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June 14, 2007

書談:佐倉統著『進化論の挑戦』

Shikaronchousen
■『進化論の挑戦』
著者 :佐倉 統
価格 : \630 (本体 : \600)
出版 : 角川書店(角川ソフィア文庫)
発行年月 : 2003.1
bk1

『総合情報学』の参考文献になっているので読んでみた。佐倉さんの著作や共著はいくらか読んでいた。『現代思想としての環境問題-脳と遺伝子の共生-』(中公新書)なんかはおもしろく読めた。生物学者(*)ってこんなこと考えてんのか、と科学史学徒としてのアマサイに少なからず影響を与えた。ご多分に漏れず、内容はすっからかんに忘れてしまったが。

*心理学専攻でサルの生態を研究していて、その後、三菱化学生命科学研究所のポスドクとなるので、生物学者でいいんだと思う。HPには「専攻は進化生物学だが、最近は科学史から先端科学技術論まで手を広げて、何が専門なんだかよくわからない状態」と書いている。まあ、今は社会学者ってカテゴリにしてもいいと思うが。

で、本書。まだ途中である。後半から読み始めて、最終章→中間章から1章へ向けて遡ってページをめくるという変則的にやってます。基本的におもしろく興味深い。なんだけれども、社会学とか心理学ってどうもなあ、とアマサイは思ってしまう。

例えば、都市部で「人はどれくらい親切か」という調査を行う。通りすがりの人に「駅はどこですか」とか「両替してもらえませんか」とか言うのである。そうすると大抵の人は好意的に答えてくれるというのである。これはなぜだろうかと考える。家庭や学校で「人には親切にしよう」と教育することはあるだろう。しかし、なぜ親切にするように教えなくてはいけないのか。そう考えると、人に親切にするよう元々遺伝的にプログラムされているのではないか、と記載されている。[本書187-188頁]

また、どこの国の人でも自然を愛でる特質がある。これもまた人間には自然を好むことは遺伝的に決まっているのではないか、と主張されている。[本書221-223頁]

ふーむ、他の論理で説明できないと、遺伝的に、か。そう言われると、ニセ科学支持者と論と似ていると思うのは、私だけσ(^^;)。

これは科学で説明できないではないか、ならば、オーラが作用しているから、水は言葉を知っているから、という言説と似ているような。

もっとも、ここだけ切り取られると、怪しい感じがするが、「第三章 社会行動の影に遺伝あり」「第四章 人はなぜそう振る舞うのか、」に社会進化論の考え方が書いてあるので、そこを踏まえれば、さほど不可解な話ではないのかしれない。

まあ、我が愛する物理学においても、宇宙論を語るばやい、新しい数学が創造されれば、新しい宇宙論が見いだされる、数学的に存在するものは実在する、と聞いたときはかなり眉唾だなあ、と思ったものだ。わたくしの頭の中にあるものは、その外の世界にも実在するなんて感じで、なにか教祖様のお言葉のようであります。

最先端は誰も知らないわけだし、少し怪しい香りのするのが、サイエンスなのかな、と最近思ったりもする。

Moshasnoo
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