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September 28, 2007

ルーディ・ラッカー

ルーディ・ラッカーが来月、日本にくるみたいです。

kikulogで知りました。

アマサイ的に注目の作家であります。と言ってもアマサイ、ラッカーさんの著作は読んでおりません。

『ホワイト・ライト』でしたか、昔ネット読書会で「アマサイさん、是非読んでみてください」と言われたのですが、すでに品切れ絶版。そのときはラッカーさんの他の著書もあったはずですが、『ホワイト・ライト』と言われたのですから、それをまず読みたいなと思いつつ。。。神田の古本屋に行けばあったかもしれませんが、そのときは、アマゾンのユーズドみたいにお気軽なものじゃなかったんで。

もう、『ホワイト・ライト』だけじゃなくて単著は、ユーズドじゃないと手に入りませんね。ちょっとこの際だから読んでみたいですね。

その時は知らなかったんですが、真っ当な数学者なんですねえ。次元がどうたらというSF小説は、物理学より数学の方が役にやつでしょうな。

ウィキペディアまる写し。

ケンタッキー州ルイヴェルに生まれる。スウォースモア・カレッジを経て、1972年からニューヨーク州立大学助教授を務め、1973年にニュージャージー州ラトガーズ大学で、数学の博士号を取得。1977年に数学書『かくれた世界 幾何学・四次元・相対性』を発表。1976年に処女長編SF『時空ドーナツ』を書き、1978年「Unearth」誌に掲載するが、同誌休刊により未完となる。1980年に連続体仮説をテーマにし「カントール連続体問題とは何か?」という副題のついた長編『ホワイト・ライト』でプロ作家としてデビュー。1986年からはサンノゼ州立大学准教授として数学、コンピュータ科学を教える。

1993年に東京国際美術館の「人工生命の美学」展で来日し、「A-Life、数学、SF」と題した講演、及び人工生命プログラム「人工生命細胞実験室(CA LAB:Rudy Rucker's Cellular Automata Laboratoly)」の公開を行った。

しかし、日本のSF冷遇には困ったものです(だからSF好きは原書に走るしかなく、英語がうまくなって、SF翻訳者になってしまうというルートが)。特にハードSFは生きる道がないです。とか言ってるアマサイも、へたくそなSF読まされるくらいなら、ブルーバックスの数学・物理分野のを読んだ方が楽しいですから。ああ、これだな、日本にハードSFが広まらないのは。SFよりリアルサイエンスの方がおもしろい、という志向。

翻訳者・大森望さんのラッカーファンサイト。更新は何年も滞っているようですが、インタビュー記事なんかが読めます。きくちさんとの対談もあります。
すべてはひとつ:Rudy Rucker ファンサイト

残念ながらアマサイはSF者じゃないんですねえ。うそんこよりほんとのサイエンス派なので。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 27, 2007

脳の仕組みはチームワーク

「SolidWorks WORLD 2007」基調講演レポート
~早大・高西教授、ソニーCSL・茂木氏らが日本のロボット技術について語る

クオリアおじさんがなかなかまともなことを言っているのでメモ的に。

茂木氏は多くの人を平準化しているトヨタの工場を訪問し、「創造性」に関する欧米と日本の考え方の違いを実感したという。「日本では多くの人が創造性を少しずつ分担している。小さな工夫を積み重ねてやがてブレイクスルーさせることを得意としている。いっぽう欧米では、創意工夫は一人の天才に宿っており、その一人の天才がモノを作っているかのようなストーリーを作ることが少なくない。その文化は、かなり違うのではないか」という。

「ロボットも一人の天才が作るものではない。現場の細かな積み重ねがロボットという総合技術を作るのではないか、それが日本がロボットを発展させてきた理由なのではないか。ソフトウェアエンジニアリングでも同様で、一人だけが作っているわけではない。いかに問題を可視化・共有化して、みんなが分かち合える形で共有化できるかが、これからの新しい「ものづくり」での課題であり、同時にそこに一番、可能性があるのではないか」と述べた。

他での講演とはちょいと違うことを言ってるなあ。いつもは独創こそ、人間の脳の果たすべき役割みたいなこと発言しているのに。テーマによって主張を見事に返られるのが彼の偉いとこです。

えっ、褒めてますよ、すごーく褒めてるでしょ。
(^_^;)

 「IT系のスピード感と、ものづくりのスピード感は、まったく違う。それには良いところも悪いところもあるが、そこを気をつけないと『またやられちゃう』。『職人技』はすごいが、その領域に持っていくと危険。いろんなことを可能な限りで『見える化』する必要があるのではないか。両者の視点が重要だと思う。そして可視化したものを、人間のもつ認知システムのやわらかさとどうハイブリッドさせていくか。それがネットでの情報共有に匹敵する、新しいものづくりにおいて必要なところ」だという。
I T系と従来の製造業的開発がうまく両立しないのが、今の日本の問題点なのかなあ。みんななんとなく気付いているけれども、こういうふうに指摘した人はいないのではないか。

『まったり系』と『ネットアスリート』との比喩はクオリア度が高すぎてよくわからんが、非常に示唆の多いレポートである。

高西教授の言葉があまりないようだが、これは量の問題なのか、質なのか。

こういうのを読むと、茂木健一郎が「科学領域芸者」としていかに優れているかがわかる。だが、一般の科学者や研究者に彼のような能力を求めるのは無理がある。つーか、普通研究している人はバラエティ番組に出てる暇ないしw。科学コミュニケータも必要だが、映像メディアに必要なのは「芸者」である。NHKの科学番組に男性のメインキャスターの他に、ちょっと賢いグラビアアイドルを添えているのは、さすが国営放送、テレビというものをわかっているな、という気がする。

たぶん、どの領域にもスター研究者はいるのだろう。各大学・研究所は、それを広報する優秀な人間を雇うことも視野に入れるべきではないか。


竹内薫さんと「かっこいい科学者になろう」と語りあったそうですが、クオおじはかっこいいカテゴリにはないでしょう。それはもっと若い世代から出ないとね。じゃあ、ぷちっとな。【押す】
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September 26, 2007

永久機関。。。

アマサイが前職のときに企業の紹介で個人のお客さんがやってきた。その企業は、事務機器の会社だったので、なにかご自分で文房具でも考案されたのだとアマサイの上司は思ったらしい。アマサイさんも勉強のために聞いておきなさい、ということで上司とアマサイで担当することになった。

で、そのお客さん、おもむろに模型(らしきもの)を取り出し、

「これが私の発明なんですが、そうですね、

エネルギー増幅器

とでもいいましょうか」

漫画で書くとここで上司とアマサイはずずっーと椅子転げ落ちずっこけるところである。

「それは、つまり、 永久機関ということですか」と上司は恐る恐る聞くと

「そうですね、永久、ではないんですけれども、

それに近いかもしれません

知らない諸君は、「永久機関×発明」でぐぐりなさい。摩訶不思議な世界が出てくるぜよ。

その模型というのが40cm四方くらいの箱にやっと収まるようなもので、大小のギア、てこ、ゴムバンド等から出来ており、なんというのだろうか、ピタゴラスイッチのからくり装置をコンパクトにしたもの、みたいなのである。

「ここに一定量の力が加わったとします」
(お客さん、てこの棒のようなものをぐるぐるまわす)
-凝視する上司とアマサイ-

「この力がここに伝達され、さらにこのギアが回転し、このバンドにかかります」
(そのように作っているのだから、当然そうなる)

「この位置でさらにエネルギーが増幅され、この棒が大きく上昇します」
(上昇はするが、別に大きくはない。ゴムバンドにひっかけてあるのでその反動で棒があがるだけである)

「これを使えば、乗ったエネルギー(重量)だけで漕がなくても何キロでも走れる自転車ができます」
-上司とアマサイ、「なぜ?」という言葉にならない言葉を発する -

「えーと、先ほどエネルギーが増幅されるとおっしゃられたのですが、この模型では、そのような構造になっていないと思うのですが」と上司。

「ああ、それはですね、こちらご覧下さい」
(新たな模型を取り出す、お客さん。今度はカーテンレーンにギアや錘?がついたようなものをとりだす)

「例えば、このように動くわけです」
(レーンを動かすお客さん。どう見ても手動で錘が左右に動くだけである)

「えーと、つまり、この新しい道具がさっきの道具に挿入されるわけですか」とアマサイ。

「いや、いや、そうではないのです、つまり、こうなって、ああなって」
(今度は紙になにやら図を書き出すお客さん)

「えーと、ここに書かれたモデル、模型はありますか」とアマサイ。

「それですね、こちらにこの部分がですね」
(ピタゴラスイッチに戻るお客さん、問題の増幅部の説明をする)

「えーと、それはさっきお聞きしたんですが、そこの構造は一体、、、」と上司。

「ええ、そうなんです、だから、このようにですね、、、」
(カーテンレーンがガタガタ動かすお客さん)

「・・・・」 またもや言葉にならない上司とアマサイ。

つまり、彼は、

ピタゴラスイッチ
   ↓
カーテンレーン
   ↓
手書きの図
----↑(上に戻る)

と循環しているのである。


上司はさすがに長年この業務をやっているので、こげなお客さんは初めてでないらしく、過去の案件をいくつか紹介しながら、
「小さくてもいいので、

実際エネルギーを増幅できる単体の装置

を作ってみてください。それを書いて出願すれば特許になる可能性はあります」
と体よく帰っていただいた。

そのお客さんは二度とうちには来なかった。

後で聞いてみると親子代々、エネルギー増幅器を研究しているらしい。

ちかごろ流行の、酵素なんたらとか、水の結晶がなんたら、の人たちの話を聞くと、ピタゴラ装置おじさんを思い出してしまう。


写メールでも撮っておけばよかったと思うけれど、カメラ付き携帯電話なんてまだなかった時代なもので。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 25, 2007

登美彦氏、長男『太陽の塔』を案ずる。

Toiyonoto■『太陽の塔』
著者 :森見 登美彦著
価格 : ¥420 (本体 : ¥400)
出版 : 新潮社文庫
発行 : 2006.6
bk

「私が手塩に育てた大切な長男です。どうぞ、かわいがってやってください」と森見氏が直々に話があったわけではないが、森見登美彦の長男『太陽の塔』をわが家に迎え入れることになった。彼は小柄なわりに態度がでかかった。日本ファンタジーノベル賞を受賞し、森見登美彦をこの世に知らしめた鳶が産ませた鷹なのであるから、それもいたしかたない。私もそれ相応な対面の仕方を考えねばなるまい。最初に問うた「貴殿はいかにして幻想小説賞を手に入れしや」。長男氏は答う「いかにも、それは神のみぞ知る」。さらに問うていわく「『私』はストーカーになしか否か」。答えていわく「おのことたるもの、女子の後を追わずにおるものいるであろうか等うんぬん」「うむ、合点」

こう硬くなっては話は遅々として済まない。これはファンタジーに名を借りた森見氏の自伝ではないか。長男氏かんらからから、と笑った。頭の中にないものは書けないからなあ、と小声につぶやくのが、東大闘争に使用された拡声器を通したかのように、家にじゅうに聞こえた。森見氏は、ストーカーで、ひきこもりで、学力劣悪のか。学校に行かないからと行って勉強ができないとは限らないよ、長男氏は不敵なまなざしにこちらを鬼のような形相で睨み付ける。やはり、長男、親父の悪口は言われたくないらしい。水尾さんとは実は架空の人物ではないか、恋敵・遠藤にニセプレゼントを渡すのも、反クリスマスの「ええじゃないか」運動も全て森見氏の頭の中で起こっていたことではないか。長男氏、小説に実体を求めるのは、阿呆のはじまりだぜ、ニヒルなチャールズ・ブロンソンのようにふぅ~とたばこの煙のようなものをはいてみせた。

そうか、そうであるな。本書はそれゆえファンタジーなのであるな。

原典:この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

特にストーリーらしきものはないんで、こんな感じ。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 23, 2007

書談:松本清張著『断線』

Rikukosuiko■『陸行水行』
著者 : 松本 清張
価格 : ¥580 (本体 : ¥552)
出版 : 文藝春秋 文春文庫
発行 : 2007.8
bk1

清張の短編集は全部読んだと思ったが、まだ残っていた。これからも文庫未収録の作品が発掘されるのだろうか。すごい。

表題の『陸行水行』はわたし的には、それほどおもしろくなかった。サスペンスというよりも、清張の晩年の仕事になった日本古代史がモチーフとなっている。本人もストーリーはどうでもよくって、自説史観を披露したかったのかもしれない。

私が読後、「うーむ」と声を出してうなったのが、ここに収録の『断線』主人公のええ加減な男が女から女に渡り歩いて、関係を切りたいが故にそのうち二人を殺してしまう。一人目のときは、うまく遁走して、容疑者リストにもあがらないという芸をやってのけるのだが、二人目は、完璧なアリバイを作ったと思いきや、ほんの隙間から犯行がばれるのである。ラストシーンはその二人目の女の死体が見つかるところで終わる。その2,3ページの描写がすごくって、3回くらい読み直した。はじめから読まない人には、ここだけ読んでもしょうがないと思うが、それまで130ページの淡々とした積み重ねが、読み手にあっ、と言わせる。少なくとも私はそう思った。清張の良さはいまさらいうまでもないが、なんてうまいんだろうと改めて感心した。感情表現がまったくないために、読み手に感情移入させる。小説職人の真骨頂だと思う。

悪女はかわいかったりするが、男のワルはいやらしいだけである。この主人公も非常に陰湿なのだが、なぜか、この男はもっと若いころ、幼少はどんな生活だったんだろうと興味も持たせる。エピソード1を作ってもいいくらいだ。

私程度の感性で、この男はおもしろいと思うのだから、プロもそう思うらしい。その主人公が松田優作で映像化されている。http://kobe.cool.ne.jp/yusaku89/sakuhin.htm

同書収録の『形』も同じ意味ですごい短編である。

松本清張がいなかったら「2時間ドラマ枠」っていうのもなかったかもね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 21, 2007

書談:『スーパーコンピューターを20万円で創る』

Grapeito■『スーパーコンピューターを20万円で創る』
著者 : 伊藤 智義著
価格 : ¥714 (本体 : ¥680)
出版 : 集英社新書
発行 : 2007.6
・内容説明
天文計算において驚異的な速度を誇る異色のスーパーコンピューターGRAPE。わずか4人の“素人”開発チームによるプロジェクトの立ち上げから、宇宙に賭けた夢の実現までの男たちの熱いドラマを、研究者自らが活写する。
bk1

結論から言うとおもしろかった。天文学者(天文研究室)が天体間の重力多体系を計算するためにスパコンを作るなんてかなりすごい発想だ。コンピュータおたくの青年がそれをやり遂げちゃうって80年代だなあと思う。もっとも、提案した杉本大一郎さんにとっては、必要な計測器は自分たちで半田付けして作る、ことの延長だったのかもしれない。正しく熱いドラマ、挑戦者たち、である(事実、NHKの『プロジェクトX』制作班から番組にしたいという打診があったそうだ。実現する前にこの番組枠が無くなってしまったわけである)。

しかし、作者・伊藤さんが主張するほど、おもしろい本にはなっていない。ここは、やはりノンフィクションライターに書いてもらった方がよかっただろう。また、自分で書くなら、小説調にしないで、自叙伝風に書き上げるべきであった。「メンバーの一人伊藤はこのとき、」といくら第三者風に記してもご本人時代がちょこちょこ出演してしまってるようだ。漫画原作でいくばくかの収入があったとしても所詮ライターとしては素人なのだから、専門外のことはやらない方がいい。

しかし、また、開発者として心情、チームメンバー間の距離感は、いくら優秀なライターをもってしても精緻に表現することはできない。作品として欠陥があろうとも、それは本として代え難きものだ(だからこそ、自分で自分を語るに徹すればいいのにと思った)

当時の天文学界の勢力図?や院生たちがいかなる志をもって、学んでいたのか、というのはアマサイには興味深かった。きっと、今の学生や院生にヒントになることが書かれているだろう。

「そこは全部かけ算にしてわり算は使わないで、、、」とかいう素人にかろうじてわかるシステム設計のマメ知識ぽくてためになった。

具体的にGRAPEってどんなもんじゃい、というのを知るにはやはり特許文書が役に立つ。

【公開番号】特開平5-89157
【特許番号】第2948378 号
【発明の名称】重力多体系および電気力多体系用相互作用力計算用処理装置
【出願日】平成3年(1991)9月28日
【従来の技術】
 重力多体系とは、重力で相互作用しているたくさんの粒子からなる系である。銀河や球状星団などの多くが重力多体系とみなすことができる。重力多体系はニュートンの運動方程式と万有引力(重力)だけに支配される極めて単純な系でもあるにかかわらず、非線形性に富んだ奇妙な振る舞いをすることが多い。3体以上の場合は解析解が無いので数値計算を行う必要があるが、大変な計算量を伴う。重力は遠方まで届くため、N個の粒子の移動を計算するためにはN×(N-1)/2個のペアに働く相互作用を全て考慮せねばならない。従来は、重力および重力ポテンシャル計算をソフトウェアで記述し、スーパーコンピュータ上で計算していた。
【発明が解決しようとする課題】
 従来技術では、粒子数Nが大きいとその計算量は膨大になり現在最高のスーパーコンピュータをもってしても数万体の計算が限度である。一方、重力多体系の3次元構造を明らかにするためには、最低数百万体の粒子の相互作用の数値計算をしなければならないが、現状のスーパーコンピュータでは計算能力が全く足りないという、根本的問題がある。同様の問題は、強結合プラズマや、強い不安定性が存在する希薄プラズマや、タンパク質分子の3次元構造の解析の分野においても存在する。また、スーパーコンピュータは極めて高価であるので、上記計算を行うにしても極めて高価なものとなる。
 本発明は、重力多体系における重力と重力ポテンシャルの計算、あるいは、電気力多体系における電気力と電気力ポテンシャルを、スーパーコンピュータとほぼ同程度のスピードで計算し、かつ、スーパーコンピュータよりもはるかに安い価格の、処理装置を提供するものである。
-----------------------------
味気ないのでGRAPEの基板画像を。
Gp1

。。。。。。
まあ、多くの人にはマイコンが多数張り付いている緑色の板なんて興味ないよね。
(^_^;)

産学連携の今だったらどうなっていたか。いろいろ想像できますな。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 20, 2007

ムーア氏が語るムーアの法則

「ムーアの法則は10年後、15年後に行き詰る」--ムーア氏が指摘

ムーアの法則にはまだ時間は残されているが、われわれはいずれ壁に突き当たる、とIntelの共同設立者の1人であるGordon Moore氏は語る。Moore氏は米国時間9月18日、当地で開催されているIntel Developer Forum(IDF)の中で質疑応答に応じ、「今から10年後、15年後に、われわれは極めて根本的な問題に直面する」と語った。問題は、過去40年間に半導体製造は大幅に効率化し、またチップの内部構造も大幅に小型化が進んだため、もはや改善の余地はほとんど残されていないという点だ。

自分の提示した予言の限界を提示するって、ムーアさんって人、ほんとエライですね。

ムーアの法則は2020年代に壁に突き当たるとの予測は、2000年代はじめにIntelが発表した研究報告書の内容と合致する。しかし、Moore氏らは、研究者らが3次元積層チップを作れば、エレクトロニクス産業のさらなる発展も可能だと指摘してきた。3次元積層チップでは、トランジスタを別のトランジスタの上に積み重ねることができる。またMoore氏は別の講演で、ムーアの法則はいずれ失速するか、頭打ちになる可能性もあるとの見通しを示した。

積層チップはまた違う話だと思うけど。もっとも小型化進んでいけば、同じ領域で、沢山のチップが詰め込めるわけだから、ムーアの法則はすでに重要でないのかもしれない。演算デバイスの問題ではなくメカ構造、MEMSの問題ですからね。

Sk_matrix_02積層チップというと、こんな具合。図面は
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/11/news066.html
からの引用。
『任天堂やソニーらが出資する米国のメモリ開発企業・Matrix Semiconductorは5月11日(2005年)、世界最小の1Gビットメモリを開発し、今年第3四半期から量産出荷すると発表した。書き込みを1度だけ行えるライトワンスメモリで、同容量のNANDフラッシュメモリと比べ2割から5割安価にでき、使い捨てメモリの実現に道を開くとしている。』

またMoore氏は、将来、自然言語処理や生物学の分野で大きな出来事が起きることを期待している。生物学の分野では、ムーアの法則のような滑らかな成長曲線は期待できないが、驚くほどの速さで技術革新が進んでいる、とMoore氏は指摘する。

物質科学に従事してきた人が、生物学に目を向けるのはごく自然なことです。生物を物質と捉える分子生物学によって格段に生命の神秘が解き明かされてきたのだから(誤謬はしてないですよね>バイオ関係の方々)。サイエンスをやるなら、バイオにカテゴライズされる分野を選ぶのが、当然かな。

アマサイの負け惜しみですが、、、
ほんと、こんなややこしい分野(半導体)の研究者にならなくてよかったざんす。
この分野のフロントランナーっていろんな意味でたいへんな気がする。

ところで、当たっている技術予測って他にもあるんですか?今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 19, 2007

かなりすごい生物学者:長沼毅

呑気にテレビを見ているばやいではないであるが。

『プロフェッショナル』長沼毅先生が出ていらっしゃるので見ないわけにはいかないのである。アマサイ、先見性があるので?長沼先生に関しては昨年の記事で取り上げているのである。えへん。

表題、かなりクレージーな研究者、としようと思ったが、科学者というのは、おかしいのが普通なので敢えて書く必要もなく、アマサイブログにいらっしゃる研究者の方々も、、、自粛。

それにしても破天荒な方である。生物の起源を求め北へ南へ、火山へ深海へ。行っていないのは大気圏外だけであろう。

海洋生物の研究で若くして業績を上げた長沼さんであるが、それだけでは全然満足していらっしゃらない。普通はもっと海洋を調べようと思うのだが、彼のテーマは生命の起源なので、どれだけ困難な帯域で生き物がいるかを調査する。だから火山にも行くし、極地にも行くのである。そういう研究姿勢を同業者から非難される。それでも長沼号はどんどん突っ走る。結果、倒れる。

若い頃、信奉した中原中也を読み返し、自分らしい研究方法を見いだす。学会で論争を飛び越えて喧嘩ばかりしていたが、人の意見にもよく耳を傾けるようになった。仕事の中に遊びがあり、遊ぶの中に仕事がある。どこへ行っても必ず楽しみを見つける。そうでないと長い研究生活はやっていかれない。

茂木さんの「この研究は自分が生きている間に結果がでないんじゃないかと思うと不安にならないですか」という問いにこう答える。

「うーん、それは結果でないでしょう。だって、何年かやって結果出るんならもうとっくに出ているわけだし。そういう雄大なテーマに取り組んでいるのが素晴らしいんですよ」

いいねえ、科学やっている人はロマンがあって。
まあ、そういう研究ができる人はそうたくさんはいないらしいが。
長沼さんの研究にも見込みなしとされて、研究費が全然付かないときもあったのだから、。

長沼さんの研究はここによくまとまっている。

長沼さんのブログ 炎と酒の夢日記表題どおり。

影響されやすいアマサイは、おお、生物学も楽しそうじゃん、と思ったのだが、寒いとことは嫌いなアマサイ北極にも南極にも行けません。ぬるぬるべたべたしたものも嫌いだし。
( ̄▽ ̄;)

追記:ふーん、今は生物研究している人も特許出願しないといけないのね。
1. 特開2004-122118 クラゲ処理装置及びクラゲ処理方法
2. 特開2004-057209 クラゲ処理に用いるためのコラゲナーゼ
3. 特開2003-053303 コラゲナーゼを用いたクラゲ処理方法
4. 特開2002-136952 クラゲの処理方法および処理装置

ちなみに1番は以下のようなもの;
【課題】海域に大量発生したクラゲを、発生場所において又は陸上げされた状態で分解処理して、無公害な処理液として排出する装置に関する。
【解決手段】クラゲと分解酵素とを混合するための酵素混合槽と、酵素混合槽で処理されたクラゲとクラゲからの溶出水の混合物中に含まれるCODを分解および/または除去するためのCOD分解塔と、酵素混合槽およびCOD分解塔において発生する気体の脱臭処理を行って排気するための脱臭塔とを備えてなるクラゲ処理装置により、クラゲを処理する。

Kimball兄貴のブログに最新情報が。

長沼さんの髪型、クオおじと同じ。いつもはちゃんとした髪型。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 18, 2007

技術者の育成ーゴタク並べて-

工学院大学理事長大橋秀雄という人が昨日の日経で技術者教育について語っていた(9月17日教育欄寄稿記事)。大学教育、技術者の社会的地位など業界について漫然として話していてよくないなあ。

こういう論では、よく科学者と技術者と対比を例示するのだが、それではうまくいかないだろうと思う。科学者の多くは大学の教員であり、技術者の多くはメーカー従業員なのである。科学者の名は浮かぶが、技術者の名は浮かばない、というアンケートなんて当然のことだ。

また、科学者は基本的に経済効果を見込んで研究はしないが、技術者は基本的に今年あるいは○年以内に発売する商品について研究開発するのである。科学者は名前が出るが工業製品を作成した技術者の名前はでない。さらに、田中耕一氏が意味じくも言ったように「私だけの功績ではなく、チームの勝利だ」ということだ。チームなくしてできる工業製品はまずない。個を重視すれば、製品は作れない。「理系」論を語る人は、どうも、この「個とグループ」の問題をきちんと消化していないようだ。

だから、大橋氏結論も①若者にロールモデルを示す、②努力すれば開けることを明示する、③専門職として地位を高める、という心がけなのか、政策なのか、何が何に対して行うのか具体性が全くないものとなっている。

科学者集団というものは明示的に存在するけれども、技術者集団というものは存在しない。だから、技術者全体を向上するというのは、所詮無理である。個々がマネージメント能力を持つしかない。即物的に言えば、R&Dとして実績をしつつも、会社で出世していき、営業部、生産管理部の上にも立てるようになるということである。言うは易し、行うが難し、かなり超人的な要求ではある。しかし、それしか問題解決はなかろう。

だって、理系離れとか、技術者教育とか言っても、問題にしたいのは給料が文系に比べて安いってことなんでしょう?そう言ってしまうと労働組合での賃金交渉しかツールがなくなってしまうから、ご託並べておるわけだ(技術者だけ賃金を割増しろ、という要求が通るはずもなく)。技術者の地位について疑問を持つならば、勉強会と称して酒を飲むことではなく、自己啓発だね。最も効果的なのは起業することだけれど。

私もつまらないご託を並べています。それは否定しません、はい。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 17, 2007

ゆりかもめの風景

ゆりかもめの風景
ゆりかもめの風景
ゆりかもめの風景
アマサイは4歳のときから東京にいますから、かれこれ四半世紀在住しており、、、
すいません。後者著しくうそです。
(^_^;)

大学や会社では、アマサイって東京人なんだぁって羨ましがられますが(それもど真ん中なんで)。あまり自覚がないですね。

唯一、在京と自覚するのはゆりかもめに乗ったときなんです。最近の名所はお台場だし、テレビドラマでもよく出るからかな。

別にあの沿線に住みたいとは思わないが。生活不便そうだし。

写真は豊洲駅の2つ手前くらいで撮りました。原っぱを大写しにしているのは「次期東京オリンピック選手村予定地」だそうです。え”まだ決まってないはずだけれども。( ̄▽ ̄;)

これもよくも悪くも東京ですな。

これぞ、東京というのは世田谷区のことだとアマサイは思う。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 14, 2007

月に行って参ります。

明るいニュースありました。ありました。

JAXAのHPより

かぐや/H-IIAロケット13号機打上げ成功!!

[2007年9月14日 更新]

9月14日10時31分01秒に、月周回衛星「かぐや」を搭載したH-IIAロケット13号機を、種子島宇宙センターから打ち上げました。H-IIAロケット13号機は正常に飛行し、打上げ後約45分34秒後に「かぐや」を分離した事を確認しました。

ああ、よかった、よかった、アマサイもこっそり?中継を見ていましたが、無事出発しました。なんか、その瞬間は動画ではなく、使用前/使用後のようで、煙がぶしゅぶしゅぶしゅと上がって次の場面はすでに空中であった。。。

Kaguyakouro●月までのみちのり
打上げられた「かぐや」は、地球を2周回って月に向かい、月を回る軌道に入ります。子衛星(リレー衛星、VRAD衛星)を切り離し、主衛星は月の上空100キロメートルの両極を通る円軌道を回りながら、月の表面などの観測を約1年間行います。子衛星はそれぞれ別の楕円軌道を回りながら月の観測を行います。

●かぐやのミッション
「かぐや」では15種類の観測ミッションを実施します。蛍光X線分光計、ガンマ線分光計は元素分布を、マルチバンドイメージャ、スペクトルプロファイラは鉱物分布を調べます。地形カメラ、レーザ高度計、及び月レーダサウンダーは地形や表層付近の地下構造を探査するものであり、月の進化の解明を目指します。また月磁場観測装置は月磁気異常を調べます。粒子線計測器とプラズマ観測装置は月周辺の環境を計測します。プラズマイメージャは地球のプラズマ圏などの光学観測を月から行います。リレー衛星に搭載された中継器は、地上局と主衛星との間の測距信号を中継し、世界で初めて月の裏側の重力場を計測します。また、リレー衛星とVRAD衛星に搭載された相対VLBI用電波源により、月の全体の重力場を、これまで以上に精密に計測します。更に、VRAD衛星からの電波を利用し、月の電離層の観測を行います。このほか、高精細映像取得システムを用いて、「地球の出」を撮影します。

今朝NHKで動画を使ってうまく説明していました。JAXAのHPに載っているのかもしれません。

YOMIURI ONLINE では;

 月の元素や鉱物の分布、地形や重力などの観測を始めるのは12月になる見通しで、それから約10か月にわたって月の起源や進化の秘密に迫るデータを集める。

 今後、米国や中国、インドが衛星打ち上げを予定しており、「かぐや」は、月探査ラッシュの先陣を切る形になった。

 今回の打ち上げを含め、H2Aロケットは05年2月以降、7回連続で打ち上げに成功したことになる。

そうなんだ(^^;)。失敗もあれば成功もあるよね。( ̄▽ ̄)v

このかぐやは月に帰りつつもお土産をもってきてくれるからいいよね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 13, 2007

昨日は記念日。

いろいろ考えたけれど、誰しも言っていることだけれど、やはり、この日に新しい三次元画像処理とか、アメリカの特許改正法とか、ICカードの特許訴訟を語るのは間抜けだなあと思い、どのブロガーも語っていることを語ろう(テレビもドラマなんかしないで特番組んでたしね)。

アマサイは消極的に、つまり消去法で、安倍さんを支持していました。だから今回の件は残念です。首相としての資質がない、おぼっちゃま育ち、それはそうなのだけれど、「時」を見極められない人だなあと思う。参院戦で負けたのはピンチではないチャンスなのだ。だって辞めるんだったらあの時だしね。大敗の将となった以上、指揮を振れる時間はかなり短くなったことを自覚しなければいけない。今年の国会が一つの勝負でしょう。大臣の辞任があれば尚更のことで、とにかく突進します、というしかないと思うね。それが実行できないのは、やはり育ちがやわなんですね。命を賭しても、って観念がないんだね。

※病気を理由にしなかったのは潔い、という意見もありますが、厳しいけれど健康管理も仕事のうちです(生死にかかわるような病気なのか、と言った奴がいるようだが、それは酷いだろう。胃薬で治まるような神経性胃炎で辞める首脳ってのはいないよ)。それならば、大事をとって新組閣前に辞めていれば、ということになります。同じぼんぼん育ちでも(そもそもレベルが違うか)細川護熙の方が潔かったです。

まあ、味方が一人も居ないって悲しいことだよね。事前に聞いていた人間が麻生だけとはね(報道の範囲)。あんな失言・オタク男にしか言えなかったのかね。小泉チルドレンの多くは安倍さんの味方だけれど二等兵がいくら集まっても何もできなし、何もできなかったし。片山さつきが「これはクーデター、内部から刺した人間がいるのではないか」と言っていたが、その通りだ、つーか支える人が居なかったんだねえ。男の焼き餅はまっくろけ。女の嫉妬のようにかわいらしくはないのよねん。

ところで、鳩山、志位、福島、きさまら、早く辞めろって言ってなかったか?国民の声を聞くべきだって言ってなかったか?安部さんよ、よく決意した、立派だ、というの筋だと思うが(^_^;)。極道未満に人の道説いても仕方ないけれど。

安倍さんに何が欠けていたかって、田原とか立花に聞くなよ。関係ねえじゃん。ななえくんがいうように、何もしない人間が頑張った人の足ひっぱるなよ。

次期首相、まあ、無理だけど小泉がいい。こうなっちゃったのは、精算しないで安倍ちゃんに丸投げしたせいだから、責任とってもいいんじゃないか。ありえんな、やっぱり。現在の候補三人から決まると思うと憂鬱である。

ただ、一つよかったことは、国民が、もうどうでもいいよ、関係ないよ、と思わず、政局から目を離さなかったことだと思う。アマサイの印象だけれども。政権はぼろぼろだが、民主主義度は確実に向上している。


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September 12, 2007

光制御法100倍高速化

アマサイが見逃すはずがないのですけれど、見逃してました。

光制御法:情報処理を100倍高速化 京大チームが発見

京都大工学研究科の野田進教授(光量子電子工学)らのチームは、極めて小さい空間への光の出し入れを制御する方法を世界で初めて発見した、と発表した。光は伝達速度が速く、異なる信号を同時に送れる。このため、電子回路で動く現在のコンピューターに応用すれば、情報処理を最低でも100倍高速化できるという。

チームは、全体に穴を開けたシリコンの薄板(厚さ250ナノメートル、ナノは10億分の1)で実験。一部の穴を埋めると穴は鏡のように働き、反射し合った光が空間にとどまるといい、チームは既に一辺0・0015ミリの空間に約2ナノ秒間、光を閉じ込めることに成功している。今回は、空間から漏れた光の屈折率を変え、光同士の波の「山」と「谷」が逆になるようにし、漏れをせき止めることに成功した。

ふむふむ。では野田研究室に飛んでみましょう。

原理 半導体量子井戸のようなナノメートル(~10-9m)レベルの閉じ込め構造中では、電子のエネルギーバンドは複数のサブバンドに分裂する。このため、一つのバンドの内部において、サブバンドの間の光学的電子遷移が可能になる。このサブバンド間遷移では、高エネルギーのサブバンドに光励起された電子が、縦形光学(LO)フォノン散乱を介して基底サブバンドへと緩和できるため、非常に高速のキャリア緩和時間(~ピコ秒程度)を示す。これに対して通常のバンド間遷移ではフォノン散乱による緩和が禁止されているため、光子を放出して緩和することとなり、ナノ秒程度の遅い緩和となる。

我々の提案する変調方式では、伝導帯に2つのサブバンド(伝導帯第1サブバンド:CB1および伝導帯第2サブバンド:CB2)が存在し、かつn型不純物添加によりCB1の底付近が電子で占有されるように設計された量子井戸構造を用いる。

ふーむ、ふーむ。半導体物性で習ったような。。。

まあ、すごいんだな、ってことにしときましょう。。。


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September 11, 2007

書談:山崎豊子著『女の勲章』

Onnanokunsho■『女の勲章』
著者 :山崎 豊子著
出版 :新潮文庫
発行 :2005.12
bk1
初出:毎日新聞連載小説(おそらく昭和35年)、昭和36年中央公論社単行本、昭和40年新潮文庫収録
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小さな洋裁教室を経営している大場式子は、マネージャー役の有名大学仏文科出のエリート八代銀四郎ととも、洋裁学校を事業として拡大し、ファッション界のスターとして躍り出る。それと同時に式子の教室時代からの内弟子の3人(かつ美、倫子、冨枝)を主要教員として雇い入れ学校の充実を図る。しかし、その3人はいずれ自分がトップにと競争心を募らせ暗躍する。そこにつけこんだ銀四郎は、式子を含む4人の女性と関係を結び私利私欲の布石としていく。事業拡大にむなしさを感じ始めた式子は、銀四郎の紹介で学校理事となっている白石教授を慕うようになった。銀四郎の「お膳立て」がすべて済んだころ、式子は、彼の本心を知ることとなる。
---------------
本書は、山崎作品の2本柱、その後の『白い巨塔』につながる業界内情ものと、彼女の出身地を活かした船場老舗の嬢(いと)はんものと、が十分に楽しめる完成度の高い作品である。今のところアマサイのRecenty Bestである。この夏休みに読んで書評まで書いてしまった(それを間、間に埋め込んでいます)。

山崎さんにとって本作品は、初の新聞連載であった。連載には毎回ある種の盛り上がりと全体の流れの複線が必要だと考え、その点苦心されたそうだ。

うーむ、山崎豊子すごいぞ、そういうだけあってページをめくるのが楽しみであった。このころのファッション業界ってそうなっているのか、ふむふむ、丁度森英恵とか三宅一生なんか登場する一昔前である。当時は洋裁学校を持つことがデザイナーとしてのステータスなのだそうだ。
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銀四郎は、初めての服飾学院甲子園校設立後、すぐに学校のチェーン展開を考える。ブランチ校の発想はこの時代でも珍しいのではなかろうか。銀四郎のワルが発揮されるのは、式子だけではなく、彼女の内弟子、倫子、かつ美と痴情を結び新設校の校長にすえていくところである。女性にとっては唾棄するような人間である。しかし、女性たちにも黙って利用されるような愚かさはない。自分のステータスを上げるためであったなら、銀四郎も利用してやろうという魂胆である。「4人目」の女、富枝などは学校の職員になったときから、式子も銀四郎も野望の駒と考えて行動していたのだから恐れ入る。右も左も喰えないやつらばかりである。
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やっぱりねん、山崎作品はこういう女同士の闘いにがみどころなのよねん。

映画では、
大庭式子:京マチ子 キョウマチコ
津川倫子: 若尾文子 ワカオアヤコ
坪田かつ美:叶順子 カノウジュンコ
大木富枝:中村玉緒 ナカムラタマオ
八代銀四郎:田宮二郎 タミヤジロウ
となっている。

京マチ子さんは当時のトレンド女優だったんだろうな。彼女を配役すれば、観客は入るって状態なんだろうね。一番小賢しい冨枝が中村玉緒って不思議な気がするが。週刊誌風にいうなら、京VS若尾、ですね。
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式子は、甲子園校設立の際、その建物の一面をスタンドグラスにして、自分の家紋を彫り入れる。式子はその紋章に船場の商人としての誇りと、芸術家として魂を埋め込んだ。しかし、彼女の人生は、その紋章ではなく、栄誉という勲章で飾られることになった。人は誰でも、心に紋章を持っているのだろう。だが、それだけでは満たされることはない。世間に自分の地位と富とを知らしめることのできる勲章を欲しがる。勲章がその重みで切れてしまうとき、同時に紋章をも失ってしまう。この小説は、人間どうしようもない性を示しながらも、その性ゆえに人は美しく、愛らしいのだということを描いているのだと思う。
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勲章ではなく、紋章。男の紋章、ってやくざ映画でしたね。勲章に対して精神性を表しているのがいるのが紋章なのかな。

ところで、読みもしないのに、駄作だとか、裏付けがなってないとかいう人間て多いですね。そういう輩って、たぶん読んでも評価できないでしょうね。いい大人になって読解力がないってみっともないなあ。新人作家のインタビューで「悪いけどあんたの本読んでないんだ。どういう小説なの?かいつまんで教えて」っていう頭すっからかんのことが真保裕一のエッセイに書いてありましたが、巷にはすっからかんが溢れているんだなあ。

いや、ほんの独り言です。

近頃、松本清張に続き山崎豊子に凝っています。今日も人気blogランキング、ぷちっとな。【押す】
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September 10, 2007

静止画2枚ご用意ください。

画像データから動画を作るツール,モノリスがWebサイトで提供


画像処理はお仕事の一端なので、というより趣味の範囲です。こんな難しい処理はうちでは使わないので。

モノリス(本社・東京):2枚の画像が様々な変化をしながら入れ替わることにより,静止画を動画として表現する。

利用者は,モノリスのサイトにアクセスし,PC内などに保存した複数の画像をドラッグ・アンド・ドロップでサイト上に横一列に並べる。すると,隣り合う2枚の画像がスムーズに変化するように,複数の「中間画像」を自動的に作成,それらをつなぐことで静止画が動画になる。さらに,画像が変化する過程は,モーフィング(滑らかな変化)や破裂した画像から次の画像が飛び出してくるバーストなどの映像効果を設定できる。動画に文字を追加したり,音楽を流したりといったことも可能だ。

この特許だけではないはずだが、代表的、らしきもの

2007122751●特開2007-122751
【発明の名称】画像処理のための方法、装置、プログラム
【原出願日】平成13年5月15日
 ※特願2001-144829号の分割出願
【出願人】株式会社モノリス
【要約】
課題:画像を生成する際、ふたつのフレームの一方のみに映っている被写体部分が不自然になる。
解決手段:マッチングプロセッサ14はフレーム間の対応点情報を検出する。判定部102は対応点情報から動きベクトルを検出し、画像処理装置100はフレームのデータの少なくとも一部の領域を無効化するための情報を生成する。フレームのデータと、対応点情報、および無効化するための情報をもとに、画像処理装置100は不自然な無効領域をカットして表示する。
-----------------------
うーむ、画像処理特許らしく、こげな簡単なはなしではなくて数式がだらだら書いてあるわけであるが。

中間画像を作成するというのがポイントらしい。

時間のあるときに読んでみます。

しかし、元ボクサーの竹原慎二が応援団ってなに?

と思ったのはアマサイの無知であった。人気ブログのブロガーでもあったのだ。

異様に文字が少ない、つーか、単語数個と、うまくもない写メールと、「じゃあの。」で出来ている。

すんばらしい。。。

我が社に関わり合いのある技術が他にもいろいろ・・・の週の初めでした今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 09, 2007

ドラマ:黒澤明『天国と地獄』

阿部ちゃんが出ているので後半から見た。ちなみに佐藤浩市は顔がクドイので好きではない。

ふーん、こういうお話なんだぁー。

今さら、黒澤映画のリメイクをテレビでやる意義ってわからん。

あの時代はまだ誘拐が重罪でなかったので、問題提起として作られたとか。それなのに、この映画を模した犯罪が連続し、結果的に刑法の誘拐に関する条文が改正された。

映画自体の質も去ることながら、時勢と連動した作品となっている。

今も貧富の差は当時とは別な意味であるから動機はあれで良いけれど、最後の犯人のセリフはどうだろう。ちょっと中に浮いているかんじだ。

黒澤へのオマージュであったなら、現代の問題点に則して作るのが筋だと思う。

※と昨日書いてみたが、重なっている事象があるので、現代的にアレンジするのは簡単だろう。だが、そうすると黒澤作品は単なる原案となってしまい彼の名を冠する意味がなくなってしまう(しかも黒澤映画にも原作があるのだから一種の入れ籠構造である)。だから完全に映画のリメイクにして、時代も昭和30年代にすればいいのだ。でも30,40年前の日本の風景って江戸時代劇より金がかかるのよねん。

夏のドラマももうすぐ終わるね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 07, 2007

作り笑顔はばれるそうです。

笑顔検出付きデジタルカメラというのが話題らしい。

・オリンパス、1200万画素+笑顔検出の「FE-300」など3機種

・ソニー、スリムボディに笑顔認識の光学3倍コンパクト「DSC-T70」

・笑顔を判別するソフト、オムロンが開発

えーと、大きなお世話という気がするが。。。(^_^;)

ソフトはオムロン版と富士通版があると聞いたが、どこのメーカーでもやっているのだろう。

Canonegao●特開2005-242567(P2005-242567A)
【発明の名称】動作評価装置及び方法
【出願日】平成16年2月25日(2004.2.25)
【出願人】キヤノン株式会社
【要約】
課題:容易に動作の評価を行なえるようにし、練習者に対してアドバイスを与えることを可能にする。
解決手段:無表情の顔画像として選択された第1の被写体画像(403)と理想的な笑顔 画像として選択された第2の被写体画像(402)のそれぞれにおいて特徴点を抽出し、両画像の被写体における特徴点の変化量に基づいて基準データとしての理想笑顔 データ(404)が作成される。撮像によって得られた被写体画像(405)において特徴点を抽出し、第1の被写体画像(403)との間における特徴点の変化量に基づいて計測データとしての笑顔 データ406が作成される。作成された基準データと計測データとに基づいて被写体画像(405)における被写体の動きが評価される(407)。


Konicaegao●特開2005-266984(P2005-266984A)
【発明の名称】画像処理システム
【出願日】平成16年3月17日(2004.3.17)
【出願人】コニカミノルタホールディングス株式会社
【要約】
課題:撮影手段により取り込まれた顔画像の特定の部位の位置を基に作図を行い、得られた図形の特徴と顔の表情とを関連づけることにより、簡便で高速な笑顔 の判断ができる画像処理システムの提供。
解決手段:顔画像中の外眼角点を検出 する外眼角点検出 手段と、口角点を検出 する口角点検出 手段と、検出 された前記外眼角点を結ぶ線分を1辺として、対向する他の1辺が検出 された口角点を通過するように矩形を作図する矩形作図手段とを有することを特徴とする画像処理システム。

顔認識機能をアピールしているメーカー結構ありますね、と書いたのが一ヶ月前。

次期製品は「作り笑いに対しては自然な笑顔で写ります補正」ですね、きっと。

アマサイは携帯のカメラで間に合ってます。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 06, 2007

書談:『米原万里の「愛の法則」』

Yoneharaainohousoku■『米原万里の「愛の法則」』
著者 :米原 万里
価格 : ¥693 (本体 : ¥660)
出版 : 集英社新書
発行 : 2007.8
bk11.愛の法則
2.国際化とグローバリゼーションの間」
3.理解と誤解の間~通訳の限界と可能性
4.通訳と翻訳の違い

米原さんの講演集である。1と2は高校生に向けて話したものである。

1章だけでも女性は読まないけません。バイアグラを多量摂取して死んでしまう中高年男性。♀にはまったく理解不能な現象です。♂はあのことばかり知性というものがないんじゃないでしょうかね。まあ、その通りなわけです。これを読めばバイアグラ爺さんの心理が少しはわかります。そして、女性として生きていくことに誇りを持てるでしょう。

2章では、外国との交渉が全て英語で行われる奇異について言及しています。日本人はだれも不思議に思わないですよね。英語でもできれば御の字であると。米原さんは同時通訳の9割を占める英/日通訳者の大半は優等生でつまらない人たちと言い切ります。そんなこと言って大丈夫なんかい?英語習得は、言語や人間への興味というよりも、ビジネスツールの一つだからです。そして、英語以外の通訳者は三カ国語(日本語+英語+他外国語)を操るのに対して、英語(+日本語)のみでは世界が狭いと言っています。もちろん、それは2つより、3つの方がいいという単純さではなく、グローバルスタンダードがもたらす弊害のことを言っています。

英語のみより他の外国語も並行して学んだ方が両方上達する、という学習者へのアドバイスは、アマサイにとっても有益でした。よし、フランス語もがむばるぞ。

3章は、通訳なくしては、外国と通信できない多く日本人には、必須アイテムです。

4章では、自らの体験から、人間はコミュニケーションを欲して止まない生き物と結論づけます。これが米原万里を同時通訳として、エッセイストして突き動かした原動力でありましょう。

もう、生の米原節を聞くことはないのだと思うと寂しくなります。

「外国語と日本語の小説を楽しめるならば同時通訳はできる」という【米原原理】によってアマサイの英語学習法も間違っていないことが判明しました。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 05, 2007

展示場はエンジニアの勉強場所

SEって、仕事でイベント行けていいよね?

これってアマサイのことかよ、って一瞬思っちゃいました。SEじゃないけど。
メーカーロゴ入りの販売促進グッズもらえるって結構うれしい(^^;)

前職場では、お勉強のためと称して、今月はビックサイト、来月はパシフィコ横浜とスケジュールに書き込んでいました(ビックサイトができたので幕張メッセはあまり行かなくなりました)。こういうとこはですね、製品の展示だけではなくて、無料レクチャーをやっているんです。それが結構仕事に役立つんですね。有料セミナーにもいければいいのだけれど、さすがにそれは1コマ/万単位なんで会社に金を出せとはいえません。

一般論としてはきたみりゅうじさんの言われる通りです。

私がかつて働いていた職場でも、こうしたイベントは「仕事の都合がつけられるのであれば行ってよし」となるのが通例でした。でも、たいてい行きたがるのは新人の子だけで、ほかに行きたがるものは皆無。それよりは目先の仕事を……となるのが、これもやっぱり通例でした。(中略)なので「うらやましい」だなんてとんでもなくて、むしろ無理矢理「行ってこい」とされたときには、「よけいな仕事増やすんじゃねぇ」とイラつくこともあったりしたもんです。

忙しくても、2,3日残業増やしたり、ちょこっと休日出勤して済むようだったら、イベントの方を優先してましたね。情報収集も仕事のうちだしね。たぶん、他の同僚はそんな時間あったら案件を処理した方がいいと思っていただろうし、アマサイのそういう行動に批判的だったでしょうね。何も言われたことないけど。

まあ、たこつぼみたいな職場、業界なんで、長いスパンで見たらアマサイの行動様式の方が絶対いいと思います。もちろん、過ぎ足るは及ばざるがごとしで、そのへんはてきとーにしておかなければいけません。

今はある意味「知財バブル」なので、無料の特許に関する講習とかシンポジウムが結構あります。製品展示会のイベントの変わりにそういう催し物に足を運んでいます。 そもそもそういうお勉強が好きではないと勤まらないお仕事ですから。

来週はうちの取り扱い商品ど真ん中の展示会なんで出かけてきます。

この手のイベント言えば、自動車ショーですが、さすがに今は新車の横にミニスカのお姉さんってのはないと思う、たぶん。今日も人気blogランキングにぷちっとな。【押す】
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September 04, 2007

偉いぞ!すざく

X線天文衛星「すざく」とXMM-Newton、中性子星の中身に迫る

【2007年8月31日 JAXA/NASA FEATURE】 日本のX線天文衛星「すざく」とESAのX線観測衛星XMM-Newtonの観測により、中性子星の近傍における時空のゆがみが検出され、中性子星本体の大きさなどが求められた。両衛星の観測によって、中性子星の性質を調べる新たな方法が確立しようとしている。
(中略)
Strohmayer氏は「同様のX線分布は多くのブラックホールで見られますが、中性子星でもこうした現象が起きているということが初めて確認できました。中性子星に質量が降り積もるようすは、ブラックホールの場合と大差はなく、やはりアインシュタインの理論を検証する手段となります」と話している。
(中略)
中性子星の大きさや質量を正確に知ることで、物理学者は中性子星の「状態」を正確に記述できる。「これは純然たる物理学です」とBhattacharyya氏は語る。「中性子星の内部には未知の粒子や物理状態があるかもしれませんが、いかんせん研究室では再現できません。中性子星そのものを理解するしかないのです」

すざくについては1ヶ月くらい前に引用しています。
すざくのみつけたブラックホール

先日大学の1日講習で宇宙論の講義を聴いてきました。人間原理のことに結構時間を使っていました。

弱い人間原理、強い人間原理というわけかたがありますが、なんか天文学者の言説だとどっちも弱い人間原理のような気がするなあ。
松田卓也先生のページ

アマサイ的解釈によれば、「宇宙は、宇宙という実体を研究し、思考するような知的生命が生成することを望み、そのように宇宙を構成した。人間の生老病死も文明・国家の栄華盛衰も宇宙の超マクロな営み」が、強い(いや、ちょーつよい、というべきか)人間原理だと思う。これを更に押し進めるのスピリチャル、江原のおじさんの世界になってしまうが、それは横道だと思う。宗教、神というものの創造、仏性の発見は、この宇宙原理がないと説明し得ないと思う。

つまり、人間原理からすれば、X線衛星の開発実用は当然の結果であると思う。
(有人飛行第一主義は江原さん的思考である、とアマサイは勝手に定義づける)

このまま、書き続けていくとほんとに江原の仲間と思われてしまうので止めておこう。

物理学・宇宙論は人間の根元を解き明かすのに最も近いガクモンであると思う。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 03, 2007

ウルトラの母にいいつけるぞ!

円谷プロダクションにお願いです。

ウルトラマンに変身する俳優には、学力テストを課してください。

もちろん、
つるの剛士と杉浦太陽のことです。

円谷プロの俳優ではないのでしょうから、クイズ番組に出るな、とは言えないでしょう。過ぎたことを今から問うても仕方のないことです。
これからが大事です。
五十嵐隼士くんにも若干の不安があるのですが、先輩から教訓を得て、ヘキサゴンには出ないものと思います。

つるのくんと杉浦くん、

今からでも、
小 学 生 の ド リ ル を や り な さ い !


まあ、昔はおばかなクイズ番組がなかっただけの話かもしれない。
モロボシ・ダンとか郷秀樹は危ういのではないか。大卒とはいえハヤタ隊員も安心できない。

最近のウルトラマン俳優は子作りが手早いようで。ぷちっとな。【押す】
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学習機器の今・昔

本屋のニンテンドーDSソフトの売り場に『教育再生』と大きく掲げてあった。ゲーム機器で再生できるなら、学力低下も大した問題ではないだろう、と思った。

と、ふと、過去の記憶がよみがえってきた。DSは明らかにデジタル学習機器だが、アマサイの子供のころはアナログ学習機器と呼べるようなものがあった。

「キャッホー!Lくん!」というCMの一場面しか覚えていないのだが、設問が書いてあるカードをその機器にいれ、回答だと思う番号を押し、それが正解だったらLくんなるキャラクタがピコンと飛び出すのである。

設問はそこそこ練られたものだったような気がするが、回答方式は○×だったので、「これじゃ、勉強にならないなあ」と子供心に思ったものである。

類似の機器はあったであろうし、学研の『学習』にもそのようなものが付いていた。カードを機器に入れ、正解の番号だとランプが光る、と言ったものである。仕組みは簡単で正解番号の箇所に孔が空いていてスイッチを押せば通電するというわけである。前述のLくんもそれをもう少し複雑にしたものであろう。

それに比べれば、さすが最先端技術を使っているだけあってよくできている。入力デバイスと認識技術が大きく貢献している。

話が変わって、その当時のドラえもん。のび太くんの子孫セワシくんは、学校に行かず、教師が表示されたディスプレイに向かって授業を受けていた。双方向で、セワシくんが何か発言したり、書いたりするのはデジタル教師に認知でき、セワシくんが居眠りなんかをしているとデジタル教師に叱られるようになっている。

アマサイたちが大人になって、自分たちの子供はこういう教育を受けるんだろうなと思った。まだ、小学生には適用されていないが、施設を設置すれば十分可能である。でも、しないのは今のところ費用だけの問題じゃなくて、機械に教育はできないという考えがあるからだ。

必修科目を時間割から平気で外したり、統一テスト問題を漏らしたりする教師たちも、これには同意することだろう。まあ、機械、コンピュータ管理になるとそういう不正もできなくなるわけだし。

DSに『教育再生』と書いた任天堂の営業部をほんとに教育にプラスになるとは思っていない。教育機器はアナログであれ、デジタルであり、「キャッホー!Lくん!」 の域を出ていない。ゲーム機は学習のアシスタントにはなるけれども、学習指導者にはなれない。

アマサイの理想は、ディスクール(deschool)なんで、学習機器は強い見方と思っています。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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