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量子力学の最前線@月刊誌『現代思想』

Gendaisiso0712
『現代思想 2007年12月号』量子力学の最前線-情報・脳・宇宙-

竹内さんの対談が載っているので買ってみたわけである。


さすが、科学作家である。専門家(横山氏)からうまく宇宙論のエッセンスを引き出していた。この場合、竹内さんも宇宙論で博士をとった専門家なのだが、「たこつぼ」議論に陥ることなくバランスのとれた話となっている。

素人は超ひも理論が流行っていると聞くと、超ひもで宇宙が解明されるのかと思うし、
ランドール博士の五次元宇宙論の啓蒙書が出ると、ああ、やっぱり、五次元以上でないと宇宙の構造はわからないんだ、と思う。

この対談(討議)では、宇宙論学会でどのようなスタンスで、どのような理論が語られているかがなんとなくわかった。もちろん、なんとなくである。宇宙論の論文なんて高等数学のオンパレードなんだから、それを講釈してくれとは無理な話である。

物理学の最先端には現代思想がある、と言及しているのは的を射ている。古代から人類の解決すべきテーマの1つは宇宙の構造なのである。それがやっと近年になってかなり手がかりを得てきたのだ(科学と哲学が峻別できたのはせいぜい200年かそこらである)。評論家と名のつく職業をするならば、超ひも理論を語るくらいじゃないとダメだぞ。けけけ、文系には無理だろうけど。

ガイダンス的論説は佐藤文隆先生が書いている。この人も最近はわかりやすい文章を書くようになったものだ。岩波新書の『宇宙論への招待』(品切れ絶版)なんて入門書のはずなのにちっとも読めなかったよ。ブルーバックスじゃなくて岩波なのにさ。

まっ、現代物理学=現代思想なんだから難解でもしょうがないか。

- 目 次 -
【導入】
・量子力学の身分 人類の特殊性を炙り出しているのか? / 佐藤文隆
【討議】
・量子宇宙の最前線 / 竹内薫+横山順一
【情報】
・量子情報技術と科学基礎論 / 小澤正直
・量子コンピュータ 並行宇宙論から生まれた未来の計算機 / 西野哲朗
【脳】
・物質の時計合わせ / 松野孝一郎 [聞き手=港千尋]
・「ありふれた非局所性」 の起源を求めて / 茂木健一郎
【宇宙】
・量子重力と哲学 / 内井惣七
【生命】
・なぜ余計なことを考えるのか 量子もつれ・セレンディピティー・生命の時間 / 郡司ペギオ幸夫+塩谷賢
【哲学】
・幾何学的存在論と物理的実在性
 非可換幾何学の概念構成と場の量子論への応用の認識論的分析 / 原田雅樹
・量子力学への統計力学的アプローチ / 白井仁人
・論理のなかの量子 / 渡部鉄兵

量子力学は思想的だって言われるけど、思想的でない物理理論なんて存在しないんだけどね。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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