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February 05, 2008

書談:『春日局』2品

去年の暮れにやっていた、しょーもない歴史バラエティを見て春日局に興味を持った。で、すぐ入手できたのはこれ。
Ofukusugimoto■『春日局』
著者 :杉本 苑子著
価格 : \693 (本体 : \660)
出版 : 学陽書房/人物文庫
発行 : 2001.8
bk1
これは短編集で、春日局の他に時代モノ4編を収録しています。ここでのお福さんは烈女というか毒婦というかなんだかすごいですね。夫の側室成敗しちゃうしさ(これ実話なんか?)。まあ、女性作家の多くがそう書いているように、家光様かわいさ、だけでしょうね。戦国時代は終焉し、長子が家を継ぐというのはある程度認識されていたのだから、それを反故にするって乳母(はは)ならだれでも怒るでしょう。

他の短編は沢村田之助の『女形の歯』がよかったです。 名女形が病魔のため最終的には両足、片腕をなくすという壮絶な人生です。
『栄光なき天才たち』でも取り上げられていました。

次に入手できたのは、こちらでした。他の小説はamazonのユーズドで探さないといけないですね。
Kasuganotubone■『春日局-けふぞ火宅を-』
著者:池田 理代子著
価格 : ¥560 (本体 : ¥533)
出版 : 中央公論新社 
発行 : 2000.4

中央公論のマンガシリーズって全部漫画家さんが「シナリオ」書くんでしょうかね。やはり3巻に渡って描いているのでこっちの方がよくわかりました。

ここでは、明智光秀の家臣だった父が敵として殺される、ということがお福の原点になっています。負けるとこうなる、負けてはならぬ、誓いをお福は心に刻みます。逆臣の娘というがつきまとい、方々の家に世話になるうちに、処世術みたいなものを身につけたのかな、という気がします。ああ、あと疱瘡になって見目麗しいからほど遠い容姿であることも少なからず影響がありますね。

幼少期、細川ガラシャに「みめ形などなんの努力もなしに親から譲り受けたもの。お福どのを誰よりも大切と思い必要としてくれる殿御が現れることでしょう」と言われます。

親から譲り受けたものがイマイチなアマサイには、痛い逸話ですなcoldsweats01

その殿御は家光ではないかと長じたお福は想います。家光が重病のとき、薬断ちをし、回復を祈念します。自らの病のときは、その誓いを果たすべく薬類は一切口にしません。後世に女帝とも言わしめたお福は65歳の波乱の生涯を閉じます。

大奥を、春日局を悪者にしたかった歴史家の意図がすこしばかり見えました。やはり、徳川時代は実質的に大奥が第二の権力だったのでしょう。

歴史作家って結構な数いますよね。なかなか激しい競争なわけですね、歴史小説マーケット。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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