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October 02, 2007

青春の書(*^^*)

アマサイの今の仕事は、誰がなんと言おうと、「科学技術職」である。そして、誰がなんと言おうと、その職によって日本国の科学技術振興を担っている。

そうでも思ってないと、
おばかな技術者の誇大妄想を現実化するように作文してあげたり、
大事なときにしらばっくれる米国弁理士事務所とやりあったり、
できませんぜぇ、旦那。

それはさておき。
Seisintobusituまだ、アマサイがそんな仕事ができたらいいなあ、と思っていた若かりしころ読んだ一冊がこれである。
『精神と物質-分子生物学はどこまで謎を解けるのか』

利根川さんがノーベル賞を取ったのは1987年。その騒ぎ方って近年の田中さん、小柴先生の比じゃないと思うねえ。日本の科学がすげぇ~のは周知のことのはずなのに、生理学・医学賞がそれまででなかったのだから。でも、利根川さんの研究生活の大半は、海外だったから、日本人の快挙であるけれども、日本の業績ではないなあ。お約束通り、利根川の業績は新聞、雑誌に報道されたのだけれども、あんなのきっとその分野やってる専門家しかわかんないよね。まあ、一般市民にとってはノーベル賞受賞者が増えた、めでたいめでたい、でよかったんだと思う。

利根川受賞フィーバーが収まったころ、出たのが本書である。前書きでの立花隆の言葉はうっすら覚えている。「利根川さんはすごいというが、だれもそのすごさを説明してくれる人はいない。では、自分が勉強して、専門家に近いレベルでインタビューし、それをわかりやすく伝えようと思った」みたいな感じである。これぞ、まさにサンエスライターの考えなんである。立花がそれだけいうだけあって、非常にわかりやすい著書であり、文庫本興亡の今でも生き延びている。

本書は当時の分子生物学の情報だけではなくて、利根川さんの研究哲学が、披露されていた。

「利根川さんはなんでそんなに自信を持てるんですか」
「我々は何度も実験をしている。すればするほど確信が持てる。自信があるのは当然だ」
みたいなことが書いてある。研究者でなくても、仕事を持つものなら誰にとっても教訓であるような言葉だ。科学技術の仕事をしたいと思っていたアマサイには、利根川さんの言葉ずんずん伝わる。

すごいなあ、科学研究ってすごいなあ、
という言葉を何度も実際につぶやいた。科学進歩には明るい未来しかないはずなんだ、そうなんだ、今でもそう思うけど。

今の若い人は伝記とかこういう本とかって読まないのかなあ。読んでいたら理科離れなんて起きるはずないんだけど。

アマサイは学力低下なんて大した問題じゃないと思う。勉強なんて興味がわけば、必要にかられたらするはずだから。国際学力比較?そんなもの知るか!統計的数字なんてどうとでも、解釈できるよ。でも「離れ」ちゃうのは困る。学校の勉強は嫌いだけど、図書館で学ぶ理科や歴史はおもしろい、ってのが無くなるのは困る。

読書は成績と関係あるとか、ないとか言っているから、子供は本を読まないのさ。おもしろいから読んでごらんじゃないと読まないんだよなあ、子供は。

なんか話がとめどもなく飛躍していくが。

一書に遇うのは、一師に遇うのと同じなんだ。くだらない本もたくさんでてるけど、探せばきっと人生を決める一書に出会えると思う。

余談:立花隆はどこでトンデモさんになっちゃったんだろうね。まだこのころはまともだった気がするが。

今週はCEATECだね。アマサイも行く予定です。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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