『素粒子論の一世紀-湯川,朝永,南部そして小林・益川-』

別冊日経サイエンス
『素粒子論の一世紀-湯川,朝永,南部そして小林・益川-』
日経サイエンス編集部 編
いや~、一日も早く読みたかった。入手できて満足満足。
だめよ~ん、買っただけで読んだ気になっちゃ。
最近ミニ素粒子ブームなんですかね。『わかる量子力学』っ工学社の本にわざわざ、
「素粒子物理学への基礎知識」
って書いてありましたよ。
素粒子を学ぶ前に量子力学を経るのは物理学習者には、常識中の常識。
おもしろおじさん益川センセの業績が知りたい、って量子力学の専門書読む人いるんですかね(厳密には学習書であるが、門外漢の人には同じでしょう)。
それはともかく、
この一冊で日本人に生まれてよかったと思わぬ人はいないでしょう。
こんな巨人を何人も輩出しているのだから。
日経サイエンスの編集長あとがきにいいこと書いています。
益川先生は受賞発表後の記者会見で諷々とした受け答えをされていました。ところが南部陽一郎先生との同時受賞の感想を聞かれると絶句。しばらく後,ハンカチで目頭を押さえました。南部先生は長らく米国におられ,その研究も一般の人にはほとんど知られていませんでした。しかし,益川先生が絶句された姿をテレビで見た人の多くは,南部先生の業績の中身はわからないにしても,成し遂げたことの大きさは直観的に理解したのではないかと思いました。そしてもちろん益川先生の人となりをも。
そうだねえ。益川さんの言動から南部さんの偉大さがわかり、南部さん、西島さん、小柴の言葉から湯川・朝永の偉大さがわかるねえ。
はじめに
第1章 湯川秀樹と朝永振一郎
・中間子論が拓いた核力の世界 坂井典佑
・「くりこみ」が拓く量子の世界 金谷和至
・朝永先生に酒を学んだ30年 小柴昌俊
・湯川と朝永から受け継がれたもの 南部陽一郎
第2章 南部陽一郎の世界
・対称性の破れが生む多様性 初田哲男・橋本省二(協力)/中島林彦
・ひも理論とは何か 南部陽一郎
・素粒子物理学の予言者 南部陽一郎/M. ムカジー
・対称性の自発的破れとひも理論 南部陽一郎
・南部さんと始まった研究人生 西島和彦
・南部さん,西島さんとの60年 小柴昌俊
第3章 小林・益川理論とBファクトリー
・6元モデルへの道 小林誠(協力)/中島林彦
・CP対称性の破れの起源 三田一郎(協力)/中島林彦
・巨大加速器実験,日米の闘い 高エネルギー加速器研究機構(協力)/中島林彦
第4章 不確定性原理をめぐって
・新たな不確定性原理を求めて 山崎和夫・小澤正直(協力)/中島林彦
・ハイゼンベルク先生と統一理論に挑んだ10年 山崎和夫
あとがき
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