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February 26, 2009

書談:江上剛著『小説 金融庁』

Shousetukinyucho■『小説 金融庁』
著者:江上 剛
価格: \750 (本体 : \714)
出版: 講談社文庫
発行: 2008.11

松崎哲夫はノンキャリア金融庁検査官。幼いころに父の事業の倒産に出会う。銀行の理不尽さを肌で感じる。弟松崎直哉は、大東五輪銀行に勤める実力派銀行マン。兄と違い、父の悲しい姿は記憶にない。父代わりの哲夫によって育てられた。 合併後のガバナンスが問題となる大東五輪への検査の命が哲夫に下る。検査する側とされる側、奇しくも兄と弟との対決という形相になった。

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いやね、途中で読むのやめちゃったんですよ。銀行ちゅうのは、なんて汚いとこなんだ~。こんな奴らが日本を支配しているなんて許せん!えっ、そうですよ、わかってますよ、フィクションでしょう、小説なんだから。

最近、少し経済小説づいているアマサイだが、こういうのは読みたくなかったね。銀行なんてほんとに必要なのか。ええ、ええ、そりゃ、現代は金融社会なんだから必要なんでしょうね。江戸時代の両替屋じゃ用をなさないでしょう。

読むもんがなくなって仕方なく後半から開いたら、俄然おもしろくなりました。人間ドラマが色濃くなりましたからね。会社を守るってのは、自分と組織の利益が一体になったときだけでしょう。侍の滅私奉公とは違いますね。そういうオジサン多いんでしょうね。自分には自分成りの義があると勘違いしてるのが。それは利であって義ではない。結局、それで組織が腐り、自分の居場所さえなくなる。盛者必衰の理と、歴史が教えてくれています。

最終章でやっとわかったんですが。これ実話でしょう。まあ、事実を元にしたフィクションってことで。近年の銀行合併劇ってこういうことだったのか。学者あがりの金融担当大臣って間違いなくあの人なんだけどかっこよすぎです。

哲夫、直哉の葛藤を軸に銀行検査を描いているとこがいいですね。小説にはドキュメンタリになり力があると感じました。

みなさんも是非一読を。


やはり、金融・経済を知らなければ社会人としていけませんな。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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