無料ブログはココログ

« May 2009 | Main | July 2009 »

June 29, 2009

量子中継技術の実現への一里塚

半導体量子メモリーで世界最長のコヒーレンス時間を達成~ 量子中継技術の実現への一里塚 ~

情報・システム研究機構国立情報学研究所(以下「NII」という。所長:坂内 正夫)の山本 喜久教授とそのグループは、独立行政法人情報通信研究機構(理事長:宮原 秀夫)の委託を受け、量子中継技術の中核となる半導体量子メモリー(電子スピン)で世界最長のコヒーレンス時間*1を達成することに成功しました。本技術の開発により、量子メモリーに必要なゲート動作(従来比7000倍)を行うことができるようになりました。これにより、更に長寿命の半導体原子核スピンへの量子情報の転写が可能となります。 量子中継技術が実用化されれば、地球規模の量子暗号網が実現されるものと期待されており、今回の成果は、量子中継*2システムの実現に向けた重要な一里塚となるものです。
こりゃ、いくつめの一里塚だ(^_^;)? と思いつつも、取り上げてします。
【今回の成果】 1ナノ秒という極めて短い電子スピン*3のコヒーレンス時間は、半導体を組成するGaAs結晶のGaとAsの原子核スピン*3が時間的にゆらぎ、そのために発生する結晶内の磁場ゆらぎにその原因があることが最近の理論研究の結果、分かってきました。このような磁場ゆらぎによる電子スピンの高速デコヒーレンスを克服する手段として、NII研究グループは、今回光パルススピンエコーという新しい手法を開発し、電子スピンのコヒーレンス時間を7000倍も延ばし、7マイクロ秒という世界最長のコヒーレンス時間を達成することに成功しました。 また、光パルスを用いた電子スピンの任意の1量子ビット操作は、10ピコ秒の時間で完了することがすでにNII研究グループにより実証されているので[Nature Physics 4, 780.(2008)]、今回の成果を合わせると、電子スピンのコヒーレンス時間内に約7×105回もの量子ビット演算を施すことが可能です。これにより、量子中継システムで、量子メモリーとして十分なコヒーレンス時間とゲート操作時間を持つことが実証され、量子中継技術を実現する上での最大の障害(光通信網とインターフェースの取れる長寿命の量子メモリーの開発)が克服されたことになります。
最大の障害が解消されたと。

次回は期待してもいいですね、NIIさんっ!

量子コンピュータでも、通信でもはやいとこ作ってくれ。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

June 26, 2009

米国際貿易委員会

シャープ:控訴含めて対応検討-サムスン特許侵害の認定で(Update1)

6月25日(ブルームバーグ):米国際貿易委員会(ITC)から韓国のサムスン電子の特許を一部侵害したと認定されたシャープは 25日、控訴を含めた対応の検討に入った。

ITCは、シャープ製液晶テレビと液晶モニターの特許侵害1件についてサムスンの訴えを認め、この特許技術を使ったシャープ製品の対米輸出・販売を差し止める決定を下した。

ITCの決定を受け、シャープ広報室の中山みゆき氏は「控訴することを含めて今後の対応を検討する」と語った。同社によると、2008 年度に販売した液晶テレビ1000万台のうち、北米向けは約280万台だった。09年度の販売目標1000万台のうち、地域別の内訳は明らかにしていない。

シャープのは侵害してたってことですかね。韓国対日本ですから米国の利益にどちらかが過剰に依存するということはないと思うのですが、違うのかな?韓国を贔屓する動機が米国にあるのかしら。

それはともかく、このITCどういう権限を持っているの知らないんですが、物品の出入りを制限するとこなんでしょうか。貿易委員会というくらいですから。でも、報道を見ているとずいぶん大きな権限のような気がするのですが。

米国連邦巡回控訴裁判所、米国際貿易委員会の川下製品排除命令の権限を制限@モリソン・フォースターLLPITCの救済権限についての概説

ITCが特許権侵害品が輸入されたと判断した場合に、米国法典第19編第1337条(d)項は一定の救済措置を講じる権限をITCに与えている。米国税関に対し侵害製品の米国への輸入を阻止するように指示する排除命令がそのひとつである。排除命令には限定的・総括的の2種類がある。限定的排除命令は、ITC調査において被告としてその名前を特定されたもの、または複数の当事者が製造した物品に限り、その輸入差止めを税関に命じるものである。これに対し、総括的排除命令は、その製造元や輸入者にかかわらず、侵害が認められた種類のすべての物品の輸入差止めを税関に命じるものである。 -------------- 2006年10月の仮決定において、ITCのCharles E. Bullock行政法判事は、Broadcomの主張する侵害の存在を認定し、限定的排除命令を認めたものの、ITCは調査に係る当事者ではない携帯電話メーカーの川下製品にまで当該命令を拡大適用すべきではないとした。この決定には主に次の事実が影響を与えた。(1) Broadcomは、申立てを行った時点でQualcommが携帯電話の製造を行っていないことを認識していた。(2) Broadcomは申立てを行う前に携帯電話メーカーを特定しており、被告としてその名前を特定することができたはずであった。(3) Broadcomは、申立てに係るチップのほぼすべてが、当該携帯電話に搭載されたかたちで輸入されたことを認識していた。

なんだか、大きい権限を持っているらしいことはわかりました。

サムソンってすごいんですね。改めてそう思う。。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 24, 2009

ナノテクノロジー

ナノテクノロジーと単純に検索すると、儲け話、いやビジネスサイトにいくつも当たる。利益を創出する技術は結構なことだ。

産総研や物材機構ら,つくばにナノテク研究の中核拠点を設立,経団連も協力

産業技術総合研究所(産総研)と物質・材料研究機構(物材機構),筑波大学は,つくば市にナノテクノロジー研究開発の中核となる拠点を形成することで合意したと発表した(発表資料)。経済産業省と文部科学省の2008年度および2009年度の補正予算約360億円を使って,つくばの産総研と物材機構内に施設を整備し,研究開発の促進や人材育成に取り組む。産総研ら3者の連携を加速させることによって,日本のナノテクノロジー研究の成果をいち早く産業化し,国際競争力を高めることを目指す。  拠点形成の推進組織として,「つくばナノテクノロジー拠点運営最高会議」を設置する。同組織には,日本経済団体連合会(日本経団連)産業技術委員会も参加。今回形成する中核施設を効率的に活用できるよう,産業界の研究開発需要の把握や,材料研究とデバイス研究の連携,大学院教育による人材育成を検討する。具体的には,ナノエレクトロニクスの研究開発,パワー・エレクトロニクスの研究開発,ナノテクノロジーとMEMSとの融合,カーボン・ナノチューブの研究開発,ナノテクノロジーを活用した環境・エネルギー技術の研究開発,ナノ材料の安全性評価などを行う。

産総研はナノテクのわかりやすいページがあります。

■ 走査型プローブ顕微鏡(SPM)
 微細な探針を走査するもっとも新しいタイプの顕微鏡。この顕微鏡の登場で、個体の表面の原子や分子を観察することが可能になり、ナノテクを大きく推進する原動力となった。

■ 走査型トンネル顕微鏡(STM)
 プローブ顕微鏡の一種で、最初に実用化されたもの。極微の世界の「トンネル効果」という奇妙な現象を利用して、分子のみならず、原子一個までをも見ることが出来る。

■ カーボン・ナノチューブ
 炭素だけでできている、ナノの世界の細い筒。炭素だけで出来た、サッカーボールのような形をした「フラーレン」を研究中の日本人が発見した物質。その作り方や使い方の研究が盛んにおこなわれている、新素材期待のルーキー。

■ フラーレン
 1985年レーザー蒸発法によって得られた、ダイヤモンド、非晶質、グラファイト(黒鉛)についで、4番目に発見された炭素材料。カゴのような構造を持ち、優れた電子受容体として注目された。その名前は、アメリカの建築家、思想家であるバックミンスター・フラーが考案した「フラードーム」の形と、フラーレンのうちC60と呼ばれるものが同じ構造をしていたことによる。

■ トップダウン/ボトムアップ
 トップダウンというのは、物体を微細加工によりナノスケールレベルにまでもっていく技術。それに対してボトムアップというのは、原子や分子を組み立ててナノスケールの物質を作り出す技術。ボトムアップでは、トップダウンでは不可能な微細な物質を作り出すことが可能。

このパンフなんかもわかりよいですね。


アマサイの興味はやはり電子デバイスです。

最後に電子の披としての性質を活用するデバイスの例を紹介します。電子を二つの壁で囲み、その壁の間隔をどんどん小さくしていくと、二つの壁に反射された電子が披として重なったり打ち消し合ったりします。壁の距離を電子の彼の大きさの整数倍にすると、反射する扱が重なって互いに強め合い大きな波が発生します。一方、半整数倍にすると、互いにうち消し合って波が存在しない、つまり、電子が存在できない状態になります。

この現象は、電子がもつもう一つの性質、極小の磁石(スピン)、を利用すると簡単に(室温で)見ることができます。図4は、私たちが試作したデバイスの断面図を示していますが、ポイントは、非磁性層と称する領域に入った電子が上下の層(絶縁層と強磁性層)で反射され、上で述べた披の重なりや打ち消しが発生することです。この場合、電圧を一定にして電子の披を一定の大きさに保つと、壁の間隔(非磁性層の膜厚)を少しずつ変えることで流れる電流が変化するはずです。つまり、波が重なり合う膜厚では電流が大きくなり、打ち消し合う膜厚では減るはずです。


21世紀はナノテクノロジーの時代なんで、この分野で大きな仕事をしようというワカモノが増えるといいです。大きなビジネスとして成立するそうなので。


技術者を酷使して私益ばかり求める文系商人はごめんです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 23, 2009

数理科学7月号「現代物理の世界像- 素粒子と物性の対話 -」

大好きな(?)数理科学、隔月くらいにほしくなるのだが、巻頭言読んでツンドク状態になるのは、目に見えているので、買えない。

今回はパラパラ眺めてアマサイでも通読できそうなので買いました。

20094910054690798_2○数理科学 2009年7月号 No.553

特集:「現代物理の世界像」
- 素粒子と物性の対話 -

■特集
・「対談:現代物理の世界像」
  ~素粒子と物性の対話~ 阿部龍蔵、米谷民明

-素粒子-
・「光から始まったゲージ場」
  ~素粒子を語る深遠な言葉~ 坂井典佑

・「“繰り込み”という立役者」
  ~無限大との付き合い方~ 青木慎也

・「双対性という概念」 高柳 匡

・「理論と実験の関係:現状と課題」 岡田安弘

-物性-
・「ゲージ場をめぐって」
  ~固体の中で~ 永長直人

・「繰り込み群と物性物理学」
  ~臨界現象,そして多様な展開へ~ 菊池 誠、岡部 豊

・「対称性の考察」
  ~物理における重要性~ 高橋 實

・「理論におけるモデルの役割と実験」 今田正俊
-----------
この目次では、素粒子と物性が別になっていますが、ゲージ場で素粒子と物性、繰り込みで素粒子と物性、という具合に両分野がサンドイッチになっています。

さくさく読めてます。

対談で阿部龍蔵先生が放送大学教授時代のことを述べていらしてうれしかったです。
「私が放送大学にいたころは科学史に興味を持つ人が多かったですが、今はどうなんでしょう」と言われていました。物性とか相対性理論は難しくすぎてマスターが困難という背景があったと思いますが、阿部先生がそのような言葉で放大を懐かしんでおられるのが、卒業生としてうれしいです。

対談相手の米谷民明先生は「最近はあまりいません、歴史から学べることが多いのでバランスが大事ですね」
と答えていました。

科学史は難しい数式が出てこないから、ではなく、理論と歴史とを両方学ぶとよいということが偉い先生から聞けて、自信を持ちました。

いや~、物理学って本当にいいですね。

すぬー「きくまこのおぢちゃんも書いてますよ。読んであげてね、アマサイちゃん」人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 22, 2009

画像処理LSI

画像処理という文言を見てしまうと、今度はどんな技術だろうと見てしまう。

三洋半導体がワンセグ映像の画質改善LSIを開発,

三洋半導体は2009年6月19日,ワンセグ映像の画質改善LSI「LC749402BG」を開発した(発表資料)。ワンセグ映像の階調を補正する機能や,液晶パネルのバックライト光源の自動制御機能などを備える。機器のメインCPUと液晶パネルの間に搭載するだけで使用可能とする。画面サイズが最大12型程度で,ワンセグ受信機能を備えたカーナビや携帯型テレビに向ける。

 開発品は,「ワンセグ放送特有の粗い階調を改善し,滑らかで自然な階調を表現する」(三洋半導体 カスタムLSI事業部 カスタムLSI開発部 課長の太田昌也氏)という。ワンセグ放送は,地上デジタル放送で用いられる6MHzの放送波を13個の帯域(セグメント)に分割し,そのうちの1セグメントの帯域(429kHz)を使用するもの。このため,「12セグメントを使う『フルセグ放送』に比べて,ワンセグ放送には特有の階調データの欠落が発生してしまう」(同氏)という。開発品では,この階調データの欠落を補正することで画質を改善する。ただし,「詳細については現在,特許出願中であり回答できない」(同氏)とした。

出願中と書いてあるから公開されてないんでしょうけど。
精査せずにざっくと、検索してみました。
分割とか優先権主張とかたくさんしてるんで重要な技術であることは確か。

2008197675公開番号】特開2008-197675
【公開日】平成20年8月28日
【発明の名称】表示装置
【出願番号】特願2008-115944
【出願日】平成20年4月25日
【分割の表示】特願2003-573631の分割
【原出願日】平成15年3月4日
【出願人】三洋電機株式会社
【要約】
【課題】輝度のムラによる表示品位の低下を改善する。
【解決手段】光学素子を備え複数の表示領域から構成された表示画面を有する表示装置4100において、表示領域ごとに、表示内容の同一性を維持しながら、表示画像を変更する映像変更部458を含む。映像変更部458は、前回の変更を起点として光学素子の劣化の推定量が所定値に達したとき再度表示画像を変更する。また、映像変更部458は、隣接する画素どうしの輝度の差を積算した値の絶対値が所定値を超えたとき表示画像を変更する。また、映像変更部458は、偶数と奇数の行または列の光学素子の劣化の推定量の差が所定値を超えたとき表示画像を変更する。
【選択図】図26

今日もお仕事メモ的でやんすね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 19, 2009

企業での特許出願というもの。

未だに偉い人でも、「若手技術者のモチベーションを高めるために特許出願を推進しよう」なる主張をするのでうんざりする。

何か発明して特許出願して公報に発明者として名前を載せたい、と技術者が考えるのは結構なことだ。どんどん発明してくださいね。

そこで、例えば、アマサイが「これじゃ進歩性が不明ですね。もうちょっと従来技術と差異が明確になるように考えてくださいね」とアドバイスする。

それを聞いていたおっさんが
「アマサイさん、若い人にそんな厳しいことを言ってはダメだよ。出願する方向で考えてあげないと」
とか寝言を言う。

今、アマサイの職場にそんなおっさんは居ないのであるが、居ればの話である。

アマサイとしては、
「そうですね、これからそうします(^_^)」
とか言ってかわしておく。

心では
「ばーか、あんなもの発明なんかじゃないだろうが。だいたい今の製品とちょっと違うだけで、全然問題解決性がないだろーが。恥ずかしくて特許事務所にもって行けんわ」
とつぶやくのである。

「なぜ起業しないのか」の話にも通じる。


このおっさんたちは、
特許を出してあげて、その技術者がやる気になれば、それは意味のある出願ではないか、
と考えているらしいのだ。

はい?

出願てお金がかかるんですよ。その金会社が出すんですよ。
もーちべーしょんのために30万も40万も必要なんですか?

それに特許明細書って権利取得申請書なんですよ。
権利とれなかったら、無意味に等しいんですよ。
(このところは議論があるが、ここではそうしておこう)

そんで、それに拒絶理由がかかったら、その技術者対処できるんですかね。そんなつまんねーものために知財部が労力を使うのはごめんですよ。

で、めでたく特許を取れてしまったと。
それ、権利行使できるようなものなんですか。
特許権を得たら毎年毎年、特許料納めないといけないんですよ。
その金、会社が出すんですよ。
その1人のもちべーしょんのために。

いやいや、特許取れたら彼も満足だろう。
違うだろっ、それは特許取得の目的じゃない。
個人の自己満足のために特許制度はない。
じゃ、自分の金やれよ
という話にまた戻ってしまう。

いやいや、アマサイさん、私が言っているのは創造的、独創的な発明は若手であっても出願すべき、だと言っているわけで。

はあ、そんなの言われるまでもないよね。
そんな素晴らしかったら勿論出願しますよ。
それって、別に若手に限定することないよね。
定年間近の人でも素晴らしい発案であれば出願、権利取得までがんばりますですよ。

しかし、そんな素晴らしい方なら、なんでうちの会社にいらっしゃるんでしょうね。

-----------------
勉強ができなくても、その子はエジソンかもしれない。天才として育てろ。そのような話と同じですな。

誰でも特許出願はできます。我々のような仕事は、社内でそれを探し出さなきゃいけません。しかし、その作業で「君もいい子ちゃんだから特許をだしてみまちょうか」というばかげた、人を見下したタスクはないのである。

アマサイの言いたいこと分かってくれたかな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 18, 2009

大気圏外1丁目1番地半導体工場

新たな半導体単結晶製造技術の開発について@JAXA

宇宙航空研究開発機構がなんで半導体作るのかなあ、と思ったら、こういうことでした。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を中心とした共同研究契約により、日本電信電話株式会社及びフルウチ化学株式会社との共同実施の下、JAXAの宇宙実験による知識を活用して、温度と濃度勾配を一致させる新たな結晶成長を考案し、さらに融液の厚みを薄くすることで対流を抑制しつつ結晶化させる技術を開発し、これを利用して世界で初めて巨大(30mm角)なインジウムガリウムヒ素(InGaAs)の単結晶材料を製造することに成功しました。  この結晶材料を用いて製造した半導体レーザーを使用し、光ファイバー通信で用いられる波長1.3μm帯で、20kmの遠隔地へ毎秒1010回の点滅信号のエラーなし光ファイバ通信実験に成功しました。  このインジウムガリウムヒ素の半導体レーザーは、従来型のインジウムリン(InP)のものに比べて、温度が上昇しても出力の低下が少ないために冷却の必要がなく、省エネルギーであるという利点があり、将来的には光通信都市間ネットワークターミナルの消費電力を大幅に低減できる半導体レーザーとして期待されます。  なお、2010年秋から2011年にかけて日本実験棟「きぼう」内での微小重力環境での結晶成長実験を計画しています。宇宙ではより組成の均一な理想的な単結晶を製造することができるため、地上実験での単結晶と比較することによって、地上でより性能のよい理想的な単結晶製造技術の開発に役立てることを目指します。
「宇宙ではより組成の均一な理想的な単結晶を製造することができるため」

なるほどね。宇宙ビジネスならぬ、大気圏外工場とかできるかもしれませんね。

でも、大量生産するのにどれだけ金かかるねん。飽くまで宇宙空間ラボというものですね。

半導体ですぐ反応してしまうのは根っからのエレクトロニクス少女なアマサイです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 17, 2009

かなづち解消水着?

泳げない人の水着発売へ 山本化学、浮力材を使用

 

高速水着用のゴム素材を大手水着メーカーに提供している山本化学工業(大阪市)は15日、浮力を高める発泡ウレタンの板を使い、水泳が苦手な人や身体障害者らが泳げるようになる水着を7月中旬に発売する、と発表した。

 「およげるーのアドバンテージ」と名付けた発泡ウレタン製の薄板を、水着の胸やおなか、太ももなどの部分に入れ、必要な浮力を補うことで水中姿勢を整える仕組み。板は1辺約6センチの六角形で、厚さは約9ミリ。

 米国の水着メーカーと共同で開発。同社製の競泳水着や身体障害者用水着と板をセットにし、インターネットのホームページで販売する。

 希望小売価格は「およげるーの」の板10枚が8千円、セットの競泳水着が6万円、身体障害者用水着が7万円(いずれも税別)など。国内の年間売り上げ目標は5億円。

 山本富造社長は「水中での姿勢を身体が覚えたら、板を抜いてもバランスが乱れなくなる」と説明。「パラリンピック出場を目指す人にも喜ばれるはずだ」と語った。

浮力だけの問題なのだろうか。
泳げないというのは機能的なことだけじゃなくて心的問題が大きいと思うが。
浮けると泳げるのか?

ちょいと気になりました。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 16, 2009

テラフロップス

VLSI国際会議というのが行われているようです。京都なんですね。行こうと思えば、行けないけど(^^;)。


【VLSI】性能がペタフロップスの1000倍のエクサスケール・コンピューティング,実現に向けてIBMが挙げたキー技術とは?

半導体製造技術関連の国際会議「2009 Symposium on VLSI Technology」が2009年6月15日に京都で開幕した。開幕日の朝一番に始まるPlenary Session(全体会議)において,米IBM Corp.が,ペタフロップス・コンピューティングの1000倍の処理能力を持つ,「エクサスケール・コンピューティング」に向けた半導体技術に関する招待講演を行った。講演タイトルは「Device Technology Innovation for Exascale Computing」である。登壇した,IBM Fellowで,同社,VP of Science and TechnologyのTze-chiang(T.C.) Chen氏は,まず,高性能コンピューティングのシステム性能の向上ペースが今後加速するとの見通しを示した。これまでは2年ごとに2倍のペースで性能が上がってきたが,今後の約10年間は,エクサフロップ級の処理能力の実現に向けて,2年ごとに4倍のペースでシステム性能が向上していくと予測した。

 一方,システム性能の向上ペースが加速するにもかかわらず,「Si半導体技術のスケーリングの勢いは鈍る」(Chen氏)方向が見えている。それでも,リソグラフィ,材料,デバイス構造のそれぞれでイノベーションや最適化を施すことで,「CMOSスケーリングそのものは継続するだろう」(Chen氏)とした。


半導体製造技術関連の国際会議「2009 Symposium on VLSI Technology」が2009年6月15日に京都で開幕した。開幕日の朝一番に始まるPlenary Session(全体会議)において,米IBM Corp.が,ペタフロップス・コンピューティングの1000倍の処理能力を持つ,「エクサスケール・コンピューティング」に向けた半導体技術に関する招待講演を行った。講演タイトルは「Device Technology Innovation for Exascale Computing」である。登壇した,IBM Fellowで,同社,VP of Science and TechnologyのTze-chiang(T.C.) Chen氏は,まず,高性能コンピューティングのシステム性能の向上ペースが今後加速するとの見通しを示した。これまでは2年ごとに2倍のペースで性能が上がってきたが,今後の約10年間は,エクサフロップ級の処理能力の実現に向けて,2年ごとに4倍のペースでシステム性能が向上していくと予測した。

 一方,システム性能の向上ペースが加速するにもかかわらず,「Si半導体技術のスケーリングの勢いは鈍る」(Chen氏)方向が見えている。それでも,リソグラフィ,材料,デバイス構造のそれぞれでイノベーションや最適化を施すことで,「CMOSスケーリングそのものは継続するだろう」(Chen氏)とした。

ペタフロップス・コンピューティング、ってのが初耳っていうか、認識してなかったんですけど。当然速いんでしょうね。

IBM のスーパーコンピュータ「Roadrunner」がペタフロップス達成

IBM は、2006年に米国エネルギー省国家核安全保障庁から受注し開発に着手していたスーパーコンピュータ「Roadrunner」がとうとう1ペタフロップスの大台を突破したと発表しました。Roadrunner は 12960個の「改良版」Cell Broadband Engine チップと、6948個のデュアルコア Opteron を使用したハイブリッドクラスタ型コンピュータで、消費電力はピーク値で 3.9 メガワット。今のところベンチマーク値がどこまで到達したのか詳しい情報はわかっていませんが、2006年当時の発表によれば 1.6ペタフロップスは出る見積もりのようです。ちなみに地球シミュレータは実効値で 35テラフロップス(2002年)、昨年 top500 王者の IBM BlueGene/L は 478テラフロップス

やっぱり、すごく速いですね( ̄▽ ̄;)

CMOSが偉いんですかね。イメージセンサの性能があがるのも、CMOSのおかげ?

なんだかわけわからん結論>自分。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 14, 2009

飛鳥山公園

飛鳥山公園
このミニモノレールみたいな物体は何でしょう。

東京都北区JR王子駅ホームからの写真です。携帯電話のズーム結構便利ですね。

ググってみたら飛鳥山公園の登山鉄道のようなものなんだそうです。
小学生のころ遠足か何かで来たと思いますが覚えてません。

東京に長年住んでいても知らないことがたくさんあるわけですな。

人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 12, 2009

ダイヤモンドだね~

放送大学の材料工学の授業のとき、開講中に1人1質問を義務付けられていたので、
「人工ダイヤモンドって、天然みたいな何十カラットとかできないんですかぁ~」
とエンジニアリングの人間にあるまじきことを訊いたことのあるアマサイです。

人工ダイアモンドは強度が命、ブリリアントカットとは無縁、ということは分かっていても、ダイヤ、という単語を見ると心躍る乙女アマサイです。

ダイヤモンド同位体で電子の閉じ込めが可能に
-炭素のみを材料に超格子構造を実現-

独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ダイヤモンド研究センター【研究センター長 藤森 直治】の鹿田 真一 副研究センター長(兼 デバイス開発チーム研究チーム長)と渡邊 幸志 研究員らは、質量の異なる12Cと13Cの同位体炭素を用いてナノサイズの積層薄膜ダイヤモンドの気相合成に成功した。さらに、このダイヤモンドで電子・ホールの閉じ込めに単独(ホモ)材料として初めて成功した。

 ダイヤモンドは、硬度、熱伝導率の大きさ、光透過波長帯の広さ、化学的安定性などで物質中の最高性能を示し、また半導体としても絶縁破壊電界や移動度などで極めて優れた特性を有するため、機械応用、光学部品以外に電気化学や半導体デバイス等への応用が期待されている。半導体としては、パワーデバイスや量子コンピューターの材料として高い性能が予測されるなど最近注目されつつある。しかし、ダイヤモンドの半導体としての能力は未知の部分も多く、さまざまな研究が行われている。

 本研究では、炭素同位体の12Cあるいは13Cだけを含むメタンガス(CH4)を原料として、マイクロ波プラズマCVDを用いた気相法によってダイヤモンドを合成した。12Cだけでできたダイヤモンドと13Cだけでできたダイヤモンドを、厚み30nmの薄膜で交互に25層積層した積層構造(超格子構造)を作製した。この積層構造試料に電子線を照射して電子・ホール再結合を測定したところ、12Cだけでできたダイヤモンド層のみで再結合が発生していて、電子・ホールが閉じ込められていることを発見した。従来、電子・ホールの閉じ込めは、異種(ヘテロ)材料(GaAsとAlGaAs、InGaAsとInPなど)の組み合わせでしか実現していなかったが、今回、単独材料で初めて電子・ホールの閉じ込めに成功した。単独材料でも、半導体バンド工学を用いた構造設計が可能になり、超高速デバイス、量子機能デバイス開発へ向けた有効な手段が得られたことになる。

 本研究成果は、2009年6月12日に米国科学誌「Science」の電子版に掲載される。


「Science」に掲載されたくらいですからすごいんでしょうね。


半導体工学は勉強したはずですが、もうすでにぼんやりとしか思い出せません。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 11, 2009

「かぐや」姫ものがたり

アマサイも注目していた「かぐや」。任務終了のようです。

「かぐや」、いよいよ月面落下へ

月探査機「かぐや(SELENE)」は、今夜から最後のスラスター噴射の準備を始め、日本時間6月11日午前3時25分頃、月表側の南南東にあるギル(Gill)クレーター付近に衝突する。

かぐやの落下予測位置(星マーク)を示した月面図。クリックで拡大(提供:JAXA)
日本初の大型月探査機「かぐや」は昨日、これまで1年半以上にわたって行ってきた観測を終了した。今夜から最後のスラスター噴射の準備を始め、残りの推薬を使って少し減速し、月の表側のギル(Gill)クレータ付近(東経80度、南緯65度付近)に日本時間11日午前3時25分ごろに落下する。

落下予測位置は月面の日影部分にあたり、衝突閃光を確認できる可能性がわずかにある。“日本初の大型月探査機”の月面落下とあって、観測を予定している個人や組織はもちろん各メディアからも注目を集めている。

具体的な情報はJAXAさんで公開されています。

「かぐや」月面落下日時・場所

姫、今までありがとうございました。


アマサイは最初地球に戻ってくるのかと思った。姫は故郷に帰ったんだね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 10, 2009

定額給付金

定額給付金
アマサイのとこにもやってきました。アマサイは通知が来てもすぐに返信せずくずくずしていたので今の時期になりましたが、母は先月振り込まれてました。当然2万円の高額給付です(^_^;)。母はお友達と旅行に行きます。いつも一泊往復運賃込み1万円未満の格安なのですが、今回は豪遊だそうです。

アマサイは生活費の補填です。
何か( ̄▽ ̄;)?

経済効果無いと言い張る経済評論家、アマサイにくれ。立派に還元してみせるぞ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 09, 2009

かなりすごい研究者:浅川智恵子さん

Kimball兄貴のブログで知りました。

米IBM,全盲の日本人女性研究員をフェローに任命

IBMフェローに任命された浅川智恵子氏 日本IBMは2009年6月4日,東京基礎研究所の浅川智恵子氏が,米IBMのフェローに任命されたと発表した。浅川氏は全盲で,ディステングイッシュト エンジニアとしてアクセシビリティの研究チームのリーダーを務めている。日本人としては5人めのIBMフェローで,日本人女性では初となる。

 浅川氏らの研究チームは1980年代に点字翻訳システムを開発。この成果は「ないーぶネット」として現在も視覚障がい者に利用されているという。また1990年代には,視覚障がい者向けにホームページを音声で読み上げるIBM Home Page Readerを開発,現在も販売されている。

 また視覚障がい者が利用しやすいホームページを作成するための基盤ソフトAccessibility Tools Framework,ホームページのアクセシビリティを検査するaDesigner,視覚障がい者のインターネット上の動画やアニメーションといったマルチメディア・コンテンツを利用を支援するaiBrowserを開発した。Accessibility Tools Framework,aDesignerおよびaiBrowserはオープンソース・ソフトウエアとして公開されている。

JosephYoikoさんと同僚だったそうです。努力家で優秀な方のようですね。

これだけでは悔しいので?いつものように特許検索しちゃいました。
どれがもっともすごいのかわからないので音声入力で特許になったやつをみてましょう。

■特許第3856774号(P3856774)
【登録日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【発明の名称】音声出力装置、情報入力装置、ファイル選択装置、電話機、及びそのびそのプログラムと記録媒体
【出願日】平成15年8月29日(2003.8.29)
【公開番号】特開2005-77674(P2005-77674A)
【特許権者】
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【発明者】
【氏名】浅川 智恵子
【氏名】高木 啓伸
【氏名】伊福部 達
【氏名】井野 秀一
3856774【要約】
【課題】利用者に出力すべき情報に含まれる言語情報及び属性情報を、利用者の異なる知覚に対して並行して出力して、効率良く情報を伝達する。
【解決手段】言語情報と、言語情報に含まれる複数の文字又は語句のそれぞれに付加された属性を含む属性情報とを取得する出力情報取得部と、文字又は語句に付加される属性毎に、当該属性に対応する触覚パターンを格納する触覚パターン格納部と、複数の文字又は語句のそれぞれについて、当該文字又は語句に付加された属性に対応する触覚パターンを触覚パターン格納部から取得する触覚パターン取得部と、言語情報に含まれる複数の文字又は語句を読み上げる音声出力部と、複数の文字又は語句のそれぞれの読み上げと並行して、当該文字又は語句に付加された属性に対応する触覚パターンを出力し、当該音声出力装置の利用者に触覚により感知させる触覚パターン出力部とを備える音声出力装置を提供する。
【選択図】図1

【発明が解決しようとする課題】
 一般に、単位時間当たりに伝達可能な情報量は、視覚、聴覚、触覚の順に小さくなると考えられる。例えば、視覚に提示される情報であるリッチテキスト情報は、言語情報であるテキスト情報に加え、文字サイズや、ボールド/イタリック等の文字飾りや、改行・インデントを含むレイアウト等の属性情報を設けることにより、重要な部分や文書構造等に関する情報を付加している。このため、単位時間当たりに伝達可能な情報量が大きい知覚を介して提示するべき情報を、他の知覚を介して提示すると、情報過多となり理解が困難となるか、又は、情報の一部が欠落するという問題が生じる。
 そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる音声出力装置、情報入力装置、ファイル選択装置、電話機、及びそのプログラムと記録媒体を提供することを目的とする。
--------------------------------

すごい発明なんですね、きっと(^^;)。

浅川さん、これからもご活躍くださいまし!

よいこさん、使ってみてください。この発明( ̄▽ ̄)v。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 08, 2009

書談:松本茂他『英語ディベート理論と実践』

書談:松本茂他『英語ディベート理論と実践』
■『英語ディベート理論と実践』
著者:松本茂、鈴木健、青沼智
出版:玉川大学出版部
発行:2009.03.01
価格:4500円

批判的思考力や論理的思考力が重視され、高校や大学でも「議論」を展開する活動が積極的に取り入れられている。英語教育においてディベートをどうとらえるべきか、指導上のポイントを示し、実例からどんな理論を活用したうえで戦術や議論を準備し、論証すべきかを解説。日本のディベート教育をリードしてきた著者陣による一冊。

主な目次

【第1部 授業ディベート編】
1 指導者として知っておきたいディベートの基礎知識
2 何をどのように教えるか

【第2部 競技ディベート編】
1 1AC(肯定側第1立論)
2 1NC(否定側第1立論)
3 2AC(肯定側第2立論)
4 2NC/1NR(否定側第2立論/否定側第1反駁)
5 1AR(肯定側第1反駁)
6 2NR/2AR(否定側第2反駁/肯定側第2反駁)
7 Cross-Examination(質疑応答)
8 審査方法

参考文献
---------------
紹介するのをついぞ忘れていました。10万人のディベートファン待望の書です。

第一部は日本で教授される競技ディベートの概要、第二部は、立論から反駁まで各スピーチをディベートの英文原書を参照しながら詳細に説明しています。

日本語ディベータも通読しておけばESS出身者にも負けません?!(マニアックなお話)。

ちょっとこの価格設定はいかがなものか。しかし、内容は濃いので元は取れるでしょう。

ディベートを学んでいる人、ディベートでつくスキルとはいかなるものかと思ってる人にもおすすめです。

私が勉強を始めたころには、英語上達の道はディベートにあり、と言われそれは半ば常識ですらありました。

語学力向上としてのディベート、是非復権してもらいたいものです。

著者の氏名、姓+名3文字ですね。いや、別に意味はないですが、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 04, 2009

足利事件

足利事件:菅家さん「謝って」 記者へ手紙

逮捕から17年余り、獄中からの無実の訴えにやっと光が差し込んだ。栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された「足利事件」で、東京高検は4日、菅家利和受刑者(62)を釈放すると発表した。「再審無罪になったら刑事と検事たちは絶対に謝ってほしいと思い続けてきた」。菅家さんは記者への手紙でそうつづっていた。【安高晋、松崎真理】

 菅家さんは2回、毎日新聞記者と手紙をやり取りした。

 1通目は再鑑定実施直前の昨年12月7日。「私は無実ですので不安など決してありません」とつづった。遺留物と自分のDNA型が一致しないとする再鑑定結果が出て再審開始の可能性が高まった後の今年5月10日には「これで無実が分かる。支援者と弁護団の先生がいなければDNA再鑑定は無かった」と感謝する一方「捜査はいいかげんで、裁判所も許す気持ちにはなれない」としていた。
(中略)
事件発生当時、捜査を陣頭指揮した元栃木県警幹部(75)は「捜査は適正で妥当だった。別の真犯人がいるとは思っていない」と淡々と話した。当時のDNA型鑑定については「証拠の一つに過ぎない。自白の他にも状況証拠があり、だから逮捕できた」と強調。今回の再鑑定については「信用できない。20年の月日を経て、資料そのものが劣化したりなくなっている」と疑問を呈した。


この国には推定無罪がないでしょうか。

重犯罪でよく言われることですが、やっていないのになぜ、やったと言ってしまうのか。

以下菅家さんを支える会・栃木のHPからです。

連行された時点で、家族へはもちろん、当日出席する予定だった元同僚の結婚式への不参加連絡さえ取らせてもらえず、日常の空間から完全に引き離され、たった1人取調室という密室の中で何人もの刑事たちに取り囲まれ、丸一日耳元で大声でどなりながら責め続けられ、力尽きて当日深夜自白しました。

自白してしまった心境を、後に菅家さんは「何もやっていないのに、すごく悔しかった。でも今ここで自白してしまっても、裁判になれば裁判官は立派な人たちだから、必ず自分の無実を見抜いてくれると思っていた」と語っています。

 いったん自白すると、刑事たちはとたんに今までとは打って変わって、やさしい人情家に変身します。人情家をよそおった刑事による心理操作と、寸前までの恐怖の取調べに逆戻りしたくない気持とで、翌日以後は、必死になって問われるままにうそにうそを重ねた自白ストーリーを、取調べ刑事と一緒に合作してしまう(このことについては、さまざまな冤罪事件の被疑者が、みな同様の経験を語っています)。菅家さんはなんと、この事件だけでなく、以前に足利で起きた二つの事件(アリバイが成立して不起訴)まで自白させられます。


(強調アンダーラインはアマサイによる)

ここがポイントですね。鬼か夜叉か、生命の危険さえ感じる取り調べで思わず、偽りの自白をしてしまう。とたんに刑事たちがいい人になってしまう。「これでよかったのか」と思いこむ。現場に居合わせないと菅家さんの心情はわかりません。

しかし、この方法で多くの真犯人を突き止めてきた。

小市民としては、無実の人が刑務所に入るのは許せませんが、緩い取り調べで、殺人犯が町中をうろつくのも恐いです、というのが正直なところです。

元刑事もあの状況下では正しいというしかないでしょうね。

科学の力が犯罪抑止になればと良いと思います。

追記:竹内薫さんが次回作で、本件DNA鑑定について触れるらしい。科学作家の立場から社会のダークサイドに切り込んでほしい。
科学のダークサイド

小市民としては、取り敢えず菅家さんや(サリン事件の容疑がかかった)河野さんのような目には遇いたくないなあ、思うばかりです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 03, 2009

ディスプレイ装置がおもしろい。

SID Display Weekが開幕,フレキシブル・ディスプレイや3Dが話題に

ディスプレイ技術についての世界最大級の学会「Society for Information Display(SID)Display Week 2009」が2009月5月31日に米国テキサス州サン・アントニオ市で開幕した。シンポジウムや併設の展示会は2009年6月2~5日に開かれる。参加者は約6000人になるという。

ディスプレイの国際学術会合のようですね。

回のSIDの注目点は,電子ペーパーなどへの応用を目指した低消費電力のディスプレイ技術やフレキシブルな有機ELパネル,そして3次元(3D)ディスプレイなど。6月1日に開かれたビジネス・カンファレンスでは,米Intel Capital社と米Pixel Qi社が基調講演に立った。

 Intel Capital社 Investment DirectorのThomas Holder氏は,「ディスプレイは特に携帯端末での重要なユーザー・インタフェースになっている」として,同社としても開発に注力している技術の一つだと述べた。この開発は,実際には米E Ink Corp.や英Plastic Logic Ltd.など,電子ペーパー向けディスプレイ技術のメーカーに投資することなどで進めているという。

 Holder氏は,2009年が普及への大きな分岐点になる技術として,有機EL,反射型ディスプレイ,触覚フィードバック技術を挙げた。さらにこれから製品が増え,2012年ごろに普及が本格化しそうな技術として,フレキシブル・ディスプレイや超小型プロジェクター,ワイヤレス・ディスプレイ,そして3Dディスプレイなどを挙げた。

 一方,Pixel Qi社のFounder兼CEOのMary Lou Jepsen氏は,同社が(1)液晶パネル,(2)電子ペーパー,(3)「One Laptop per Child(OLPC)」と呼ぶ発展途上国の子供を対象にした格安パソコン向けディスプレイの機能や特徴を合わせもった「3Qi(3気)ディスプレイ」を開発したことで,今回の深刻な不況を乗り切れると述べた。

なかなかおもしろそうです。行ってみたいものです。まあ、秋には日本でも商業ディスプレイ展がありますから、今回の会合内容が含まれるでしょう。

以下記事には韓国勢圧制と書いてあります。日本の特許データベースで当該分野を調べると出願人は韓国企業ばかりです。特許でも群を抜いています。

日本メーカーがんばれねばな。不況を乗り切れるそうであるぞ。

もうエレクトロニクスはボーダレスにマーケットを持たないとダメですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 02, 2009

『素粒子論の一世紀-湯川,朝永,南部そして小林・益川-』

Particle1cen
別冊日経サイエンス
『素粒子論の一世紀-湯川,朝永,南部そして小林・益川-』
日経サイエンス編集部 編

いや~、一日も早く読みたかった。入手できて満足満足。
だめよ~ん、買っただけで読んだ気になっちゃ。

最近ミニ素粒子ブームなんですかね。『わかる量子力学』っ工学社の本にわざわざ、

「素粒子物理学への基礎知識」

って書いてありましたよ。

素粒子を学ぶ前に量子力学を経るのは物理学習者には、常識中の常識。

おもしろおじさん益川センセの業績が知りたい、って量子力学の専門書読む人いるんですかね(厳密には学習書であるが、門外漢の人には同じでしょう)。

それはともかく、

この一冊で日本人に生まれてよかったと思わぬ人はいないでしょう。

こんな巨人を何人も輩出しているのだから。
日経サイエンスの編集長あとがきにいいこと書いています。

益川先生は受賞発表後の記者会見で諷々とした受け答えをされていました。ところが南部陽一郎先生との同時受賞の感想を聞かれると絶句。しばらく後,ハンカチで目頭を押さえました。南部先生は長らく米国におられ,その研究も一般の人にはほとんど知られていませんでした。しかし,益川先生が絶句された姿をテレビで見た人の多くは,南部先生の業績の中身はわからないにしても,成し遂げたことの大きさは直観的に理解したのではないかと思いました。そしてもちろん益川先生の人となりをも。

そうだねえ。益川さんの言動から南部さんの偉大さがわかり、南部さん、西島さん、小柴の言葉から湯川・朝永の偉大さがわかるねえ。

はじめに

第1章 湯川秀樹と朝永振一郎
・中間子論が拓いた核力の世界 坂井典佑

・「くりこみ」が拓く量子の世界 金谷和至

・朝永先生に酒を学んだ30年 小柴昌俊

・湯川と朝永から受け継がれたもの 南部陽一郎

第2章 南部陽一郎の世界
・対称性の破れが生む多様性 初田哲男・橋本省二(協力)/中島林彦

・ひも理論とは何か 南部陽一郎

・素粒子物理学の予言者 南部陽一郎/M. ムカジー

・対称性の自発的破れとひも理論 南部陽一郎

・南部さんと始まった研究人生 西島和彦

・南部さん,西島さんとの60年 小柴昌俊

第3章 小林・益川理論とBファクトリー
・6元モデルへの道 小林誠(協力)/中島林彦

・CP対称性の破れの起源 三田一郎(協力)/中島林彦

・巨大加速器実験,日米の闘い 高エネルギー加速器研究機構(協力)/中島林彦

第4章 不確定性原理をめぐって

・新たな不確定性原理を求めて 山崎和夫・小澤正直(協力)/中島林彦

・ハイゼンベルク先生と統一理論に挑んだ10年 山崎和夫

あとがき

物理書どころか小説も読む間がありません。シクシク。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 01, 2009

意志決定エンジン(?)

マイクロソフトの新検索エンジン「Bing」、日本ではベータ版を提供開始
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20394005,00.htm?tag=nl

マイクロソフトは5月29日、同社の提供する新検索エンジン「Bing」について説明会を開催した。Bingはコードネーム「Kumo」として開発が進められていたもので、今後同社が提供するウェブ検索のブランド名はBingに統一される。

マイクロソフト オンラインマーケティング本部 業務執行役員の浅川秀治氏 Bingは、米国およびカナダにて6月3日に正式ローンチとなり、Bing.comのURLよりアクセス可能となる。マイクロソフト オンラインマーケティング本部 業務執行役員の浅川秀治氏によると、日本では同日よりBing.jpにてベータ版が利用できるとのことだ。

 これまで同社では、ウェブ検索として「Live Search」を提供していたが、Bing提供開始後にLive Searchにアクセスすると、Bing.comにリダイレクトされる。数カ月後には、Liveブランドはコミュニティサービスなどのブランド名としてのみ利用されることになる。

 米国で提供される正式版では、「ショッピング」「旅行」「健康」「地域情報」の4つの分野で、ユーザーの意図したものにより近い結果が表示できるような仕組みが用意される。例えば特定の製品名を検索すると、その製品の価格比較を表示したり、ユーザーレビューを表示したりといった具合だ。このようにBingは、「ユーザーがこの商品を購入するにあたっての意志決定を支援する。意志決定エンジンと呼んでいるのはそのためだ」と、米Microsoft リサーチ&ディベロプメント シニアバイスプレジデントのSatya Nadella氏は説明する。

こういうものは、良いことしか書かないですからね。 なんともいえません。

意志決定エンジン?
エンジン側がフィルタかけてるだけ?
これ以上便利になるって便利(?)なんでしょうかねえ。

そんなに気に入らないなら記事にするな、と言われそうですな。
( ̄▽ ̄;)

6月1日。今年ももう少しで終わりますね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

« May 2009 | Main | July 2009 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

June 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30