無料ブログはココログ

« イノベーションを見直そう | Main | 09後期科目『生命環境科学Ⅱ』 »

September 19, 2009

イノベーション的発明とは。

シュンペーターの言葉は特許の世界でもよく引用される。

-「発明と市場の新結合」がイノベーションである。

と言っているのであるから当然である。

開発型メーカーは大抵多くの特許出願をしている。
しかし、その特許出願数、特許取得数と業績は比例しない。
特許はすんばらしい、発明に与えらるのではない。
取り敢えず、それまでに発表されていない新規のもとであれば、審査は通る。
(新規性の他に進歩性の概念があるのだが、ここではそれは考えなくてよい)

何千件ある特許がちょこっとした発明であったら、あんまり売上げに貢献しないであろう。
1000件あって、全部がつまんないもの、というのもあり得ないのだが、ここでは、A発明の1件とB発明の1件は技術的価値が異なる、という話である。

じゃあ、すんごい特許が1件でもあれば、その会社は儲かるのか、
それは、YesであってNoである。

すごい技術革新の発明があるとしよう。
材料研究をしている会社が極めてエネルギー効率の良い発光体を生み出した。
それだけでは、ダメである。

それを製品に昇華しなくてはいけない。材料メーカーではちょっと難しいかもしれない。製品開発部を作るか、他のメーカーと技術提携をして製品化するだろう。
やれやれ、これでばっちしだ、ではない。
これを売らなくていけない。

照明機器を売った経験があれば、そのマーケットに載せることができる。しかし、新製品である。商品展示会やサンプル提供なんかをして宣伝しなくてはいけない。時にはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの媒体を使う必要があるかもしれない。

これまでない製品だったら、他の産業にも適応できるかもしれない。公の事業に使うなら許認可も必要であろう。

このような営業、宣伝活動によりヒット商品が生まれる。

ここまで来て、やっとイノベーションと足り得る。

見ての通り、日亜化学の青色レーザダイオードはこんなふうではないかな、という流れである(日亜は蛍光灯なんかを売っていたらしいから、材料メーカー+照明販売会社ですな)。

特許関係者はこういう事例がすぐに思い浮かぶ。だから、技術革新に基づいたイノベーションにしか目がいかないんだと思う。

プロマネ用語の基礎知識には、イノベーションの形態がわかりやすくなっているようである。

特許(制度)というのは、イノベーションを生み出すツールと思ってもらえばいいかもしれない。

今日もイノベーションのために闘っている?アマサイです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

« イノベーションを見直そう | Main | 09後期科目『生命環境科学Ⅱ』 »

「知的財産」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/46250750

Listed below are links to weblogs that reference イノベーション的発明とは。:

« イノベーションを見直そう | Main | 09後期科目『生命環境科学Ⅱ』 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

June 2018
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30