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August 29, 2008

トンデモ発明考

昨日の記事の発明家さんだが。
別にいいんじゃないかとアマサイは思うね。
ネットで「相対性理論は間違っている」とか「マイナスイオンは体いい」とか、ぶつくさ書き込んでいるよりも。

法律違反や公序良俗に触ることをしているわけじゃないしね。
出願料、審査料を払って、正規の手続きを踏んで行っていることだしさ。

特許検索してあんなのがどっさり見つかるようであれば、考えなくちゃいけないけれど、見つけようと思ってもなかなか見つからないのが現実である。
(^^;)。

特許庁は、特許たるものか否かを判断しているだけで、科学としての真理を判定しているわけではないのだ。書式に則って書いてあれば、それがなんであろうと、審査しなくちゃいけないし、するべきなのだ。

彼の発明?の中から真に正しい理論、方法が見つかることはないと思うが、特許出願の中には「これはありえんだろう」と思われることでも、実際技術として通用する場合があるのだ。なぜだかわからないがそうなる、技術の世界はそれでいいのだ。なぜ、という問いの答えは科学者が探求すればいい。

以前、永久機関に賭けている方を紹介したけれども、その方は、なんだか、悲壮感バリバリに漂っていて、見てて気の毒な気がした。父が果たせなかった思いを私が果たす、みたいな。

それに比べて、なんだか、K功さんはあっけらかんとしているふうで、これがダメなら、次行こう、次ね、みたい感じがして爽やか?である。うん、もちろん、わかんないけどね。発明狂が高じて家族を泣かしているのかもしれないけれど。

発明をしてそれで特許権を得るというのは、日本国民として権利みたいなものだから、どんなばかばかしいものでも聞いてあげなくちゃいけない(審査ということ)。大企業のAさんの発明も、著名な個人発明家Nさんも、K功さんも、発想してそれを具体化したという点(K功さんはそれが足りないが)では同じです。中身はもちろん違います。権利化したとしても活用できるかどうかも違うでしょう。しかし、中身がトンデモ、あるいはトンデモっぽいと言って差別をしてはいかん。それは審査として「これは論理的におかしいですね、実際的でありませんね」と決定してあげればいいだけの話なのだ。

特許は科学論文とは違う。どんなバックグラウンドであろうと、発明というものはできる。その自由度を保つためには、こういうK功さんもありでいいのです。

えーと、わかっていると思うけど、トンデモさんでもそれは科学と非科学とのグレーゾーンにあって、いつの日か、科学になる日がくるかもしれない、と言いたいのではないですよ。ってか、特許審査は、そんな科学的に「白」になる立証なんて待つ時間ないし。

まあ、結論はトンデモ発明、おもしろくっていいんじゃない♪
ってことなんですけどね。

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August 28, 2008

進ぬ!○トン発明家

五号館のつぶやきさんや娘ちゃんのお母さんことpollyannaさんにおもしろい特許出願を教えていただいた。

このK功さん(文献見ればフルネームわかるわけだな)、しょうもないすんばらしい発明を次々と特許出願している。特許庁電子図書館で検索したら、公開が50件ある(無料DBは近年のものしか出ないので過去にはもっとあるかしれない)。
最近でも
1. 特開2008-178692 ヒト成人皮膚万能細胞利用タンパク質製サイボーグ若返り方式体外離脱応用不老不死装置3
2. 特開2008-163042 ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用経口不老不死薬
3. 特開2008-154596 ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用死者復活製法
4. 特開2007-325497 地球の時間を止めて過去や未来に行き来する装置
5. 特開2007-300797 カシミール力応用電子蓄電池誘導式半永久機関
6. 特開2007-200344 ベイズ統計学公式による予言が起こる確率ソフト
7. 特開2007-185096 人工ダイヤモンドと人工太陽利用二酸化炭素削減装置
8. 特開2007-182895 水道水を燃料としたエンジン
9. 特開2007-175498 他人の考え分かり動かす装置及び精神検査治療装置
10. 特開2007-135597 タンパク質製サイボーグ方式体外離脱応用不老不死装置2
なんて発明の名称からしてすばらしい。
しかも、おそらくほとんど全てを「早く公開して審査してほしい」と特許庁にお願いしているらしいのだ。

メーカーであるとたいてい審査は審査請求期間を待って審査請求する。公開は約1年半後に公開すべきと決まっているので、訴訟問題でからまないかぎり、出願人から早く公開しろとは言わない。企業か個人かを問わず、発明者・出願人としては、本当は公開なんかしたくないのである。しかし、特許というものは、その取得(あるいは取得可能性)を担保に、みなさんに教えてあげてくださいね、という意図で公開されることになっている。

タイトル・中身もさることながら、この行動様式も通常の出願人とは著しくことなる。しかし、これらの制度を行使するということは、ある程度特許出願の知識があるということであろう。それもまたなんだかなんだかである。

さらにさらに、この人のすごいとこは堂々と?審査官と渡り合っていることである。
特開2006-18855「故人意識生き返り装置」の経緯を見てみよう

【課題】死の瞬間体重が減少しその分のエネルギーが消えるが宇宙の総エネルギーは一定であるのでそのエネルギーを追い交信を物理学的に試みさらに古代からの故人のそれを分析しサイボーグによって生き返りを試みる。

【解決手段】死後のエネルギーを11次元宇宙に追い重力子(グラビトン)とみなし解釈し重力波の周波数をその重力子と合わせることで故人の誰のものか分析しサイボーグ内にその意識エネルギーを誘導し固定することで故人意識生き返りを可能とする。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

(イ)死の瞬間、体重が減少する分その減少したものが1グラムならば10の14乗ジュールのエネルギー発生となり物理学理論では宇宙の総エネルギーは一定であるから宇宙のどこかにそのエネルギーは行くことになる。 (ロ)それは1次元から6次元分の丸め込まれたプランクスケールに行くことから11次元宇宙論を用いればそれは1次元から6次元を通過できる重力子(グラビトン)と解釈する。 (ハ)さらに意識する主体は脳波がフラットでも存続することが可能なことは臨死体験の例から判っているところから重力子が意識する主体と同じものであると解釈できる。 (ニ)この意識する主体の重力子と交信するには11次元宇宙を通過できる重力波でこの重力子と同調する重力波の周波数を合わせて行う。 (ホ)さらに古代からの故人の意識する主体の重力子を宇宙もしくは11次元宇宙(1次元から6次元を含む)から重力波によって故人の誰のものかその周波数で分析しそれをサイボーグ内に誘導し生きていたころと同じ人間同様のことができるようにする。 以上の如く論理で導かれる故人意識生き返り装置。
どうであるか。少々めまいがしてきたであろう。 審査官は当然これは特許になりませんよ、と言ってきた。特許法36条がかかっているのだが、この場合、言ってることがよくわからん、もうちょっと論理立ててわかるように欠書きなさいという意味である。

で、Kさんの意見書(反論)

審査官殿の指摘のうち第一の発明として不明確とありますがVTRのNHKETVスペシャル「あの世とこの世」2003年11月22日とNHKBS-1の11次元宇宙「グラビトン」2005年3月17日とNHKスペシャル選「サイボーグ技術が人類を変える」2006年11月3日と関英男氏の公開特許文献の重力波で周知技術として当業者が作られると解されます。審査官殿の判断材料としてこれらのVTRを添付します。これによって特許要件として審査を行え得ると解されます。なお関英男氏の重力波はIPDLで確認できます。このことは明細書やVTRをもとに審査を行え得ると解されます。この結果から従来のものに比べて格段優れた作用効果を奏するに至ったことは当業者といえども容易に想到し得るものではないと考える次第である。よってなにとぞ本願発明は特許すべきものであるとの査定を賜りますようお願い申し上げます。

で、審査官の再反論、拒絶査定、決定的ダメだしです。
一部抜粋

そこで、判断材料として提示いただいたVTRを拝見しました上での見解を述べさせていただくと、NHKETVスペシャル「あの世とこの世」では、瀬戸内寂聴さん、玄侑宗久さん、梅原猛さんの、それぞれの体験や仏教の教えなどに基づいた人の死やあの世に対する考えが述べられています。また、玄侑宗久さんの話では人が亡くなる際に減じた質量からどの程度のエネルギーが生まれるのかという計算を行ったことについても語られています。しかしながら、当該番組では実際に当業者がどのような技術を用いて亡くなった方の意識との間で通信するのか、また、実際に当業者がどのような技術を用いて故人の意識をサイボーグ内に誘導するのか、が説明されておりません。また、通信するという点についてはVTRの2番目に収録されている「美しき大宇宙 統一理論への道 最終回 驚異の高次元宇宙」において、ひも理論、M理論の説明と、当該理論に基づく理論上の可能性について述べられており、その中で重力波を用いて並行宇宙と話をすることなどについても説明されていましたが、これについては並行宇宙との通信の可能性を述べたものでありあの世との通信を述べたものではなく、そもそも並行宇宙との通信自体が理論上の可能性を述べるに留まるものであり、当該通信を(理論ではなく)技術的にどのように行うのかについて具体的に当業者が再現可能な程度に説明されているわけではありません。

いや~審査官のたいへんだね。

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August 27, 2008

ちょっとだけよ、あんたも好きねえ、

世界最大の粒子加速器『LHC』の内部:画像ギャラリー

8月9日(スイス時間)、欧州原子核共同研究機関(CERN)の『大型ハドロン衝突型加速器』(LHC)が試運転を開始した。本格稼働すれば、世界最大の加速器となる見込みだ。

LHCは複数の領域に分かれており、その1つにビームを入射することで試運転が始まった。

フェルミ国立加速器研究所の広報を務めるJudy Jackson氏は、『Popular Mechanics』に対し、「いまは、『何が起きるか見てみよう』という段階だ」と説明している。「このマシンはとても複雑だ。これも準備の1段階になる」

9月10日には、最大出力のビームが、全周約27キロメートルに及ぶすべてのトンネルを駆け抜ける予定だ。そのスピードは最高で光速の99.99%に達する。すべてうまくいけば、10月中に最初の科学実験が開始される予定だ。

試運転のビームは、稼働後に比べると大したエネルギーではない。それでも、世界最大の加速器にとっては重要な意味を持つ。

LHCは、約80億ドルの費用と12年の歳月をかけて建設された。ようやく、本当に機能するかどうかを確かめることができるのだ。無事に稼働した暁には、質量の性質や暗黒物質、宇宙の誕生といった極めて重要な疑問の答えを出すために利用できると期待されている。


科学ファンなら既出の情報ばかりでしょう、CERNについては。この記事はタイトル通りCERNの機構各部を写した写真がウリです。

機械モノ萌えにはたまらないですね。
アマサイは回路基板萌えなのでイマイチなのですが。

女優深浦加奈子さんの訃報を知り暫し呆然としているアマサイです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 26, 2008

ひもの次は自己組織化しちゃうそうです

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久々に日経サイエンス購入しました。
特集がお目当てだったからです。

自己組織化する量子宇宙
J. アンビョルン(ニールス・ボーア研究所)/J. ユルキウェイッツ(ヤギェウォ大学)/R. ロル(ユトレヒト大学)

 時間や空間はどのように現れたのだろうか? どのように4次元時空は形づくられ,私たちの世界の舞台となったのだろうか? その時空は,非常に小さなスケールではどのようにみえるのだろうか? こうした疑問の数々は「量子重力理論」へと物理学者を駆り立てるが,一般相対性理論と量子論の“結婚”は未だ実現していない。
(中略)
 著者たちは失敗の原因を探すうちに,重要なポイントにたどり着いた。それは「宇宙には因果律が備わっている」というものだ。因果律とは原因と結果が決まった順序で起こるという原理で,一般相相対性理論に不可欠なものだ。因果的構造を組み入れて改めてシミュレーションしたところ,果たして4次元時空ができあがった。この時空は大きなスケールでみると,見事に一般相対性理論の重力方程式の解の1つ「ド・ジッター宇宙」だった。しかも,シミュレーションの詳細を少々変えても結果がほとんど変わらず,普遍性を備えている。
 では,量子論が重要になる小さなスケールはどうなっているだろうか? なんと,時空を“顕微鏡”で拡大していくと,次元が連続的に変化するのだという。このことは,時空が時空の“原子”のような基本単位が集まってできたものではなく,無限に同じ構造を繰り返す“退屈のきわみ”でできていることを示唆しているかもしれない。

いよいよ、アンビョルン博士の登場です、って言っても知り合いじゃないですけど。
以前も記事があったので。

時空は小さな三角形の集まり?
ひも理論,ループ量子重力理論に次ぐ新理論が登場

微細な三角形の構造から構成される風景があり,その構造が常に変化して新しいパターンを生み出す様子を想像してほしい。この風景は遠くから見ると完全に滑らかだが,近づいて見ると奇妙な幾何構造がごちゃまぜになっている。この一見単純なモデルが「因果的ダイナミック単体分割(CDT:causal dy-namical triangulation)」という新理論の中核だ。CDTは重力の法則と量子力学の統一という物理学における最も悩ましい問題の解決に向けた有望な手法として登場した。

宇宙論、現代物理学の情報をネットで得るときは、やはり英語をベースにしないとだめですね。前出のド・ジッター宇宙、wikiでもこの程度しか書いていません。もっとも、そうなったらブログ自体英語で書かねばいけませんが。

ド・ジッター宇宙(ど・じったーうちゅう、De Sitter universe)とは、ウィレム・ド・ジッターが解いたアルベルト・アインシュタインの一般相対性理論の重力場方程式の3つの解のうちの1つの解であり、密度と圧力がともにゼロで、宇宙項が正の値をとる宇宙である。この解はド・ジッターの名をとってド・ジッター宇宙と呼ばれるようになった。

竹内さんの本で超ひも宇宙がおぼろげながらわかってきましたが、アンビョルン博士らの理論はまた勉強しないと「しっぽ」さえ掴むことはできません。彼らは最先端研究者なのですから、素人に簡単にわかるわけもなく。

とにかく家で特集をじっくり読むことにします。

日経サイエンスレベル追いつくのも一苦労の物理帝國民です。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 24, 2008

Snoopy in 銀座

Snoopy in 銀座
Snoopy in 銀座
Snoopy in 銀座
行ってきました。今回は日用品をすぬーグッズで補充しようと思いまして。黄色いのは暖簾です。おかいものスヌーピーの推奨品になっているときから欲しかったのです。

あとは化粧ポーチと財布です。ポーチは四年前のアテネオリンピックをデザインしたもの使っていて、いい加減くたびれてます。財布は適当なものがなかったのでこの日まで待ちました。

銀座に行って良いことは、言葉は交わさなくてもこんなにすぬーファンがいると思うと心強いということです。リラックマなど新キャラクターに圧されぎみですが、すぬーは永久に不滅です。

August 22, 2008

ウエルカム工学部で行こう

日経ビジネスで『さらば工学部』という【ステキな】連載をしている。
「工学部を解体せよ」~さらば工学部(1)

日本では、大学入学試験における工学部への志願者は、ピークの1992年度に延べ人数で62万人に達したが、その後急速に減少し、2007年度は6割減の27万人に落ちた。企業の人員削減の悪影響があるとされる。1990年代の不況の中で、大学の教育現場は荒廃。学生が集まらない旧来の学科の多くが消滅して、カタカナと漢字交じりの新しい学科へと再編された。

6割減って少子化を考慮しても減りすぎだよね。ここまで酷いとは知りませんでした。でも、工科大学が潰れたってあまり聞かないけど、あるのかもしんないが。学科の統廃合、定員数減らしてなんとか凌いでいるってことですかね。

不況が原因って、どの学科を出ても採用差し控えは影響するはずだが。苦労して数学や物理を勉強しても、相応の見返りがないってことですか。理数離れは昔っからあったけど、理工学部を出れば就職が良いって幻想があったが、それが正しく幻想でなくなっちゃったんで、もっと時間対効果が見込める文系学科に力を注いで、文学系・社会学系の学科に行こうとしたってことかいな。

優秀な技術者の給与を上げないといけません。成果を上げた場合には、知的財産だけではなく、給与も倍にするような大胆な施策を打たなければいけません。製造業では、技術者が儲けてくれている側面が大きい。技術者の昇給をやれるかどうかは社長の器次第。技術者をどう育てたいという、基本的な哲学、信念がしっかりしていたらできると思います。

いや、今更無理だと思うが。今まで安く使ってきたんだから、そのままで行くんじゃないの。ええ、もちろん、社長の裁量で給料上げるのはいいと思います。でも、それで、他の部門、生産管理、営業、事務系統に人納得しますかね。それだったら、技術者だけでなく、部門に関わらず優秀な人には給料上げると。それって、どうやって?やっぱり成果制の導入?

終身雇用の影響を一番受けてきたのって、技術者なような気がしますね。手に職、ということであれば、転職を続けることに価値を見いだしいる人たちのような気がしますが。そこのお家芸みたいな技術に対してひたすら精進する。そうすると、会社の成長曲線に自分が乗れる。給料・地位も上がっていく。しかし、社会が国際化、流動化していくにつれ、そうは行かなくなった。

うん、やはり、大学も国際化すべきじゃないんですかね。特に工学部は。アジアの若者を米国や英国の大学に行かせちゃだめですよ。日本に流入させないと。もちろん、教授陣も多国籍で。就職先もソニンやマネ下に限定することないでしょう。

今はそうしてるって?全然速度が遅すぎます。学生が、今日日本人の先生に一度もおそわらなかったな、ぐらいの学校が増えないと。

工学部志望者激減の原因、大学が自分で自分のクビを占めている。

強いては文科省の閉鎖性の責任ですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 21, 2008

Love Letterが来たならば

特許取れただけで喜ぶ、取締役って結構いるわけですが、それによって、自社の技術が守れているか、よく吟味した方がよさそうです。

『特許権 乱用防止への指針』日経新聞 2008年8月20日

特許庁は特許を持つ企業や個人が権利を行使できる範囲について、指針をつくる方針だ。特許を侵害しているとして、メーカーなどに高額の和解金やライセンス料を要求する「特許管理会社」が増え、訴訟が相次いでいることに対応。特許権の行き過ぎた主張は訂本経済の活力をそぐ結果にもなりかねないため「適正な権利行使」と「乱用」を区別するための目安が必要と判断した。

例えば保有する特許を拡大解釈して主張図的に特定企業の研究開発を妨害するなど、特許権の行使に関連して「悪質性」がある場合、権利の乱用だとして是正を求めることになりそうだ。指針に法的な拘束力はないが、企業間で特許の使用条件を決める際などの事実上の基準になる可能性が大きい。

さすが日経。詳しく書いてあるのはここだけだったようです(オンラインに要約が出ています)。

指針で効力を発揮できますかね。本格的なパテントトロールだと、そんなもの痛くも痒くもないでしょう。問題は、海外でどうするかということです。まあ、現時点で日本ができる事と言えばやはり指針しかないですね。そういう意味では一歩前進です。

特許というのは独占権ですから、トロール屋さんが一概にいけないとも言えないのです。それだけの権利を行政が与えちゃっているわけですから。特許権・ライセンス売買は法に適っていますからね。一件じゃどうにもなりませんが、多種多様な特許を保有し、使わないで訴訟ばかり起こしているとなると、法的措置が施せるのではないでしょうか。そうなったら、そうなったで、敵も他社と実施契約だけ結び、訴訟を起こす際、じゃ、例の件、よろしく、と実施【しかける】、ってのもできますね。

根っからの特許屋さんであるアマサイ、トロール屋さんでもしようかしら。いろいろアイデアが浮かんでしまう。
( ̄▽ ̄;)

まあ、ここまでしたらそれはそれで立派ですよ。やはり各社が特許戦略を立て、自社を保護できるようにする、というのが基本だと思いますね。

表題は特許侵害警告書、おたく、うちの特許侵害してるっぽいですよ、というお知らせの俗称です。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 20, 2008

「雲計算機」なら大丈夫ですかね

特許商標局、デルによる「cloud computing」の商標登録申請を却下

 「cloud computing」という用語の商標登録の実現に向けたDellの取り組みがまた一歩後退した。米特許商標局(USPTO)は先週、Dellに対し同社の申請を受理しないと通知した。しかし、これはまだ最終決定ではない。

 特許商標局は米国時間8月12日、Dellに対し、同社が行った「cloud computing」の商標登録申請を却下すると通知した。同局は、却下の理由として次のように述べている。「申請された商標は、単に申請者のサービスの機能や特徴を表す用語にすぎない。(中略)申請された商標は、単に説明的であるということに加え、特定サービスとの関連で総称的と思われる。したがって、同商標は、申請者のサービスの識別名として機能できない」

 特許商標局は、「cloud computing」という用語は総称的すぎると判断したが、Dellは、最終決定を下す前の6カ月間で、同局の決定に対する証拠や反論を提出できる。

 特許商標局は当初、7月8日にDellに(cloud computingの)商標を与えるとしていたが、8月7日にその決定を撤回した。


まあ、当然だよね、ってか、最終決定でないってのが気になりますが。昔でいうと「パーソナル・コンピュータ」っての一社に商標与えるとマズイよね。パソコン製造メーカーはその使用権者に使用料払わないといけない。べつに「パーソナル・コンピュータ」って名称を使わないで、小型コンピュータとか言えばいいんだけど、消費者は混乱する。最も「クラウド」と同様、「パーソナル」もありふれた名称だから許可されないと思うけどね。
(これは多分前例としてあると思う)

て、偉そうに言っているけど、商標はあまり詳しくないのですたい。

アマサイもよくは知らないけど、クラウド・コンピュータとはこげな意味。
@IT情報マネジメント用語辞典

インターネット上にグローバルに拡散したコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサービスを提供するという、コンピュータ構成・利用に関するコンセプトのこと。米国では2006年ごろから、注目のキーワードとなっている。

 インターネットやTCP/IPネットワークは、しばしばクラウド(cloud=雲)と表現される。ここから、インターネット上の“どこか”にあるハードウェアリソース、ソフトウェアリソース、データリソースをユーザーがその所在や内部構造を意識することなく利用できる環境、ないしその利用スタイルを「クラウドコンピューティング」という。

 適切な方法で“雲”=インターネットに接続さえすれば、ユーザーは即座に各種のサービスが利用できるという点では、SaaS・ASPに近い。ただし、クラウドコンピューティングでは、特定のサーバファーム(データセンター)にリモートアクセスするというより、リソースの所在をユーザーに意識させないというニュアンスが強い。システムインフラの面でも、増加するリソース需要に対してハードウェアの高機能化で対処するのではなく、グリッドや仮想化によって相互に接続され、複数のコンピュータが一体化・抽象化した分散・並列型の巨大ネットワークを構築するイメージで語られることが多い。

商標には特許と違った難しさがあるのです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 19, 2008

LCDの命運を分けた先発明主義

楽しみにしていたTech-On!のミニ連載「液晶ディスプレイ誕生秘話」4回で最終回を迎えた。なかなか知的刺激をおこさせる記事であった。

壮絶な特許の争い

この液晶の基礎となったTNモードには,壮絶な特許の争いがあった。

Helfrich氏らの特許と同時期に,米国でJames Fergason氏が同じアイデアを考案しており,両者間で壮絶な特許権の争いが起きた。Helfrich氏らが1970年12月4日に申請した特許はスイスと英国で成立した。一方,Fergason氏がTNモードの概念を初めてハッキリと示しているのは1971年4月22日の特許申請12)である。この特許は米国とドイツで成立している。Fergason氏の特許申請はHelfrich氏らの申請の4カ月後だったが,米国では先発明主義を取っているために,複雑な議論になった。

まず,「Helfrich氏はいつTNの概念を考えたのか」,「それはRCAに在籍していたときなのか」が重要になる。これらを解明するために筆者はRCAの研究所に残されたHelfrich氏の研究ノートのすべてを調べたが,残念ながら関連する記述は見つからなかった。Helfrich氏も「TNのアイデアは研究ノートに書かなかった」と語っている。しかし,「Helfrich氏は1969年ごろにRCAでTNの概念を考案した」と筆者は信じている。大きく二つの理由がある。一つは,Applied Physics Letterの論文の共著者であるSchadt氏の証言である。同氏は,「TNの概念はHelfrich氏がRCAから持ち込んだ」と語っている。

 もう一つは,当時RCAでHelfrich氏と研究室を共同使用していたCastellano氏の証言である。同氏は,「当初Helfrich氏は理論にしか興味を持っていなかったのに,急にポジ型液晶材料に興味を持ち始めた。確かに,Helfrich氏が顕微鏡を使ってTNの実験をしていたのを見た」と語っている。このポジ型液晶はTNモードに不可欠な材料である。

多くの国の特許法は先願主義をとっている。一日でも早く特許庁に書類を提出するのである。しかし、米国のみは先発明主義を取っていた(現在は米国も先願主義)。19XX年○月○日に発明の着想を得た、完成させた、と証明すればそれが特許優先権を主張する日付となる。

まったく不可解な制度である。そんなの捏造できるんと違うんかい、と思うのが普通である。

確かめていないのだが、米国憲法には、国民全てが「発明する権利」有していると記されているらしい(さっさと言質を取りたいものだが)。移民の国であるからにして、これから米国で生活しようとする人と、エスタブリッシュなインテリとを差別してはいかん、発明する心を大切にしようということであろう。同時に、特許出願、特許になるまで処理が如何にめんどくさいかということも語っている。英語があやふやで、法律のことが何にもわからんでも、すごい発明の才能があるやもしれん、そのような人材を埋もれさせてはならん、という思想だとアマサイは考えます。

はあ、つーことは、米国は建国草創期から発明、科学技術が国を支えるということがわかっておたんであるな。それはそれですごいじゃん。
--------------
先発明主義で日本は何度苦い思いをさせられたか。
きちんと検証した上で書類を提出するという方式、日本人にあっているんではないか。ならば、今後益々特許権を元手にして、技術立国を気付いていただきたいもんである。

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August 18, 2008

不妊治療も科学に違いないが。

科学技術政策:野田科学技術担当相に聞く 理数系でないからこそ、国民との橋渡し役に

--これまでの科学技術政策に欠けているものは。

 10年前の郵政相就任時は与野党を問わず大勢の国会議員をあいさつに回ったが、今回は回る先が非常に少なかった。国会議員の応援団が少ないということは、国民の応援も少ないということ。今ある成果を享受できるのは、数年前にさかのぼる研究者の努力があるからだということを、国民に分かってもらう努力をしなければならない。理数系でない私だからこそ、その橋渡しをしていきたい。

--科学離れが懸念されているが、どうするか。

 文系の私が、科学者・技術者に負けないくらい科学技術を愛するトレンドを作っていきたい。私は鉄腕アトムの世代。理数系の人たちがなぜ、その道に進んだのか、いろんなきっかけがあったと思う。それらを幅広く今の子どもたちに提供できるようにしたい。

 --理科には、どのような思い出があるか。

 数学が苦手で、大学進学の選択肢に理数系はなかった。ただ、中学では化学部に入っていた。何の実験か覚えていないが、薬の調合を間違えたらしく、ビーカーが割れてしまったことがある。


挨拶回りをすべき議員が少なかった、野田さん、なかなかおもしろい情報をくれました。

科学技術・教育担当の政治家は、ほんのつなぎなんでしょうね。もっと利権のある建設とか金融に行くまでの。もっともおじいさんが就任して旧制高校レベルの教育復活とか、学徒動員で旋盤工をしていまして、とか言われても困るがな。

教育が日本の産業を支える基板であり、名実とも技術立国になるのが国際社会に生きる日本の道、とか演説してくれる政治家いないんですかね。

票になるし、政治家としての地位も上がるし、何より国民の利益になると思うんですが。

社会保障、不況対策、輸入食品問題、誰も着手する課題に言及しつつ、手薄な問題をフォローするって戦略的ですよ、>議員のみなさん、ご一考ください。

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August 16, 2008

You Tubeの著作権

【今さら聞けない著作権問題】YouTubeは違法サイトなのか

テレビ番組などの映像の著作権者は,動画共有サイトで番組を公開することを普通は認めていません。YouTubeを運営する米YouTube,LLCは,著作権者の権利を侵害しているとして,法律違反に問われないのですか?

 YouTube社が運営しているのは,ユーザーが自由に動画を投稿し,みんなで共有できるようにするWebサイトです。このような場所に,著作権者の許可なく動画を投稿するユーザーの行為は著作権法違反です。ただし,YouTube社のような動画共有サイトの運営者が責任を問われるかどうかは,サーバーが置かれている国の著作権法によって微妙に異なります。

YouTube社がサーバーを置いている米国では,著作権侵害に問われないというのが,YouTube社の見解です。これまで同社は,著作権者の指摘を受けて問題があるコンテンツを随時削除したり,問題があるコンテンツを自動認識して削除する技術を開発したりしてきたからです。このような努力によって侵害を免責されるという主張の根拠は,米国で2000年に施行された法律にあります。

いや~、アマサイも今更聞けなかった。
サーバーがどこにあるかじゃなくて、明らかに日本の著作権、侵してるよね。

(複製権)
第九十八条 放送事業者は、その放送又はこれを受信して行なう有線放送を受信して、その放送に係る音又は影像を録音し、録画し、又は写真その他これに類似する方法により複製する権利を専有する。
(テレビジョン放送の伝達権)
第百条 放送事業者は、そのテレビジョン放送又はこれを受信して行なう有線放送を受信して、影像を拡大する特別の装置を用いてその放送を公に伝達する権利を専有する

一つのデータが6,7分、映像番組の全部をデータアップしているわけではないので、いいのだ、という言い抜けを見たことがあるが(引用と同じ意味を成すということらしい)、それ5本、アップしたらドラマ1本分になってしまうではないか。

著作権は、Copy Right、複製権が根本なのだが、昔の人は当然こんなに簡単に複製が行える媒体が発生するとは思わなかったでしょう。できたとしても、ずっと、ずっと先のことで子孫たちが新たな法律規範を考えればよいと思ったでしょう。

デジタル著作権法、なるもの新法ができていないことを考えると著作権法は、結構基本も踏まえていたのか。いや、歴史の流れに法律が追いつくのはたいへんです。まさか先取りもできないしね。


科学技術を特許法、それ以外の文化的なモノを著作権法にした先人は偉かったですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 14, 2008

攻殻機動隊ってなんすか?

W市R研のMちゃんに教えてもらいました。

ついに「光学迷彩」に使える不可視の新素材が登場へ
(GIGAZINE - 08月11日 14:00)

光を違う方向に転送する(ねじ曲げる)ことによって、不可視にしてしまうというもの。既に可視光線を曲げるテストが行われており、冗談抜きで攻殻機動隊に出てきた周囲の風景と同一化して透明になる「光学迷彩」が実現する一歩手前まで来たようです。

詳細は以下から。
New Material Could Make Objects Invisible | LiveScience
(http://www.livescience.com/technology/080810-cloaking-device.html)

この素材は可視光線に対して「負の屈折率」を持っており、「自然界において存在しない異常な光学的性質」を持っているとのこと。これによって電磁波の方向を変えることが可能になっているため、不可視にできるというわけ。

なお、今回の研究はカリフォルニア大学バークレー校の全国科学基金の研究所によって発表されるもの。Jason Valentine、Jie Yao、Xiang Zhangらが作成したものとなっており、「魚網構造」であり、「明白に負の屈折率を示す」としています。


アマサイは再帰性反射材を塗って透明する技術と似ているのかと思ったら、

「再帰性反射材を使った光学迷彩はプロジェクターで映像を投影しますが、こいつは屈折率を負にすることで”光を逸らす”ことに特徴があります」
とご教示いただきました。

Kimball兄貴もこの件取り上げています。
今回はてくのば~んも正しい報道のようです。
(^_^;)

R研のHPで原理が紹介されているそうです。
http://www.riken.jp/lab/dri/discovery/jpn/press/press060119.html

みなさん、攻殻機動隊で反応してらっしゃるようで。。。
良く知らないんで驚きが共有できないっす。

すごい技術だということはわかりました。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

August 12, 2008

誰が見つけるか、暗黒なんとか?!

Kimball兄貴が取り上げた

ついに、「ダーク・エネルギー」存在の直接的証拠がみつかった?ですとぉう?!\(^o^)/
ほんとかいな、と思いながら時は過ぎ、、、

まあ、自分で原文記事読んで、検索すれば良い話なんですが、
記事が本当なら、日本のダークおじさん谷口義明さんのコメントがどこかにあってもよさそうなもんですが。
(悪い人ってことではなく、ダークエネルギー/マターの研究の第一人者ってことです)

だってねえ、研究者でさえ、ダークエネルギー/マターについては懐疑的だというに

で、ダークマターについては新たなる報告が、
天の川銀河のダークマターが「見える」可能性

ダークマター(暗黒物質)は宇宙に存在する物質の約82パーセントを占めるとされている。目に見える物質へ重力によって影響を及ぼし、宇宙の構造形成にかかわってきたダークマターだが、直接観測することはできず、恒星や銀河の動きなどから間接的に検出するしかない。

われわれの天の川銀河もダークマターの塊に包み込まれているとされてきたが、それはのっぺりとした塊なのだろうか、それとも内部にはさらに細かい構造があるのだろうか? これを確かめるべく、米・カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究員Jürg Diemand氏らは、スーパーコンピューターで10億個以上の仮想粒子を銀河スケールの空間内で相互作用させ、のべ110万時間の計算で宇宙137億年の歴史を再現した。

このシミュレーションは、「冷たいダークマター理論」にもとづいている。理論によれば、宇宙初期のわずかな密度ゆらぎからダークマターの小さな塊が生まれ、時間とともに合体した。それに伴い、銀河などの目に見える構造も大きく成長していった。

「ビッグバン直後から現在、すなわち宇宙の全歴史にわたってダークマターの分布を再現し、天の川銀河のような銀河をとりまく塊の細部に注目しました」とDiemand氏は語る。「(塊の中に)さらに小さな構造がたくさん見つかっています。太陽系が存在するような、ごく内側の領域にもです」

どうやら、天の川銀河をとりまくダークマターにはむらがあり、いたるところに塊や流れができているようだ。その規模も大小さまざまで、比較的大きなものは天の川銀河のまわりを回る矮小銀河の種となっている可能性もあるという。さらに、再現された塊の中にはかなり高密度なものがあり、重大な可能性を秘めている。

ダークマターの候補に、WIMPと呼ばれる仮想粒子がある。WIMPは電磁波とは一切反応しないが、ある理論によれば、WIMPどうしが衝突すると、電磁波の一種、ガンマ線を発する反応が起きるという。ダークマターの存在が直接検出できるのだ。

「たられば」の世界と言ったら、、、怒られますね(^^;)。
仮説を立てて、それに相応しい、観測器具を開発し、それでもって裏付けることで現代天文学は発展してきたのですから。

しかし、暗黒なんとかじゃなくて、もうっちょっと物質らしい、エネルギーらしい命名をしてほしいものです。

このあたりのことについては、この夏に少しお勉強する予定。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 11, 2008

21世紀発明賞的加速器

(財)発明協会というとこで(怪しい団体とは違います)毎年賞を出しているわけですが(登録料を払えばうんぬんというのと違います、念為)。

その一連の賞の1つ21世紀発明賞、今年度は加速器が取ったようです。

KEKのHP

高山健教授等が21世紀発明賞を受賞

KEK加速器研究施設教授の高山健氏のグループ※が21世紀発明賞を受賞しました。「誘導加速シンクロトロン方式を用いた全種イオン加速器」の技術開発が評価されたものです。

今回の受賞技術は、従来の高周波加速によるシンクロトロンの加速部を、周回するビームに自己同期させて生成するパルス電圧による誘導加速システムに置き換え、荷電粒子の閉じ込めと加速を別々に行うことによって、陽子からクラスターイオンを含む全てのイオン種を加速できるというものです

いや~、3ヶ月前の情報ですね、アマサイとしたことが見落としていました。発明賞というと中小企業発明奨励の主旨と思っていたものですから、こげな研究機関が賞を取るとは、認識が不足していました。

【特許番号】特許第3896420号(P3896420)
【登録日】平成19年1月5日(2007.1.5)
【発明の名称】全種イオン加速器及びその制御方法
【国際特許分類】
H05H 13/04 (2006.01)
【出願日】平成17年4月27日
【特許権者】大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構
【発明者】高山 健/下崎 義人/鳥飼 幸太/荒木田 是夫

以下は同協会の機関誌『発明』8月号のインタビュー記事です。

この方式を採用することにより、周回周波数のバンド幅の制限が原理的にはなくなった。そのため、従来の円形加速器では不可能だったクラスターイオンを含むあらゆるイオンの反復加速を可能とした。さらに、任意のイオンをイオン源から直接入射できるため、入射器が不要である。粒子を事前に加速する別の加速器を設ける必要がなく、1台の円形加速器で必要なエネルギーまで加速できる。一方、スイッチング電源で駆動する別々のトランスに発生させるパルス電圧によって加速と粒子閉じ込めを分離したことで、粒子ビームのハンドリングの自由度が大幅に向上した。これらの特徴により、比較的小型の加速器の場合、加速器の建設・運転にかかるコストは、従来の20~30%削減することが可能となり、イオンの応用範囲が大幅に拡大したことで、従来の円形加速器の10倍程度の効率が実現できる。もし、衝突型加速器のような大型の加速器であれば、デジタル加速器の登場によって、新しい素粒子の発見にこれまで10年かかっていたととも、わずか1年で達成することが可能になるのだ。 (中略) 「加速器を用いた粒子線がん治療施設ま全国7カ所にありますが、さらに現在4カ所が建設または計画中です」と高山氏が語るように、加速器によるがん療はすでに一般化されようとしている。がん治療施設に設置される加遮器はより小型であることが望ましく、粒子の事前加速を必要としないデジタル加速器はもってこいなのだ。

※クラスターイオンC60などのフラーレンやインシュリン、アルブミンなどの分子量が非常に大きい分子から、1~50個程度の電子を剥ぎ取った状態をさす。

医療に応用が利く発明、というのが今回受賞のポイントではないでしょうか。素粒子研究目的だけでは、こげな賞ははてさてどうだったかと思います。特許は科学の応用を旨としていますから、「研究用具」であったなら、少なくとも発明表彰の主旨とは違うかな、と個人的に思います。

また、国立系研究所が出したものだから、特許にしちゃおう、とはならないわけで、拒絶理由も「ちゃんと」かかていますな。

まあ、物理帝國主義者としては、自分のお仕事に(工学系でない)物理研究が関わるのはうれしいことです。
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特許法 
第1条(目的)
 この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
第2条(定義)
 この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。
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こげな表彰、やはり技術トレンドを見る尺度にもなりますね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 08, 2008

ヒューマンアイカメラ

「人間の目」のようなカメラ、米大学が開発2008年08月07日 14時29分 更新

人間の目の網膜に視細胞が並んでいるように、曲面に光検出器を並べたセンサーを使ったカメラを米大学の研究者が作り出した。


このカメラは、人間の目にヒントを得て、ノースウェスタン大学のヨンガン・ホアン教授とイリノイ大学のジョン・ロジャーズ教授が開発したもの。通常のデジタルカメラのセンサーは平らな面に光検出器を並べているが、教授らのカメラは、曲面に光検出器を並べる。人間の網膜に視細胞が並んでいるのと似た構造になる。

 教授らは、多数の検知器をワイヤーでつなぐことで、メッシュ構造を作り出した。このメッシュは、通常のデジカメセンサーと同じ素材を多く使っているが、柔軟で曲げることもできる。

光検知器のメッシュ ホアン教授らのカメラは、現行のデジカメで起きる収差の一部を排除し、画質も向上するという。現時点では画素数はわずか256画素だが、確立された素材や製造プロセスを使っているため、いずれはもっと高密度で高度なセンサーも可能だと研究者らは考えている。

 この研究成果は8月7日号のNature誌に掲載される

人間の目のようなって、カメラってそもそも人間の目のよう、じゃないの。と思ったら、センサを湾曲面に配置するということですか。結構気付いていた人は多いけど曲面にする方法が今まで見つからなかったそうです。通常のカメラだと、端がぷっつっと切れるけどこれだとそんなことはないようです。

Nature本誌に掲載されるんですから、相当な発明なんでしょうね。

大学のニュースリリース、わかりやすいです。

コロンブスの卵的考え方だと思うのですが、それが結構難しいんでしょうね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 07, 2008

情報法のお勉強

放送大学院『法システムⅢ-情報法-』の試験報告をしていなかった気がするが、、、って誰も関心ないか?

試験方法は択一式。試験は記述式の方が安心である。自分の知っていることをつなげてかけばいいのだから。択一式はかえってこわい。『複雑系システム』のときのように、教科書の内容を空で説明できるくらい理解していないと回答が難しい試験もあったりした。

今回は拍子抜けするくらい簡単だった(はず)。教科書を一読してポイントを押さえていれば満点も夢でないかもしれない(たぶん)。

「防衛省では情報漏洩に対してなんたらかたら」
おそらく、教科書には、まったくふれていない(かつ間違いだろうと思われる)選択枝もあり、もうちょっと問題も工夫してつくってほしいなあ、と思ったくらいである。

教科書、印刷教材には文句も言ったけど、この科目取ってよかったですよ。知財プロフェッショナル・メーカー勤務かとしては、知っておくべきことばかりでした。情報法を教えてくれるとこもそんなにないしね。

試験前は心配だったので、また一冊私的参考文献を購入しました。

Web20law
『Web2.0インターネット法-新時代の法規制-』
著者:高田 寛
価格: ¥2,940 (本体 : ¥2,800)
出版:文眞堂
発行:2007.4
bk1
目次:インターネットと法/インターネット上の名誉毀損・企業批判/プライバシー権とパブリシティ権/サイバーポルノと青少年保護/電子商取引/ネットビジネス/インターネットと消費者保護/サイバー犯罪/個人情報保護法/電子署名と電子認証/プロバイダ責任制限法/デジタル著作権/ビジネス方法の特許/裁判管轄と準拠法/ADRと裁判外紛争処理
当たり前ですが、情報法、サイバー法の教科書って書いてあること共通してますね。電子商取引とか個人情報保護法とか。結構、研究は進んでいるのでしょう。しかし、まだまだ一般市民には下りてこない分野です。うむ、領域が広いですからな。この本は判例も適度に載っていてよかったです。著者の高田さんは、エンジニア出身で社会人大学院等で法学を学ばれたようです。
『情報法入門』の作者の方も似たような経歴で生粋の法律家ではなかったと記憶しています。
まあ、分野的に情報系エンジニアが法律を学んで記す、というのは順当な方法でしょう。

アメリカの文献の引用が多いとこをみるとやはりこの分野も米国が進んでいるようです。日本もネット大国なのですから、法学研究もがんばってもらいたいものです。

情報法の先駆的な教科書には『デジタルコンテンツ法』という大著があるのだが、分厚い上に上下巻である。なかなか読めまへん。

サイバー法の中核にあるのはやっぱり知財でした。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 06, 2008

原子爆弾

今日の日経に、もはや75%が戦後世代、8月6日は何の日か答えられなくても驚かなくなった、米国と戦争したことあると知らない若者も珍しくない、うんぬんと書かれていた。

なんか他人事みたいに書いてるけど、あんたには、マスコミには責任がないわけ?戦争を風化させることに「尽力」したのはあなたたちじゃないの?

<原爆開発>女性科学者が初来日 原爆ドームで絶句 2008年8月6日(水)2時36分配信 毎日新聞

米国による第二次大戦中の原爆開発計画に携わった女性科学者、ジョアン・ヒントンさん(86)が初来日し5日、広島を訪れた。数万人の命を一瞬で奪った科学に絶望して米国を離れ、中国へ渡って60年。科学者であることを捨て、酪農に従事したが、苦悩がなくなることはなかった。「自分がつくったものがどんな結果をもたらすのか。それを考えず、純粋な科学者であったことに罪を感じている」。しょく罪の意識から、広島訪問をかねて望んでいた。

 「オーフル(awful、ひどい)……」。5日午後、原爆ドーム。ヒントンさんは鉄骨がむき出しの最上部を仰いだ。ドーム脇の英語の説明文を一語一語かみしめるように読んだ。「私はただ、実験の成功に興奮した科学者に過ぎなかった」

 「科学を信じていた」。大学で物理学を専攻した21歳のころ、放射線の観測装置を完成させた才女は44年春、請われるまま同計画に参加した。ヒントンさんはプルトニウム精製を担い、全資料閲覧と全研究施設立ち入りを許可される「ホワイト・バッジ」を与えられた。約100人しかいなかったという。核実験の2カ月前にドイツは無条件降伏しており「研究目的の原爆開発であり、使われないと考えていた」。

 しかし8月6日。広島上空で原爆がさく裂する。新聞で原爆投下を知ったヒントンさんは声を失った。「知らなかった。本当に知らなかったの」と、まゆをしかめて話した。

あの時代に兵器開発をしていてもそれを使わないと約束していた、それを信じるのはかなり脳天気である。研究成果を発表しないことを望む科学者集団などあるだろうか。政治と無関係に大量の研究費を投じる場合などあるだろうか。しかし、科学は常に輝けるもの、人々に幸福をもたらすもの、と多くの科学者が、一般市民が考えていたのは仕方のないことではある。8月6日を境に人類は、100年経っても贖罪しきれない、負債を負ってしまった。この日以後は、「科学教」の素朴な信仰者はほとんど壊滅してしまった。

政治は弱腰、経済は下降の一途、福祉は退廃しているとしか思えない。
日本人の精神的よりどころとはなんだろうか。個人には個々にあるだろうが、汎用的に、と考えると難しい。

あのドームに何かを求めよ、と言ってしまったら、語弊があるだろう。しかし、世界唯一の被爆された国、そこから考え得ることはある。毎日そんなことを考えていたらさすがに憂鬱である。8月6日~15日ぐらいまでは、戦争と平和を思索してもよいだろう。
8月6日に広島、間を空けず、9日に長崎、ご丁寧に、濃縮ウラン型とプルトニウム型という違う型のものを投下した。

科学自体に罪があるのではなく、それを使う人間が、というのは詭弁である。そんな言説は何の効用ももたらさない。

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赤塚は死なず、ニャロメは永久に

赤塚は死なず、ニャロメは永久に
ぷちっとな、も宜しく

August 04, 2008

すばるが探る超巨大ブラックホール

さて、みなさん、明日は一日ぽっかりと空いたとしたら、どうしますか。
折角の休み、ゴロゴロする、
折角の休み、近場の温泉地に日帰り、
折角の休み、映画を見まくる、
折角の休み、神田の本屋街でもふらふらする、
折角の休み、秋葉原を堪能する、
どれもいいですね、ってか、これは全部独り者の過ごし方。。。
まあ、アマサイ、「単品」ですし、

アマサイは朝日カルチャーセンター横浜教室の「天文学最新講義」に行ってきただすよ。
連続講座なので、この日だけというわけに行かず、6回分中すでに終わった回を除き4回分申し込んだのですがね。

8/2は、
「遠方宇宙の銀河・超巨大ブラックホール 」
国立天文台ハワイ観測所助教  今西 昌俊
というものでした。

今西さんは、
塵に埋もれた活動的超巨大ブラックホールを検出する独自の手法を確立された方です。
2006年2月17日 のASTRO ARTSにはこのようにあります。

すばる望遠鏡、塵に埋もれた超巨大ブラックホールを多数確認

太陽の100万倍以上の質量を持つ超巨大ブラックホールが激しく物質を飲み込むと強いエネルギーを放射しますが、その多くはガスや塵に埋もれて見つけることが非常に困難です。これまで、こういったブラックホールは、特に赤外線で明るく輝く銀河の中心に存在すると予想されていたのですが、これまでほとんど見つかって来ませんでした。というのも、こういった銀河では、まわりの塵やガスが濃いために、ブラックホールが隠されてしまい、"埋もれた"状態になっているからと考えられます。

すばる望遠鏡の近赤外線撮像分光装置IRCSを用いて、距離にして約20億光年より近くにある数多くの銀河を観測し、この手法を適用した結果、その多くで他では見つからなかった活動的な超巨大ブラックホールの兆候を見い出したのです。

今回の観測結果は、銀河の中心にもともと存在する超巨大ブラックホールが、銀河の合体等によってさらに成長していることや、成長によって、より大量の物質を飲み込みながら激しいエネルギー放射をしているという理論的予想を裏付けるものとして注目されるものです。

うん、うん、正しく最先端の天文学研究をされている方なのですねえ。
AGNの説明も今回初めてちゃんと聞きました。

活動銀河中心核 ( AGN )

 目で見える可視光線で宇宙を観測すれば、広がった天体『銀河』が数多く見つかります。数千 ~ 数万光年に広がって分布する星々の内部の核融合反応によってエネルギーが生じ、明るく輝くことができます。それに対し、銀河の中心部が可視光線で非常に明るく輝き、かつ、激しい時間変動も示す、活動銀河中心核 ( AGN ) と呼ばれる天体も存在します。太陽の 100 万倍以上の質量を持つ超巨大ブラックホールが存在し、そこに物質が落ち込む際に解放される重力エネルギーを放射に変換して、明るく輝いていると考えられています。
ブラックホール ( 中心の黒い丸 ) は、光さえも放出しない暗黒の天体ですので、望遠鏡で直接見ることはできません。しかし、ガスが、ブラックホールの重力によって引き寄せられると、重力エネルギー ( 位置エネルギーとも呼ばれる ) を失い、非常に高速運動するようになります。そして、ガス同士の激しい衝突、摩擦の結果、ガスは非常に高温になり、紫外線から可視光線にかけて、非常に強い放射が放たれます。ガスは角運動量 ( スピン ) を持つため、図のように円盤状 ( 降着円盤と呼ばれる ) に落ち込んでいきます。強いエネルギー放射は、この降着円盤から来ています。ブラックホールの大きさ ( シュワルツシルド半径 ) は質量に比例して大きくなり、太陽質量の 1000 万倍の超巨大ブラックホールの場合は、約 3000 万キロメートル、太陽と地球の距離の約 5 分の 1 になります。降着円盤はその何倍か外側から存在し始め、ブラックホールのどれくらい近くまで存在できるかは、ブラックホールの回転の度合いによります。また、降着円盤の近くには、激しく運動する電子が数多くつくられ、降着円盤からの紫外線を叩き上げることにより ( 逆コンプトン過程と呼ばれる )、非常に強いX線が放射されるというのも、 AGN の特徴です。

現在は、宇宙誕生初期段階で、星が最初にできたのか、超巨大ブラックホールが最初にできたのかが、天文学者が求める課題の1つなんだそうです。

ふん、ふん、と聞いていればわかる内容でありますが、最先端だけあって、どうしてそうなるのか、初学者に謎の部分も多々あります。聞いてわかってしまえば、それ以上学習することはありませんものね。それにこういう知識がないと日々報道される天文ニュースがいかなる重要な意味を持つかがわかりません。

物理帝国主義者としては、非常に楽しい一時でした。

帰りは横浜朝カルの入っているルミネでごはんを食べ、有隣堂により、駅周辺を少し、散策しました。

いや~、温泉に入るよりもアキバに行くよりも、充実した日でありました。

すばる望遠鏡はとにかくすごい。一回見学に行きたいものです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 01, 2008

そうだ、ちゃらちゃらするな。

日経新聞2008年7月31日9面企業総合

「ちゃらちゃらしてはいけない」。×××中鉢良治社長は社内をこう戒めている。二十九日に発表した二〇〇八年四-六月期連結純利益は前年同期比四七%減。八六%増益だった松下電器産業とは対照的で、三十日の株式市場では×××株が早速売られ、分けた。部長以上を集めて三十日開いた社内の会合では「様々な要素はあるが、利益面で競合他社に負けたのは事実。皆さんは悔しくないのか」と反省庖求めた。就任以来のリストラが一段落し、今年は成長に向けて「一番大事な年」と位置付けている。「他社を研究し、本物の技術を開発しろ。表面を取り繕うな」と幹部らに〝本気を求めている。

社名消したけど、社長名でどこだかわかるでしょう。アマサイは知らなかったが、中鉢さん。

これだけの企業になると一人一人の危機感ってないんでしょうね。今居る人達はリストラから生き残ったわけですから、一安心しているでしょう。ブランド力って今も生きてますか?ここ10年でだいぶ目減りしたと思うのですが。

あそこに行けば、おもしろいものが作れる、と思って、優秀な人が集うわけでしょう。優秀な人ってそんなにはいらなくて、ずば抜けた人があとのチームをひっぱっていくのですよね。そこにはやはり自由度が高くないとやっていけません。他社研究したら、そういう自由度、なくなると思うんですけどね。そしたら、普通の企業未満になると思う。

あそこで唯一の魅力は、開発でしょう。生産ラインは昔からダメダメだし、営業は殿様商売だし。元凶はそれかね、バカな担当者でも名刺出せばぺこぺこしてくれる、ゴーマンかましてよかですか、になってしまう。

つーか、そもそも、あそこはちゃらちゃらしたとこが魅力なんじゃないですかね。
( ̄▽ ̄;)

やっぱり、解体した方がいいと思うけどね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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