの表面や内部に電磁エネルギーを局在させる方法がいくつか考えられているのですが、基本的には情報を通信するマイクロ波をシート内に閉じ込め、そこに結合するノード(ネットワークに接続された通信機器などを指す。本来は「結び目」の意)が通信と電力取得を行なう方法を採っています。

これはなかなかイカシタ発想です。置けば通信できるっていいですね。充電器には二次元というのはありますが。セキュリティが高いのは何よりです。単なる湾曲する平面ではなくて皮膚をモデルにしたいうのがいいですね。

サイエンスって本当にすばらしいですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 21, 2007

映画『博士の愛した数式』

http://hakase-movie.com/
昨日テレビでやってました。後半少し見ました。良かったです。ウルウルしてしまった。
深津ちゃんは原作の「私」とはイメージが違うけれど、若く賢い母を表現されてました。

寺尾聡の博士、俳優にこういう評は的はずれかもしれませんが、
恐らく日常では数学と無関係でありましょうが、だからこそ、その思想性をつかむような演技ができたとアマサイは思いました。きっと優秀な数学者なんだろうな、と思わせます。

数学の説明をするとき、成人し数学教員となったルート君(吉岡秀隆)にしゃべらすのもよかったです。

子役と動物には勝てないと言いますが、本作品の一番の演技賞は、ルート君(子供)でしょう。

浅丘ルリ子の義姉役は悪くないのですが、ちょっと貫禄ありすぎ。浅丘さんが出ると場面が圧倒されます。博士といわくありげの関係、というのは納得できました。

ハリウッドとか意識せず、良い文学作品からこのような良い映画を作ってほしいものです。

週末はバンバン映画を見に行こうと思います。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 18, 2007

続き:中学校のこと

このテーマ、評判はイマイチっぽいが書き始めてしまったので仕上げてしまおう。

S中学は、隣のS小学校とだいぶ離れたY小学校の卒業生が入学する。S小学校の生徒全部が来るわけじゃなくて、近くにあるS第2中学校にいく生徒もいるのである。大きな道を隔て学区が割れている。S第2も悪い学校じゃないんだが、S中と比べられて、避けられている模様である。

小学校の友達と一緒の学校に行きたいという子供、少しでも勉学環境のいい学校にいかせたいという親の願望が相まって、学区域外の生徒の多くもS中に行く。

行く?どうやって?S第2中に行ってください通知が来るのにどうやって、S中に行くのだろうか。アマサイは知らない。多分昨日書いた神奈川県の子のように住所を操作するんだと思う。だから、S中は2~3割程度越境通学なのである。いや、これもだぶん、なのだけれど。もっと多かったのかも知れない。

再度書くが中学生アマサイは、そんなことは全然関係なくて生活していた。アマサイは学区域内の中学校に素直に通っているだけなんで。

ついでに言うと、名門区立中学なんてのも、年輩の教員が言っているだけでの話で、多くの生徒や若い先生はそんなこと思っていなかったと推測する。これもたぶん、なのだけれど。

そのオジサン先生が言うには、うちはレベルが高いので、通知票で「4」とされていたら、他の学校では「5」になる、それくらい違うのだそうだ。

これは、眉唾ものである。アマサイの年代よりさかのぼり、生徒数の多かった、10年以上前ならそうだったかもしれないが、同じ区でそれほど差があるとは思えない。まあ、4と4.5くらいの差はあったかもしれないけれど。あの時代で最上位校と最下位校の差が5段階評価で1ポイント差がつくとはちょっと思われない。

っていうかさ、それじゃあ、内申書の総得点が下がっちゃって損じゃないかぁ~。それがほんとならアマサイはS第2中がよかったな。

で、このことを鑑みて、選択制の話。

ワイドショーのレポートをちょっと見ただけで調べてはいないんだけど、公立中学の選択制が導入されたのは、学校のレベル、即ち教員のレベルが下がったからでしょうね。数年前から教員にも成果主義、数値主義が導入されたから、その評価をしやすくするために、学校ごとに評価を出せるようにしたんだと思う。

っていうことはさ、生徒のためじゃないじゃん。12歳くらいで、特色のあまりない10数校の中から選べって無理と思うが。それは学ぶ自由とかとは全く関係ない。教育委員会の競争原理を生徒に押し付けているんではないか?(実際先にレポートでは、教員の成果を見かけ上良くするためにできない生徒を排除することも行われているらしい)。

競争は必要であると思う。でも、それは教師間でやればいいことで、生徒は自分の地区の子をそのまま受け入れましょう。それでも、この学校ではダメだと思う子(いじめとか先生の相性とか)には、裏道を作ってあげましょう。越境入学も可としましょう。

とするのがよいでのはないか。うむ、この件は少し調べて、ちゃんとした記事にする予定です。今は農繁期のため時間がとれません。

それにもしても、「学校にも当然競争が必要です」という発言をするために出てくるワタミフーズの社長は気にいらん。

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May 17, 2007

中学校のこと

たぶん、ここでは書いてないと思うが、アマサイの出たS小学校・中学校は区立の名門だったのである。
はぁ?公立だったら、名門もなにもないだろう、戦前じゃあるまし、
と思われる方もいるかもしれない。
地方都市にもそうなんかなあ、住人層によって、何の操作もしなくても(つまり振り落としの入試とかなくて)比較的賢い子が集まる公立小中ってあるわけである。

アマサイの行っていたとこは、たぶん、国家公務員住宅があってそこのお子が通うので学校の偏差値(今みたいに学力数値は公表されていないので実質的にはそんなもんないが)が高くなるのである。公務員は一般的に教育熱心だから。
っていうことらしい。

らしい、というのは卒業してから何年もして、そうだったのかなあと思い至ったので。

別にアマサイの両親は学歴尊重じゃないんで、今時、高校くらいは出ないとあかんだろう、うちには金がないから都立、公立に行っておくれと、大学?それは自分でなんとかしなさい、いうご家庭なので、わざわざ、そのS小、S中に行ったわけじゃなくて、学区内であり、この学校に入学してくださいね通知が来たから指定された学校に行ったわけである。

わざわざ、そうわざわざS小、S中に来る子供たちがいたのである。越境入学、越境通学と呼ばれていた。

小学校のときは、そうでもなかったが、中学校に行くと、横浜とか川崎から都内某所のS中学校に入学してくるのである。そういう子は、クラスに1名以上はいたから1学年10名はいたかもしんない。でも神奈川県に住んでいるのに、東京都の中学校に入学許可されるわけないよねえ。どうやら、地元の中学が荒れていていやだと思う親御さん同士の連絡会があり、住所をS中学学区域に住所をおくように(親戚の親戚とか頼るんでしょうね)操作して、小学校卒業年齢になるとその子に入学許可書がくるようになっているらしい。当然その子の家自体は横浜にあるわけだから、横浜からS中に通います。それは学校の先生も私たち同級生も知っていることである。

まあ、去年くらい、その越境通学していた子にちょこっと聞いた話から、こんな感じかな、と思って書いてみました。その子も親がやっていることで、どうして都内の学校に通えたのかは知らないと言っていた。

なんでこんなこと書いたかっていうと、今は公立中学の選択制度というのが実施されているでしょう。それに関連して思い出したのです。選択制度自体はまた他の日に書くかもしれません。

こういうこと書くのはまずいような気がしてきた。消すかもしんない。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 16, 2007

終身雇用の発見者

経済・経営を少しはお勉強した方がよいので日経の『経済教室』を読んでいるアマサイちゃんである。
昨日は1日に亡くなった経営学者:ジェームズ・C・アベグレン氏の業績について書いてあった。誰だ、それ、と思ったら、日本の経営について研究していた人らしい。日本の起業の特徴は終身雇用、年功序列、企業別組合、であるが、それを明らかにしたのがアベグレン氏なんだそうである。

終身雇用は、ライフタイムコミットメントという概念が使用されいる。コミットメントという語を使ったのは「単に雇用関係が長いということではなく、働く人と職場共同体との間に生涯にわたる強い結びつきがあるということだった」(記事の筆者:加護野忠男氏)

余命を狙ったか?のように去年行われた特別インタビューでもこのように言っている。
成長から成熟への過渡期「会社=人」が日本的経営の極み

「米国企業なら、工場を迷わず閉鎖し、ばっさりと社員を大量解雇するでしょう。しかし、それは企業の競争力の源泉を捨てることになりかねない。米国のやり方を真似したら、日本経済は本当に駄目になってしまうところでした。日本企業はゆっくりと、迷いながらも正しい道を選択してきたと思います。」
「では、何が新しい日本的経営の条件なのでしょうか。日本の企業は単なる金儲けのための集団ではありません。1つの社会組織であり、共同体、コミュニティーなのです。この点が日本企業の最大の特徴であり、強さの源泉になっています。これを壊してはいけません。 」
「米国では会社も1つの商品です。だから、高く売れれば売るし、安ければ買う。「人」については全く考えません。しかし、日本では違う。だからライブドアも楽天もテレビ局の買収に失敗しました。再認識すべきことは、米国というのは世界の中でも例外的で特殊な国家だということです。日本のビジネスマンは何かというと米国と比較をしたがりますが、ナンセンスです。」

アマサイもそう思うである。今『ハゲタカⅡ』(単行本題名:バイアウト)を読んでいるが、会社なんかこんなに買ったり売ったりするもんかなあと思う。しかし、ハゲタカでは、日本の企業体質の悪しきところを暴いてあまりにもぬるま湯につかりすぎた、そのような会社は再生せねばならない、という信念から物語りが進んでいくのであるが。文中、鷲頭政彦は「上場したということは、会社を売り買いしていいですよ、という証なのだ」と言っているそんなのいいんかい?とも思う。

「日本人の悪い癖は、ちょっとしたことで自信を失い、必要以上に悲観的になることだと思います。バブル経済が崩壊してからの10年を日本人は「失われた10年」と言って嘆きますが、とんでもなく後ろ向きな考え方です。 」

はあ、良いこと言ってくれますね。元気になりますね。アマサイもね、日本人は悲観主義的すぎると思うよ。すぐ日本はダメだとか言うのはよくないんじゃないか。卑下したり、傲慢に振る舞うんじゃなくていつまでも謙虚でありたいものです。

『日本の経営』新訳は、翻訳の鬼(とアマサイが呼んでいる)山岡洋一さんがなされています。

なんだ、恩人はドラッカーだけじゃないじゃん、教えといてくれよ。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 15, 2007

書談:松本茂著『英会話が上手になる英文法』

Eibupouhyoushi■『英会話が上手になる英文法』
著者 : 松本 茂著
価格 : \840 (本体 : \800)
出版 : 日本放送出版協会
発行 : 2007.4
bk1

しぃ~げる・まつもろ先生から「ネタがなくなったら私の本でも紹介してくださーい」と言われたので、紹介します。
でも、別にネタがなくなったわけじゃありません。>しげる先生。

まあ、これも先生からいただいたわけですが、表題に関わらず思いの外ビジネスで使えます。元々がNHKラジオ『ものしり英語塾』という中高年向きに英語再入門講座に連載されていたものです。

おっと、一昨日米国に送ったメールI agree with his ideaのwithが抜けてたぜ。
ということは日常的に英語使っていてもあることではないでしょうか(アマサイはよくあります)。内容は、高校1,2年生程度の英文法ですが、社会人にも役に立ちます。

24ページの「助言をする」は先日たまたま開いたのですが、そのままその日に書いたメールに使いしました。

1)I think (that)you shuould+(動詞)
2)I suggest(that)+.....

海外にメールを書くとき、どうしてもthink, thinkが多いんで、英辞郎でいろいろ日本語入れてみて、その場で変えているんだけど。assumeとかreferとか使っているんだけど、suggestも使えるなあ。提案します、って偉そうな意味ではなかったんだんぁ。

*目次
Eibunboumokuji1
現役高校生・大学生~社会人(実務者・学習者)、幅広い層に使える一書です。是非、お手元においてください。


学校英語ってかなり役立つと思っているアマサイである。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 14, 2007

MONOMANEだったら文化かも

<週のはじめに考える『ものまね』も文化では>東京新聞070513

言わんとしていることはわかるがこれではまずいだろう。

創造は模倣から始まることを否定するのは困難である。しかし、そこにオリジナルへの尊敬がなければならない。作家××のアイデアをちょうだいしながら、俺の方がすごい、と言っているようじゃだめだろう。まあ、××のアイデアからどれほど飛躍させたかにもよるが。

手塚治虫の存命中、手塚の漫画は古いと排除された時期があるが、お前達、それはパイオニアに対して失礼じゃないのか。それでも、そんな失意の中『ブラックジャック』を生み出したやっぱり手塚治虫先生は漫画の神様だ。

プログラムを不法コピーしておきながら、裁判になると、いや、模倣したのは認めるが、その後にその分の商品は買ったからから賠償金は払わなくていいのだ、っと主張している判例を見たが、お前、それは万引きしたのに、見つかって、金払えばいいんだろう、って奴と同じだってなぜわからんかな。当然被告側の主張は認められず、損害賠償を支払わされた、って被告は司法試験の予備校だぞ、そんなことでいいのか。

物まねが文化というのは、声帯模写、形態模写のことだと思う。アマサイもスター物まね選手権みたいの好きだ。この訳語を何か考えるとかMONOMANEってそのままウエブスターに載せてもらうかどっちかにしなきゃならんな。「イミテーションってカルチャーですね」なんて長島さんの発言みたいになったらエライこっちゃ。

それに、特許権と著作権は似てないから。登録うんぬんはもちろん違うけど、コンセプトが根本的に違いいますから。

東京新聞、えらそうじゃないのは結構だが、社説はもっちょっと深く分析するように!じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 13, 2007

科学番組の前衛?

NHKで『爆笑問題のニッポンの教養』という番組をやってる。爆笑問題の二人が大学の研究室に行って学者に色々聞いてくるというものらしい。文系理系は関係ない。

昨日は惑星科学の井田茂さんだったので見ていた。井田さんの研究は素晴らしい、、、と感心して見ていたがどうもおかしい。これはただの教養番組ではないのだ。爆笑の太田光が自分のヘンテコな考え、本人は大真面目、を専門家にぶつける、というのが中核なのだ。じみ〜ではあるがかなり前衛的な気がする。ひょっとして、科学報道の面ではニューフロンティアかもしれない。

だがしかし、太田の言うことに共鳴する人はどのくらいいるのか?少なくとも私は太田がメインになったらチャンネルを変えた。

「○ックス好きですか?あれって人間が一体になりたいっていう願望だと思うんですよ。宇宙また一体になって、、、」
そんなの酒場の馬鹿話だろうが。

面白い試みではあるがNHKがやることではないなと思う。


あんなのおもしろいって思う人、家で一人で晩酌してんのかなあ。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 11, 2007

なんでこうなるの?!

傍目八目の宋 文洲(そう・ぶんしゅう)さんが興味深いことを言っていた、
(それにしても宋さんの言い分はいつも至極最もだなあ。「日本人の中には精神がたるんでいるから風邪をひくという人がいますが、風邪はウイルスが体に入ってひくのです。それは万国共通です。」と言ったのには苦笑いしてしまった)

「この頃の僕は企業のパンフレットを手にした時、理念を読まないことにしています。 良い企業と悪い企業の境目は、書かれた理念の良し悪しではありません。その差が出るのは、理念を具体論として企業活動に反映させる時です。社員が書かれた理念をどのように認識し、それを具体的に行動として移す時に差が出るのです。」
「日本が戦後、大きな経済繁栄を遂げたことに異論を挟む余地はありませんが、繁栄を支えた平和主義は憲法がもたらしているとする論には、僕は素直に納得できません。日本が平和を維持してきたのは、日本人が悲惨な戦争を体験したこと、それによって生まれた信念が大きく寄与していると思います。時の軍部、そして政府によって「正当化された」戦争の正体のあやしさを、日本人は忘れずに戦後を過ごしてきたことが、何よりも日本から戦争や紛争を避けさせてきたのです。 」

そうなのだよ。法律はそれを遵守し、実施されるから意味があるのである。例えば、どことは言わないが中国での知的財産法、ビジネス法をいくら説明してくれていても、

これじゃあ、だめだろう( ̄▽ ̄;)

言っていることもやってることもバラバラな国ですな。

とは言っても、中国の法律は一応学ばなくてはいけないし、例え模倣品をバンバン作られても特許はとっておかなくてはいけない。OUTLAWに対してやくざな振る舞いをしても対抗はできない。排除して出入りお断りにしたいけれど、あんな大きなシェアを無視することもできない。

だから、もうちょっとましな国になってください。

個人として優秀な人がたくさん、たくさんいるのになあ。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 10, 2007

にほんのみらい

半導体や通信の公知文献を検索していると、最新特許はほとんどすべて、と言っていいくらい出願人は韓国の会社である。半導体、通信、と簡単に書いたがこの2つの分野が産業に占める領域といったらとてつもない大きさである。しかも大手はどこも半導体研究開発を縮小している。

日本のリード、否定が半数 科学技術20年後
20年後、日本の科学技術が世界をリードしているとは思わない――。ものづくり、IT(情報技術)から宇宙開発まで、中国、韓国、インドなど途上国が急伸するなか、半数の人が、将来の日本の科学技術の水準に厳しい見方をしていることなどが、朝日新聞社が3月31日から翌日にかけて行った全国世論調査(電話)で明らかになった。

なんでこんな調査するのかよくわからんが、現時点で日本は科学技術をリードしていないのである。現実をよく見据えた方がいい。

ということは、ゆとり教育なんかやっていると、労働者の基礎能力が落ちてうんぬんとか言っているが、彼らの弁を支持するならば、現在の衰退をどう解釈するのだろうか。今の産業を支えているのはゆとり教育以前の世代なのである。>わだひできくん、説明しなさい。

また、一方で相対的にはダメだが、ニッチな部分では躍進しているところもある。ダメダメが顕著なのは、Sとかに代表される大手企業なのである。ということは大企業病が日本を狂わせているという結論、を導き出したいのだが、まあ、それは別に賛同していただかなくて結構です。

まあ、安部くんには科学技術推進はどうなっているのか、ITとかバイオでくくれるものだけやっていればいいのか、問いただしたいものである。

で、靖国神社には参拝したいの?したくないの?

-----------
もっとも、はやしさんのいう、
「日本は科学技術のかわりに音楽、アニメ、映画でアジアを席捲しているという明るい未来像もありうると思う。」
のを否定するものではない。


昨日書いたTV番組『プロフェッショナル』について思いをはせるというこういうことになってしまうのである。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 09, 2007

開発研究するのは人間だしな

日本が半導体開発製造のフロントランナーでなくなったとしたら、ものづくりにっぽんは崩壊するのであります。安部さん、わかってますか。ああ、でも政府が産業に立ち入らないでください。ろくなことないので。金は出してもいいです。

昨日の『プロフェッショナル』は坂本幸雄さん。
背広にネクタイをしてるからホワイトカラーとわかるが、どっちかっていうと屋号の入った前掛けしてる酒屋のおっさん的雰囲気の人であーる。
アマサイは2年前に「坂本CEOの活躍が楽しみである」と書いているのだが、それどころのさわぎではない。
坂本幸雄なくして、日本の産業は語れないのだ。エルピーダメモリは赤字を解消して世界一を目指している。
自動車は嗜好品だから、いろんな会社が乱立してよいのだが、半導体の市場が韓国に奪われているのは、非常にまったくたいへん深刻な事態なのである。っていうことを坂本さんは一番よく知っているんだと思う。

その坂本さんも心労のあまり胃潰瘍になったこともある。自分の決断で会社がどうなるのかを考えると心配でたまらない。ある日を境に心配しても始まらない、失敗したら早い段階で挽回すればいいのだとわりきると楽になったそうである。英雄にも苦節はあるのですな。

CEOは何をするべきなのか、という問いに対して坂本さんは「うちに来た社員が幸せになるために働くことです。中途入社した人がうちに来てよかった、生活がよくなったと思えないようだと上司としてダメです」と言い切る。

なぜ、そこまではっきりと言い切れるのか。「自分は小さいころからガキ大将だった。ガキ大将というのは、勝とうが負けようがけんかをしなくてはいけない。その際、自分のグループの人たちにはけがをさせていけない。守らなくてはいけない。そういう心理が今も働いているのだと思う。」

はあ、これはやはり体育会系の心意気ですね。

最後に坂本さんはプロフェッショナルとは;
「やっぱり仕事をこうやってて、で、その仕事がきちんとできるだけじゃなくて、プラスアルファのことを考えられると。自分流の何かを乗っけて、その仕事を完成させていくということができる人がプロフェッショナルなんじゃないでしょうか。」

ふーむ、それなら、アマサイもプロフェッショナルの称号がもらえるかもしれん。

社員のためだってよ。少しは見習えうちのCEO。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 08, 2007

書談:奥田英朗著『イン・ザ・プール』

026464590000■『イン・ザ・プール』
著者:奥田 英朗
価格 : \500 (本体 : \476)
出版 : 文芸春秋(文春文庫)
発行 : 2006.3

ここでテレビ見たから読む気しないとかえらそーに言っていますが、文庫になったので読んでみました。
bk1でも人気です。

昨年放映されたのはシリーズ第2弾の『空中ブランコ』でしたが本書の作品も織り込まれています。そして、直木賞受賞作。デビュー10年未満で受賞しちゃう人もいるんでしゅね。賞レースは水モノです。

・収録作品
「イン・ザ・プール」「勃ちっ放し」「コンパニオン」「フレンズ」「いてもたっても」

「コンパニオン」は確かTV版のエピソードとしても使用されていました。ストーカーに怯えるコンパニオン。実は単なる被害妄想だったのですね。「先生、私が妄想だったわかってたんですか」「うん、一目みてわかったよ。でも、そういうのは言ってもダメなんだよね。自分で気づくまで待つしかないんだ」みたいな会話が交わされます。それを気付かせるために、伊良部医師もドラマオーディションなんかに出たりするわけです。患者のために体張ってって憎めない奴です、伊良部という男。だから、そんなにたくさん診察できないんだろうな。

うーむ、なんといってもおもしろかったのは「たちっぱなし」。。。
付いていないので(!?)殿方の気持ちはわかりませんが、たってもたたなくても具合が悪いんでしょうね。
あう、乙女アマサイとしたことがなんとはしたない(^_^;)

ほんとにあるんでしょうかねえ、そのままの状態がずっと維持されるというのは。
この患者さんは言いたいことを言えない毎日で、それを爆発したら元に戻ったという結末でした。

じゃあ、ストレスをためていると逆の現象が、、、ないでしょう。

このまま書き続けるとはどんどんオゲレツになるので、止めましょう。

まあ、心の病って結局直らないわけかなあ、なんて思うけど。日常生活が送れない入院状態でなかったら、病んだら、病んだまま生きるのがいいのかなって気がしましたね。ううぅ、ノイローゼだぁ、って思うこと自体ビョーキなんだし。伊良部がいなくても、他の医師でも友達でも、語れる人を身近に持つことですかな。それも、本音を語る!みたいな片意地張らず。

素のままで生きるって難しい世の中だなあ。でも、みんながみんな素であけっぴろげでも困るしさ。

なんかおもしろくって、ほっと癒される、そんな短編集でした。

これ漫画にだったらおもしろいな、と思ったらもうコミックスがでてました。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 07, 2007

暗黒物質@サイエンスゼロ

先日のサイエンスゼロは暗黒物質についてでした。よくまとまっていました。安めぐみさんもキャスター役が板についたきたようです。

暗黒物質があったので、通常(?)物質が発生した、宇宙をつくったという話は分かりやすかった。

暗黒物質は未発見の素粒子ではないかと考えられているそうだ。
今有力なのはアクシオンとニュートラリーノ。どっちなのか。はたまた、全然別の物質なのか。

・アクシオン
宇宙には、正体が不明の暗黒物質(ダークマター)が、宇宙全エネルギー の25~30%も占めて存在することが分かっており、その本質を明らかにすることは宇宙物理における最重要な研究課題の一つである。このダークマターの正体は未知の素粒子であろうと考えられており、素粒子アクシオンはその最有力な候補の一つである。アクシオンは、素粒子の世界では時間を反転しても同じ法則がほぼ成り立っていることを説明する為に提唱された粒子であり、宇宙物理学のみならず素粒子物理学においてもその存在の確証が切望されている。アクシオンは他の粒子との相互作用が極めて小さく、その検出は著しく困難であるが、本研究では、強磁場下の極低温に冷却したマイクロ波共振空胴中でアクシオンをマイクロ波光子に転換し、原子の高い励起状態、いわゆるリドベルグ原子にこの転換光子を効率良く吸収させることで、十分な感度でアクシオンを検出する。我々独自のこの超高感度アクシオン検出装置を、広範囲のアクシオン質量領域(数マイクロ~数10マイクロ電子ボルト)に適用出来るように開発し、特に最も可能性の高い質量領域(10マイクロ電子ボルト近辺)を中心として十分な感度で探索する。

・ニュートラリオン
伏見助教授によれば、候補のなかで最も重要なのがニュートラリーノという素粒子だ。「超対称理論」という物理理論が存在を予言しているもので、ニュートリノと同様、鉛や岩盤などいろいろな物質を通り抜けてしまう性質をもっている。しかし、ほとんど重さの無いニュートリノに対して、ニュートラリーノは陽子の数十倍の質量をもつ。もし、この粒子が宇宙を満たしていることが証明されれば、これが暗黒物質の正体といっていい。研究者たちは、ニュートラリーノを捉えるために、ヨウ化ナトリウム結晶によるシンチレーション現象をもちいた観測を続けてきた。さまざまな放射線や素粒子が、この結晶を通過するとき、ヨウ素原子と衝突して蛍光を発する。観測で、既知の粒子と異なる光エネルギーを確認できれば、ニュートラリーノの存在を証明することができるというわけだ。「ただ、研究には大きな壁がある。ニュートラリーノによる蛍光は、大きな1キログラムの結晶の場合でも数ヶ月に1回程度ですが、それに対して自然界に存在する放射線による蛍光は1秒間に数個。膨大な雑音のなかから本命だけを捉えることが非常に難しいのです」(伏見助教授)

女性物理学者も活躍しているのですね。
野尻美保子
総合研究大学院大学助教授素粒子原子核専攻/高エネルギー加速器研究機構助教授

野尻さんもジェンダーの枠で評価されたくはないでしょうが、多くの後輩たちの励みになるのではないでしょうか。素粒子物理学にもどんどん女性が参入してきてほしいものです。

う~ん、それ以前に物理科には女性が少なく過ぎるな。

物理学が理解できないからではなくて、就職が困難だからではないかと思う。アマサイはそうだったので。

物理、なかんずく素粒子物理学は科学の王道だぁ、って思うのはアマサイだけ?人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 05, 2007

くたくたくたらぎ

久多良木氏退任では解決できない「成功体験」の恐ろしさ
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000002052007
「企業が大きく成功した後というのは本当に恐ろしいものだと思う。絶好調の時期を組織が成功体験として知ってしまうと、それを組織全体が学習してしまい、次の技術転換なり、競争のハードルにぶつかったときに大きな判断ミスを犯す。以前の成功が大きければ大きいほど、危機を迎える可能性は潜在的に高くなる。」

「しかし、問題は組織の方である。久多良木氏がSCEからいなくなれば、SCEの競争力が回復するというわけではない。経営者の判断は非常に重要だが、我々外部の人間には、組織が何を学習しているのかは目で見ることができない。成功体験は組織全体が学習してしまうものだからである。組織全体が、自らの成功体験の間違いに気がつかなければならない。」

「久多良木氏は、プレイステーションの成功によって、ゲームに新しい時代を切り開いた人物であることは間違いない。精神的な支柱であったことも事実だろう。しかし、その人が去ることが決まった今、久多良木氏のような新しいビジョンを提示でき、そして、SCEを改革できる人がいるのだろうか。」

そんな深刻な問題ではないと思うが。まあ、評論家としては何か言わないといけないんでなんか言っているって感じだな。久多良木は辞めるならもっと早く辞めときゃよかったと思いますけど。もし、ゲーム業界から撤退することになれば、ソニーがその程度だったか、ゲーム業界がその程度だったかの話だから。難しく考えすぎ。っていうか、まだゲーム業界はソリッドなものじゃなくて「スライム」みたいふにゃふにゃしていて、「入れ物」=周辺業界によって形が変わるものだと思うのである。

もう、ソニーだけで日本の産業を語るのは止めにしないか。今日も押しね。1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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May 04, 2007

映画『ラブソングができるまで』

LovesongdekiruCMで流れているのであらすじは知られているでしょう。
ヒュー様は、80年代の人気ポップグループ"PoP!"の元ボーカルアレックス。解散後、どん底の生活を味わうが、リバイバルブームで遊園地や同窓会パーティのどさまわりで復帰する。出し物は相も変わらずバリバリの80年代ポップス。そんなある日、カリスマ歌手、コーラ・コーマンからラブソングの依頼がくる。アレックスは、作曲はするが、作詞はダメダメ。昔なじみの作詞家と楽曲の打ち合わせ中、アレックスの部屋にやってきたのは「植物係」のソフィー。彼女の鼻歌は、ラブソングそのものだった。

ソフィー役の女性、見覚えがあるというか、なんか親しみがあると思ったら、ドリュー・バリモア、E.T.の子役の人でした。75年生まれ、ふーむ、良い女優さんになりましたね。ラブコメによく出ているそうです。

カリスマ歌手、コーラの設定がなんか非常にすごいです(^^;)。これは是非劇場でご確認を。

とにかく全般的に脇役を活かしてるので、イカシています。アレックスのマネージャー、ソフィーのお姉さん、ソフィーの因縁付きの恩師など。ラブロマンスは、演出さえよければ、全然マンネリじゃないと思いますね。奇をてらわずスタンダードがいいですよ。

もちろん、ヒュー様のような実力派の俳優がいてこそできるわけです。

劇場内はカップルが多かったように思いますが、そんなことアマサイは気にしないもん。
( ̄▽ ̄;)

映画の中の曲もポップでステキ。サウンドトラック買おうと思います。今日も押しね。1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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May 03, 2007

猿橋勝子

そういえば、猿橋賞の生みの親、猿橋勝子さんについては知らなさすぎた(昨日書いているときも「猿渡」とか打っちゃうし)。
ウィキペディアでざっくりと

「猿橋 勝子(さるはし かつこ、1920年3月22日 - )は日本の地球科学者である。専門は地球化学。海洋放射能の研究などで評価された。
「女性科学者に明るい未来をの会」を設立し、1981年から、自然科学の分野で顕著な研究業績をあげた女性科学者に贈られている「猿橋賞」を設けた。
東京府立第六高女を経て、帝国女子理学専門学校(現東邦大学理学部)を卒業。気象庁気象研究所で三宅泰雄の指導を受けた。1954年のビキニ事件以後、三宅と大気、海洋の放射能汚染の調査研究を行い評価された。1958年に設立された日本婦人科学者の会の創立者のひとりである。
1980年、日本学術会議会員に女性科学者として初めて選ばれる。1981年、エイボン女性大賞を受賞。1993年、三宅賞(日本地球科学協会)を受賞した。」

10年前くらいかな、猿橋賞を知ったのは。ああ、きっと米澤富美子さんの本を読んで猿橋賞って何?と思ったのがきっかけかな。なんかそのころはジェンダーで業績分けるって非常にいやな感じがしてたので。すごいことした人なら「女流」って枠を作らなくても科学史に出てくるはずじゃない、みたいな。まあ、でも、それとこれとは別の問題ですな。

科学、技術の分野にはもっと女性が進出すべきと素直に思います。
政治はねえ、ちゃんとした人が出てくれるなら、男女問いません。なんか地方自治は女性の方がしっかりやってくれそうな気はする。

これが非常に入手しやすそうですな。
猿橋勝子-女性として科学者として-(人間の記録)

それこそ、米澤富美子さんはとれないんかな、ノーベル物理学賞。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 02, 2007

猿橋賞07

今回の猿橋賞高薮縁(たかやぶ・ゆかり)博士です(東京大学気候システム研究センター)。

●「熱帯における雲分布の力学に関する観測的研究」
“Observational study on the dynamics of cloud distribution in the tropics”
(概要抜粋)
「熱帯域の対流雲に関しては上記2現象以外は断片的研究はあるものの系統的整理や理解は出来ていなかった。高薮博士は、その全体像を明らかにすべく、気象衛星による長期間のデータを用いて、雲の変動の時間・空間スペクトルを解析した。その結果、上記2現象以外の不規則に見えた対流雲の振舞いの多くが、赤道域に固有の大気波動(赤道波)と対流雲が結びついた変動と解釈される事が明らかになった。波動を特徴づけるパラメター「等価深度」が全てのモードの波で共通の値になる、という重要な結果も導かれた。予想外の結果だった。この構造は現在、「対流結合赤道波(convectively coupled equatorial waves)」と呼ばれ、熱帯域大気現象の構成要素として中・高緯度の温帯高低気圧に対比させる考えも出され、また、これが再現されているか否かでIPCC報告の温暖化予測に使われた大気モデルが検証されたりしている。」

この研究はしろうとにもわかりやすいですね。もちろん、コアなことはわかりませんが、天気予報なんかにも役に立つ研究なんかな、程度を理解できますね。

女性初、○番目という称号がなくなり、女性だけの賞なんて差別じゃないか、と男女とも意見が一致するような世界になってほしいものです。

しかし、日本の女性理系博士の数をみると猿橋賞の使命はまだまだあるようです。

そろそろ日本女性にもノーベル賞(科学系)をとってほしいものです。じゃあ、今日も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 01, 2007

書談:土屋賢二『ツチヤ学部長の弁明』

Tutiyagakubucho
■ツチヤ学部長の弁明
著者 :土屋 賢二
価格 : \560 (本体 : \533)
出版 : 講談社(講談社文庫)
発行 : 2006.10
bk1

ツチヤケンジという男はとんでもない奴である。哲学者と名乗っておきながら、大学で講義をしたり、駄文を出版させたりしている。哲学者とは何も生産しないものなのだ。しかし、講義は仕方ないだろう。哲学者と言えども、メシを食ったり、雨露しのげるプレハブは必要だし、外に裸で歩くわけにもいかないから青山のスーツくらい買える金は必要であろう。

しかし、一連のツチヤシリーズの駄文はなんなのだ。彼のテーマは主に女性である。女性に関して駄文を書くと言ったら、
こうしたら、デートをしてくれたとか、
こうしたら、プロポーズを受けてくれたとか
こうしたら、○らせてくれたとか
数少ない女性と成功体験を書くものである。

ところが、このツチヤと来たら、女とは理解できない、不可解である、わからない、ということを延々書き続けているのだ。それをオヤジ向け週刊誌に書いてるくらいなら許せよう。ところが、それを綴じて単行本にして売りつけた上、品切れになると文庫に下ろすとしう悪行を積み重ねている。

こんな暴挙が許されようか。

しかも、ツチヤは独立学校法人、お茶の水大学の教授を長年やっているのだ。さらに一時期は学部長という地位までせしめている。このような不埒な者の発言を一切認めてはなならぬ。

土屋賢二と名のつく書物はすべて不買運動しようではないか。

ツチヤ学部長の弁明「私は家庭及び職場で抑圧され、虐げられている。これ以上の攻撃は人権侵害というべきものである。せめて活字では好きなことを言わせてくれ」

文調のまねっこって難しいですね。1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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ジュンク堂

ジュンク堂に通うようになれば他の大型書店は行く気になれない。
※アマサイは東京在住なので、メインは池袋本店です。関東進出する以前はパソ通友達にジュンク堂のうわさは聞いていて、東京にもあるといいなあ、と思っていました。

斜め向かいにあるSデパート内の書店なんてあんなに専門書がなくて大丈夫なのかと心配だ。
※リ○ロという名称でしたね。できた当初は超大型書店として話題になりましたが。

K屋書店は、慇懃無礼なのは少し改善されたが、店員に聞いても本のことは分からないという不可思議現象はまだ残っている。それでも若い店員は対応が誠実である。新宿にもジュンク堂が出来たので変わらざる得ない。


アマサイの地元、H堂T店はトヨタ式でも導入したのか店員が親切になった。会計終了時に「またお越し下さいませ」という言葉が発せられたときは、思わず、また寄らせてもらいます、と答えそうになった、というのは少しウソだけれども。
※以前池袋西口に本店のあったあの本屋です。本店が撤退するという不思議な状況になっています。トヨタ式?を導入したのも危機感がやっと芽生えてきたのでしょう。

※他にM善がありますね。アマサイの以前の職場にはM善プレスセンター店というのがあったのですが、地図でみると現在そこはジュンク堂プレスセンター店となっています。

※老舗といはS省堂でしょう。通勤経路ではなくなったので、すっかり行かなくなりました。

今日『カンブリアの宮殿』にジュンク堂の社長さんが出ていた。このお方が日本の本好きの救世主である。

アルバイト広告をみると交通費が安く設定してあるのでバリバリの大阪商人かと思っていたが、おっとりした紳士風でちょっと安心?した。

みんな9連休?アマサイは1日だけ出勤します。じゃあ、1日1回ぷちっとな、お願いしますね。【押す】
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