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January 02, 2009

書談:北森鴻著『狐罠』

書談:北森鴻著『狐罠』
■『狐罠』
著者:北森鴻
出版:講談社文庫
発行:2000.5.15
価格:743円(税別)
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黒川博行の『蒼煌』を読んで、美術業界ものってなんちゅーおもしろいのじゃ、と類書を探していた。類書がおもしろいとは限らないが。
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骨董商・宇佐見陶子は同業者・橘薫堂から贋作の唐様切子椀をつかまされる。それは公にすることはできない。ここでは目利きができない者が負けなのだ。陶子は意趣返しの罠を橘薫堂を仕掛けようとする。その最中、橘薫堂の外商・田倉俊子が殺される。また大英博物を辞めた研究員シンイチ・ホシノはどこへ行ったのか。
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ミステリーの肝はどのくらいの悪人を描けるにかかっているのかなあ、と思ったりする。

この橘薫堂の橘秀曳という極悪人?が興味深い。東京オリンピック時に橘薫堂を買い取ったという経緯、知識だけでは思い付かない。悪が光る物語は力強いであるな。江戸末期~明治にかけて欧米に盗み同然に取られた日本美術を取り戻したいという哲学はいかかがなものであろう。こじつけにしか聞こえません。

中国籍らしき男、何となく正体分かっちゃったけどな。

解説にもあったけど、贋作モノって結構あるんだね。贋作はなんでこんなにも人を惹き付けるのかねえ。

主人公の陶子、イメージできるようでできない。女優さんがやるとだれか、というのが思い付かない。ああ、小雪とか合うかも。

北森鴻の底力がわかる作品でした。

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