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May 30, 2008

量子計算機、突破口はいくつある?

世界初、テレポーテーション型の量子計算を実証

量子計算は、アマサイの興味順位上位のものである。難しすぎてまだ理解できていないのだが。

日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦惺、以下NTT)と、大阪大学(大阪府吹田市、総長:鷲田清一、以下大阪大)は、量子コンピュータ※1の実現の困難さを克服する方式として有望視されているテレポーテーション型量子計算の実証に世界で初めて成功しました。

この方式では特殊な量子もつれ光子を予め準備すれば、あとは量子テレポーテーション型の操作を行うことで非常に簡単な処理のみで量子計算を実行できます。量子コンピュータ実現の最大の難関と言われてきました量子ゲート素子を新しい観点から切り開いたことにより、“夢のコンピュータ”と言われてきた量子コンピュータの実現に向けて、1つの突破口が開かれたといえます


<研究の成果>
 今回の研究成果では、テレポーテーション型量子計算の一つである一方向量子計算を光の最小単位である光子を4つ用いて実験を行いました。今回の研究成果の最大の特徴をまとめると、以下の2点に集約されます。

(1)高精度の4光子量子もつれの生成
 テレポーテーション型量子計算(一方向量子計算)のリソースとなる4光子量子もつれの生成を行いました。パラメトリック下方変換※8を用いた光子生成、および線形光学素子と光子検出器による極めてシンプルな方式であり、経路干渉も特殊な光学素子もありません。

(2)古典限界値を超えたテレポーテーション型量子計算(一方向量子計算)の実証
 高精度の4光子量子もつれをテレポーテーション型量子計算のリソースに用いることにより量子演算の精度も上がりました。また独自に確立した評価方法により、量子もつれがない状況でできる処理の限界(古典限界値)を求め、実験結果がその古典限界値を超えていることを確認し、量子もつれが真に演算に貢献していることを実証しました。

この関係の研究成果はどれも、世界初!とか、量子コンピュータの突破口!とか書いてあるのだが、いつになったら入り口から脱却して実現の方向にいくのかしら。

いや、進歩していることはわかりますです、はい。

Nichisci0805bessatuですから、アマサイもこげな本をちびちび読んで勉強しておるのですよ。

別冊161
『不思議な量子をあやつる』
-量子情報科学への招待-
日経サイエンス編集部編

量子力学、知ってる子も知らない子も、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 29, 2008

OKIの半導体事業、ロームへ

日経ネット

OKI、ロームへの半導体事業売却を午後発表  OKI(沖電気工業)は28日午後、半導体事業をロームに売却すると発表する。今後、売却に向けて詳細な条件を詰め、年内をメドに売却完了をめざす。OKIは同日午後に都内で経営方針説明会を開き、半導体事業から撤退、ATMやプリンター事業に経営資源を集中する方針を表明する見通し。  OKIの半導体事業の2008年3月期の売上高は1380億円で、国内13位。一方、ロームの売上高は3734億円で、同8位。 (13:26)

なんだか、ニュースぼうっと見てたんで、ロームがOKIグループに入るのかと。話が通じなんなあ、と思ったら逆でした。

OKIさんは選択と集中という経営の基本に戻ったようですが。やっぱり半導体不況なんですよね?こうして次々に半導体から離れて行くって。日経本紙には、半導体会社のランキングなんかが出てたんですが、東芝とか日立ですかね、がんばってるのは。

まあ、半導体企業自体、そんなになくて良いって話もありますね。何十社から十数社の方が安定供給を見込めるってか。

あんまり納得いかないんですが。

ローム社ニュースリリース

一方、ロームでは、競争優位性のある幅広い製品ポートフォリオを持った垂直統合型(IDM)半導体企業として発展することによる企業価値向上の機会を継続して検討してまいりました。

今回の合意は、こうした両社の状況を背景にして至ったものです。本件半導体事業は、ロームが取り扱う製品との重複が比較的少なく、相互補完による相乗効果を期待することが可能であり、ロームと本件半導体事業の双方の売上および収益性の一層の向上を期待できると考えています。

具体的には、本件半導体事業の強みである低消費電力技術・高耐圧技術・デジアナ混載技術・小型実装技術などを活かした競争優位性のある製品については、そのノウハウを長年にわたり蓄積してきた本件半導体事業のファブを最大限活用する一方、システムLSI・ロジックLSIをはじめ比較的新しい製品で外部のファンダリに依存しているものについては、ロームの最先端製造プロセスを活用するなどの施策を通じて、両者の強みを活かした積極的なシナジー効果が期待できると考えております。


なんだそうですよ。

総合エレクトロニクスメーカーってそのうち無くなるんでしょうね。その方自然という気もいたします。

アマサイが特許情報抜きで経済・経営を語るって無理だろうが。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 28, 2008

アクセス、30万(゜∇゜)達成!

30million

アマサイブログ、30万アクセス達成したようです。黄金週間中ですかね。先週気付きました。


みなしゃん、あじがどう\(*^o^*)/

予定より早いのはトンデモさんと板荒らしのお陰でしょう(^_^;)。

Access080529
上記の平均はカウンターつけてからです。最近はこげなぐあい。

今後ともアマサイ、アマサイブログ、応接室共々ご贔屓下さい。

因みに表題の顔文字は世界のナベアツの3の倍数でアホになるを表現しました。

( ̄▽ ̄)v

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May 27, 2008

書談:『次元とは何か』Newton別冊

アクセス解析を辿っていったら、どうも物理学ブログに入れられているらしい。じゃあ、物理的な話題でも。

Jigentowananika■『次元とは何か』Newton別冊
-「0次元の世界」から「高次元宇宙」まで-
価格 : ¥1,995 (本体 : ¥1,900)
出版 : ニュートンプレス
発行 : 2008.5
bk1

当然、リサ・ランドールブーム?に乗っかった企画でしょうね。最後にリサちゃんのインタビューが載ってます。特別インタビューってあるけれど、どこかで聞いた内容だなあ。質問が同じだから?リサちゃんの渾身の作『ワープする宇宙』だれどイマイチそそられない。レオナルド・サスキンドの『宇宙のランドスケープ』の方が読みやすいような気がする。半分弱しか読んでないけど。物理学の素養のない人には『ワープ』の方がとっつきやすいだろう。とっつきと理解は全く別のものだがな。

イラストを見て科学を分かった気になってはいけないなどと説教を書いたが、数式のない文章でなんなく分かった気になるようり五次元ってこういうイメージなんだ、とイラストをみて分かった気になる方が「理解」に近いと思うね。

物理好きには見慣れた図だけれど、こうして次元というテーマで一冊になると改めて発見することもあるものだ。

百科事典を自宅に置く習慣がない今、一連のニュートン別冊は自然科学百科として役立つだろう。ご家庭に一冊どうぞ。

1章 次元とは何か
次元の定義とは/1次元と2次元/2次元と3次元/影から形がわかるか?/2次元は3次元の影?/第4の次元「時間」/時間の「流れ」

2章 アインシュタインと次元
特殊相対性理論/時空図の基礎知識/時空図/ミンコフスキー時空図/重力と一般相対論/曲がった空間の幾何学/素粒子と力/四つの力/四つの力の統一

3章 高次元空間の世界
4次元空間とは/「超立体」とは?/4次元空間では何がおきる?/1次元に見える世界も……/第5の次元はどこに?

4章 超ひも理論とブレーン
超ひも理論の登場/丸めこまれた次元/ブレーンとは/開いたひもと閉じたひも/ほかのブレーンとの関係/ワープした余剰次元モデル/LHCでの実験

5章 ランドール教授に聞く
次元の探求 特別インタビュー

竹内薫さんの物理講義がまた聴きたいですね。どっかでやってくんないかなあ。竹内さんの後継たるサイエンスコミュニケータの出現も歓迎いたします。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 26, 2008

NHK技研一般公開2008

行きたかったんだよね、NHK放送技術研究所の一般公開。平日に行ければ一番いいのだけれど。うちの会社ではこんな難しいことしてないから、外部研修の一環として申請できないし。有休とるってか?そこまですることもない。

Tech-Onさんのお薦めはこれらしいです。


有機単板カラー撮像素子(以下,有機撮像素子)と同素子で撮影した映像の録画を展示している。(中略)

同素子は,色のついた有機半導体と透明な酸化亜鉛(ZnO)TFTから成る撮像素子を,有機半導体を替えることで赤色(R),緑色(G),青色(B)をそれぞれ吸収するように作り分け,それらを積層したもの。有機半導体がB,G,Rの色の順に光を吸収する。

3板式は,カメラからの光をRGBの色ごとにプリズムで分光し,それぞれの色に対応した撮像素子を利用する方式。高画質が得られる半面,プリズムや3個の撮像素子を使うことでカメラが大型になる課題があった。有機撮像素子を用いれば,プリズムが不要で,撮像素子のスペースも1個分で済むため,カメラが小型化できる。

スーパービジョンの基礎技術だそうです。

言うまでもなく、特許出願もたくさんしておられます。公開は出願から1年半後程度ですから、今回公開されたものはありませんがね、たぶん。ブログで紹介して理解できるのはほとんどないのですが。

特開2008-112175(P2008-112175A)
【発明の名称】表示素子の画素ずらし量調整装置及びその方法
【出願日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】日本放送協会
【背景技術】
従来、投射型表示装置において、高い解像度を得ようとする場合、図5に示すように、ランプ11の光を偏光ビームスプリッタ12を通して2つの表示素子13、14に照射し、その反射光を偏光ビームスプリッタ12で重ね合わせて、レンズ15を通して投影面16に投影するようにし、2つの表示素子13、14の光出力位置を斜め方向の隣接画素との距離の1/2の距離だけ斜め方向にずらして配置することにより、水平方向および垂直方向の解像度が2倍になるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
この際、表示素子13、14のずれ量が斜め方向の隣接画素との距離の1/2の距離になるように調整しなければならないが、2つの表示素子13、14は別々に配置され、光出力のみが合成されるので、表示素子の位置だけを見てずれ量を調節するのは困難であった。そこで、本発明は、表示素子のずれ量の微調整を容易に行うことができる表示素子の画素ずらし量調整装置及びその方法を提供することを目的とする。
2008112175【要約】
表示素子のずれ量の微調整を容易に行うことができる表示素子の画素ずらし量調整装置及びその方法を提供すること。

画素ずらし量調整装置は、調整用信号発生器1と、投射型表示装置10とを備え、投射型表示装置10は、光源としてのランプ11と、反射型液晶素子で構成され多数の画素を格子状に配置し入力信号に応じて画素の輝度を制御して画像を形成する表示素子13及び14と、ランプ11からの光を表示素子13及び14に照射するとともに表示素子13及び14から反射してきた光を合成してレンズ15を通して投影面16に投影する偏光ビームスプリッタ12とを備え、調整用信号発生器1は、投影面16に、水平方向の1本の直線と、この直線を挟む2本の直線とを表示させる信号を発生するようになっている。

これはまだなんとか理解が可能かと。

多くは企業との共願です。そりゃ、そうでしょう。あそこに撮像素子作れないし。

技研はNHKラジオ放送直後からあるそうです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 23, 2008

ローマ帝国化する物理帝国

竹内薫さんの日記

そして誰も物理を学ばなくなった

『オレが高校生の頃、物理、化学、生物、地学は四科目とも必修だったが、今では、高校生の2/3は物理を全く教わらないのだという。地学にいたっては、95%の生徒が教わらない!』

「オレが高校生の頃」じゃなくて、「オレの高校では」ね(^^;)。私国公立すべてを合わせて中でも日本最高水準のT大附属出身(G大附属ではありませんでした、すんまそんcoldsweats01)でしょ、竹内さんの出身高校は。今も昔も、おりこうさんな学校とそうでない学校までいろいろだからね。本人はそういうつもりないんだけど、こういうとこが「上から目線」って言われちゃうんだよね。それは些細なことだから別にいいとは思うんだけどね。

※よくよく考えてみると、おりこうさんな学校を出た人はおりこうさんと話す機会しかないから、他の学校の実状なんてわかんないよね。

高校理科については、何度か書いているけれど、指導要領で「地学」ってどういう扱いになっているのかな。私の高校には設置されていなかったのだけれど。物理でさえ、履修者がいれば開講する、みたいに書いてありました。工学部受けるんで、物理教えてくれ、って担当教員に言ったんだけれど、なんだか、授業したくないみたいだったね、そいつ。「君、一人のために開講しなきゃいけないのかね」とは言わなかったが、暗に物理なんか止めとけというお考えのようでしたね。( ̄△ ̄;)。

その教師が典型ではないだろうけれど、物理離れの推進?はもう10数年前から行われていることなのですよ。

「難しい」→「わからない」→「つまらない」→「いらない」
と教師の側が言っていたのだからどうしようもない。

世界史履修させない事件、と同じ構造だな。

それでもアマサイは「都築先生のブルーバックス読んだことある?」と話せる友達がいただけでも幸運である。

高校物理を履修して、ブラックホールや素粒子に興味持つって難しいと思うんだよね。だって、勉強するのは、ニュートン力学と、電磁気と熱力学の入門だものなあ。あと原子物理学も少しやるか。

高さ○メートルから初速度○m/sでボールを投げたら○秒後の高さはいくらか、なんて問題で宇宙の構造まで興味が至るかね。

アマサイは、こういうことを積み重ねていけば、その先には、ブラックホールのこととかわかるようになるんだ、とは思ったいたけれど(量子力学と相対性理論を勉強せねばならんがな)。そういう志向のある子は、物理を履修しようがしまいが、物理書、科学啓蒙書の読者になっていくのさ。

また、物理なんか、何の役に立つんだ!意味ないじゃないか、という子は高校卒業した後、物理に触れることなんかないだろう。いや、そういう子でも、大人になって、なんかのきっかけでアインシュタインを好きになるかもしれない。

だから、物理、地学の履修者が激減したことと科学書が売れる売れないは、関連はないこともないけれど、その関係強度は思いの外小さいんじゃないかとアマサイは思う。

物理に苦しめられた人たちが、大人になって文科省の官僚、大学、高校なんかの教員になって、物理学に復讐?するため、「難しいからやめろ」サイクルに加担しているのは明らかである。

『日本の製造業の将来は暗い。物理を全く知らない人が電気製品や自動車を作ることは不可能だからである。国民の大多数が、「物」が動いたりエネルギーを出したりする原理を知らなくなる近未来、日本はモノづくりができない国になる。』

これに関して簡単には論じられない。ただ一言言いたいのは、製造業に従事する技術者はどっちかっていうと、理論派ではなく、さわっていじって、おもしろさがわかり、その道についたのであるから、今までより、21世紀が暗くなるとは言えないのではないかと思う。


学校で教えないからおもしろく勉強できるということもある。だから、アマサイはイヴァン・イリッチのDeshooling(脱学校)を支持している。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 22, 2008

深夜の勉強に有機EL

大型のキューピーちゃんが何かまた「やらかした」ようです。

有機EL寿命蛍光灯の30倍 日経新聞2008年05月19日

山形大学の城戸淳二教授の研究グループは、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子の寿命を大幅に延ばす技術を開発した。製造技術を改良し、赤色に光る有機EL素子を作った。有機ELディスプレーの寿命を現在の二倍に延ば緑、青などほかの色の素子にも応用が可能。有せるほか、蛍光灯の三十倍の寿命を持つ照明の開発につながる成果という。

ほう有機ELは赤が決め手だったんですか。レーザダイオードは青でしたね。

有機EL素子は一般に、発光分子や電子輸送材など三種類の材料を基板の表面に層状に重ねて作る。研究グループは材料を蒸発させて基板にくっつける「蒸着」と呼ばれる製造技術を改良。負担がかかり素子が劣化しやすかった。新技術で二㍉㍍角の赤色の有機EL素子を試作。強い光を出させる過酷な条件で寿命を調べたところ、約三万時間だった。
新聞には模式図が載っています。各層の境界がくっきりはっきりしてるとダメなんだそうです。お隣さんと混ざり合った方が劣化が防げるそうです。

有機ELは照明としての開発も進んでいる。天井一面を照明にするといった使い方が可能で、蛍光灯に比べ消費電力を大幅に減らせる。ただ、価格が高いため採用は美術館など特殊用途に限られる。
ああ、だから表題蛍光灯の30倍なんですね。でも、特殊用途なのに蛍光灯と比べて意味あんのかね、なんて気がしないでもない、なんてアマサイは書くつもりないけど、書いちゃったけど。


山形大学の教員のもピンからキリまで。以下自粛。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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お仕事メモ:ウェーブレット変換

仕事でたまに出てくるのだけれど、収得しようと思うと恐ろしく時間がかかるし、そこまでやる必然性も今のところはない。でもクレーム同士比べるときは、最低限のことは知って置かなくてはいけない。

FussyさんのHPが分かりやすいようなので、メモしておこう。

1) フーリエ変換とウェーブレット変換

あるデータや関数の特性を分析する手法としてよく知られたものに、フーリエ変換(Foueier Transform)があります。フーリエ変換は、周期を持った任意の時間関数を正弦波と余弦波の和で表すことができることを利用して、時系列データを周波数成分に変換するために利用される重要なデータ解析手法ですが、この変換法では時間軸上のデータ全てが周波数成分に変換されるため、時間的な変化の情報が欠落してしまい、特性が時間によって変化するようなデータを解析する場合には利用することができません。

窓フーリエ変換の中で、理論上最良の変換方法として、窓関数にガウス関数(Gaussian Function)を用いたガボール変換(Gabor Transform)というものがあります。1975年頃に、フランスの石油探査技師J.Morletは、石油探査のために、地中への振動波の反射をガボール変換によって解析し、油床の場所を特定することを試みていましたが、その解析は非常に困難な作業でした。そのため、1980年代はじめ頃、三角関数の重ね合わせによって反射信号を表現する代わりに、Waveletと呼ばれる短い波を拡大縮小・平行移動して得られる波の重ね合わせによって表現することを考案しました。これがウェーブレット変換の始まりです。

三角関数は無限に連続した関数であるのに対し、Waveletは局所的に値が存在する関数です。フーリエ変換は種々の周波数成分を持った三角関数の重ね合わせによって波を表現しているため、時間軸上で常に一定のパターンを持ったデータの解析には有用ですが、時刻によってパターンの変化するデータを解析するなどの用途には不向きと言えます。しかし、ウェーブレット変換では局所的な波を平行移動したり、拡大縮小したものを使って波を表現するため、有限の区間内にあるデータの特性を解析するには三角関数より適していると考えられます。

ああ、JPEG2000の話になっちゃうから面倒なんだね。

ふむふむ、あとは古めの広報でお勉強するのがよかろう。
(新しいものだと、「ここでウェーブレット変換を行い」で済んでしまうものが多い)

『ウェーブレット変換の基礎』という本ですでにめげましたcoldsweats01。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 21, 2008

書談:トーマス・クーン『構造以来の道』

Kouzoirai■『構造以来の道 -哲学論集1970−1993-
著者:トーマス・S.クーン著
訳者:佐々木 力訳
価格 : ¥6,930 (本体 : ¥6,600)
出版 : みすず書房
発行 : 2008.1
第一部
第1章 科学革命とは何か?
第2章 通約可能性・比較可能性・意思疎通可能性
第3章 科学史の中の可能世界
第4章 『構造』以来の道
第5章 歴史的科学哲学の難点ト明
第二部 註釈と応答
第6早 私の批判者たちについての省察・再
第7章 構造変化としての理論変化-スニード形式主義への註釈-
第8早 科学の中の隠喩 ・瑚
第9章 合理性と理論選択
第10章自然科学と人間科学
第11章 あとがき
補章 歴史所産としての科学知識・
第三部 トーマス・S・クーンとの討論
トーマス・S・クーンとの討論
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去年の暮れくらいに書店に並んでいたような気がする。買おうと思ったが、読めない状況だったので見送った。『初夏の陣』が終わったので、早速入手。原書の
"The Road Since Structure: Philosophical Essays, 1970-1993,With an Autobiographical Interview"
は、4年前に買ったのだ、買ったのだ、買ったのだ。。。
えーと、翻訳文を読んでみるとそんな難しい英語じゃないそうだ、いえ、原文読んでそう思ったから、原書買ったんだけどね、って意味不明の前置きは止めよう。

その名の通り、トーマス・クーンが、『科学革命の構造』を出版して依頼の論文、講演が多いのだが、をまとめている。論文集は日本でも翻訳されている『本質的緊張』があるのだが、それよりやわい内容となっている。

晩年は、黒体放射の歴史について研究していると言っていた。これについて何人の専門家が注目してくれるだろうか、とも述べていたらしい(野家啓一『クーン』別紙の中で中山茂先生が書いておられた、と思う)。

本書をパラパラと見ると、クーンが『構造』への反論者への反論に時間をかなり割かれていたのではないかと察する。画期的な理論を構築し、それが長い間論争の的になるというのは科学史家、科学哲学者には、幸せなことなのだろうか。なんか、その気はしない。パラダイム理論はクーンにとって、科学史家へと成長する道程の1ポイントに過ぎない、それをねちねちと論じられるのは気分のいいものではないと思う。また、しかし、それは杞憂であって、クーンは他にも沢山の論文を書いている(らしい、翻訳されるのは一部だからよくわからない)。科学史・科学哲学の末端学徒・アマサイがいうことではないかもしれない。

でも、科学史・科学哲学の世界はまだ脱『パラダイム論』してないんじゃないか。クーンを抜いてしまうと、あとに残るのはちんまい「お話」になってしまうんじゃないか。

はやしさんが以前HP、「科学史っていうとクーンですか、と聞かれるのだが、それはもう古いです。古いことが悪いことではないけれど」と書かれていた。今はそのような文言はないようだ。


まあ、物理学の「歩留まり」が頭打ちになったせいもあるかもね。科哲で脚光を浴びるのは生命倫理くらいでしょう。

対象が「研究者向け」となっているのだが、『科学革命の構造』本体よりは読みやすいと思う。

※科学史、科学哲学は別のガクモンなのだが、特に区分けをしていない。クーンを語る上でそれは必要ないと思ったので。

中山茂先生が訳されるべきと思うのだが、いろいろ「大人の事情」があるのねん。。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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うちの半導体もタングステン使ってるか?

エルピーダやSpansionなど18社,タングステン使う半導体の特許侵害疑惑でITCが調査2008/05/16 16:40

米国際貿易委員会(International Trade Commission,ITC)は2008年5月15日,タングステン(W)を用いた半導体製品に関して,米関税法337条に基づく調査を始めると発表した。米LSI Corp.と米Agere Systems, Inc.が2008年4月18日,ITCに特許侵害を訴えたことを受けた。LSI社とAgere社は侵害製品の米国輸入差し止めと侵害行為の停止命令を求めている。

記事が短いので、どういう背景があるのかわかりません。

半導体戦争再び、でしょうか。でも、米国の企業も入ってるしな。タングステンってレアメタル?

明日ちょっと調べてみますので、メモ程度に、いや、そのうち続報が入るでしょう。

追記:
タングステン・モリブデン工業会ってのが、あるんですね。略してタンモリ工業界、だそうです。

・1574年頃:タングステン鉱石である鉄マンガン重石(Fe,Mn)WO4は、当時すでに発見されていたが、錫の鉱石と間違われていた。
レア・メタルとは違うようです。

・1908年:  W.D.Cooldgeは、白熱灯用の延性のある金属タングステン線の製法特許を取った。
ここから電子デバイスへの応用が始まったようです。

・用途

最近になると、CPU(Central Processor Unit=中央演算処理装置)の放熱基板用部品への利用(熱膨張係数がシリコン半導体に近く、熱伝導率が鉄材より遥かに大きい。W&Moと銅などとの複合材利用が多い)、X線CT(コンピューテッドトモグラフイー)用回転陽極部品(タングステンフイラメントの加熱で発生する電子ビームが、本陽極にあたり医療での体内異常を検査するX線を放出)、携帯電話振動子用部品(Niなどの添加で液相焼結を起こさせ、タングステンの難焼結性・加工性を軽減した、有効振動を得られる微小化させた高比重部品)など更に産業に貢献する複合材・部品の創出が成された。環境汚染のギャングエレメントの一つとして名を馳せた鉛の代替材料の最優先候補としても、釣具・医療用遮蔽具などへの利用も盛んに進められている。さらには、民生用として、スキー板の防振、テニスラケットのバランサー、ゴルフボール、弦楽器のテールガットやエンドピンなどに用いられており、用途拡大の為の様々な試みが成されている。

うーむ、やっと技術背景がわかりました。

体育会系経営者、坂本のおっちゃん、がんばるんだ。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

May 19, 2008

どこへいくのか、万能細胞

京大、iPS知財管理で新会社 金融3社、出資で合意2008年05月16日asahi.com

京都大は16日、山中伸弥教授らが開発した万能細胞(iPS細胞)の特許活用を目的とした会社を設立すると発表した。大和証券グループ本社と三井住友銀行、両系列のベンチャーキャピタルの3社から計約2億円の出資を得て設立することで合意した。出資総額は1~2年で約12億円に増やす。6月をめどに事業を本格化、万能細胞の応用研究の加速を目指す。

さまざまな臓器の細胞になりうるiPS細胞は、再生医療などへの応用が期待されるが、特許取得競争が激しく繰り広げられているとみられ、特許の管理・活用が課題になっている。国際特許の出願手続きは煩雑であるうえ、治療法の開発などには国内外の特許を戦略的に組み合わせる必要がある。

このため、専門的な知識を持った弁理士や弁護士などを集めるための資金も含め、迅速な対応を迫られていた京大が会社の設立を計画した。「多額の資金は出しても口は出さない」といった形で企業と大学が知的財産権管理専門の会社を作った例は珍しい。文部科学省はそういった例は把握していないという。

この記事を見たとき、バイオの人は権利取得に熱心なんかな、と思ったのだが。

でも、ある弁理士さんのブログを読んでいたら、特許がわかってないもの同士、大学とベンチャーキャピタルとが錬金術始めたのではないかと、思い始めた。

iPS細胞を金融界が支援 三井住友銀など3社 知財管理で新会社
FujiSankei Business i. 2008/5/17

どひゃ、この記事には怪しいオジサンたちがお手々合わせて。。。

そうだねえ。大学が特許戦略あるとは思えないし。
ベンキャピの人も、おお、iPS細胞、聞いたことあります、儲かりまんな、
ぐらいの考えしかないんではないか。

>国際特許の出願手続きは煩雑であるうえ、
ってか、パリ条約の優先権主張して、PCT出願すればいいんですけれど。もちろん素人にはできませんが、米国、欧州の出願処理している普通の特許事務所に依頼すれば、やってくれます。先願検索は知財本部でやって、教授センセ方と対策練ればいいんじゃないでしょうか。

ってか、企業はそうしているんですが(知財部と技術者が協力して)。

「特許って儲かるんですよね」の範疇ではないのか。

ある弁理士さん;
『日本の大学が、産学連係で利益を上げたいのなら、特許出願するよりも、まず、産業界へのヒヤリングです。そして、そのヒヤリングから商品化を前提した研究開発を行って、商品化できそうであれば、権利化を考えるという、スタンスで行くべきです。』

うーむ、おっしゃる通りです。

>専門的な知識を持った弁理士や弁護士などを集めるため
ってか、今までどうしてたんでしょうね。京大も特許出願してるはずなのに。

>文部科学省はそういった例は把握していないという。
有益なことはなにもしないで省だから、別にねえ、、、

日本の大学の特許意識は、30年前と変わっていませんからな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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お知らせ

掲示板に悪質な「アラシ」さんがいるようです。個々にIPアドレスを変えているので真面目に話をしたいのではないのは明らかです。
突然、応接室が開かなくなってもびっくりしないで下さい。

まあ、今のところ大丈夫そうですが。

追記:やはり○キの人のようです。ご迷惑をお掛けしますが、暫くお待ち下さい。

アマサイ@家主

May 15, 2008

音楽も人生もサビがなくっちゃね。

サビを自動理解できる未来型音楽鑑賞を実現!/Tech総研

産業技術総合研究所
情報技術研究部門 主任研究員
後藤真孝氏
音楽圧縮技術と携帯型音楽プレーヤーの登場で、膨大な量の曲が持ち運びできるようになった。わずかな定額で500万を超える曲が聴き放題という音楽配信サービスも登場している。まさに今や好きな曲を好きなときに好きな場所で好きなだけ聴ける時代。そこで注目されているのが、音楽情報処理、音楽情報検索技術だ。この分野で世界的に知られる日本人研究者がいる。それが、後藤氏。

ちょっと、ちょっと、そこのかっこいいお兄さん、以前お会いしましたよね。去年の暮れだったかしら。いえ、いえ、別に逆ナンしているわけじゃなくってほらほら、ちゃんと記録が残っているわけよねん。

サビは歌えます。

すいません、あのときは遊んでのか、なんて失礼なこと言ってしまって。

人生を大きく変えたのは、小学校6年生のときにコンピュータと出合ったことでした。友人の家で初めてNEC PC-8001に触れたんですが、プログラムで動くというのは、まさに衝撃でした。それこそ画面に名前を出したり、色をつけたりするだけでも楽しかった。

BASICやZ80機械語でプログラミングしていましたが、PCに触れる時間が限られる私は、まずは紙に一生懸命ソースコードを書いて、それを持っていって実行していました。そんな私を見ていたんでしょう。中学生になるときに父がNEC PC-8801を買ってくれました。これも、人生を変える出来事でした。両親には本当に感謝しています。

ほんと、ローティーンでパソコンに出会うとあとに人生変わっちまいますよね。アマサイもPCに触れたかったなあ。電子ブロックぐらいしか手に入らなかったものなあ。

まあ、情報処理領域に目覚ましい活躍をするか、大人の引き籠もりになるか、どっちかかもしれませんが。

大学の研究室は、入学前に興味をもっていたニューラルネットワーク研究をしていた研究室を選びました。それが村岡研究室でした。卒論のテーマにした音楽情報処理研究を本格的に始めたのは、大学4年から。本来、研究室は並列コンピュータがメインテーマなんですが、先生は研究テーマを決めるときにひと言。「君は何をやりたい?」と。コンピュータを使うなら何をやってもいい、と。そしてやりたいことを全力でサポートしてくださる。大事なのは何を研究するか、という問題を見つけること。問題を見つける努力をしなさい、というのが先生の考え方でした。実は問題を見つける能力を磨く機会は少ないんです。多くの学生は、課題や問題を人から与えられて生きてきたから。だからこそ、まず何をやりたいかを自分で考えなさい、と先生は強調された。この重要性は研究者になってから気づきました。

そうです、問題の発見がない限りガクモンは前進しません。文学研究など代わり映えしないような分野でさえ、問題が見つかれば進歩しているといえるでしょう。

先生はこう言われました。「その技術がほしい人はいるのか」と。「ここは工学の研究室。ユーザーがいると信じるならやりなさい」と。工学の神髄は人のための技術。人のためになる技術を問う。それが先生のポリシーでした。

エンジニアリングマインドですね。理学と工学が違うのはこの点です。まあ、どの分野でも応用は考えるべきだと思いますがね。やっぱり、早稲田の理工学部ってその点しっかりしてるんですかね。よく知りませんが、卒業生とか、こういう報道を見ているとなんだかいい学校という気がします。

もっというと、私は自分の置かれた状況の幸運を感謝しなければいけないと思っています。修士課程を修了するとき、就職するか、博士課程に進むかでずいぶん迷いました。就職したら面白い仕事ができたかもしれない。でも、音楽にかかわることができるとは限らない。私は、自分のやっていることをどうしても極めたかった。ただ、音楽情報処理の研究を終えて就職した人がほとんどいないことも事実でした。かなり狭き門です。私は幸運にも、音声研究も同時に行うことで産総研で研究を続けることができた。そして結果的に音声の研究は、音楽の研究に想像を超えるプラス効果も生んだんです。

後藤センセ、なかなか慎み深い方ですな。幸運というのは努力した者でなければ得られない。その幸運に感謝することでまた、幸運を呼び寄せているのかもしれませんね。

他の場所では、同世代うんぬんは感じないのですが、このシリーズの人たちは、ああ、同じ空気を吸ってきたんだな、と思うことが多いです。理工系、特に電子科のシンパシティってあるのかしら。

はいはい、アマサイの方が後藤センセより少しお姉さんですけどね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 14, 2008

デジタル・ナルシス

友蔵似のひげおぢちゃん日立評論でインタビューの連載してます。今回は、西垣通先生です。


西垣先生はアマサイの注目度No.1の方です。元々日立の方だったんですね。私が知ったときはすでに大学の先生でした。

Dejitarunarusisu初めて読んだのは『デジタル・ナルシス 情報科学パイオニアたちの欲望』だったと思うのですが、なんだか不思議感一杯でよくわかりませんでした(合間、合間に自作小説が入っていたような、、、それって別の作品だっけかな)。

Mediology1まあ、とにかくも、西垣先生は、自然科学、人文、社会に渡る、 総合情報学にキーパーソンなのであーる。
レジス・ドブレのメディオロジーシリーズの鑑訳もされとるでの。

ウェブ2.0にはむろんいいところがたくさんあります。一般ユーザーに開かれた平等で民主的な世界がウェブ上に出現したような感じもします。しかし,そもそもパソコンやケータイを扱えない人は参加すらできないことや,検索サイトで上位表示されない情報は無きに等しい扱いを受けてしまうことだけを見ても,完全に平等な世界とは言いがたい。私もウェブへの期待を共有していますが,ウェブというフロンティアを舞台にした経済的グローバリゼーションの一環だということは,しっかり認識しておくべきです。

今のインターネットが機会均等、平等社会の実現、などと脳天気なことを考えている人はいないと思う。検索エンジンなんてバリバリ恣意的だろう。ところで、ウェブ2.0って誰が言い出したんだ?1.0と2.0の差異が全く不明確である。ええ、一応、その定義するところは知ってますよ。ネットユーザは単なる使用者に甘んじることなく、ブログやSNSなどで主体者になっている、みたいなことでしょ。でも、ブログは従来のHP、SNSは昔のパソコン通信会議室のそれぞれバージョンアップと思われるのだが。

http://e-words.jp/w/Web2022E0.html

結局、おお!これは違う画期的な技術じゃ、というネット制作者の発言を示してるだけじゃん。それに群がるユーザを制作者(基幹ソフト製作やプロバイダ)が、うまく利用しているだけに過ぎないんじゃないの。

しかし,玉石混交の情報大洪水の中から,機械的な検索アルゴリズムによって真に大切な玉を選び出せると信じこむのは,いささか楽観的に過ぎるのではないでしょうか。さらに言うと,集合知仮説のほんとうの問題点は,各人の主観とは別に世界というものが客観的に存在し,大勢で討論すれば客観的真実を正しく記述できるという,安易な考え方が広まることなんです。

(中略)

今日,われわれを取り巻いているウェブの中には,こうした「機械情報」が氾濫しています。そこに客観的な世界が正しく記述されているように皆が信じているのです。しかしほんとうは,各人にとって意味内容が異なる記号が列挙されているだけで,それらを寄せ集めても客観的な知になるとは限らない。誤解やデマが広まる恐れもあるんです。

この前後にチャップリンの『モダンタイムス』の話が出来くるのだが、工業革命もIT革命の根っこをするところは全く同じ、という意見にアマサイも賛同する。


ウェブ上にある知というのは,いわゆるknowledge(知識)なんですね。それはもちろん社会生活を送るうえで大切なものですが,われわれが生きるためにほんとうに必要な知とはwisdom(知恵)なのです。知恵はそれぞれの人の内部で育まれるもので,「機械情報」よりむしろ,「生命情報」と直結しています。人間や動植物も含めたすべての生命が,情報と不可分であることは,DNA情報を考えればすぐわかるでしょう。本来,情報というのは人間の内側にあるもので,生命を構成している大事な要素なんです。

そうやね、知恵は活字にはなっていない、もしくは活字のまま活用はできないものなのでる。インターネット上の情報など何を言わんかである。

特許検索はいくらでもできる。だが、新特許、発明は、人間様が、うんうん唸りながら知恵絞り、手を動かして実験することでしか、できないのである。

なんか、当たり前のことだと思うだが、この当たり前のことがわからない奴らが多すぎる。

だから「この特許を侵害しない発明はどうすればいいか」って聞いてくる馬鹿が生まれてくるのだ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 12, 2008

科学イラストレーションの魅力

Tech総研の去年の特集なのだが、
巧みな編集とイラストで謎を解明『Newton』の魅力

pollyannaさんのエントリで思い出して、また読んでみた。/

『ニュートン』にイラストがなくなったら何にもないわけで、浅野仁志さんの貢献は大きい。
90年代前半くらいまでは『ニュートン』買ってたから、浅野さんの絵を楽しんでいたのだろう。やはり、お金出すとなったら、宇宙論、相対論、量子論の類である。そんで昔は、日本人はどんだけアインシュタインの相対性理論好きやねん、って思うくらい、特集してたなあ。ブルーバックスでも毎年のように相対論に関するもの、手を変え品を変え、出版しておった。

イラストだけで相対性理論わかるのは無理じゃな。ブルーバックスでも読み流していては無理。少しだけハードなものを腰を据えて読み込まないと。

って言っても、アマサイも、おお!相対性理論はこういうことであるか!と開眼したのは、朝カルの竹内薫さんの講義を聴いてからであるがな。

話がずれた。科学啓蒙にイラストは欠かせない。それでその分野を収得するということではなく、間口を広く戸を全開するために有効な手段なのである。

説明図とは違うが、アマサイがおお!と思った科学イラストレーションは、ブルーバックスの表紙である。

Uchunounnmei
■『宇宙の運命 -新しい宇宙論-』著者:リチャード・モリス
監訳:湯浅 学
価格: ¥945 (本体 : ¥900)
発行: 1982.10

である。前も書いたかな。内容も気にっている。本書を読んでから、放送大学の教科書がよくわかるようになった。もう四半世紀前の本だから入手したとしても宇宙論の学習にはあまり役に立たない。

このイラストならば今でも新しい感じがするのだが。


イラストレータ、絵描きさん、漫画家さん、アマサイはほんとに尊敬しちゃうなあ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 10, 2008

今どきマドンナはないと思うが。

女性しかわからない科学がある

東京理科大学では、理工学が発展することで、日本そして世界が豊かになっていくと考えています。現在、理系は男性の研究者、職業者はたくさんいますが、女性は少ないのが現状です。本学は、理工学が発展する為にも、もっと女性に理系に進んで欲しいと願っています。

女子中高生の皆さんが、将来の進路を考えるときに参考になるように、平成18年度から「ウーマンサイエンティスト体験講座」を実施してきました。この講座では、理系の職業に進んだ方の講演会、女子大生達との交流会、そして様々な実験体験を通じて、多くの女子中高生の「理系って?」の疑問から、「もっと様々なイベントに参加したい」、「もっといろいろな理系の人たちと話をしたい」という意見をいただきました。

もっと多くのイベントを、もっと様々な企画で女子中高生の皆さんが理系を理解する機会を増やそうと考え、平成20年度から、名前を「科学のマドンナ」プロジェクトと変え、東京都新宿区の神楽坂キャンパス、千葉県野田市の野田キャンパス、そして北海道長万部町の長万部キャンパスで様々な企画を実施します。

本企画は、「女性ならではの科学」を武器として、強いプロ意識のもとに新たな科学・技術を創出する人材の育成を目指しています。そのために、理科をもっと身近なものにする道筋を3段階に分け、「10年後の自分に目覚める」手助けを試みていきます。


なんだか、なんだか、って思うのって私だけ?

要するにさ、少子化で特に理工系が定員割れになってさ、理科大みたいなあこがれの単科大学でも(私はそうではないが、薬学とか理学志望者にはそうだと思うよ)学生集めに苦慮して、学校の成績なんか気にしないで、理科系に来てね、おもしろくなれば、学力もあがるから、なんておいしい言葉を振りまいてだけなのではないか。

そうそう、高校生の半分は女の子なのだから、ここを開拓しない手はない、ということではないでしょうか。

理系離れなんだから、男子学生にも罠張っておいた方がいいんじゃないの。

女子は理工系としてカウントされていない、みたいな側面があったなあ、昭和時代。

それを考えると浅ましいというかいやらしい大人の画策になんだか、ため息がでちゃうよねん。

で、今どき、「~マドンナ」なんて何時代のおじいさんが考えたフレーズですか?
まったく(^_^;)

ええ、女性が理系に進みことは良いことですよ。はいはいはい。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 09, 2008

M$がドル箱たる所以

米本社トップに聞くマイクロソフトの知的財産戦略


まあ、別に大したことは言っていませんが、メモとして残しておきましょう。

米Microsoft LCA-IP&ライセンスグループコーポレート副社長兼法務顧問代理のマーシャル・C.フェルプス氏と、米Microsoft バイスプレジデント兼副ゼネラルカウンセル 知的財産&ライセンスシンググループのホラシオ・グティエレス氏とのお話。

フェルプス氏


 マイクロソフトという企業の根幹を考えたとき、「マイクロソフトはIPカンパニーである」ということができます。ソフトには、必ずIPライセンスがあり、それはマイクロソフトが開発したソフトでも、他社のソフトでも、そして、オープンソースのソフトでも同様です。しかも、世界のあらゆる国において、ソフトの発明に対して、特許を取得するのが適切であるという考え方が出てきている。これはマイクロソフトにとって大きな変化です。


 マイクロソフトにとどまらず、ソフトを開発している企業は、4つの知的財産戦略のもとで、企業経営をしているといえます。その4つとは、「著作権(コピーライト)」「特許(パテント)」「商標(トレードマーク)」「営業秘密(トレードシークレット)」です。マイクロソフトは、この4つの観点から、どの知財を、どのレベルで、どう使っていくかを考える。他社が持つ技術を、有効に自社の製品に取り込むには、知財戦略の観点から、どういった手を打つのが最適かということを考えていかなくてはなりません。


著作権を第1に上げるところがソフト会社らしいですね。非ソフトメーカーでは、特許を上げ、それのみしか語らないとこが多いでしょう。営業秘密もやはりソフトっぽいかな。他メーカーでももちろん、営業秘密はあり、重要ですが、知財の話にはあまり出てこないでしょう。

―オープンソースコミュニティの知財戦略とは違いがあるのですか。


グティエレス氏

 大きな意味では、違いはないと考えています。オープンソースといえども、知財は存在する。違いがあるとすれば、ビジネスモデルの違いであり、それは、オープンソースか、そうでないかといった違いによるものではなく、組織の考え方による違いだといえます。

 では、ビジネスモデルにはどんなものがあるか。それは、大きく3つに分類することができます。ひとつは、間接的に収入を得るビジネスモデルです。コンピュータなどに組み込まれて提供されるものが最たるものです。もともとコンピュータのOSは、単体では販売されず、ハードと一緒になって販売された。つまり、ソフト開発のコストは、ハードの一部として計上されていたわけです。

 2つめのモデルが、ソフトを単体製品と見なした上でのビジネスモデル。この手法の確立においては、マイクロソフトは大きな貢献をしたといえます。ソフトを別にするわけですから、多くのハードウェアの上で走らせることができる。

オープンソース=無料と考えている人が多いようです。 ここで知財との絡みを語ることは重要です。

―「著作権」「特許」「商標」「営業秘密」という4つの領域のなかで、マイクロソフトが最も重視しているのはどれですか。


フェルプス氏

 どれかひとつにフォーカスするというものではありません。この4つのバランスが大切です。著作権だけを盾にとっても、すべてが満たされるわけではない。また、特許だけでも、トレードシークレットだけでも、知財が守られるわけではない。著作権や特許、トレードシークレットといったさまざまな観点から取り組まないと、会社が所有する重要な資産を守ることができない。

MSレベルの大企業にはないでしょうが、中小だと特許を出願すれば、知財はOKと考えているトップが多いです(うちのCEOとか)。MSのようにバランスを取るには、トップが知財を掌握しておかねばなりません。また、メーカーの場合、ノウハウ保持と特許出願技術の割り振りなんかも大切です、

ってなことまで公式会見で語れるはずもなく、大したことない、と言ったのは、このようなレポートでは、上位概念というよりうわずみぐらしか、記載されない、そういうことです。

それでも知財人はここからいろいろ類推できることがあるわけで、教えてあげないけどね(^^;)。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 07, 2008

「君、これ2週間以内に審査してね」

特許審査、最短2週間・特許庁がバイオ、ナノテクで試行

特許庁は5日、特許の審査を2週間から1カ月で終える「超早期審査制度」を創設する方針を固めた。バイオテクノロジーやナノテクノロジー(超微細技術)などの先端技術分野を対象に、10月に試験導入する。現行の早期審査制度に比べて審査期間を1カ月から2カ月半短くする。企業や研究機関の間で先端技術を巡る特許取得競争が激化しており、審査を速めて国際的な競争力を持つ有力技術を育てる。

同庁の「イノベーションと知財政策に関する研究会」(座長=野間口有・三菱電機会長)が6月にまとめる報告書に制度の導入を盛り込む。(06日 07:00)

昨日の日経だったかな、一面に載ってましたね。山中伸弥教授のiPS細胞研究の成果を受けて、だと思いますが。経済産業省ってそんなにフレキシブルなんですかね。

二週間って、、、今の特許庁の体制でできるんか?

我々の実務にも影響ありそうです。

---------
大ざっぱに言って(細かいつっこみはなしよん)、特許権はどんな基本特許でも、ちんまい改良特許でも、1件は1件、差別なし。その価値は市場が決めるみたいなとこがあります。しかし、このような特殊制度が次々と導入されると特許出願時点で特許評価がされるような気がします。

特許権になるまでにいいろいろプライオリティがつく。超早期審査をかけているから、これは打ち出の小槌だ、みたいな。

21世紀も特許制度は存続できるでしょうか。

おいらのメシのタネは、おいらがリタイアするころにずいぶんと変容するのではないか。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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May 06, 2008

数学脳を獲得しよう

もう先々週でしたか、『ラスト・フレンズ』を見てからNHKに回したから、おかっぱのカオスおじさんがお話をしていました。
視点・論点 「数学脳に学ぶ」
東京大学教授 合原 一幸
初めは無意識における発想について話をしてました。
ずぅーと、数学について考えていて、休んだり、旅行に行って、数学を忘れたとき、ふっと、いいアイデアが浮かぶということでした。ポアンカレ(だったと思うが)なんかも、旅行に行ってステップに足をかけ馬車から降りたときいい考えが浮かんだと記録しているそうです。

まあ、これは数学だけじゃなくて、よく言われることですね。高校程度の数学の問題を解いてこういう体験をすることは誰しもあるでしょう。アマサイごとき凡才でも、新技術についてよくわからないことがあって、全然別のことをしていたら、ふっと、スイッチ入ってくっきりイメージされることがあります。

ふーむ、数学、数学的思考のときによく現れるということでしょうか。

あとは、生物、生理学なんかに数学が使われているなんて話でしたね。ホジキン・ハックスリーの理論です。

ノーベル生理学賞1963年
アラン・ロイド・ホジキン w:Alan Lloyd Hodgkin イギリス
ジョン・カリュー・エクレス w:John Carew Eccles オーストラリア
アンドリュー・フィールディング・ハクスリー w:Andrew Huxley イギリス
とともに
神経細胞の末梢および中枢部における興奮と抑制に関するイオン機構の発見にて受賞

このリンク先を見ると詳しく書いてあります。

イギリスの生理学者ホジキン(A.L.Hodgkin)とハックスリー(A.F.Huxley)が、ヤリイカの巨大神経細胞軸索を用いた研究をもとに定式化した神経興奮に関する基礎理論(Journal of Physiology 117(1952)500-ほか)で、彼らは、この業績により1963年にノーベル賞(生理学医学賞)を受賞した。ニューロンにおける神経興奮を近似的に等価な電気回路モデルを使って記述することを目的としており、現象を大幅に単純化しているが、パラメータがあるしきい値を超えたときに連続的な発振が起きるなど、系の本質的な振舞いを再現することができる。


ホジキン-ハックスリー理論では、ナトリウムおよびカリウム・イオンが膜上に存在するイオン・チャネルを通って移動するプロセスを通じて膜電位が変化する。
  
各イオン・チャネルの開閉の度合いが膜電位によって変化するため、上の方程式は、解析的な扱いが困難な非線形なものになる。近似的な解析やコンピュータ・シミュレーションによって、膜電位がしきい値を越えると、自励振動が始まることが知られている。


電気回路モデルを使っているのなら、数式になるのは当たり前ですね。
ノイマン式コンピュータも脳活動を模したものですから、バイオ系に数式が出来てくるのは、全く特異なことでありません、みたいなこと。

(ははは、やっぱりヤリイカなんだ。確か神経細胞が取り出し易いってことで使われてるらしいです。一応、複雑系勉強したときに出てきた)

非理系の人たちは案外こういうこと、数学の他分野での応用、知らないんでしょうね。って、私もしっかり知っているわけではないですが。

算術が得意な日本国なのですから、理系研究で最先端を走る素養がある。数学を学んで世界を舞台に活躍しよう、ってことまで合原さんはおっしゃってませんでしたが、文脈からそう読み取りました。

電気・電子屋さんであるアマサイはやっぱり脳科学の研究に寄与できるんでは。皐月の空を見ながら妄想にふけっております。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

May 04, 2008

山形大学にもいた0.1人前女性教員

ネット社会にはへんな輩がうようよしてるからアクセス禁止を使うのはやむを得ないでしょう。

しかし、どうしてアク禁にしたかは述べるべきでしょうな。

うちの応接室でも最近SSFSと名乗る者の発言を削除し、アク禁にしました。私が気に入らないと理由で全部削除してもいいのだが、如何におバカさんか晒して置くのも良いかと思いまして。

マイナスイオンは他所でやってね、とかわいらしくお気にぃ〜のフェイスマークまで付けて上げたのにあのアホウときたら(^_^;)。

議論したいならネタ用意しとけよ。「サイエンティストなら事実を認め、」て何のことを言うとるわけ?


議論用ブログ、掲示板でないうちでもこの程度の断りをしているのだから、公正な議論を名目としてるとこなのに根拠を明かにせず人の投稿を削除するておかしくないか?

それなら初めから閉鎖会議室にしとけよ。

追記:2008年5月7日
以上は、アマサイの「アク禁」観。なまはげさんもSSFSは排除している、という反論は有益ではありません。

なまはげさんに名誉?アクセス禁止になったJosephYoikoさんが書かれているので参照してください(.spaces.liveにアクセスしないと見られないかもしれない)。

親切な方が魚拓とってくれているので便利ですなあ

お前が言うな(=_=)

『まともな投稿をして下さるときもあるのに、今回に限っては、意図が読めません。』
あんたが言うな!そのままその言葉お返しします。つーか100回1回くらいのまとも度ですが。
被害者面ですな。

そんなに悪質なコメントなら、Yoiko氏のコメントをそのまま載せ、金輪際来ないでください、って書けばみなさん分かるでしょう?どうしてそれをしないのかな。

ふしぎだね♪~

なまはげの話。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

May 02, 2008

1テラヘルツの同期光クロック信号発生

超高速な光信号間の同期を実現する光位相同期ループ技術を開発

古河電気工業(以下、当社)は、超高速な光信号間の同期を実現する「光位相同期ループ技術」を開発しました。この技術を用い、通信帯において世界で初めて、1テラヘルツの同期光クロック信号の発生に成功しました。

この同期光クロック信号は、通信ネットワーク間を繋ぐルータなどの中継器において、全光信号処理を実現するための「タイミング信号(=時間基準)」として使用されます。通信トラフィックが特に集中する中継器の全光化によって、現在の電気信号処理による動作速度の限界を大きく高めることができ、将来、テラビット級の信号処理(毎秒1テラビットは2時間の映画25本分を1秒で伝送できる通信速度)が可能となります。

長距離の光通信を行うには、伝送による光信号の劣化を、中継器にて補い再送信する必要があります。減衰した光パワーについては、50~100km ごとに設置されている光増幅器で増幅されます。さらに、光信号波形の修正や信号タイミングの補正も必要となります。

光増幅器が、光信号を光のまま増幅するのに対し、光信号波形の修正や信号タイミングの補正については、一旦電気信号に変換して処理を行い、再度光に変換して再送信する方式が用いられており、毎秒100ギガビット程度が処理速度の限界と考えられております。

そこで当社は、中継器の機能の一つである「光信号タイミングの補正」を光のまま行うために必要な要素技術として、「光位相同期ループ技術」を開発し、世界で初めて、1テラヘルツの「同期光クロック信号」の発生に成功しました。

とにかく早いってことやな(^_^;).。
まあ、中継器での変換が問題になるということはアマサイでもわかる。

そんな早く伝送してどうするんかな、と思わないでもない。
映画25本を1秒。違法コピーもそれくらいで流してしまえば、ばれる可能性が低いということはないんかな。

アマサイが子供ころ言われていたテレビ電話はインターネットで実現するとはね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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