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February 18, 2008

桜田晋也著『武神-八幡太郎義家-』

Bushinyoshiie『武神-八幡太郎義家-』
著者:桜田 晋也著
価格 : ¥819 (本体 : ¥780)
出版 : 学陽書房 人物文庫
発行 : 1997.11

頼朝様や足利尊氏が武家の棟梁と敬う義家ってどないな人やねん、というのが、アマサイの長年のなぞであった。きちんと文献を探して読めばわかるのであろうが、伝記小説なんかでお気軽に知りたいのである。って、春日局を捜していたら偶然見つけただす、本書を。

現代では、残忍なもののふとして知られているようであるが、本書では、頭は切れて、気はやさしくて力持ち、的な人物に描かれています。

前九年の役は、貞任が光貞に『蝦夷には嫁はやれぬ』と罵られたことが発端であった、と同情を寄せているし、

清衛、家衛に奥州を分割統治するように取りはからったのは、義家であるし、

後三年の役は、朝廷には私闘と片づけられているが、あれをそのままほうっておいたらどうなるねん、ということになる、

悪名高き金沢柵においては、「自分たちで事を起こしておいてぎりぎりになって勘弁してくれってどういうことやねん。大将自ら首を差し出し、他の者は許してやってくれ、というのが本筋だろが。家衛、武衛はトンデモねえ」というのは理に適っている。

まあ、殴られた方はさ、自分から手を出したとか、自分の方がひどいことしたっての忘れて、殴られた記憶だけ残るから源氏嫌いになるのは当然だと思うが。

朝廷貴族ども、武士を利用しっぱなしかい。源氏と平家を代わる代わる贔屓にし、その場を乗り切ってきたのは、このころからあったんであるな。

日本史においては、戦前に英雄視された人間は、戦後には何が何でも貶めねばらなぬ、という心理が働いているような気がするなあ。

そもそも、人殺しが生業の武士に向かって、残忍という言葉はよくよく気を付けて使わねばいけませんな。信長が寺を焼いたのと同じです。どうして、そこまでしたのか、ということを人格のせいだけにするのはいただけません。

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・義家が七代目の子孫が天下を取ると遺言したという逸話、これはないでしょう。どっかのHPに書いてあったが、この当時天下を取るという概念はないから。頼朝様のときも、ない。源氏の故郷とも言える関東地域及びその周辺を独立させたかっただけ。それに七代目は家時のはずなのに、自分ができなかったから孫にって(尊氏くんに)、予言は適わなかったってことでしょう。北条家は平氏だから、源氏に取り戻したいという願いは足利家にあったかもしれませんね。でも、平氏も源氏も途中で所々繋がっているし。


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