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September 25, 2007

登美彦氏、長男『太陽の塔』を案ずる。

Toiyonoto■『太陽の塔』
著者 :森見 登美彦著
価格 : ¥420 (本体 : ¥400)
出版 : 新潮社文庫
発行 : 2006.6
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「私が手塩に育てた大切な長男です。どうぞ、かわいがってやってください」と森見氏が直々に話があったわけではないが、森見登美彦の長男『太陽の塔』をわが家に迎え入れることになった。彼は小柄なわりに態度がでかかった。日本ファンタジーノベル賞を受賞し、森見登美彦をこの世に知らしめた鳶が産ませた鷹なのであるから、それもいたしかたない。私もそれ相応な対面の仕方を考えねばなるまい。最初に問うた「貴殿はいかにして幻想小説賞を手に入れしや」。長男氏は答う「いかにも、それは神のみぞ知る」。さらに問うていわく「『私』はストーカーになしか否か」。答えていわく「おのことたるもの、女子の後を追わずにおるものいるであろうか等うんぬん」「うむ、合点」

こう硬くなっては話は遅々として済まない。これはファンタジーに名を借りた森見氏の自伝ではないか。長男氏かんらからから、と笑った。頭の中にないものは書けないからなあ、と小声につぶやくのが、東大闘争に使用された拡声器を通したかのように、家にじゅうに聞こえた。森見氏は、ストーカーで、ひきこもりで、学力劣悪のか。学校に行かないからと行って勉強ができないとは限らないよ、長男氏は不敵なまなざしにこちらを鬼のような形相で睨み付ける。やはり、長男、親父の悪口は言われたくないらしい。水尾さんとは実は架空の人物ではないか、恋敵・遠藤にニセプレゼントを渡すのも、反クリスマスの「ええじゃないか」運動も全て森見氏の頭の中で起こっていたことではないか。長男氏、小説に実体を求めるのは、阿呆のはじまりだぜ、ニヒルなチャールズ・ブロンソンのようにふぅ~とたばこの煙のようなものをはいてみせた。

そうか、そうであるな。本書はそれゆえファンタジーなのであるな。

原典:この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

特にストーリーらしきものはないんで、こんな感じ。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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