無料ブログはココログ

« フレキシブルスキャナ | Main | 知的財産業界という村 »

September 02, 2008

書談:有吉佐和子著『悪女について』

次は何読むべえかと文庫の棚をうろちょろしてたら、
そうだ、有吉佐和子がいるでねえの、と思った次第。

なんかちゃんと読んだ記憶がない。
私の好きな「おなご物語」をたくさん書いているのに。

そういえば、「不信のとき」がドラマ化されるようですな。
って、また米倉凉子かよ。

Akujonituite■『悪女について』 改版 新潮文庫
著者 : 有吉 佐和子著
価格 : \740 (本体 : \705)
出版 : 新潮社
発行 : 2006.6
bk1

新潮社解説
《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。

なぜかTVドラマ化されたのは覚えているのだ。
いえ、ほんのご幼少のころですよ。

悪女について×ドラマでぐぐってみてください。おもしろい配役ですよ。

本人は一切出てこず、知人、血縁者のインタビューだけでその人となりが語られる。
そういう手法は今までもあったのだろうけれど、ここまで徹底して描いているのは無いに等しいのではないか。

男を翻弄して有名実業家にのし上がる富小路公子。ある人は稀代の悪女と呼び、ある人は少女の心を持った心優しい人という。どちらがほんとうの公子なのか。

それぞれ、27人の見た公子がそれぞれ真実なのだろう、と結論づけてはおもしろくない。女性は27通りくらいの見方ができるのはごく普通だろう。子供、親に情愛を尽くすのは当然であり、その受け取り方も子供によって違うのもまた当然だ、彼女は悪女でも功利主義者でもなく、ただの女性なのだろう。

私もおっきいお姉さんになればこそ、このような見解をもてるのである。

20年後、読んだらまた違う感想を持つことだろう。


今は有吉作品の基本書『紀ノ川』を読んでいます。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

« フレキシブルスキャナ | Main | 知的財産業界という村 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/42363289

Listed below are links to weblogs that reference 書談:有吉佐和子著『悪女について』:

« フレキシブルスキャナ | Main | 知的財産業界という村 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

June 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30