企業での特許出願というもの。
未だに偉い人でも、「若手技術者のモチベーションを高めるために特許出願を推進しよう」なる主張をするのでうんざりする。
何か発明して特許出願して公報に発明者として名前を載せたい、と技術者が考えるのは結構なことだ。どんどん発明してくださいね。
そこで、例えば、アマサイが「これじゃ進歩性が不明ですね。もうちょっと従来技術と差異が明確になるように考えてくださいね」とアドバイスする。
それを聞いていたおっさんが
「アマサイさん、若い人にそんな厳しいことを言ってはダメだよ。出願する方向で考えてあげないと」
とか寝言を言う。
今、アマサイの職場にそんなおっさんは居ないのであるが、居ればの話である。
アマサイとしては、
「そうですね、これからそうします(^_^)」
とか言ってかわしておく。
心では
「ばーか、あんなもの発明なんかじゃないだろうが。だいたい今の製品とちょっと違うだけで、全然問題解決性がないだろーが。恥ずかしくて特許事務所にもって行けんわ」
とつぶやくのである。
「なぜ起業しないのか」の話にも通じる。
このおっさんたちは、
特許を出してあげて、その技術者がやる気になれば、それは意味のある出願ではないか、
と考えているらしいのだ。
はい?
出願てお金がかかるんですよ。その金会社が出すんですよ。
もーちべーしょんのために30万も40万も必要なんですか?
それに特許明細書って権利取得申請書なんですよ。
権利とれなかったら、無意味に等しいんですよ。
(このところは議論があるが、ここではそうしておこう)
そんで、それに拒絶理由がかかったら、その技術者対処できるんですかね。そんなつまんねーものために知財部が労力を使うのはごめんですよ。
で、めでたく特許を取れてしまったと。
それ、権利行使できるようなものなんですか。
特許権を得たら毎年毎年、特許料納めないといけないんですよ。
その金、会社が出すんですよ。
その1人のもちべーしょんのために。
いやいや、特許取れたら彼も満足だろう。
違うだろっ、それは特許取得の目的じゃない。
個人の自己満足のために特許制度はない。
じゃ、自分の金やれよ
という話にまた戻ってしまう。
いやいや、アマサイさん、私が言っているのは創造的、独創的な発明は若手であっても出願すべき、だと言っているわけで。
はあ、そんなの言われるまでもないよね。
そんな素晴らしかったら勿論出願しますよ。
それって、別に若手に限定することないよね。
定年間近の人でも素晴らしい発案であれば出願、権利取得までがんばりますですよ。
しかし、そんな素晴らしい方なら、なんでうちの会社にいらっしゃるんでしょうね。
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勉強ができなくても、その子はエジソンかもしれない。天才として育てろ。そのような話と同じですな。
誰でも特許出願はできます。我々のような仕事は、社内でそれを探し出さなきゃいけません。しかし、その作業で「君もいい子ちゃんだから特許をだしてみまちょうか」というばかげた、人を見下したタスクはないのである。
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