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October 31, 2007

IT特許と特許ビジネス

ごちゃ混ぜって何だろうと思ったらデータセキュリティなんですね。

データの「ごちゃ混ぜ」で不正コピー防止――IIJが特許技術を採用
2007年10月29日 15時42分 更新

インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月29日、ベンチャー企業のSBシステムが開発した新しい情報セキュリティ技術にかかわる特許の専用実施権を取得したと発表した。技術の名称は「Treasure Map Method(TMM)」(電子情報分割保存方法及び装置)。IIJは独占的にこの特許技術を利用することができる。

コンピュータで扱う電子ファイルは一般に複製が容易なため、PCの盗難などにより第三者に持ち出され不正使用されるといった情報セキュリティの事件が多発している。IIJが専用実施権を取得した技術は、ファイルをビット単位の複数データに分割し、その分割データを多数のダミーデータの中に埋め込み、“ごちゃ混ぜ”の状態にして保存するというもの。分割された複数のデータはダミーデータとの膨大な組み合わせの数により、並べ替えの情報を記した暗号鍵がないと元に復元できない仕組みとなっている。TMMのセキュリティ強度はダミーを含む分割ファイルの数によって変わる。

公報は58ページ、そこそこ量あるんで読んでいられません。

Gochamazesys
【特許番号】特許第3943118号
【登録日】平成19年4月13日
【発明の名称】電子情報保存方法及び装置、電子情報分割保存方法及び装置、電子情報分割復元処理方法及び装置並びにそれらのプログラム
【出願日】平成18年4月25日
【公開番号】特開2006-331411
【特許権者】SBシステム株式会社http://www.sbsys.jp/index.html
【要約】
課題:本発明は、電子情報の漏洩を確実に防止するとともに大量の電子情報の処理に対しても高速で処理することができ、そのため、地理的に広範囲に分布してネットワーク接続されている情報処理装置の間でも即時性を低下させることなく一極集中管理できる電子情報分割復元処理方法を提供することを目的とするものである。
解決手段:電子情報を保存する際に、電子情報に可逆的な分割・変換処理を行い(S8)複数の分割ファイルを生成して(S10)、多数のダミーファイルと共に保存する(S12)。そして、分割ファイルのファイル名と保存先情報及び分割・変換処理に関する処理情報を元の電子情報のデータ名と関連付けた分割復元情報を生成し(S14)保存する。電子情報を読み出す際には、分割復元情報を基に分割ファイルを収集し(S20)、分割・変換処理を逆に適用して電子情報を復元する(S22)。
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ダミーファイルを混ぜるってのがポイントなんでしょうか。
ITに限らずベンチャーは開発製品化だけでなく、「いい具合に」特許を取るのが急務です。ソフトは中身どうせわかんないし、ってかなり時代遅れな考え方です。ノウハウは当然書く必要はありません。ノウハウを避けて発明必須のアルゴリズムが書いておくのが、「いい具合に」ということです。ご用命は、、、今は受けられませんが、そのうち独立したら承ります。
(^^;)気長にお待ち下さい。
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昨日、ワールドビジネスサテライトで「知財を活かせ」とかやってましたが、日経ビジネスの先週号もそういう特集ありましたが、それについて書こうと思ったのですが、アマサイの意見はまた一部識者の方の反感に遭いそうで。

でも、一言だけいうと、日本は米国に比べて特許流通が遅れているなんていいますが、米国には健全な特許ビジネスと同時に「パテントトロール」も繁盛しているわけですよ、でもって、トロールさんを排して正式な流通だけ抽出できるんでしょうかねえ、ということを関係者の方には考えていただきたいですな。

こういう特集では必ず、単純な円グラフを出して「まあ、50%以上が未使用特許なんですか。もったいないですねえ。特許取得維持までにお金がかかるというのに」とキャスターに言わせてますが、別に特許権は金券じゃなんですよ。じゃあ、この50%の特許を売りましょう、ってな具合にはいかないんです。

これだけ情報の量・質が向上しているのに、未だに業界以外では、「特許って儲かるんですよね」的な感覚、当業者としてちょっと情けないです。

でも、パテントトロール屋は違法じゃないし、儲かりそうだな。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 30, 2007

小説&映画『サウスバウンド』

Southbound『サウスバウンド』上下
著者 :奥田 英朗
価格 : ¥580 (本体 : ¥552)
出版 : 角川書店/角川文庫
発行 : 2007.8


映画のあらすじ
小学校6年生の二郎(田辺修斗)は父・一郎(豊川悦司)のことが恥ずかしくて仕方がない。税金の督促に来たおばさんが「国民の義務です」と言えば「国民やめちゃおっかなー」と返し、修学旅行の費用が高すぎると、校長との面会を求めて学校まで乗り込んできたりするのだ。ある日、二郎が学校で起こした喧嘩事件が原因で一郎は学校や相手方の親と激しくやりあい、結果、一家は沖縄への帰郷を決める。そこで一郎はこれまでにない父親の姿を目の当たりにするのだが…。
公式HP


映画の方日曜日に見てきました。親子で見て欲しいというふれこみがあり、小学生とおぼしき子供も座っていました。

まあ、原作をうまく編集しているので映像化には成功していると言えるでしょう。

トヨエツが一郎をやるというのはわかっていたので、ああいう風貌のお父さんと思って文庫を読んでいました。妻のさくらさんは天海ちゃんより地味で意志がものすごく強いと言った感じで、とくに天海祐希は意識していませんでした。

二人が80年代の学生運動闘士という設定ですが、80年代にそんな目立って活動していた運動家なんていたんでしょうかねえ。作者奥田さんと同世代のようなのですが、そういうの見聞きしていたんでしょうか。と、いうのはアマサイの無知であって、80年代、90年代にもあるにはあったようです(80年くらいから凋落していったのは事実ですが)。なんとご苦労な。

ここで、一郎とさくらが卑屈にならず悠々と生きているところに共感を持ちました。こういう経歴のおっきいお兄さん、お姉さんは現実にいらっしゃるのでしょうが、小説のようにはいきません。都市部と言わず、農業地域でも屈折して生活するのだろうな。あんまりクローズアップされませんでしたが、沖縄の環境NPOらしき人々が、一郎とさくらと対極にいる人たちなのでしょう。

一郎の子供・二郎、桃子の配役が小説のイメージ通りなのにはびっくりです。田辺修斗くんは新人で映画初出演です。ハンサムで賢そう。5,6年すると立派な俳優、青年になるでしょう(お姉さんはそれまで待ってますから(^^;))。松本梨菜ちゃんは9歳にして芸歴5年、出演作品は有名なものばかりです。映画の成功は上原一家の配役によるものでしょう。

森田芳光監督はねえ、どうなんでしょう。若い頃は注目されていましたが、今は芸術家というより技術者って感じがしますねえ。作者の奥田さんに「小説全体をよくまとめてくれた」と言われたらしいですが、まあ、そこしか褒めるとこありません。一郎の非常識ぶりをもっとアピールした方がよかったし、上原一家が沖縄に行く動機はもう少しクリアにしてもよかったです。他を削っても、主張すべきことは主張するということができん人だなあ、と思った。『模倣犯』はかなり宮部ファンから評判が悪かったし。

しかし、それだからこそ、量産できるということもあります。彼の監督履歴と日本映画の定着ぶりは一致します。北野たけしのような天才もいれば、森田監督のように定石を打てる人が複数いることが今の日本映画界なのでしょう。

最後の方で沖縄での二郎の友達が「二郎くんのお母さんってかっこいい。ブランド品買い集めているうちのお母さんよりずっとかっこいい」と言います。アマサイもそう思うです。上原さくらさんはかっこいいです。それは上原一郎さんがかっこいいからに違いないです。

アマサイもかっこいいアナーキストになりたい。無理だけど。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 29, 2007

そのガチャガチャマシーン、どこのですか?

バンダイニュースリリース

エポック社に対し特許侵害訴訟を提起

当社は、株式会社エポック社(本社:東京都台東区駒形一丁目12番3号)に対し、株式会社エポック社のカプセルベンダーマシン「ECCOH500(EPOCH CAPSULE COLLECTION HOUSE 500)」及びカードベンダーマシン「カードガチャ自動販売機筐体」(以下、「エポック社ベンダーマシン」)が当社の保有する特許権(特許第3267512号、同第3534741号、同第3641787号、同第2540609号※及び同第3726099号※)を侵害するものとして、その製造、販売及び使用の差止並びに損害賠償を求め、本日、東京地方裁判所に提訴いたしました。

当社は、カプセルベンダービジネスにつきましては、1977年の参入以来「ガシャポン®」等の名称で皆さまに親しまれ、2005年3月までに累計約22億個のカプセルを出荷し、市場全体における当社のシェアは約65%(バンダイ調査)に上ります。

一方、カードベンダービジネスにつきましては、1988年に「カードダス®」カード自動販売機を業界史上初めて市場に投入して以来、2005年3月までに累計約80億枚のカードを出荷して参りました。
これらの市場は、当社からの革新的なベンダーマシンの開発・投入によって形成・拡大されたものと自負しており、上記各特許は、これらのカプセル及びカードのベンダーマシンに関するものです。

※ 特許第2540609号及び同第3726099号は大和精工株式会社との共有権利です。

今流行りの「特許有効活用」かしら(^^;)。本来の活用とは自社で公開してライセンス契約してくれるとこ探す、ということだと思いますが、うちではやっていませんが、労多くして実り少ないんじゃないかと思います。で、てっとり早い活用は、他社製品や特許を綿密に調べ、共通点(侵害)を見つけだすといった作業であります。まあ、当然と言えば、当然だと思いますけどね。今までは、特許取れました、ばんざーい、で知財の仕事終わっていたから。でも、こういうのってノルマになっているんじゃないかな、訴訟でもうかりそうなの、探しとけみたいな。梅上(rev)社ってそうでしょう、たぶん。なんか特許担当者としてやりたくないなあ。
※アマサイの想像ですから、エビデンスはありません。戯言として聞いておいてください。

上記のうち1つのはこれです。

Jp3267512
【特許番号】特許第3267512号
【登録日】平成14年1月11日
【発明の名称】物品取出装置
【出願日】平成8年6月5日
【特許権者】
株式会社バンダイ
株式会社メガハウス
【発明の属する技術分野】
 本願発明は、装置本体の操作部材を操作すると、装置本体内に設けられたカプセル等の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置に関するものである。
【従来の技術】
 従来、装置本体内に設けられたカプセル等の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置は、カプセル等の物品を収納する物品収納ケースが装置本体に固定して設けられていた。
 従来、装置本体内に設けられたカプセル等の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置は、1種類の大きさの物品を取り出せるようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】
 従来の物品取出装置は、物品収納ケースに収納した物品を入替える場合、物品収納ケースの開口を塞ぐ蓋体を外し、その開口から手を入れて物品収納ケースの中に収納した物品を全部取り出し、最初とは異なる物品を開口から物品収納ケースに入れ直す必要があるため、極めて面倒であるという問題点があった。
 また従来の物品取出装置は、取り出せる物品の大きさが1種類しかないため、異なる大きさの物品を収納することができず、汎用性に欠けるという問題点があった。
 本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、物品収納ケース内の物品をいちいち手で入替えることなく、物品収納ケース自体を取り替えるだけで、取り出せる物品を簡単に変更することができる物品取出装置を提供することを第1の課題とする。また、取り出す物品の大きさが異なっても、充分対応ができる汎用性のある物品取出装置を提供することを第2の課題とする。
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苦労してメカ構造開発したのに真似されちゃかないませんね。今はガチャガチャが大きなビジネスになってますからな、バッタもん、あるでしょうな。

これはやっぱり侵害ハンターは必要でしょう。
(ころころ考えが変わるアマサイ)

土曜は寒かったよねん。台風って暖かいものばかりと思っていた。その中でディベートの練習会に行ったアマサイです。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 26, 2007

青春の書(*^^*) その2

アマサイは結構若いころから理系・文系の区分けについて問題意識を持っていた。つーか、大げさにいうと自分は何者なんだろうか、工学部に進んだけれど、小説も読みたいし、哲学とか歴史も学びたい。そんなの、授業外にやってりゃいいじゃん、って話なんだけど、そうじゃなくて、そうじゃなくて、全部ちゃんとやりたいんだぁーみたいな。って、全部やりゃーいい話なんだけど、それほどおつむのスペックは高くない。そういうギャップというか大きいな空洞を抱えて20代を生きていた。友達にちょっとそういう問題提起をしてみるんだが、そんなことを考えているのはアマサイだけみたいなんだな。孤独は感じてな(若いころは誰しも、私はひとりぼっち、と思うんで、ちょっと長引いている思春期病みたいなもんで、これ自体は別に特異なことではないけれど)

後年、科学史や科学哲学という分野が確立していて、アメリカには学部も学科もあるって聞いてすごくうれしかった。日本にもあるけど、小規模すぎるんだよね、それにちゃんとあるのは東大だけだったし。そしてまた、その後、放送大学に入って、教養学部って枠組みで勉強していて、そうなんだ、これなんだよ、私の求めていた場所はこれなんだよ、って心の中で大きく叫んじまったよ。もっと早く知っていればなあ、でも、知っていても当時ではどうにもならないわけで。

私の観点とは違うけれど、理系・文系の差異について考えていたエライ人はいた。エライとは、アマサイみたいな一市民じゃなくて、発言力ある大学教員とか評論家とかジャーナリストということ。

その先駆だろうと思われるのが、太田次郎先生だ。

太田 次郎『文科の発想・理科の発想』講談社現代新書

何が書いてあったか、はっきりとは思い出せない。これは内容を忘れてしまったというよりも、今となっては常識みたいなことやアマサイが他の情報源とごっちゃにしている部分があるからだ。とにかく、文科の発想・理科の発想、というものがあり、お互いにお互いの考え方を分かり合うことでいい未来があるんじゃないかということだ。学力低下とか、理系の地位向上とか、わけわかんないことに短絡的に結びつけないところがよかった。

この一書でその空洞を少しばかり埋めることができたような気がするな。

その後文理シナジーという考え方も出てきたのだけれど、あまり一般化されていないのが現実である(だから某理系白書は、内容が大したことなくても「ラベル」だけで人気がでるのだろう。一種の隙間産業だな)。
『文理シナジーの発想-文科と理科の壁を越えて-』
丸善ライブラリー

もっとも情報学とか、複雑系とか、経済物理学とか、学際的には文理の壁はない。利益関係、と言ってしまっては言い過ぎであるが、自分の領地を広げようと思ったら、自分は文系だから、理系だからとかは言っていられない。翻訳ソフトなんかはとっくの昔に言語学者と連帯してたし、国語学者の協力なくしては日本語ワープロも難しかったろう。

文理の関係は、実用面が強い学術、ビジネスの領域ではあまり境がなく、一般、特に高校以下の学校社会では日本人の思想をしばっていると思われる。

しかし、『文科の発想・理科の発想』という発想は太田次郎という生物学者から生まれたけれども、物理学者から生まれないような気がする。なんか物理学ってどこまで行っても極右って感じがするなあ、飽くまでも感じ、フィーリングなわけですが。

今日は、今日も?とりとめのない話でしたね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 25, 2007

書談:おもしろ違反だ!奥田英朗!

トヨエツと天海ちゃんが出る映画の原作『サウスバウンド』を先に読んだのだけれど、おもしろい、おもしろすぎる!こんな世界観があったとかぁぁぁ、と思うくらいにツボに嵌りました。映画みてから完読しようと、下巻を買うのは自ら押しとどめました。ふぅ~。

で買ったのが、これ。

Mayonakamarch■『真夜中のマーチ』
著者 :奥田 英朗
価格 : ¥600 (本体 : ¥571)
出版 : 集英社文庫
発行 : 2006.11

なんのことはない、ほぼ一晩で読んでしまった(他にやることたくさんあったのに何をしとるんや君は)。

怪しげなイベント会社を経営するヨコケンは、自分の主催する見合いパーティで、一流総合商社の御曹司ミタゾウを見つける。ヨコケンは知り合いのやくざフルテツに依頼してミタゾウを強請って一儲け考える。しかし、ミタゾウは単にその商社創業者と名字が同じなだけの一従業員であった。フルテツの怒りを買い、一転して強請られる同志となったヨコケンとミタゾウ。フルテツに対抗しようとコンビを組むが、ひょんなことから美女クロチェと知り合う。クロチェは大金をせしめる方法があると10億円詐欺計画を持ちかける。果たしてどうなる、凸凹♀トリオ。

いや、おもしろい。使い古されたネタと評する人もいるけれど、こういう小説はディテールが命である。主人公の三人の観点がはっきり異なっており、賭麻雀、裏美術商、中国マフィアなどのツールがジグソーパズルのようにうまく組み合わさっている(ミステリ小説家ってなんで裏社会のディテールを知っているのだろう)。

解説者氏も書いているが、この奥田英朗という人ナニモノなねん。本書はスラップスティック小説だし、ダークな犯罪小説書いたり(『最悪』)、自伝的な80年代青春グラフィティを書いてみたり(『東京物語』)、あたまた、精神科医伊良部のへんてこ治療を記してみたり、

カテゴリちゃんときめんかい!と言いたくなる。それもどれも、はずれがなく面白いってどういうことやねん。

おまけに『サウスバウンド』だけでなく、ほぼ同時に本書も映画公開中だとと!

むちゃくちゃ幸せな作家ではないか、ないか。

もう、これ以上おもしろものは書いたら逮捕する!

『サウスバウンド』の方は映画を見てから書談にするよ。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 24, 2007

ポアンカレ予想

『ガリレオ』が終わって、チャンネルをかちゃかちゃやってたらこれが始まった。

『100年の難問はなぜ解けたのか』~天才数学者 失踪の謎~

おお、そうだ、そうだ、これを見るはずだったのだ。

宇宙に果てはあるのか?宇宙は一体どんな形なのか? 人類が長年、問い続けてきた謎に大きく迫るヒントが去年見つかった。百年もの間、誰も解けなかった数学の難問「ポアンカレ予想」が証明され、宇宙がとりうる複数の形が初めて明らかになったのだ。世紀の難問を解いたのはロシアの数学者グリゴリ・ペレリマン(41)。その功績により、数学界最高の栄誉とされるフィールズ賞の受賞が決まったが、彼は受賞を拒否し、数学の表舞台から消え去ってしまった。その真意をめぐって様々な憶測を生んでいる。「ポアンカレ予想」にはこれまで、幾多の天才たちが魅了され、人生のすべてを賭けて挑み、そして敗れ去ってきた。ペレリマンがその栄誉に背を向け、姿を消したのはなぜか。そもそも数学者はなぜ難問に挑み続けるのか。

そもそもポアンカレ予想ってなんだすねん、と思っている人は多いだろう。アマサイもそうです。フェルマー予想が簡単な式で表されるので知る人は多いが、アマサイもそうです、これは一体何。
「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S^3に同相である」

番組中では
「あなたがとてつもなく長い紐の先を持って宇宙旅行に出かけたとする。宇宙を一周して再び地球に帰ってくる。そして、その紐をぐいぐいと引っ張って巻き取る。このとき、紐が全て巻き取られると宇宙は円に近い形で、途中でひっかかると、宇宙は円ではない」
ということだと説明していた。

これが、前記の3次元どうたらこうたら、とどういう対応があるのか、と考えるとわからなくなるので、こういうもんだとしておこう。

これを解き明かしたのがグリゴリ・ペレリマンなのだが、フィールズ賞を蹴って以来行方不明だという。ポアンカレ予想に着手した数学者は皆不幸な運命を辿る、としたいらしいが。

これはフェルマー予想のときも言われたことであって、フェルマーに挑戦する数学者は、密かに研究していた。数学業界では、ああ、あいつ、フェルマーにとりつかれちゃって、一生を棒にふるきだよ、なんてうわさされるのだ(誰かの本に書いてあった)。

謎も100年以上経つと忌まわしくなっちゃうんだなあ。その呪いのお札を取ったのがアンドリュー・ワイルズやグリゴリ・ペレリマンなのだ。と言っても彼が単独で解決したわけじゃなくて、数学理論の積み重ねが成したことである。日本人の数学者、谷山・志村の予想がこの問題の解決の一役を担ったというのは有名な話である。

四色問題はコンピュータで比較的早くかたがついたなあ。

あんまり、書いているとぼろがでそうなので、、、

数学史を扱った番組としてのできはまあまあと思うが、あんなもんでしょう。またもや、アマサイは数学及び数学者への憧れが募った。数学は一生を捧げるのにふさわしいガクモンだ。アマサイも、仕事引退して、数学に明け暮れたい(夢のまた夢である)。なにせ、シャバ世界と数学世界は別の島で数学者となったかぎりはこの島を始終行き来しないといけないのだから。

ペレリマンはシャバ世界と隣接しない、遠い、遠い数学島に行ってしまったんだね、きっと。
・参考URL
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0702/09/news029.html


ソフトウエアをやるには結局(情報)数学を勉強した方が遠くて近道と悟った今日このごろ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 22, 2007

姫は翁と別れて。

かぐや、月上空100キロに 周回軌道から観測開始へ

宇宙航空研究開発機構は21日、月探査機「かぐや」を月を回る観測軌道に投入することに成功したと発表した。12月中旬までに14種類の搭載機器を点検し、アポロ以来の大がかりな観測を始める。

「かぐや」と子衛星の周回軌道
かぐやは、今月5日に月を大きく回る軌道に入り、子衛星「おきな」と「おうな」を切り離した後、高度を下げて月との距離を縮めていた。 18日に地球からの指令を受けて、月の北極と南極の上空を結ぶ高度80~120キロの軌道に入った。今後1年間、約100キロの高度を2時間ほどで1周しながら観測を続ける。 重力場の影響を受ける低い高度を利用し、月内部の構造を調べたり、岩石の分布やクレーターの形などを調べたりする。ハイビジョンカメラで「地球の出」も撮影する予定だ。


なかなか満足のいく画像です。最新液晶画面とかでみたいですね。「かぐや」物語とか、編集した動画像集なんかできるといいです。そのうちできるんでしょうが。

そうですね、天体衛星には、高性能カメラで撮るというプロジェクトがまだまだありました。今更ながら、宇宙探査のフロンティアを見る思いです。

地形カメラ・マルチバンドイメージャ・スペクトルプロファイア
「かぐや」には、月の起源と進化の研究や、月の利用の可能性の調査に大きな威力を発揮する、TC・MI・SPという3つの光学機器が搭載されています。
1. 地形カメラ(TC)高解像度で月面を立体視する。
2. マルチバンドイメージャ(MI)可視近赤外域の多色撮像を行う。
3. スペクトルプロファイラ(SP)可視近赤外域の連続分光を行う。

中国は、かぐやのライバルとなる月探査機「嫦娥」を24日にも打ち上げるとみられる。米国やインドも無人探査機の準備を進めており、かぐやが月探査ラッシュの火ぶたを切ることになる。

うむ、海外に負けてはならじ。

昨日は某技術系試験で、へとへとなアマサイです。おっきいお姉さんになると寝不足は答えますねえ。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 21, 2007

ETV特集『日本SFの50年』

ほとんどアマサイ世代の生まれてから現在の風俗文化史なので面白かったけれども。

SF第一世代、小松左京・星新一・筒井康隆ら〜アキバ・オタクまでを一貫したように語るのは無理があるのではないか。確かに現在のルーツは『宇宙戦艦ヤマト』にあるようなことはちょこっと言っていたけれども。

日本にSFは根付かないと言われたらこともあったが、日本ほどSFが浸透し、日常化した国も珍しい。

だから敢えてSF小説と大手を振られるとやなのかもしれない。

また、SFは常にティーンエイジャーのものなんだな、ということがよくわかった。
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昨日、ゴロゴロしながら、携帯から送ったんやけども(巽くん風)。

正確な題名は、
『21世紀を夢見た日々~日本SFの50年~』
ステレオタイプの構成だからこそ考える余白があるというものである。
あと、○○年(これは少なくとも二桁でなくてはいかん)で21世紀というのは、なにかそれだけで興奮するようなことであったな。
核戦争・公害 と コンピュータ・交通機関等の発展
まあ、簡単にいえば、科学技術の裏表ですが、それをつなげるものが日本のSFだったのかなあなんて思うですよ。
そして、その終着点がアキバ、そしてまた21世紀はアキバからどこぞ行くんじゃろね、って感じ。

秋だからこんな考察でよろしいでしょう。

「そうだ、京都へ行こう」とばかりに行けたらいいですね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 18, 2007

Linux、訴訟ビジネスのターゲットへ

最近固い話が続き、リアルアマサイの友達は見てくれていないだろうな。いや、とっくに見放されたかも、シクシク。やわい話は別のとこでやってます。
で、今日も固い話。

Linux ベンダーが初めて特許訴訟の被告に

『Linux』ベンダーを相手取った初の特許訴訟が持ち上がった。被告となったのは、企業向け Linux ベンダーの Red Hat と Novell だ。知的財産権に関する情報サービスを手がけている IP Innovation がテキサス州の連邦地方裁判所に提出した訴状によれば、Red Hat と Novell は、同社の保有する米国特許5,072,412号を侵害しているという。もともとは Xerox が1991年12月10日に取得したこの特許は、「表示システムオブジェクトを共有するための複数作業領域を備えたユーザーインターフェース」に関するものだ。

リナックスがらみは注目しているわけだが。
オープンソースだからって訴えられないという保証はない。
でどんなものかというと

"User interface with multiple workspaces for sharing display system objects "
Assignee: Xerox Corporation (Stamford, CT)
Appl. No.: 07/030,766
Filed: March 25, 1987

80年代後半という古めの特許であるが、日本の対応特許がありました。公告にもなっているのでデジタルドキュメントがとれました。

【公告番号】特公平7-86820
【公告日】平成7年(1995)9月20日
【発明の名称】表示システムオブジェクトを共有する複数作業域によるユーザインタフェース
【出願日】昭和63年(1988)3月18日
【公開番号】特開平1-3730
【公開日】平成1年(1989)1月9日
【出願人】ゼロックス コーポレーション
(産業上の利用分野)
本発明は、データ処理システムのユーザインタフェースに関する。特に本発明は、ウィンドウ等の表示オブジェクトを、ディスプレイベースのユーザインタフェース上に一緒に表示され各々が特定のユーザタスクに適する複数のグループに分割する構成に関する。
(従来の技術と課題)
最近のユーザインタフェースは一般に、各種の入/出力(I/O)装置、つまり陰極線管(CRT)等のディスプレイ出力装置とキーボードやマウス等の手操作入力装置を含む。例えば、ユーザはキーボードを使って英文字及びその他の入力を与え、またマウスを使ってディスプレイ上の位置指示入力を与える。データ処理システムは、ユーザを助けてユーザが望む結果を導く一連のマニュアル入力を与えるディスプレイを提供している。
(課題を解決するための手段)
本発明は、多くの有用な特徴を持つ複数作業域のユーザインタフェースを提供するものである。
発明の一特徴は、1つの作業域表示から別の作業域表示へ切り換える方法を提供する。ユーザはウィンドウ等のツールまたはその他の表示オブジェクトの集合を各グループに編成でき、各グループのツールはそれぞれの作業域とリンクされ、リンクされたとき表示される。表示システムオブジェクトは1より多い作業域とリンクでき、それらの各作業域内でそれぞれのツールを与える。それらの作業域の1つから他への切換信号をユーザが与えると、それぞれのツールは特徴を共有するためユーザはそれらを同じツールとして認知し、表示システムオブジェクトの状態が連続性を維持する。
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えーと、要はユーザーインターフェースだね(^^;)。文章より図面見ている方がわかる。こんなもん持ち出して、何を考えているんでしょう、ゼロックス。そりゃ、この辺の特許と似ているのあってもおかしくないですね。まだ、訴状が提出ばかりということだから次報を待ちたいと思います。
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今週は気になる特許ニュースが相次いで、
●「オリンパスと米Microsoftは10月15日、広範な特許クロスライセンス契約を結んだと発表した。詳細は非公開。「デジタル画像技術を中心に、多くの民生品に特許技術の導入が進むだろう」としている。」
とか気になる、気になる。
非公開だからどれとどれかはわかんないけど。

●「米ジェムスター、東芝を提訴・テレビ録画予約技術「特許侵害」」
あたりもなんだろなんだろ、と思う。
こちらは調べる時間がない。

他にも著作権のなんたらかたらも気になるぞ。

ふぅー、たまにはのんびり、紅葉でも見に行きたいね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 17, 2007

ゲーム理論が経済賞

ノーベル経済学賞も決まりましたね。

スウェーデン王立科学アカデミーは15日、2007年のノーベル経済学賞を、レオニード・ハーウィッツ米ミネソタ大名誉教授(90)、エリック・マスキン米プリンストン高等研究所教授(56)、ロジャー・マイヤーソン米シカゴ大教授(56)の米国の3学者に授与すると発表した。3氏の「メカニズム・デザイン理論」と呼ばれる研究に関する基礎構築が評価された。市場経済における政府規制のあり方など制度設計についての理論的な研究に取り組み、最適資源配分のための取引ルールを設計する道筋を開いた。

メカニズム・デザインとはゲーム理論の1つだそうです。

九州大学 横尾真教授の解説。詳細はここ

メカニズムデザイン(制度設計)とは,一言で言えば,複数の人間/エージェントがなんらかの社会的決定(商品・サービスの売買や政策決定など)をする場合に, ある望ましい結果(例えば社会的な効率性/最適性)をもたらすような相互作用のルールを設計することです.各エージェント(消費者や自治体住民など)は利己的であり,ルールを守ることは期待できません.このような状況で,ルールを守ることが各エージェントの利益となり,その結果,社会的に望ましい結果が得られるように,ルールを設計することが要求されます.メカニズムデザインはミクロ経済学/ゲーム理論の一分野として研究が行われており,近年,人工知能/エージェントの分野でも活発な研究が行われています.

アマサイは数学が得意なわけではありませんが、数理経済学となら仲良くやっていけそうです。
(^^;)
今日経、私の履歴書で、経済学者の青木昌彦さんの人生が語られているので興味深くよんでいます。丁度昨日分で、私の指導教授であったハーウィッツ教授はいつノーベル賞を取ってもおかしくないと書いていたら、日経本社から吉報が届いた、とありました。

こんな偶然もあるのですね。師匠の受賞のときに、日本で最もメジャーな新聞で在米中研究生活を書いているなんて、青木氏は本当に師匠孝行な弟子です。

しかし、経済賞はほとんどアメリカ人ですねえ。かといって、アメリカの経済が良いわけでもないし。日本人は取れないんものなんでしょうか。上記の研究内容からすると今後は「経済学者」という肩書きでなくても取れそうな気がしますが。

なかなか、経済賞、興味深いです。


経済学部というと、どこの大学にもあり、最も卒業がしやすいとかいいますが、本当なんでしょうか。そうだとしたら、そこを変えていくことに日本の教育と産業の未来があると思います。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 16, 2007

一歩手前か、ノーベル物理学賞

「巨大磁気抵抗」ノーベル賞 日本人が先駆的研究 中日新聞10.6

今年のノーベル物理学賞は「巨大磁気抵抗(GMR)の発見」の業績でパリ南大のアルベール・フェール教授、独ユーリッヒ固体物理学研究所のペーター・グリュンベルク教授に決まった。この分野では日本人研究者らの先駆的な研究があった。

七五-七六年、米IBMで磁気センサーを開発していた前川禎通・東北大金属材料研究所教授は、非常に薄い鉄の膜で、絶縁体の薄膜をサンドイッチすれば、外部の磁場に応じて抵抗が変わるトンネル磁気抵抗(TMR)効果が生まれると理論的に予測。七八年には実験で証明した。

TMRは小型化に適しており、HDの磁気センサーにも使われ始めた。産業技術総合研究所の湯浅新治グループリーダーは「GMRのヘッドは、まもなくTMRに置き換わるだろう」と話す。湯浅さんらは三年前、TMRの効果をさらに十倍高めることに成功。次世代メモリー開発への期待が広がっている。TMRを集積すると、電源を切っても情報が消えない不揮発性のRAM(パソコンの随時書き込み読み出しメモリー)ができる。

TMRは製作技術に恵まれていない面もあった。「私は物理的に面白いと思うことをやった。応用を広げた点でフェールさんとグリュンベルクさんはすばらしい業績で評価された」と前川教授は話す。

前川さんの見解は正しいだろう(本心はどうあれ)。研究過程をじょうごに例えるなら、じょうごの口端では、画期的かどうかわからず、定常状態が続き、管が丁度、円錐状に広がる瞬間の研究をした人が偉大なのだろう。あとはその側面に沿って研究していけば、性能向上に貢献できるのであるから。

これは、飽くまで後付けであって、技術がある程度発展してから、あの人のやったことはすごい、この人は後追いだな、となるわけである。その科学技術のじょうご面に乗っている人、誰が欠けても発展はないのである(替えは利いたかもしれないが)。

前川さんもアクと押しが強ければまた違ったかもね。
(^^;)

今は前川研究室では、こげな研究をしているようです。
東北大学 金属材料研究所 金属物性論研究部門 前川研究室HP

1.高温超伝導体の電子状態と超伝導発現機構の解明
我々は親物質の磁気的性質と高温超伝導との関係を明らかにすることにより、高温超伝導体の電子状態を記述する方程式の建設と高温超伝導体の物質設計を目指している。

2.メゾスコピック磁性体の磁性と伝導の相関現象
新しい物質の開発技術、及び微細加工技術の発達により、様々な新機能素子の開発が進んでいる。我々はナノスケールでの半導体や磁性体の電子構造の理論の構築を行っている。これは、新機能材料及び新機能素子の開発の指針にもなっている。

3.金属・絶縁体転移とそれにともなう異常物性の解明
多くの遷移金属酸化物では磁場や温度等の外部条件を変えることにより金属・絶縁体転移が起こる。その機構とそれにともなう異常物性をスピン・電荷・軌道という電子の持つ内部自由度から出発して解明を目指している。

東北大学広報用のインタビュー

昨日は福山雅治帝都大学物理学準教授?のドラマでしたね。もちろん見ましたよ。ちぃ兄ちゃん、ス・テ・キ!今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 15, 2007

内助の功ですかね、やはり

向井千秋さん:「世界に貢献できる研究を」宇宙医学研室長

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙医学生物学研究室長に1日付で就任した宇宙飛行士の向井千秋さん(55)が11日、東京都内で会見し、「宇宙で生活し、仕事をする時代がいよいよ来る。将来の月や火星の有人探査に向け、世界に貢献できる医学研究をしたい」と抱負を語った。

うーむ、JAXAのニュースリリースが見あたらないのはなぜ?

JAXAの宇宙飛行士・向井千秋

「国際宇宙ステーションの日本の実験棟『きぼう』が完成し、そこで研究できるようになったら、また宇宙に行きたい。(2度目の飛行で同行したグレン飛行士と同じ)77歳になるまで希望を持ち続けたい」と、3度目の宇宙飛行に意欲を見せた。

アマサイは有人飛行は興味ないのだが、女性が活躍するのはよいことなので、がむばってください。

科学研究は体力勝負ですな。

アマサイは強靱な肉体と集中力がほしいであります。アマチュアサイエンティストとして地道にがむばります。

Mukaimikio
・参考文献
『君について行こう 続 女房が宇宙を飛んだ』 講談社+α文庫
向井 万起男著
bk1


やっぱり、ご主人が立派だと思うの。「ハンサムウーマン」には必ずナイスガイがいるものだ(ちょっとため息)。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 13, 2007

いつもと違うノーベル平和賞2007

昨夜、日経サイエンスのメルマガから特報があってノーベル平和賞の受賞者を伝えていた。

えっ、平和賞はサイエンスとあまり関係ないのでは?と思ったらこういうことだった。

日経すんぶん

ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、2007年のノーベル平和賞を米国のアル・ゴア前副大統領(59)と国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」に授与すると発表した。授賞理由として「人間の活動によって引き起こされる気候変動の問題を知らしめ、対応策の土台を築いた」と説明した。ノーベル賞委は「気候変動は紛争や戦争を増大させる恐れがある」と指摘、「人類が気候変動を制御できなくなる前に、今こそ行動が必要だ」と訴えた。

そんで日サイMMは、
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これを記念して,日経サイエンス2007年10月号に掲載した「地球温暖化の真実 IPCC第4次報告書から」を記事ダウンロードのサイトで特別価格にてご提供します。通常,700円のところを300円に!
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と宣伝しておった。

ゴアとIPCCの意義はわかるけれども、平和賞あげるほどのもん?

平和賞の選択の難しさはずっと前から言われている。政治に携わった人が受賞するので、絶対その反対派は文句をいう。マザー・テレサくらいだろうな、反対派は少ないのは(宗教的に対局する人たちは快く思わなかっただろう)

平和賞委員会も考えていると思う。これからは業績のあった人に与えるは控えようと。どっちかというと地球の生き残り戦術の道筋をつけていこうと。つまり、これからの世界に何が必要で、そのシステムに貢献している人を讃えていこうと。これからの地球自然環境が人類最大の課題であることは疑いのないところだ。平和委員会は単に賞を与えるのではなく、そのメインロードを構築しようと。

てなとこではないか。

芥川賞を若い女性に与えるのと似ている。若い世代に文学の担い手(書き手及び読み手)になってもらおうという試みだ。男も女もワカモノは男性よりも女性のやることに興味あるしね。それはどの年代も同じだけど。女性が来るレストランには女性も男性も来る。

なんて下世話な話になってしまったけれども、平和賞はいつも物議を醸し出す。それでいいいんじゃないか。


秋らしい良い日よりだ。アマサイは散歩してきます。ぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

October 12, 2007

今朝、改札開きませんでした

首都圏で改札機動かず 再起動で解消

JR東日本、都営地下鉄、東京メトロなど首都圏の300以上の駅で10月12日、改札機が起動しない不具合が発生した。各社とも原因は「調査中」としているが、JR東は「改札機をセンターサーバから切り離し、再起動して復旧した」としている。3社の駅の不具合は、午前10時までに復旧している。

不具合があったのは、JR東日本180駅、都営地下鉄103駅、東京メトロの48駅ほか、首都圏の私鉄などの駅に設置されている、日本信号製の改札機。各駅で同日始発前に電源を入れようとしたところ、起動しなかった。

東京メトロは「1つの駅構内にある全改札機を起動するための電源スイッチで起動できなかったため、改札機を個別に起動して復旧した」といい、JR東は「改札機をセンターサーバから切り離して再起動することで復旧した」としている。

私も改札を出るときぶつかりました。入るときはなんでもなかったのですが、会社の最寄り駅で駅員さんがたくさん立っていて
「切符の方はお預かりします」
と叫んでいただけだったので、(Suicaは無問題なんだと)アマサイはそのまま自動改札を通ろうと思ったら、1個は表示板が消滅、あれ、隣も使えないみたいだな、と困惑してとこで、駅員さんに
「そのままお通りください」
と言われました。
珍しい故障だなと思ったら、このようなニュースだったのです。
Posmoとの連携のせいでしょうか。
システムが停止するというのはよくあることですが、原因を早く究明してほしいですね。

自動改札機って日本信号が作っているんだ、ふ~ん、

----------------------------
と、このニュースの同じページに、興味深い記事が。
太田百合子の「女性はケータイの“ココ”が気に入らない」

どうして女心の琴線に触れるケータイはこんなにも少ないんだろう。この企画は、そんな素朴な疑問から考えることにする。

“売れるケータイ”にするためには、“より多くの人が手に取りやすいデザインや色じゃなければ”ってのがセオリー(?)なのでしょう、きっと。だけど、そのためのカラーラインアップはどうしていつも黒、白、シルバー(たまに青やゴールドなど)と、そして「ピンク」なのか。そこに、「一応、女性向けにピンクも入れとくか」とか「ピンクは、女性向けだろう?」という、打算の匂いを感じるのは私だけだろうか。そもそも女性イコールピンクって、戦隊もののヒロインはピンクっていう発想と同じじゃない?

えっ、いいと思うが、ピンク(^_^;)
アマサイは、「今ならお得!買い換えサービス品」みたいのしか購入しないから、そんでその中にピンクが入っていることはなかったので選ばなかったが、きれいなメタルピンクだったら手にとると思うな。ってか、ラインナップにそんなにピンクって入っているの?

>打算の匂いを感じるのは私だけだろうか。
貴女だけだと思うが(^_^;)

ってか、「女子の人」は勝手にデコレーションするから関係ねえんじゃないの。

ちょっと、この人考え方が古いっていうかずれてると思うな。

自動改札機の事故。現代システム社会の盲点を示しているような気がします。なーんちゃって。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 11, 2007

ノーベル化学賞2007

ノーベル化学賞にゲルハルト・エルトゥル教授

スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2007年のノーベル化学賞を、世界に先駆け固体表面の化学反応を原子・分子レベルで動的にとらえたドイツのマックス・プランク財団フリッツ・ハーバー研究所のゲルハルト・エルトゥル教授(71)に授与すると発表した。この日は同教授の誕生日だった。

同アカデミーは授賞理由を「同教授は、固体表面の化学反応の研究を進め、その研究成果は半導体産業の発展に寄与するとともに、オゾン層破壊の解明にも道を開いている」としている。固体表面の化学反応とは、鉄のさびや金属触媒などの反応を指す。

昨年は化学賞も生化学に関するもののようなので、アマサイにはよくわかりませんでした(物性ならわかるぞ、とも言えないが)。今年は、おお、触媒か、ふむふむ、正しく最先端化学であるな。高校の授業とかもちょっと関連があっていいんではないか。

おお!この方も日本国際賞をとっておられる。

受賞スピーチ概要というのがあるので、業績がよくわかります。

天皇陛下も出席されるような賞ならもっとアピールすればいいのに。
今年の受賞者は
デュルルルルル。。。。。
って具合に、ゴールデンタイムにテレビ放送してもいい。
使えるアイテムは取り敢えず使おうよ。

こういう賞があること自体、日本の科学技術はイケテルってことだ。

科学部門はこうやって、日を追って発表するんだね。経済学賞も最近興味のあるアマサイです。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 10, 2007

ノーベル物理学賞2007

2007年ノーベル物理学賞は「GMR効果の発見」,独仏の2人が受賞

スウェーデンの王立科学アカデミーは2007年10月9日,2007年のノーベル物理学賞の選考結果を発表した。受賞者は,フランスParis-Sud University(南パリ大学)のProfessorであるAlbert Fert氏とドイツの研究者であるPeter Grunberg氏の2人。受賞理由は「GMR(giant magnetoresistance effect)効果の発見」。1986~1988年にかけての一連の研究成果である。 両氏は,2007年の日本国際賞なども受賞している。

えらいぞ、財団法人国際科学技術財団!
2007年(第23回)日本国際賞受賞者

さすがに受賞業績の説明が詳しいです。

強磁性体における磁化の状態が電気抵抗に与える影響については古くから関心がもたれてきたが、フェール博士は、1970年代以来、強磁性合金における電気伝導現象の量子力学に基づくミクロな理解に向けて広汎かつ先駆的な研究に取り組んできた。このような研究を通して1980年代半ばには、人工磁性格子において磁性層の磁化を外部磁界によって反平行から平行にスイッチすることが出来ればGMRが可能であろうとの先見ができるようになった。


このような状況下、長年磁性膜の成長方法の改善と評価法の確立に取り組んできたグリュンベルク博士は、1986年には鉄・クロム・鉄の薄い膜を三層積んだ構造において、クロム層の厚みがある特定の値を取るときに鉄の層の磁化が反平行に結合することを見出した。そして1988年には、このような三層の系が室温で1%程度のGMRを示すことを発見した。これとは独立にフェール博士らは、全く同時期に、鉄とクロムを数十層重ねた多層膜において低温(4.2K)かつ1T程度の磁場により電気抵抗が50%程度も変化するというきわめて大きなGMRを発見した。これら両博士の発見により室温でのGMRの応用の可能性について広く社会的に認識されるようになった。

ハードディスクにこのようなイノベイティブな業績があるとは知りませんでした。各社競争によって自然と大容量化していったと思ってった。
(^^;)

物理学賞は、素粒子/宇宙科学と物性科学が交互に受賞しているというのはほんとらしいね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 09, 2007

書談:小池真理子『夜は満ちる』

Yoruhamitiru官能幻想小説、要は友人知人肉親が幽霊になって出てくる。この手のものを小池さんは短編長編、相当量書いている。

映画『ゴースト』を見たとき、恋人を幽霊にしないと恋愛映画作れんのか、ハリウッドは底が浅いのう、と思ったが、もちろん小池作品にはそんな陳腐さはない。

この中でいっとう、よかったのは『蛍の場所』。継母とうまくいかず家を出た姉のあとを追った主人公。姉は恋人の援助もあって田舎町に喫茶店を開く。主人公をまた店を手伝う。その姉は恋人と別れ、自立の道を歩むが心労が重なり、病の床に伏す。入院した姉の変わりに一人で店を切り盛りする。主人公はそこで一人の青年と出会う。彼女が想像した蛍の場所、を見つけようと青年は言う。

彼女は田舎生活に飽きて、小説を賞に投稿して、それが当選して、映画化までとんとん拍子に運ぶ、その青年は配役され、主人公と出会うのである。結局映画は頓挫するが、青年との関係はつづき、、、

短編にするにはもったないほどの密度の濃さ。作家にとっては短編は割に合わないと聞くが(構成を考えるのは長編と変わらないのにそれを複数打ち出さないと一冊にならない)、小池さんに関してはそんなことはないようだ。ストーリーはいくらでも出てくるのだろうか。同じ様であるが同じな作品は全くない(当たり前だが)。

誰が異形の世界からやってくるかは、ネタバレなので書かないが、ラストの蛍のシーンは圧巻である。蛍には確か、彼岸から来る人のための灯火、という考え方があるよね。それ以前に昆虫があの世とこの世を結ぶ逸話も結構あるみたいだ。

構成の精密さと幻想的な雰囲気は、この種の作の中でもピカイチである。

林真理子が宮部みゆきのことを「松本清張の娘」と表したことがあるが(もちろん、血縁のことではなくて、社会派推理小説という型を継承しているということである)、アマサイはどっちかっていうと小池真理子が「清張の娘」なんじゃないかと思う。いや、宮部さんは正妻の子で、小池さんは外で産ませた、といったところである。清張もラブロマンス結構書いてるしね。

おお、これはなかなか良いフレーズではないか。
盗むなよ(^_^;)

秋は読書。春・夏・冬も読書だけど。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 07, 2007

映画『ミセス・ポター』

Misspoter前々から行きたかった映画。やっと行けた。ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターのお話。あまりお話の起伏はありません。婚約者が急死するのは驚いたけど。イギリスの田舎の風景が素敵です。農村で育った、と記憶していたのだけど、毎年避暑に家族で行く別荘地でピーターたちが生まれたようです。

お年頃を遙かに過ぎても縁談を断り続けるビアトリクス。彼女は幼いころ作ったピーターラビットのお話に夢中。オリジナルカードを作っている(どうやら、商売しているわけではなく友人や親戚にあげているらしい)。でも、本になって多くの人に読んでもらうのが夢だ。飛び込みで原稿を持ち込んだ会社に運良く採用される。しかし、担当になったのは経営者ウォーン家の末弟ノーマン・。ビジネス経験はゼロ。少しがっかりするビアトリクスだが、ノーマンの熱心さに次第に好意を持つ。

20世紀初頭にも30すぎて独身の女性って思いの外いたわけね。ここでは、良家の子女しか出てこないので、全体的傾向はわからないけど。まあ、ここに出てくる、ビアトリクスとノーマンの姉ミリーは変わり者みたいだが。後半は開発計画に反対する彼女が、財産をはたいて土地を買いとります。幼い頃のままの風景を残すためです。

ビアトリクスの生き方って女性の理想かもね、自分の才覚で高収入を得られ、田舎で広い家でゆったり暮らせる。同居人は居てもよし、居なくてもよし。アマサイもなんか一発当てて、のんびり暮らしたいです。
(^^;)

その街の風景と人情みたいのが画面から感じられます。アマサイはハリウッドバリバリより、こういう生活感のある映画が好きなのです。

しっとりした秋の日にふさわしい映画です。

お休みと言ってもやることは山積み。とほほほ。。。じゃあ、ぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

October 05, 2007

CEATEC JAPAN 2007 2/2

Ceatecいかにも展示会~という写真はいかにして撮ればいいのか。1つには上から撮るというのがある、と気付いたのですが、もうめんどくさいので。

やっぱり金かかってますねえ。産業機械オンリーの展示会とは組み立て方が違います。お姉さんの数も多いし。コンシューマ向け、所謂デジタル家電のコーナーはとくにすごく別世界です(^^;)。まあ、でかいディスプレイ装置がたくさん飾ってあるだけで、技術屋さんとしてあまり見る場面が。でも、折角行ったのにテレビ放映したときに見てないとこがあると悔しいので?最後の10分、ほんとに駆け足で見て回りました。ここのコンパニオンのお姉さんは他より時給が高いのだろうか。と思うくらいきれいな人が多いようでした(モーターショーレベル?)。でも、難しい専門用語での解説しゃべらなくていいから楽だろうな。

アマサイは、展示の他に
・モバイルセキュリティのための無線認証方式
・パワーデバイス -シリコン限界の実現とデジタル化への対応
というレクチャーを聴いてきました。
前者は今推進されている双方向無線認証の説明でした。これがわからないと通信トラックブースのメイン商品の意味がよくわからなかったと思います。非常に有益でした。
後者もおもしろかったのですが、ソース、ドレイン、空乏層にどうたらこうたら、ほとんど半導体工学の講義のようでした。レジメももらったことだし、他の展示も見なくてはいけないので、40分ほどで出てきました。

他の展示会だと何万も金を取るようなレクチャーが全部無料だぁ、とかいうことに喜んでいました。

個人的には自分の関係のある半導体デバイスセクションが見どころですかね。これはどの技術がすごいというよりもの専門分野に依存するでしょう。

ああ、やっぱりアマサイはエレクトロニクス屋さんです。血湧き、肉踊る、といっては大げさですが、自分の勉強していたことが、全部この展示会に通じていると思うとなんとなくうれしいです。

来年も忘れずに行きたいです。

エレショーから以降して2回目くらいですね、見学したのは。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 04, 2007

CEATEC JAPAN 2007 1/2

幕張メッセにおります。日本?アジア?最大の総合エレクトロニクスショーであります。普段では絶対買わない、君原価何十円やねん、という焼きそば食べて一休みです。

目的の一つ、とあるニッチなビジネスアイテムのブースに行ったのですが、若い兄ちゃんが一人しかいない説明員に引っ付いて離れません。自社で導入するのか、いやいや、当社と同じで当該製品を開発するのでありましょう。諦めて別のブースに行きました。

コンパニオンのお姉さんばかり写真を撮っている青年がいます。やっぱりキモいです。

では、そろそろ後半の巡回にまいります。

October 03, 2007

距離測定装置

今週のカガクなニュースはほとんど幕張メッセにあります。

「かぐや」や「オポチュニティ」の画像は入ってきてますが、まだ何かわかったわけじゃござんせん。壁紙にでもしておきたい良い写真ですが。
アストロアーツ

それでも、アマサイが目を引くプチ新技術がありました。

ニコン、水平距離や高低差も測定できる携帯型レーザー距離計を発売

携帯型レーザー距離計は、目標物に赤外線レーザーを照射し、反射光が戻ってくる時間から、目標地点までの距離を瞬時に測定する機器で、おもにゴルフコースでの距離測定や、土木建設分野での簡易測量などに利用される。

「レーザー550AS」の用途として大半を占めるというゴルフでの測定では、ピンまでの直線距離だけでなく、「高低差測定」のニーズも多く、それに応えるかたちで高低差測定機能が搭載された。

同機能は安定度の高い「角度検出システム」を搭載することにより実現したもの。これにより「レーザー550AS」は、「直線距離」「水平距離」「高さ」「角度」「2点間の高さ」のデータが得られる。

距離測定はアマサイの仕事にも関係あるので。
ああ、ゴルフなんかで使うんですね。あったら楽しそうと思ったのですが、
7万円もする。(^^;)
そうね、一家に一台、というものでもないしね。

今発売しているので、特許が公開されるはずもないですが、
関連ありそうなのを1つ。

【公開番号】特開2006-322834号
【発明の名称】距離測定装置、及び距離測定方法
【出願日】平成17年5月19日
【出願人】株式会社ニコン/株式会社 ニコンビジョン
【背景技術】
レーザパルスを測定対象物に向けて発射し、その発射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間を測定することにより、測定対象物までの距離を測定する方法、及び装置は周知のものである。1回の測定だけでは、ノイズの影響を受ける可能性があるので、複数回の測定を行い、測定時間のヒストグラムを作成し、ヒストグラム中で最大の度数を有する時間を採用して、その時間と光の速度から測定対象物までの距離を求めるようにしているものもある。
【発明が解決しようとする課題】
このような複数回の測定結果に基づいて距離測定を行う場合には、500回程度の測定を行ってヒストグラムを作り、精度を高めるのが普通である。しかし、目標対象物が遠距離にある場合には、受信される信号のレベルが低いので、背光ノイズの影響を避けるためにこのように多くの回数の測定を行う必要があるが、目標対象物が近距離にある場合には、信号レベルが十分高く、測定回数をこのように多くする必要が無い。
2006322834【要約】
本測定の前に、遠近判定のための予備測定を実施する。予備測定においても、複数回の測定を行い、各測定におけるカウント部2のカウント値に基づいて、距離ビン4のメモリを加算し、(b)に示すようなヒストグラムを作成する。遠近判定部は、このヒストグラムの内、T1以上Tp以下の範囲で、度数が定められた度数閾値n以上となるものがあるかどうかを判別する。もしあれば、近距離に存在する測定対象物からの反射光が得られたとして、近距離モードにセットする。もし無ければ、測定対象物は近距離に無いものとして、遠距離モードにセットする。そして、本測定においては、近距離モードと遠距離モードとにおいて、測定回数、ヒストグラム中の最高度数の判定に使用する範囲のうち、少なくとも一方を異ならせる。
-----------
もう1つはクロックパルスをどうたらこうたらで、ちょっと眺めただけではよくわからないので。

時季が時季だけにたらたら過ごさないのとね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 02, 2007

青春の書(*^^*)

アマサイの今の仕事は、誰がなんと言おうと、「科学技術職」である。そして、誰がなんと言おうと、その職によって日本国の科学技術振興を担っている。

そうでも思ってないと、
おばかな技術者の誇大妄想を現実化するように作文してあげたり、
大事なときにしらばっくれる米国弁理士事務所とやりあったり、
できませんぜぇ、旦那。

それはさておき。
Seisintobusituまだ、アマサイがそんな仕事ができたらいいなあ、と思っていた若かりしころ読んだ一冊がこれである。
『精神と物質-分子生物学はどこまで謎を解けるのか』

利根川さんがノーベル賞を取ったのは1987年。その騒ぎ方って近年の田中さん、小柴先生の比じゃないと思うねえ。日本の科学がすげぇ~のは周知のことのはずなのに、生理学・医学賞がそれまででなかったのだから。でも、利根川さんの研究生活の大半は、海外だったから、日本人の快挙であるけれども、日本の業績ではないなあ。お約束通り、利根川の業績は新聞、雑誌に報道されたのだけれども、あんなのきっとその分野やってる専門家しかわかんないよね。まあ、一般市民にとってはノーベル賞受賞者が増えた、めでたいめでたい、でよかったんだと思う。

利根川受賞フィーバーが収まったころ、出たのが本書である。前書きでの立花隆の言葉はうっすら覚えている。「利根川さんはすごいというが、だれもそのすごさを説明してくれる人はいない。では、自分が勉強して、専門家に近いレベルでインタビューし、それをわかりやすく伝えようと思った」みたいな感じである。これぞ、まさにサンエスライターの考えなんである。立花がそれだけいうだけあって、非常にわかりやすい著書であり、文庫本興亡の今でも生き延びている。

本書は当時の分子生物学の情報だけではなくて、利根川さんの研究哲学が、披露されていた。

「利根川さんはなんでそんなに自信を持てるんですか」
「我々は何度も実験をしている。すればするほど確信が持てる。自信があるのは当然だ」
みたいなことが書いてある。研究者でなくても、仕事を持つものなら誰にとっても教訓であるような言葉だ。科学技術の仕事をしたいと思っていたアマサイには、利根川さんの言葉ずんずん伝わる。

すごいなあ、科学研究ってすごいなあ、
という言葉を何度も実際につぶやいた。科学進歩には明るい未来しかないはずなんだ、そうなんだ、今でもそう思うけど。

今の若い人は伝記とかこういう本とかって読まないのかなあ。読んでいたら理科離れなんて起きるはずないんだけど。

アマサイは学力低下なんて大した問題じゃないと思う。勉強なんて興味がわけば、必要にかられたらするはずだから。国際学力比較?そんなもの知るか!統計的数字なんてどうとでも、解釈できるよ。でも「離れ」ちゃうのは困る。学校の勉強は嫌いだけど、図書館で学ぶ理科や歴史はおもしろい、ってのが無くなるのは困る。

読書は成績と関係あるとか、ないとか言っているから、子供は本を読まないのさ。おもしろいから読んでごらんじゃないと読まないんだよなあ、子供は。

なんか話がとめどもなく飛躍していくが。

一書に遇うのは、一師に遇うのと同じなんだ。くだらない本もたくさんでてるけど、探せばきっと人生を決める一書に出会えると思う。

余談:立花隆はどこでトンデモさんになっちゃったんだろうね。まだこのころはまともだった気がするが。

今週はCEATECだね。アマサイも行く予定です。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 01, 2007

研究現場の現場

応接室でちょっとしたアドバイスをいただいたので、温泉カワセミさんの職場のHPをカチカチ見ていた。
本格研究って何?と思うとわからなくなるので、添付の6集まで出ているパンフレットを見る方がよかろう。
さすが、公的研究所であるから、異分野間の交流なんかも行われているわけだな。

理事長 バイオの研究が実際に社会に出ていく方法というのは、まだ実際にはできていないのですね。唯一できているのは、医者を通して治験をやること。それ以外は、まだ全然できていない。そういう意味では、非常に悩んだと思います。この着想に至ったというのは、どういうプロセスだったのでしょうか?


松村 どうやって世の中に出していくかということは日々考えていて、少しずつ変わってきてはいるのです。元々は野外でということがあったわけで、野外でやっていくにはどうしたらよいのかをまず考えました。決してさっと思いついた考えではなくて、紆余曲折の上で、これがやっと現実化されたのです。

小野 出口がはっきりすると、第2種基礎研究や第1種基礎研究にも活性化というか、非常によい影響を与えてきますね。

理事長 まさにこれも我々の考えている第2種基礎研究で、そこに到達するまでの過程とか、その時に誰と協力したかとか、そういうことが非常に重要なことなのではないでしょうか。たくさんの失敗もあったわけでしょう。それをぜひ公開してほしい。建設会社も巻き込んでいるわけで、どういうふうにしてそういうことができたのかは、非常に大事なことですよね。

公的研究所としてアピールすべきは、こういう技術論的お話だよね。まあ、だから、PDFにして公開しているわけだが。産業研究所だからって相手にするのは企業だけではない。市民に対する科学技術コミュニケーションを考えてもらいたいものだ。

いや、まだまだたくさんいるらしいのだよ、
「先生の研究をやさしく書いた本を出版したのですが」
「なんでそんなめんどくさいこと私がやらないけないのかね」
と真顔でいう研究者・教授が。文系、理系、問わないようです。

この温度差の激しい季節の変わり目、いかがおすごしですか。アマサイは案の定へろへろです。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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