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January 20, 2009

書談:松本清張著『黒の様式』

Kuronoyoshiki■『黒の様式』
著者:松本清張
出版:新潮文庫
発行:1973.9.25
価格:552円(税別)


品切れ絶版状態になっていたやつの復刊です。清張センセにはそういうのまだまだあるんでしょうね。3月まで1冊づつ発売です。今回は中編3編収録

「歯止め」
結婚二年たらずで自殺した姉。月日が流れ、妹は高校生の息子を持つ母に。義兄は高名な大学教授として成功し、時折会うこともある。思春期の息子の行動から、妹は姉の死因に辿り着く。

「犯罪広告」
母は自分が幼い頃に養父に殺されたと詳細に記されたチラシ。小さな港町に配布され、一大事件となる。母の死体が埋まっているという養父の自宅床下の掘り返しまでに行われることになった。

「微笑の儀式」
笑顔のまま固まったままけいれん発作によって絶命した女性の死体。専門書に載った米国と同じ事例が日本でも起こった。数奇な運命にたぐり寄せられ老法医学者がそのなぞを解く。

清張センセの魅力はこのくらいの中編小説にあると思うのですよね。『砂の器』『点と線』などの長編ももちろんよいですが、初心者にはこちらをお勧めします。でも、3編も読むとどんより、しちゃうかもしれませんね(^^;)。とくに「歯止め」なんか、なんだか、なんだか。こういうことってよくあるんでしょうかねえ。話には聞きますが。

前記最初に2編は、時効切れということで、その事件自体を起訴することはできません。それがポイントであります。でも、民事では争えるんじゃなかったでしたっけ。

とにかく清張はおもしろいですよ。実に現代です。人間の本性など50年くらいじゃ、代わりようがないですね。

今年は松本清張生誕100年です。生きてらしたらまだまだ書いていたでしょうね。

田村正和主演の『疑惑』も楽しみです。

田村高広/安田成美で『霧の旗』がやってました。やっぱり、へんてこな話ですね。だからこそ、平成的な小説です。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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