無料ブログはココログ

« 湯川れい子 | Main | ドラマ『点と線』 »

November 22, 2007

書談:奥田英朗『マドンナ』

Madonna■『マドンナ』
著者 : 奥田 英朗
価格 : \620 (本体 : \590)
出版 : 講談社
発行 : 2005.12
bk1
収録作品:マドンナ、ダンス、総務は女房、ボス、パティオ

40代の中間管理職のオジサンたちの会社での日常、と言った短編集。あの奥田英郎が書いているんで、おもしろおかしく、ちょっとせつない。

「上司のこと、お父さんの事、夫のことを知りたいあなたにぴったりの一冊です」
と裏表紙に書いてある。

父は亡くなったし、夫はいなし、上司のことなんか興味はない。
(^^;)

アマサイはとって知らない世界であることは確かです。アマサイは全グループ従業員○万人とかという企業に勤めたことはないので(派遣ではあるな)、ほほっー、通常の会社とはこうなっているのか、思って読みました。

定期人事異動はないし(マドンナ)、幹部候補生は、営業を一旦退いて総務部を経験させるステップ(総務は女房)もない。営業が総務やらされたら、リストラの一環だろうな、いや、うちの会社はそんな面倒なことはしない、クビにしたかったら、役員が呼び出してネチネチ因縁つけるんだろうな。中小企業は、パワハラの巣窟ざんす。
(--メ)

「総務は女房」では、気鋭の営業マン恩蔵博史が、暗黙の了解で2年ほど総務課長をやらされる。見込みのある者は、多くの部署を回り会社の全体像をしっておけという意味らしい。深夜残業、休日出勤が当たり前だったところから、暇を潰すのが仕事みたいなところに移される。出世コースの一環と知っている恩蔵は、喜々として総務四課課長を任を受ける。ところが、社内雑貨店の松田商店の存在を知り、状況は一転。安い店舗賃貸料の変わりに松田商店は付け届けを怠らない。年長の係長は、恩蔵の歓迎会の支払いを追わせるために松田商店を呼びつける。恩蔵はお車代と称して10万渡される。

こりゃ、不正な癒着じゃないか。恩蔵は改革に乗り出す。松田商店となあなあになっていた店舗賃貸に対して正式契約書をかわすだけのことなのだが。

彼を留めようと、総務部長、局長、はては総務担当役員まで恩蔵とところにやってくる。しかし、恩蔵の決心は固い。

その恩蔵をくい止めたのは、彼の妻である。窮地を感じた松田商店が恩蔵の家まで「恩赦」願いに来たのだ。土下座をする松田商店の社長をみた妻は「年上の人に土下座させてどういうつもり?あなたはエリートだからこの人の気持ちがわからないのよ。弱い者いじめ!独裁者!土下座できるこの人の方が偉い。あなた土下座できる?」と恩蔵に詰め寄る。頭の中がまっしろの幹部候補生の恩蔵博史。

恩蔵は、翌日総務部長に現状維持の方針を伝える。

あなた土下座できる?はすごいね(^^;)。奥田さん、なんでこういう女の人が描けるのかなあ、男なのに。まあ、土下座が仕事のおじさんもいるみたいだけどね。こういう会社は、そういうのも給料に入っているんだからしょうがないよね。

それにしても総務ってそういう仕事なんだね。うちも総務は暇そうで、それじゃまずいからどうでもいい仕事作っているけどね。でも、そんなとこで4課まで作ってそれこそ無駄じゃないのかなあ(^^;)。本書にもあるように組織が大きくなれば「あそび」の部分も大きいのかなあ。

同世代の女性が上司をして移動してくる男の悲哀?を描いた「ボス」もなかなか秀作でした。

40過ぎてもね、結婚してないというのもね、ファンとしては心配だしね、普通の元OLってのもね、阿部ちゃんらしいと思うけどね。。。今日も人気ブログランキングぷちっと、ぷちっとしてくんな。【押す】≪コメントはここ

« 湯川れい子 | Main | ドラマ『点と線』 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/17151013

Listed below are links to weblogs that reference 書談:奥田英朗『マドンナ』:

« 湯川れい子 | Main | ドラマ『点と線』 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

May 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31