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August 28, 2008

進ぬ!○トン発明家

五号館のつぶやきさんや娘ちゃんのお母さんことpollyannaさんにおもしろい特許出願を教えていただいた。

このK功さん(文献見ればフルネームわかるわけだな)、しょうもないすんばらしい発明を次々と特許出願している。特許庁電子図書館で検索したら、公開が50件ある(無料DBは近年のものしか出ないので過去にはもっとあるかしれない)。
最近でも
1. 特開2008-178692 ヒト成人皮膚万能細胞利用タンパク質製サイボーグ若返り方式体外離脱応用不老不死装置3
2. 特開2008-163042 ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用経口不老不死薬
3. 特開2008-154596 ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用死者復活製法
4. 特開2007-325497 地球の時間を止めて過去や未来に行き来する装置
5. 特開2007-300797 カシミール力応用電子蓄電池誘導式半永久機関
6. 特開2007-200344 ベイズ統計学公式による予言が起こる確率ソフト
7. 特開2007-185096 人工ダイヤモンドと人工太陽利用二酸化炭素削減装置
8. 特開2007-182895 水道水を燃料としたエンジン
9. 特開2007-175498 他人の考え分かり動かす装置及び精神検査治療装置
10. 特開2007-135597 タンパク質製サイボーグ方式体外離脱応用不老不死装置2
なんて発明の名称からしてすばらしい。
しかも、おそらくほとんど全てを「早く公開して審査してほしい」と特許庁にお願いしているらしいのだ。

メーカーであるとたいてい審査は審査請求期間を待って審査請求する。公開は約1年半後に公開すべきと決まっているので、訴訟問題でからまないかぎり、出願人から早く公開しろとは言わない。企業か個人かを問わず、発明者・出願人としては、本当は公開なんかしたくないのである。しかし、特許というものは、その取得(あるいは取得可能性)を担保に、みなさんに教えてあげてくださいね、という意図で公開されることになっている。

タイトル・中身もさることながら、この行動様式も通常の出願人とは著しくことなる。しかし、これらの制度を行使するということは、ある程度特許出願の知識があるということであろう。それもまたなんだかなんだかである。

さらにさらに、この人のすごいとこは堂々と?審査官と渡り合っていることである。
特開2006-18855「故人意識生き返り装置」の経緯を見てみよう

【課題】死の瞬間体重が減少しその分のエネルギーが消えるが宇宙の総エネルギーは一定であるのでそのエネルギーを追い交信を物理学的に試みさらに古代からの故人のそれを分析しサイボーグによって生き返りを試みる。

【解決手段】死後のエネルギーを11次元宇宙に追い重力子(グラビトン)とみなし解釈し重力波の周波数をその重力子と合わせることで故人の誰のものか分析しサイボーグ内にその意識エネルギーを誘導し固定することで故人意識生き返りを可能とする。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

(イ)死の瞬間、体重が減少する分その減少したものが1グラムならば10の14乗ジュールのエネルギー発生となり物理学理論では宇宙の総エネルギーは一定であるから宇宙のどこかにそのエネルギーは行くことになる。 (ロ)それは1次元から6次元分の丸め込まれたプランクスケールに行くことから11次元宇宙論を用いればそれは1次元から6次元を通過できる重力子(グラビトン)と解釈する。 (ハ)さらに意識する主体は脳波がフラットでも存続することが可能なことは臨死体験の例から判っているところから重力子が意識する主体と同じものであると解釈できる。 (ニ)この意識する主体の重力子と交信するには11次元宇宙を通過できる重力波でこの重力子と同調する重力波の周波数を合わせて行う。 (ホ)さらに古代からの故人の意識する主体の重力子を宇宙もしくは11次元宇宙(1次元から6次元を含む)から重力波によって故人の誰のものかその周波数で分析しそれをサイボーグ内に誘導し生きていたころと同じ人間同様のことができるようにする。 以上の如く論理で導かれる故人意識生き返り装置。
どうであるか。少々めまいがしてきたであろう。 審査官は当然これは特許になりませんよ、と言ってきた。特許法36条がかかっているのだが、この場合、言ってることがよくわからん、もうちょっと論理立ててわかるように欠書きなさいという意味である。

で、Kさんの意見書(反論)

審査官殿の指摘のうち第一の発明として不明確とありますがVTRのNHKETVスペシャル「あの世とこの世」2003年11月22日とNHKBS-1の11次元宇宙「グラビトン」2005年3月17日とNHKスペシャル選「サイボーグ技術が人類を変える」2006年11月3日と関英男氏の公開特許文献の重力波で周知技術として当業者が作られると解されます。審査官殿の判断材料としてこれらのVTRを添付します。これによって特許要件として審査を行え得ると解されます。なお関英男氏の重力波はIPDLで確認できます。このことは明細書やVTRをもとに審査を行え得ると解されます。この結果から従来のものに比べて格段優れた作用効果を奏するに至ったことは当業者といえども容易に想到し得るものではないと考える次第である。よってなにとぞ本願発明は特許すべきものであるとの査定を賜りますようお願い申し上げます。

で、審査官の再反論、拒絶査定、決定的ダメだしです。
一部抜粋

そこで、判断材料として提示いただいたVTRを拝見しました上での見解を述べさせていただくと、NHKETVスペシャル「あの世とこの世」では、瀬戸内寂聴さん、玄侑宗久さん、梅原猛さんの、それぞれの体験や仏教の教えなどに基づいた人の死やあの世に対する考えが述べられています。また、玄侑宗久さんの話では人が亡くなる際に減じた質量からどの程度のエネルギーが生まれるのかという計算を行ったことについても語られています。しかしながら、当該番組では実際に当業者がどのような技術を用いて亡くなった方の意識との間で通信するのか、また、実際に当業者がどのような技術を用いて故人の意識をサイボーグ内に誘導するのか、が説明されておりません。また、通信するという点についてはVTRの2番目に収録されている「美しき大宇宙 統一理論への道 最終回 驚異の高次元宇宙」において、ひも理論、M理論の説明と、当該理論に基づく理論上の可能性について述べられており、その中で重力波を用いて並行宇宙と話をすることなどについても説明されていましたが、これについては並行宇宙との通信の可能性を述べたものでありあの世との通信を述べたものではなく、そもそも並行宇宙との通信自体が理論上の可能性を述べるに留まるものであり、当該通信を(理論ではなく)技術的にどのように行うのかについて具体的に当業者が再現可能な程度に説明されているわけではありません。

いや~審査官のたいへんだね。

これは知財のカテゴリに入れてません。そりゃ、そうでしょう。。。言うなれば、お笑い?!人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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