書談:小池真理子『レモン・インセスト』

赤ん坊のころに誘拐され行方知れずになった弟と成人になって対面するってサスペンスを感じるけれども、あまりそこを掘り下げていない。
才色兼備で弁護士である叔母。父とは生前ただならぬ関係だったが、澪は特にそのことにこだわっていない。叔母は、現在妻子ある男性とパートナー的に付き合っている。
澪自身は勤め先の喫茶店店主とは愛人関係である。ご丁寧に給料の他お手当てまでもらっている。
この二人の生き方も個別に各々の事情という感じで伏線ではないんだよね。何だか素材だけちりばめて、そのまま放置、といった感じ。
叔母は義理の兄たる澪の父を求め、澪はまあ、所謂ファザコンなんでしょうね。
で二人の共通の「男」にクリソツの肉親が現れた(澪の弟昭吾)。
それで澪が昭吾に恋して、ハッピーエンドにはならないんだろうな、と思ってその通りなんだけど、ラストに行く動機付けが慌ただしくてこれまたしっくりこない。
小池真理子とあろう者がこと失態はなんたることじゃい、というのがアマサイの感想。
ページ数とか制限があったのかなあ。彼女の『恋』『欲望』に匹敵する名作になりうるのに。
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アマサイはずっとレモン・イノセントだと思ってました。
(^_^;)
意味違っちゃうよね。
昨日小池さんの写真が日経に載ってました。相変わらずお美しいですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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