政治家、蒲島郁夫
蒲島先生が熊本県知事になられましたね。
熊本知事に元東大教授の蒲島郁夫氏
熊本県知事選は23日投開票され、自民が支援する元東大教授の蒲島郁夫氏(61)が、民主推薦で元県地域振興部長の鎌倉孝幸氏(61)、元消防庁次長で弁護士の北里敏明氏(59)、前相良村長の矢上雅義氏(47)、元衆院議員の岩下栄一氏(61)の4氏を大差で破り、初当選した。蒲島氏は自民の組織力にも支えられて幅広い支持を集め、労組などの支援を受けた鎌倉氏らを抑えた。今回は戦後最多の5人が乱立した。川辺川ダムや水俣病などの重要課題は明確な争点にはならなかった。当日有権者数は148万2106人、投票率は49.36%で、過去最低だった前回04年(38.67%)を上回った。
なんでアマサイがお名前を知っているかというと、ディベートの政治論題には必ず引用される人なんであります。一番有名のは筑波大学助教授時代に書かれた
『政治参加』現代政治学叢書 東京大学出版会
です。使いでがあるんでアマサイも持ってます(さて、今はどの段ボール箱にあるやら)。
昨年のディベート甲子園高校生論題が
「日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か」
だったので、蒲島資料をよくみかけ(聴いた)ました。
政治参加、即ち投票が市民の教育の場である、なんて議論をサポートする資料です。
「政府のコントロールのほかに、政治参加は市民教育の場としても重要である。市民は政治参加を通して、よりよい民主的市民に成長すると言われている。市民は政治参加を通して自己の政治的役割を学び、政治に関心を持ち、政治に対する信頼感を高め、自分が社会の一員であること、正しい政治的役割を果たしているのだという満足感を覚えるようになる。さらに、市民は政治参加を通して政治システムへの帰属を高め、政治的決定が民主的に行われた場合、たとえそれが自己の選好と異なっていても、それを受け入れようとする寛容の精神を身につける。いわば、政治参加の過程で市民は他人の立場に大きな配慮を払う思慮深い市民に育っていくのである。」
新聞や雑誌に通常の論客として取り上げられていたので、別にディベートなんかしてなくても知っている人は多いでしょうね。
参-政治改革に関する特別委…-10号 平成06年01月11日
○参考人(蒲島郁夫君) お答えいたします。 このテレビ討論形式による選挙運動というのは公平性の観点から問題があるんじゃないかという議論があるというお話でしたけれども、私はその公平性をある程度犠牲にしてもこの際これを断固として導入すべきだと思います。私はアメリカ大統領選挙の分析もやっておりますけれども、あそこで国民の非常に多くが大統領選挙のテレビ討論を見るわけです。そこでどのような形で公平性を確保しようとしているか、その努力もちゃんとわかっていますし、それから、今回小選挙区制になれば、それぞれの選挙区において候補者もそれほど多くないと思うんです。これまではさまざまな演説会によってそういうふうなテレビ討論に似たようなことも行われてきたと思います(中略)。
だから、一分一秒という形で公平性は保てないかもしれませんけれども、アメリカの大統領選挙のテレビ討論を見てみますと大変公平に司会の方がその配分をやられているわけですから、それが日本でできないはずはないし、小選挙区制になって、特に小選挙区の中においてはこのテレビ討論の導入というのはぜひ考えていただきたいというふうに考えます。
公式HPによれば、苦労人というか異色の経歴が浮かびあがってきます。
1947年 熊本県鹿本町に生まれる
県立鹿本高校卒業後、農協に勤務
1968年 農業研修生として渡米
1971年 ネブラスカ大学農学部入学
1974年 ネブラスカ大学農学部卒業
1975年 ネブラスカ大学大学院修士課程修了
ハーバード大学大学院博士課程(政治経済学専攻)入学
1979年 ハーバード大学政治経済学博士号取得
1980年 筑波大学社会工学系講師
1985年 ワシントン大学客員准教授
1985年 プリンストン大学国際関係研究所客員研究員
1985年~1997年
筑波大学社会工学系助教授から東京大学法学部教授へ
どうなんでしょう。政治学者として経歴は、地方自治に活きるのでしょうか。今後の動向を見守りたいと思います。
個人的には、学者政治家のよい事例となってほしいと思っています。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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