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May 31, 2007

書談:折原一『被告A』『沈黙者』

Hikokua■被告A (ハヤカワ文庫 JA)
著者:折原 一
価格 : \777 (本体 : \740)
出版 : 早川書房
発行年月 : 2006.9
bk1

内容説明
連続殺人犯として逮捕され、冤罪を主張する男が、裁判で放った逆転の秘策とは? 一方、わが子を誘拐された母親は、警察は別人を逮捕したと信じて、たった一人で犯人に戦いを挑む。新趣向の誘拐&法廷ミステリ。

Tinmokusha■沈黙者 (文春文庫)
著者:折原 一
価格 : \570 (本体 : \543)
出版 : 文芸春秋
発行 : 2004.11
bk1

内容説明
「おまえはいったい誰なんだ!?」 警察でも裁判所でも、そして刑務所でも、自分の身元を一切明かさぬ謎の男。そして2家族6名を一夜にして殺害した凶悪殺人事件の真犯人は? 巧緻を極めるミステリー。

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『沈黙者』の方を先に、ゴールデンウィーク前かな、読んだわけですが。『失踪者』など一連のシリーズものの1つです。どれも週刊誌の記者の取材ノートがベースである、という設定のようです。『冤罪者』は某書店で、陪審制の参考資料?として他の法廷関連書と並べられていました。

万引きで捕まり、刑事に尋問を受けている青年、片や、自分の街で連続殺人が起こり、その第1発見者となった新聞配達員の学生、二つの事象が交互に記載され、物語が進んでいきます。となれば、これは関連をあると、どこかで、接触すると思うでしょう。しますよ、もちろん、しかし、その接触の仕方が、、、うーむ、さすがですね、こういうくるとはね。ちょっと頭の中を整理しないと何が何だかわからなくなります。それが折原さんの手なんでしょうね。『~者』シリーズの中で一番短いから選んだのですが、こりゃ、他のも期待できますな(長いと読むのに夢中になって、早く読もうとするあまり、他のことができなくなっちゃうんで)。

で、『被告A』。ここでは、息子(と言っても成人男性)の誘拐犯と交渉する母親の姿、他方は、連続殺人の容疑をかけられた被告Aの裁判に至るまでの経緯、とが並行している。前者と後者の関係は母親が説明してくれている、が、がである。ここが叙述ミステリのポイントというべきか、登場人物の推理など信用してはならない。アマサイはこの母親は妄想を語っているのではないかと思った。たぶん、読者がそう思うように折原さんは仕組んだんだろうな。

で、結末なんだが、「なんだ、こりゃ」と誰もが思うのではないか。叙述ミステリが嫌いな人は本をぶんなげるのではないかと思う。

アマサイはこういうのもありかな、と思うが、ちょっと評価ポイントが下がりますね。
まあ、読んでみてちょ。

ロジックに基づいて書いてあるので、ミステリ好きに理系が多いと言われていますが、これはどうかな?人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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