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June 14, 2008

書談:東野圭吾著『流星の絆』

Ryuuseikizuna■『流星の絆』
著書:東野 圭吾
価格 : ¥1,785 (本体 : ¥1,700)
出版 : 講談社
発行 : 2008.3


*-*-*-*-*-*-*-*
洋食店を営む有明夫妻の子供、功一、泰輔、静奈の3人は、ペルセウス座流星群を見るために深夜、家を抜け出す。流星は見られなかったものの、兄弟で秘密の行動した興奮で喜びに満ちて家に帰る。そのとき、長男功一が見たものは、両親の惨殺死体であった。---その後、身よりのない3人は施設で育つ。施設を卒業した3人は、いつの日か両親を殺した犯人を見つけ仇を打つこと誓う。そのきっかけは、彼らの「副業」によって遭遇する。事件は、父親が作り出した店の味が動機となっているのではないか。
*-*-*-*-*-*-*-*
東野さんの新刊は、発売からあまり間を空けず、買って読んでいる。本書は、しばらく経ってから読んだ。だいたい、週末を利用して読み切ることが多いのだが-ウィークデイに読み始めると止まらなくなって日常生活に支障が出るので-今回は、何日かに分けて断続的に読んだ。おもしろいことはおもしろいが、ページをめくるのがまどろっこしい、とまで行かなかった。謎解きは1つなので、そこに到達するまでは案外(東野作品にしては)淡々としている。

東野さんも年をとって、人に対するまなざしがやさしくなったのか、あんまり毒があるものは受けにくいと思ったのか、今までにないタイプのハッピーエンドだ。登場人物も、こいつはいくらなんでも人間としてどうよ、という人物も出てこない。犯人は酷いには酷いが同情できる面もある。物語が長い割には、最後の〆は駆け足っぽい。別にそれも悪いとは思わなかった。デビュー作から読んでいる者としては今までとは構成が違うなと思った次第。

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しかし、ね、この帯は何?35万部最速売上げって。後ろに印字した読後アンケートも気に入らない。東野圭吾には、この広告帯は似合わない。直木賞作家だから?長年玄人好みの言われていた反動でしょうか(編集部側の)。

名実とも大衆作家になるってこういうことなのかね。

東野圭吾は、十数年前からずっと、ミステリ小説の職人なのだ。最近のにわかファン、特にブックオフで文庫買いましたって堂々のファンコミュニティに書いてるニセファン、下がりおろう!!

ファンに優劣はないのだが、ブックオフや古本屋ってのはいくらなんでも酷いだろう。クリエータのイセンティブを削ぐ行為なのであるそ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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